|  |  | | 9/22にアップしたシロヘリクチブトカメムシ幼虫が、その後脱皮して5令幼虫となっていた。しかもハグロハバチ幼虫を吸血しようとしている(写真上)。
また、すぐ近くの草むらでは成虫も見つけた(写真下)。 成虫の方はお腹がパンパンに膨らんでおり、食事シーンを期待しても無駄であることがわかった。
シロヘリクチブトカメムシが関東地方でも生息するようになってから、まだ数年程度であろうか?このカメムシに出会うのは、毎年残暑のころ9月半ばから10月にかけてであるが、それ以外ではどこでどのように暮らしているのか、皆目わからない。 幼虫はふつう集団で見つかることが多く、草丈の低い草地環境に生息している。 カメムシの幼虫というのは各令(各ステージ)で体の模様ががらりと変わり、なかなかやっかいではある。 初めて出会った幼虫の模様から成虫の姿を連想しようとしても、これがうまくは当たらないことの方が多い。 結局、幼虫を飼育してみて成虫の正体を見極めるのが早道ではあるが、調べてみたい幼虫が次々に増えてしまい、悲鳴を上げる前に挫折するのが落ちである。
『久しぶりに銀塩写真』
ここ2年以上、標本撮影の仕事を除いて、銀塩ポジフイルムでの撮影からは完全に遠のいている。 したがって現像出しでラボへ行くこともほとんどない。かつてはラボからの請求書額にびっくりこいて青ざめていた頃が懐かしいくらいだ。 このごろでは請求書が届かない月もあり、ラボのカウンターのお姉ちゃんたちもただでさえ入れ替わりが激しいのであるから、今やもう私が出向いても、反射的に上がりを出してくれる顔馴染みの女の子はいないのではないかと思う。 ところが、昨日、今日にかけてベルビア100FをEOS-1D RSに装填して、久々にフイルム撮影を行った。 こうした銀塩うんぬんという表現も、近いうちには死語となるのであろうが、デジタルカメラに撮影の仕事を100%委ねることができないのも現状ではある。 つまりこれは赤外線センサーを使った、超高速ストロボ撮影の領域のこと。 今回は平行してデジタルカメラでの手押し撮影も敢えて挑戦してみたのだが、あまりにも効率悪く、しかも何度も同じ行動をとらされる昆虫モデルの方が先にバテてしまうのである。 いつか撮影できればいいや、などというアマチュアなら楽しみながらできる世界だが、楽しみだけでは済まされないのがプロのつまらなさでもある。楽しいだけでは終われないのである。 もっとも、デジタルカメラの恐ろしく長いタイムラグの問題は、それなりに挑戦してみる価値はあった。 そのタイムラグをいかに読むかという、余興である。余興は楽しいものだ。
そういうわけで、来週あたりにはほんとうに久しぶりにラボへ出掛ける。 ラボは杉並にあり、近くには中野があって、この界隈の雑然とした空間を彷徨い歩くのも、実は私の楽しみでもあったりする。 ラボへ行くのはそんな楽しみに浸る、いい口実であったりする。 しかし、よく立ち寄ったおいしいとんかつ食堂が一軒つぶれてしまい、それが少し寂しい。
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