2009年5月アーカイブ


のりまきゆべし

| | トラックバック(0)
X33020005.jpg薄めにスライスしていただく。酒の肴には絶妙な味わい。

辛味がわずかにあって、ほんのり甘味も控えめ。

主な原料は、もち粉とみそ。他に砂糖、柚子、ごま、一味、のりが使われている。

17センチくらいの長さのものが売っていた。値段も安い。

「のりまきゆべし」は隣の山之口町で見つけた。

大きな手術をしたこともあり、今年の3月から飲酒はかなりひかえている。

まず晩酌はしなくなった。週に2、3日、飲む量は1合か2合でけっこうできあがる。

安上がりで良いのだが、そのかわり酒の銘柄には一段とこだわるようになった。

とくに日本酒の地酒をあちこちから探してくる。もちろんネット購入だが。

純米大吟醸が多い。こんど飲んでみようと思っているのが広島の地酒。


さてさて、昨日の「高倍率撮影」の記事には追記をしてある。

シーズン中ではあるが、またいくつか工作をする予定。




クヌギの梢で営繭したヤママユ。

今朝、その繭を見上げてみれば、なんと小さな穴がぽっかり、開いていた。

X33120114.jpg営繭直後にはなかったから、ここ数日内に開いた穴だ。

いったい誰の仕業か!?   この繭は予定していた仕事の撮影には使えなくなった。

ちょっと、いやかなり残念。

はしごに登って思案していると、オオスズメバチのでっかい女王がやってきた。

X33120133.jpgカメラのレンズにつきまとうので、どうしてもフォーカスがこない。 これも困った。

刺すつもりはない、つまり攻撃的ではない、ということは何となくわかるが、

それでも耳元でブオ~ン、ブオ~ンとつきまとわれると、あまりいい気持ちがしない。

ゆっくりとはしごを降りたが、それでもオオスズメバチは離れない。

こういうとき、パニックになって急いで逃げようとはしないことだ。ともかくゆっくりと離れる。


さて、問題の繭の穴だ。

X3312021.jpgよ~く、見てみると、穴の縁は繭の外側にめくれている。

どうやら、穴は繭の内側から開けられたようだ。

すると寄生バチとか、寄生バエの仕業だろうか?

気になるので、繭を枝から取り外し穴のところから切り開いてみた。

X3312057.jpg繭のなかには元気におしりを回転させる、蛹がいた。

蛹の外皮をくまなく調べてみたが、どこにも異常が見当たらない。

蛹は触角の形状から、メスだとわかる。

では、蛹はまったく無傷でなんともないのだろうか? 穴は誰の仕業なのか?


そこで、この繭を紡いだヤママユ幼虫にいったいどんな事態が生じたのかを、

想像してみよう。


まず、この幼虫は野外で採集した卵から飼育している。

もしも寄生バチや寄生バエに産卵されたとするなら、そのタイミングは越冬中の卵の時期か、

あるいは、野外のクヌギに移した時点と考えられる。

この幼虫は4令期に室内飼育から屋外クヌギの梢へ移し、袋がけ飼育したのだが、

袋をかける前から寄生昆虫が、梢ですでに待機していた可能性もあるだろう。

その確率はきわめて低いと考えたいが、完全に否定もできない。

寄生を受けたタイミングというのも、どうも腑に落ちないのだが、それを置いとくとして、、、、、

さて、では寄生昆虫の脱出口が開いているにもかかわらず、

蛹が無事なのはなぜか?

もちろん謎の穴が寄生昆虫の脱出口と仮定してのことだ。



繭のなかで幼虫が前蛹のときにすでに寄生昆虫が幼虫の

体外へ脱出し、蛹化とともにその脱出口が修復されたという推測はどうだろう。

じつは、この謎の穴と同じような穴を昨年の真冬にも見つけたことがあり、

以前に「昆虫ある記」で紹介したことがある。そのときの穴はもっと小さかったが。

で、その繭内部にはカチカチになった蛹が入っていたものの、

蛹に外傷は見当たらず、不思議な気がしていた。乾燥した蛹を分解すると、

すでに成虫の体も完成していたと記憶している。

つまり、今回の穴の開いた繭も、今のところ蛹は一見元気に見えるが、

じつはすでに寄生昆虫からなんらかの栄養収奪を受けて、

致命的な損傷を体内に蒙っているのではないか。蛹が死ぬのもいずれ時間の問題?

 とまあ、想像をめぐらしてみるのだが、真相はまったくわからない。


 ともかく、割り開いた繭の中で横たわっている蛹が、今後どうなるのかを見届けるしか

ないだろう。

( 写真上2枚/ E-3 ズイコーデジタル8ミリ魚眼 ストロボFL-36R2灯 ツインフラッシュブラケット )

( 写真下2枚/ E-3 ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

と、ここまで書いてから、、、、、、、

待てよ、オオスズメバチを疑ってみる必要はなかったか?

そして、穴はほんとうに内側から穿たれたものと断定してよいのか?

と、ふたたび考え直してみた。


つまり、穴はまだ穿孔過程にあってこれからまだ大きくなっていく可能性もあったのではないか?

私ははやとちりをして、寄生昆虫の可能性のみに固執したのではないか?

繭はあのまま梢に残しておいて、もっと様子を見てみる必要があったのではないか?

そう考えてみても、時すでに遅し!!

オオスズメバチが私にまとわりついた理由をもう少し検討してみるべきだったが、

鼻からオオスズメバチが繭に穴を穿つという行動が信じられなかったのである。

そうではないかもしれず、もしかしたら他の昆虫か何かが丁寧にかじりとるように

穴を穿ったなら、穴の縁が外側にめくれていた理由にもなるはずだ。

う~ん、残念。

後日、6月17日になって、割り開いた繭のなかの蛹から、

ヤママユの♀が羽化した。つまり、寄生は受けていなかったのである。

どうやら穴を開けようとした犯人は、やはりオオスズメバチであったのかもしれない。

(6月21日、記入。)



夏型

| | トラックバック(0)
5日間、家を空けて戻ってみれば、

夏型のベニシジミがやたらと多い。

Y9300281.jpg写真の個体は昨日あたりに羽化したのだろうか、翅に傷一つ無い。

春型にくらべると橙色部分は控えめだが、白いふちどりが鮮やかさを引き立てている。

シジミチョウの中ではとくにサービス精神旺盛だと言えるだろう。

こうして翅を広げている時間はかなり長い。

( 写真/ E-330  ズイコーデジタル50ミリマクロ )



午前6時半。庭に出てみると霧島山がくっきりと見えていた。

久しぶりの眺めだ。

X32918874.jpg玄関前の電線では、ツバメの巣立ちビナが並んでいた。

親鳥が頻繁に餌を運んでくる。

X32919173.jpg草むらではもう、トノサマバッタの成虫が跳ねている。

ツバメの捕らえる獲物は、おもに空中を飛んでいる昆虫だろうから、

まさかトノサマバッタがヒナ達の食事メニューに上ることはまずない、と思う。

W22913611.jpgトノサマバッタは長い跳躍飛翔をすることもできるが、滅多にはやらない。

だからやはり、ツバメの目にとまることはほとんどない、と言えるかもしれないが、

自然界では何が起きるかわからない。偶然の珍事も無いとはいえない。

アマサギやアオサギなどは畑でよくトノサマバッタを捕らえている。

サギ類はもっぱら地面を探し歩いているから、トノサマバッタを餌にするのも当然。

珍事を期待するよりか、サギ類の昆虫食はきちんと撮影しておきたい。


( 写真上、中/ E-3  ズイコーデジタル50-200ミリズーム  )

( 写真/ E-520    ズイコーデジタル50ミリマクロ サンパックB3000S )
 












透けたお腹

| | トラックバック(0)
X32818161.jpg
ヒサゴクサキリの幼虫ではないか?と思うが、定かではない。

やはりこれは一度飼育して、確認しておかねばいけない。

それにしても食べた物が透けて見えそうな体からは、海老を連想してしまう。

X32818122.jpg背面から見ると複眼は帯模様に紛れてしまい、

これで全部の脚をピタリと揃えて伏せてしまえば、隠蔽擬態の効果は高い。

( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン ストロボFL-36R )


さて先日、上京した折に購入したのは、この文庫本↓

コリアン.jpg在日韓国、朝鮮系の人々、そして日本人が民族として抱える問題とは。

民族間の差別意識が、日本の社会に根強く残っているのはなぜか?

前々から気になっていたこの問題に目を向けてみたくなって、今読み進んでいるところ。






キンアリスアブ

| | トラックバック(0)
私がキンアリスアブ幼虫の、あの珍奇な姿を多摩丘陵で初めて見つけたのは、

今から19年前の3月だった。

薄汚れたフィールドノートをめくって、もうそんなに時が経ったのか!と驚愕する。

畦道近くの地面を掘るときに抱いた期待感、そして幼虫を発見したときの

何とも例えようのない喜び、興奮、、、、。  さまざまな想い出がぎっしりと詰まった

虫は他にもいるけれど、キンアリスアブはひとつ別格の存在だと言える。


 キンアリスアブのメスは、クロヤマアリの巣口に産卵する。

ふ化した幼虫はただちにアリの巣内へと侵入しほぼ一年間、巣内で居候生活を送る。

長い居候生活に終止符を打ち、地上へと新成虫が姿を現すのが、5月のころだ。


その新成虫を見つけようと、群馬、水上のかつて通い慣れたフィールドに出向いてみたのが

24日の日曜日。

アリスアブはすぐにも見つかったが、キンコマチアリスアブはなかなか現れてくれなかった。

しかし、引き揚げる間際になってようやく一匹のメスを同行の鈴木さん、森上さんが

発見してくれた。感謝!感謝!

どうやら成虫の発生が例年よりか遅れているようだ。

W2271242.jpg写真上は、後ろ脚を使って翅の手入れをするキンコマチアリスアブのメス。

複眼が大きく離れていることから、メスだとすぐわかる。

そしてアリスアブとの識別は難しくない。

キンコマチアリスアブでは、腹部背面の毛色や毛の生え方に特徴が際立つ。

とくに赤紫色の金属光沢は印象的であり、アリの巣の近くでホバリングするときなど、

この色がよく目立つ。写真下ではその色がよく出ていないのが残念だが、、、、。

W22712192.jpgその一方、アリスアブは基調色が黒色であって、その節間に金色の毛帯が入る。

毛帯には金色と銀色の2タイプあるが、ともかく体全体に黒っぽいのがアリスアブだ。


X32716922.jpg写真上は、キンコマチアリスアブの卵。 光沢は無いが綺麗な純白。

アリスアブとキンコマチアリスアブの卵を並べてみた 左がアリスアブ、右がコマチアリスアブ。

アリスアブ2種卵.jpgコマチアリスアブとアリスアブの卵は、肉眼でもはっきりと識別できるほど違う。

まず大きさでは、アリスアブの方が一回り大きい(写真は同倍率で撮影)。

卵色や表面の紋様も違う。

アリスアブではゴルフボールにあるような窪みが表面全体にあって、光沢が強い。

コマチアリスアブでは、毛状突起が表面全体に生えていて、そのせいかほぼ無光沢である。


コマチアリスアブのメスが産んだ卵が、うまくふ化してくれるだろうか。

無精卵であるかもしれない。

もしもふ化してくれたなら、なんとしても幼虫飼育を試みるつもりだ。


( 写真上段2枚/ E-520  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

( 写真下段2枚/ E-3   ズイコー80ミリマクロ、38ミリマクロ+オートベローズ )

※ 当初、写真のアリスアブはキンアリスアブとしていましたが、
群馬県、水上に棲息するのはコマチアリスアブと判明したので、訂正します。
コマチアリスアブの腹部背面の黒色斑紋がコマチの特徴だそうです。
キンアリスアブとコマチアリスアブはよく似ていますが、混棲はしておらず、すみわけている
そうです。
私が過去に神奈川県川崎市や東京都町田市などで観察、撮影したものは
キンアリスアブで間違いないようです。

ご教示いただいた方にお礼申し上げます。



お散歩観察会

| | トラックバック(0)
22日から26日までの5日間は、東京~群馬に赴いていた。

行程は以下のとおり。

22日: 宮崎→羽田→群馬、大間々市に投宿、

23日: 「ぐんま昆虫の森」で友の会総会+観察会のあと、群馬、水上に投宿。

24日: 水上のフィールドで一日、撮影。

25日: 午前中、清瀬、野塩保育園でお散歩観察会のあと、

      都内、出版社で打ち合わせ、そしてOLYMPUSプロサロンに立ち寄る。

26日: 午前中、渋谷のネイチャープロダクションに立ち寄り、午後、東京写真学園で取材受け。

     午後7時20分、宮崎空港着。


23日、24日の夜は雨となったが、それ以外は天候に恵まれて予定通りの

スケジュールをこなすことができた。


25日の清瀬は、朝方どんよりと曇っていたが、お散歩観察会に出るあたりから、

しだいに天気は回復してきて青空が広がった。

W22511541.jpg写真上は、空堀川と雑木林そして住宅が並ぶという、ずいぶん懐かしい風景。

『昆虫ある記』武蔵野編の舞台となった中里に近く、ほぼ同じ環境だ。

雑木林で保育園の子どもたちと虫探し。

W22511342.jpg朽木の下から、ヘビの赤ちゃんが見つかった

女の子も男の子も、手にとっては楽しそうにしている。恐がる子はいない。

ヘビに弱い私も初めてヘビを掴んでみた。ま、これだけ小さいと可愛らしさのほうが

先行する。アオダイショウか、それともジムグリあたりだろうか?

ヘビの赤ちゃんはさらにもう一匹見つかった。  持って帰りたい!という

当然しごくの声もあったが、やはり元の場所に返してあげよう、ということに。

コクワガタの幼虫は見つかったが、カブトムシ幼虫は見当たらず、少し残念。

林床を歩くヒキガエルの子どもを発見。これまた、みんなで奪い合いの人気者となる。

W2251115.jpgヒキガエルは観念したかのように、おとなしい。このおとなしい姿が余計に可愛いく見えるの

だろうか、とくに女の子たちの間で順番に抱えられていた。

               ま、ヒキガエルも災難ではあった。

W22511233.jpgここの雑木林は都だったか、あるいは東村山市だったか忘れたが、私有地ではなく、

官有地だったと思う。  近隣の方々にとっては格好の散歩コースともなっており、

土がむき出しになった幅拾い路がその通行量の多さを物語っている。

林床への立ち入りも制限はなく自然観察者にとっては嬉しいフィールドとなる。

立ち枯れたコナラやクヌギの朽木にはナタで削った跡がやたらと多く、

クワガタ採りに夢中となった子ども、あるいは大人の姿が目に浮かぶようだ。

このような雑木林が、しかしこれから先どのような姿で存続していくのか、

そのことを考えてみれば、楽観的にはいられない気分にもなる。


(写真/ E-520  ズイコーデジタル14ー54ミリズームレンズ )



















おはようございます!

あれ?

X32113985.jpg
   大きなお腹のアシダカグモ。

すべって、すべって、どこにも行けんぞなもし。

ここは、アリジゴク、やろうか!?

X3211435.jpg                 おお~! ぼうず頭の救世主あらわる。

「だんだん!」


X32114431.jpg
救世主、、、、。

でも、ああ~、うっとうしいヤツ!!



( 写真/ E-3 ズイコーデジタル8ミリ魚眼 ストロボFL-36R )


 アシダカグモは、国内の徘徊性クモでは、第二位の大型種ということだ。

 私はこれまで、徘徊性ではアシダカグモが一番大きいと思い込んでいた。

 では、第一位のでっかいクモとは、何だろう?   これは宿題になった。

 網をはるクモで最大種は、南西諸島にいるオオジョロウグモだ。

 網巣が直径2メートルにもなるというから、凄い。


 「クモの巣」の「巣」は、ほんとうは「すのこ」の「す」、とあるクモの本に書かれてあった。

 なるほど、クモの糸網は、向こう側が透けて見える。透ける、の「す」でもあるわけだ。

 糸網を筒状にしたりして、そこを隠れ家にしているクモもいるので、

 「巣」という見方もできるだろうが、一般によく見かける糸網は、

 虫を捕まえる罠として果たす機能が大きい。

 透けて見える糸網は、優れた罠になる。

 気になる方は、拙著 『クモのいと』(ポプラ社) を御覧あれ

クモのいと表紙2.jpg

クモのいと裏表紙1.jpg




ナツグミ、色づく

| | トラックバック(0)
X3201388.jpg道路一本隔てて、ナツグミの木がある。

実った果実の重さで枝がしなるほど。熟れすぎて落ちるものもあるが、

食べごろはもう少し先だろうか。

地主の方からは、いくらでも食べて、と声をかけてもらっている。

ただ、いくら熟れた果実を選らんでみても、渋みが強く、おいしいとは感じない。

私の舌がおかしいのか?


( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )



明後日から、東京→群馬→東京という動きでしばらく家を空ける。

短期間でも家を空けるとなると、片付けておく用事もあって少し慌しい気分となる。

とくに飼育中の昆虫たちが問題だ。

ヤママユの幼虫はすべて林で放飼しているので、葉っぱの様子をチェックしておけば

いい。先日からまゆを紡ぐ幼虫も出始めたので、今朝も様子を見てみると、

あらたに3個のまゆがあった。

そのうちの2個はまだ営繭(えいけん)中だった。

こうして糸を吐いている段階では、糸の色も光沢があって綺麗だが、

W22010553.jpg糸壁が完成し、シュウ酸カルシウムの液体で繭が濡れたあとに乾くと、

白い粉ふき餅みたいになって、糸のつやが失せてしまう。

X32013721.jpgもっとも、このような粉ふき団子になった方が目立たなくてちょうどいいのかもしれない。

シュウ酸カルシウムでがっちりと繭は固められ、雨水も弾いてくれる。

写真の2個のまゆは、葉っぱに隠れることなく撮影にはちょうど具合がいい。

 ヤママユのまゆは、どれも綺麗な緑色になっている。

野外で育てばたっぷりと太陽光を浴びることができるおかげだが、

太陽光を浴びるタイミングは、まゆ作りに入ってから1日間。

太陽光をたっぷりと浴びてない幼虫が紡ぐまゆは、黄色になってしまう。

そこで室内飼育だとまゆ作りの少し手前から屋外や窓辺に出して日光浴をさせるか、

4000ルックス程度の青色灯を8~16時間浴びせておけばよい。

天気が悪い日が続くこともあるだろうから人工照明だと助かる。

私の経験だと蛍光灯の照射でも綺麗な緑色のまゆになったことがある。

室内飼育だと、幼虫期間は3週間~40日程度だが、

屋外であれば50日~70日かかる。

まゆを紡いでからだいたい6~7日で、蛹化する。


ヤママユの羽化時期にはバラつきが大きく、これが厄介だ。

その羽化ピークには7月~8月上旬ころと、9月後半の2回あると言われているが、

少ないまゆ数だと、そのピークは掴みにくい。

7月に入ったら毎晩、まゆを欠かさず監視するしかない。

だいたい午後7時~9時のあいだに羽化する。

羽化の1時間くらい前から、まゆの柄がついている方が濡れてくるので、

羽化の前兆をつかむのはそれほど難しくは無い。ただし、毎日の監視が

必要だ。


( 写真上/ E-520  シグマ105ミリマクロ サンパックB3000S )

( 写真下/ E-3    ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン
                             サンパックB3000S )
 





こがねむし

| | トラックバック(0)
コガネムシの姿が増えている。

もう2週間ほど前からだったと思う。

それと足並みをそろえるかのように、コガネグモの成長も進行している。

W2190916.jpgコガネムシは食葉性ではあるが、花もよく食べる。

スイバの花穂はいかにも美味そうだ。

( 写真/ E-520  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )


明日は後半から雨になりそうな天気情報だった。

そこで昨日草刈した後始末に精を出したのだが、少々やり過ぎた。

夕方になってグッタリとなった。夕食がほとんど喉を通らない。

しばらく横になっていたら、少し回復したような気がした。



お見合い

| | トラックバック(0)
夕方の犬の散歩は午後5時か5時半にうちを出て、長いときには1時間以上のこと

もある。

今朝は草刈作業をして少し疲れていたので谷津田をぐるりと一周する

簡単コースでうちに戻った。

散歩の時刻になると、犬はウオオオオオ~ンと、せつない声を出し始める。

私の顔を見ると、一生懸命、訴えている。

その様子が、声を出してしゃべりたいのだけど、それができないもどかしさがある

ように見える。なんだか人の発声をまねているかのような気がしてならない。


W2180861.jpgモンキチョウのオス(写真右)がメスに求愛していた。最初、オスは低く飛びながら

何度もメスに接近していたが、メスがおしりをツンと上げてしまったので、

求愛を止めてしまった。

しかし、諦めきれないのか、メスの向かい側にしぶとく居座り続けていた。

( 写真/ E-520  ズイコーデジタル50ミリマクロ )




さなぎ

| | トラックバック(0)
昨日のこと、嫁さんが花壇の土を掘り返していて、

「あ!セミの幼虫がいた!」と、大声で私を呼んだ。

どれどれと、見に行ってみると、それはコガネムシの蛹だった。

ははあ~ん、土の中から転がり出てきた蛹の姿は、たしかにセミの幼虫にも見えたりする

んだなあ、とちょっと意外な発見をしたような気がした。

X3181086.jpg鍬で掘り出された蛹は、幼虫の抜け殻に包まれていた。

土繭部屋は崩れてしまい、断片だけが残っていた。

1メートル以上離れた位置からこの蛹を見れば、セミの幼虫にも見えてしまうのかも

しれない

X3181066.jpg( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )




先日、エンドウ豆の茎にぶら下がっていたアシナガバチの巣を、

移動させたのだが、どうやら女王バチは何事もなかったかのように落ち着いている。

ときどき巣から離れて餌や巣材を探しに出掛けている。

X3181103.jpgエンドウ豆の茎は枯れてきたので、今のままでは巣の固定に不安がある。

そのうち巣の付け根に補強材を添えてやろうかと思っている。

今は洗濯バサミで止めているだけの応急処置だ。

( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン サンパックB3000S )




写真絵本『クモのいと』の見本が本日、届いた。

本書は、ポプラ社の「ふしぎいっぱい写真絵本シリーズ」の16。

今月中には書店に並ぶと思う。もし書店で見かけたら是非、手に取っていただきたい。

クモのいと表紙2.jpg クモのことは、前にも書いたがカマキリモドキとの出会いがきっかけとなって、

少しこだわって見るようになった。そういうちょっと変わったいきさつが、私にはあったのだが、

じつは、クモに目をむけるきっかけがもう一つあって、

それは藤丸篤夫さんという昆虫自然写真家の方の影響を受けたことだ。

肩書きなどはどうでもよいと思う人と、ぼくのようにけっこうこだわる人間とがいるのだが、

藤丸さんはご自分では「昆虫自然写真家」と名乗っておられる。

それはともかく、以前、藤丸さんが5分程度にまとめたビデオ映像を見せてもらったことがある。

たしかジョロウグモとヒラタグモ、そしてジグモの生態を簡潔に編集したものだった。、

撮影期間はごく短かかったのを知っている私としては、そのまとまりのよさ、

的確な絵作りを見て、たいへん感動した。

余程、ふだんからクモのことを知り、よく観察していないと撮影できないようなシーンを

ほんのわずかな日にちで撮影なさっていた。

それで藤丸さんがかなりクモに詳しいことを知り、じかにクモのことを教わる機会も得て

ますます藤丸さんを尊敬し、そしてクモの面白さにあらためて気付いたしだいだった。

藤丸篤夫さんは私より5つ歳上だから先輩になる。

しかし、年長であることよりも、藤丸さんとフィールドを一緒に歩くと、

いかに自分が自然音痴なのか、ということにもあらためて気付くのである。

一昨年から『クモのいと』の写真撮影を続けながら、ときおりふと思い出すのが、

藤丸さんに教わったクモのくらしや習性の話のことだった。

清瀬に住まわれている藤丸篤夫さん、今頃は何の撮影に取り組んでいるのだろうか?

W22363203.jpg     写真:チュウガタシロカネグモ  わが家の庭にて
         ( E-520 ズイコーデジタル50ミリマクロ )














昨日、うちの敷地内にいるコガネグモ幼体を数匹撮影した。

今日は背景板を使っての写真を撮り直してみたのだが、

巣網の位置の条件の違いにより、

クモと背景板の距離を統一するのは不可能だ。

また個体によっては、

巣網を別の場所へと移動し、撮影そのものが不可能なものも出てきてしまった。

結局、撮影時に背景色を統一するというやり方は無駄な努力であり、

撮影されたデータをフォトショップで調整するのが正解と言える。

もっともそういう細かい作業が私にはできないので、もしも仕事で必要になるときには

印刷所でオペレーターの方にやってもらうしかない。

さて、ところが昨日の写真には問題が発覚した。

コガネグモ幼体を数個体、撮影したつもりだったがよく見ると明らかにコガネグモではない、

個体が混ざっている。

ほぼ同じ大きさの2個体で比べてみると、腹部の模様が違う個体があった。

X31609772.jpg
X31609861.jpg2枚の写真のうち、上の写真は、

おそらくチュウガタコガネグモではないかと思う。

そして、下の写真の個体が、コガネグモではないか。

もうしばらく、成長を追いかけながらきちんと確認してみようと思う。

( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )








強制移住

| | トラックバック(0)
家庭菜園のエンドウ豆は大豊作だった。

そのおかげでこども達は、「またグリンピース!」と夕食のたびに不満顔が続いた。

私は豆ご飯が大好きで、あったかいご飯にごま塩をふりかければ、もうおかずは要らない。

毎日でも食べたい豆ご飯だが、それでも大量の豆さやを割り開いているうちに、

もうしばらくはいいかナ、と思えてきた。冷凍庫には大量の煮豆が入っている。

そのエンドウ豆の茎にアシナガバチが営巣していた。ヤマトアシナガバチだろうか?

まだ初期巣で卵が見えるが、幼虫は誕生していない。

X31509551.jpgエンドウ豆はしかし、収穫も終り竹棚ごと明日には撤収することになっている。

もし撤収しなくても、エンドウ豆はいづれ萎れて枯れてしまい、アシナガバチの巣は

存続できなくなるだろう。

そこで今朝は、このアシナガバチの巣を茎ごと移住させてみた。

いらぬお節介だとは思うが、できればアシナガバチの子育てを見守ってみたい。

移住させるときは、こうして女王バチが巣にいるときに行う必要がある。

いないときに巣を動かしてしまうと、戻ってきた女王バチが巣を見失ってしまう。

家庭菜園から2メートルほど離れたアカメガシワの梢に巣を固定してみたが、

さて、これまでどおりに育児や巣の拡張を続けていけるだろうか?


( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン サンパックB3000S )






庭やうちの林のなかを少し歩くと、コガネグモの幼体が目に付く。

彼らは昨年の秋に誕生(ふ化)し、冬を無事に乗り切った者たちだ。

そして今は小さいながらも巣網をかまえ、獲物を待つ日々を過ごしている。

今朝はそのコガネグモ幼体を同じ倍率で撮影してみた。

写真を並べてみると、成長の度合いの違いがよくわかる。

W21507365.jpgW21507336.jpgW21507317.jpg
W21507404.jpg
コガネグモのこうした成長の違いを見るにつけ、

脱皮する様子をきっちりと撮影しておきたいと思う。

クモの脱皮は偶然に観察できる機会もあるが、

脱皮開始の最初から立ち会った経験はない。

さて、

上の4枚の写真を撮ってから、今度はグレー板を背景に置いて撮り直した。

コガネグモ大きさ.jpg撮影倍率は同じだから、こうしてみると大きさの違いは一目瞭然となる。

背景グレー板の色をきちんと統一できれば合格なのだが、バラつきがある。

クモによって背景板との距離が微妙に違っているためだろう。

今日はもう時間切れ。明日はやり直しをしてみよう。

( 写真/ E-520  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )




玄関前の植え込みにいた。

W2140620.jpg最初はニホンホホビロコメツキモドキ、♂の矮小個体かと思ったが、

体の光沢具合や、脚の附節の形から、そうではないとわかった。

今朝も竹筒には数匹のニホンホホビロコメツキモドキが来ていた。

両種ともコメツキモドキ科だが、ルイスコメツキモドキは体長8ミリ程度と小さい。

( 写真/ E-520  ズイコーデジタル35ミリマクロ+2倍テレコン、サンパックB3000S改造ストロボ ツイン発光型)

 今日の写真はライティングが良くない。光沢の強い甲虫類などはとくに気をつけたい。
 
 しかし、昆虫の種類を数多く記録しようという目的なら、手堅く綺麗に撮れるライティングセットの方

が撮影の効率はよく、それはそれでまとまれば形になる。

一期一会の昆虫たちを撮影するのに、ライティングがどうのこうのと、こだわっていては

種類数を稼げない。

もっとも、私は種類数を多く記録することも意義は大きいと思うが、

自分の仕事ではないな、と考えている。

ある地域の昆虫相などをきちんと写真図鑑でまとめるような目的の場合、

撮影と並行して標本の採集も心掛け、正確な同定作業も必要となる。

昆虫の種同定は一部の種類を除いて、写真だけでは無理だ。

昆虫標本はたいへん大事なデータとなる。

「採集せずに、写真に撮ろう」、なんて看板もよく見かけるが、

写真に撮ることと、採集とはまったく次元が違う。そこのところを理解していないと、

そういう看板を平気で掲げてしまうことになる。






カマキリタマゴカツオブシムシ。14文字と名前が長い。

カマキリ、タマゴ、カツオブシ、ムシ、と4つに区切って読むと覚えやすい。

まあ、覚えてどうなる、というものでもないが、、、、。

春になってオオカマキリの卵がふ化しない、、、、、、、、、、

そんなときは、このカマキリタマゴカツオブシムシの仕業が可能性として高い。

先日から気になっていたのだが、撮影用に用意してあったオオカマキリ卵のうに、

黒いゴマ粒みたいな虫が貼りついている。

オオカマキリのふ化ピークはもうだいぶ前に終焉しているが、

この黒いゴマ粒が、カマキリタマゴカツオブシムシである。

W21305181.jpg( 写真/ E-520   ズイコーデジタル35ミリ )

カマキリタマゴカツオブシムシの幼虫は、オオカマキリの卵のう内で、

オオカマキリの卵を食べて成長し、越冬明け後にこうして外気へと体を晒している。

今いるカマキリタマゴカツオブシムシは、昨年の秋にカマキリの卵のうへ産卵された卵から

育った世代。その卵を産んだ親の世代は、夏のあいだ、カマキリ卵のう殻を餌として

育った第一世代、、、、、、、、、となんだか書いている自分でもわかりにくい。

カマキリタマゴカツオブシムシの体は拡大してみるとかなり毛深い。

体の紋様に見えるのは毛束であった。

X31305733.jpg( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン ストロボFL36R2灯
             ツインフラッシュブラケット使用 )

つまり整理すると、カマキリタマゴカツオブシムシは春と秋の2回、成虫が現れる。

春、現れる成虫は幼虫時代にカマキリの卵(生卵)を食べて育ち、

秋、現れる成虫は幼虫時代にカマキリのふ化したあとの、卵のう、や卵殻、

つまり乾燥干物を食べて育つ。

この2世代の食事内容を比較すれば、生卵を食べて育ったほうが栄養満点の

食生活といえるだろう。

このように世代によって食べ物の条件が違っているのは、カマキリが年一回しか繁殖しない

のに、かたやカマキリタマゴカツオブシムシは年2回発生するがためなのだろう。

なぜ、そんなことになったのか?

X31305822.jpg
カマキリタマゴカツオブシムシはちょっとした振動で、脚や触角を綺麗に収納する。

とくに触角の先端の丸い部分の納まり具合など、よくできているなあ、と感心する。



鰐塚山に出向いてみた。

鰐塚山は宮崎市、日南市、そして三股町にまたがる山で、標高は1118メートル。

アカガシの力強い若葉がたいへん目立つ頃で、雄花もたくさん垂れて咲いていた。

さて、オオキンカメムシの動向がそろそろ気になってきた。

去年、産卵を観察できたアブラギリを見て回ってみた。

Y91201425.jpg    ( 写真/ E-330  14-54ミリズーム )

アブラギリの木はどれもまだ、若葉を展開しはじめたところだった

平地よりかずいぶんと遅い。平地ではとっくに花が咲いている。

これでは、オオキンカメムシの飛来もまだ先のことだろうと思えた。


イタヤカエデでは、イタヤハマキチョッキリの真新しいゆりかごが目に付いた。

X31204373.jpg(  写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

これなら、ゆりかごを作ったメス親も近くに居るに違いないと思い、

近寄ってみれば、やはり居た。

X31204452.jpg( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

葉っぱの品定めをしているのだろうか。

ともかく、遠目でもよく目立つ色彩だ。

人の気配を感じて死にまねをする。


X31204324.jpg( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

自然光の下ではにぶい赤色にしか見えないが、

ストロボの人工照明を強く当てれば、緑色の光沢も浮き上がって見える。

イタヤハマキチョッキリの体色は複雑な構造をしているようだ。

X31204921.jpg( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン、ストロボFL36R3灯、
             ツインフラッシュブラケット使用 )


竹筒のにぎわい

| | トラックバック(0)
先月のはじめころ、ニホンホホビロコメツキモドキの真新しい産卵痕が、

刈りはらったメダケの枯れ材(竹筒)に、いくつもついていた。

そしてようやく、私が設えておいた産卵トラップの竹筒にもニホンホホビロコメツキモドキが

やって来るようになった。

X31103366.jpg産卵穴を作るメスは、しっかりと脚をふんばって作業を続ける。

堅い竹筒に貫通孔を穿つには、かなりの力が必要だろう。

その孔は貫通してなおかつ産卵管が通り、なおかつ太過ぎてもいけない。

細くて長いトンネルを上手に掘るには、優れた工具も必要であろう。

左右の大きさが違う大アゴは、たいへん役立つ工具となるようだ。

本種の頭部は、逆光を受けると小豆色に輝く。


オスがやってきて、交尾がはじまった。そこへ別のメスがやって来て、

オスの頭にかみついた。

X31103595.jpgじつは、オスにかぶりついたメスは、このあとしばらくして、

このオスと交尾が成立したのである。どうやら婿不足であるのかもしれない。

竹筒はニホンホホビロコメツキモドキの産卵場所となっているが、

ハキリバチのなかまも、育児準備で忙しい。

W21103071.jpg葉っぱを運び込んでは、また切り出しに出掛ける。

W21102982.jpg
X31103934.jpgハキリバチの忙しい働きを眺めるかのように、

ヨツモンカメノコハムシがじっと佇んでいた。今年も本種は多く発生している。

W21102843.jpg









タイミング

| | トラックバック(0)
午前8時ころ、朝食中にオオカマキリの1令幼虫が脱皮した。

もちろん私は朝飯をのんびり食べていたので、撮影を逃した。

この幼虫は10日前から観察下にあったのだが、脱皮の予兆を掴むのは易しくは無い。

午前10時50分ころ。コナラの梢で放飼しているヤママユ4令幼虫が脱皮を始めた。

カマキリと違って、芋虫類の脱皮予兆ははっきりしている。

さっそくカメラを用意して撮影した。

敷地内で飼育しているヤママユ幼虫は、すべて終令になったものと思っていたが、

見落としていた幼虫が一匹残っていたわけだ。

X3100209.jpg脱皮とか羽化といった変態シーンはどうしても室内撮影が多くなるが、

野外スタジオが使える今の住居では自然光を活かした撮影もできる。

もっとも、野外スタジオが活用できる条件の制約は狭いから、

その撮影のタイミングとは、スタジオ撮影のそれと比べればはるかに効率は悪い。

しかし、その数少ないチャンスをできるだけ活かすには、

ともかくこまめに観察を継続するしかないのである。

この観察スケジュールをこなしながらも、あちこちのフィールドを巡る作業も必要であり、

たしかに体一つでは足りない、ということになってくる。


昨日の安久児童館の昆虫観察会で、お友達が拾ってきた鳥の卵の殻↓

W2099914.jpg現場では即答できなかったのだが、

うちに戻って『いろいろ たまご図鑑』(ポプラ社)で調べてみれば、

卵の長径33ミリという大きさや、卵の白い色からして、

おそらくキジバトの卵だと、思う。

本書によれば、白い卵はフクロウの樹洞内巣やカワセミの崖トンネル巣のように

暗い巣内に産まれることが多いそうだ。

本来ハトの仲間は薄暗い洞窟内で営巣しており、キジバトの卵が白いのも

その名残ではないか、と解説文を補足すればそう読みとれる。

キジバトの巣はしげみの中にお椀型の巣をつくり、それほど暗い環境とはいえない。

( 写真上/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン ストロボ
                                   サンパックB3000S )

( 写真下/ E-520 ズイコーデジタル25ミリ )














昆虫観察会

| | トラックバック(0)
都城市、 安久児童館の小学生のお友達と昆虫観察会を行った。

主催はNPO法人「こじいの森・こどもの時間」。

安久児童館は、うちから車で15分程度と近い場所にある。

観察会の場所は、児童館の近所でいつもの散歩コースだ。

W20999113.jpgこどもたちの中には、川に下りて魚やオタマジャクシを掬うのに夢中になる子たちもいた。

この子たちは崖上りをしたり、とても元気だ。

昆虫観察会といっても、なにも虫だけにこだわる必要はない。

ま、しかし、魚の名前を問われても、ちと困るナ。

予定では1時間程度で切り上げることになっていたが、

いつのまにか30分超過していた。お昼を過ぎてしまったが、今日は「お腹すいた!」と

騒ぐ子は一人もいなくて、むしろ「え~!?もうおしまい」と、物足り無い様子の子もいた。


今日の日射しはさらに厳しくなり、もう初夏という感じだ。

Y90901322.jpgうちの庭の花壇に咲き誇る、ポピー。なんとも違和感があるといえば、そうかもしれない。

こんなポピーが町中のあちこちに植えられている。

近年の園芸産業はたいへん盛況になっており、その市場拡大を後押しするのは

当然、各家庭の園芸好きの人やそこまでいかなくとも、うちの嫁さんみたく、

「きれいな花だから、いいじゃん。」と屈託なく買い求める購買層が多いからだろう。

ポピーをはじめ、日本の風土とはまったくかけ離れた花植物が好まれ、どんどん

全国じゅうに蔓延している。それを、どうこう言うつもりはない。

ただ、そうした綺麗な異国の花を、

さて、何百、何千、いや何万本、植えましょうぜ!という感覚には、

私は到底ついていけないのである。

先日、知らないおばさんが、うちの庭にやって来た。

聞いてみれば、いつもうちの前の道を散歩で歩いているそうだ。

去年、うちの花壇のポピーを見て、どうしても自分の庭にも植えてみたくなったそうだ。

ところが、うちのポピーの品種の種子は店頭ではなかなか手に入らないということだった。

ふとうちの庭を振り返ってみれば、あちこちでポピーの株が雑草のごとく生えていた。

そこで私は、どうぞどうぞ、とばかり3株ほどを掘り起こして差し上げたのであった。

ポピー増殖に手を貸している、私がいた。

ふと、客間に一人座り込んでみた。

Y90901351.jpg

( 写真上/   E-520  ズイコーデジタル25ミリ )

( 写真中、下/      E-330 ズイコーデジタル14-54ミリズーム )

 
















ねぐら

| | トラックバック(0)
昨日の夕方、庭の小さなクヌギの木でねぐらに入ったハンミョウ↓。

X3080158.jpgハンミョウはよく、こんな目立つ場所でいいのだろうか、と心配したくなるような

ねぐらを選ぶことがある。

今朝になって覗いてみれば、まだ目覚めていないようだった。

X3090168.jpg朝早く、といっても午前7時少し前。

集落のおばあちゃんが、うちを訪れた。

長い杖をついている。うちまではけっこうな距離があるはずだ。

昨日のこと、このおばあちゃんはうちのすぐ傍にあるクヌギ林の下刈りをなさっていた。

おばあちゃんは、草払い機の予備燃料を置き忘れてしまったので、

うちで混合ガソリンをわけてあげた。しかし、その量はほんのわずかで済んだ。

なのにガソリンのお金を払うからと、わざわざ遠くから歩いてきてくれたのだ。

お金は受け取れないと拒む私の胸ポケットに、

おばあちゃんはティッシュで包んだお金をねじ込んだ。昔懐かしい、おひねり だ。

お子さんにお菓子をと、これまたビニール袋の包みまでもらってしまった。

おばあちゃんのクヌギ林はまだ若木ばかりだが、スカシバ類の幼虫の食害が多く、

そこから樹液が良く出ている。なので、この林は私にとって大事な観察場所でもある。

前々からこの林の手入れが滞ることが気になってはいた。

できれば私の手で下刈りや枝払いをしてあげたい、そう思ってきたのだが、

今朝はその申し出をしてみた。すんなり、それではお願いします、

なんてことにならないのはわかっていたが、

いづれ作業をやらせてもらおうという思いに変わりは無い。

昨日はおばあちゃんから、近所の昔の様子や、集落のことなど、

いろいろとお話しを伺えて、楽しかった。

もっとおなじみになって、林の手入れをまかせてもらえるようになりたいと思う。





天蚕

| | トラックバック(0)
カイコは家の中で人の手によって飼われ、紡いだ繭は絹糸をとるために集荷される。

それでカイコのことを「家蚕」と呼ぶこともある。

これに対して「野蚕」と呼ばれる蛾の仲間がいて、その代表格がヤママユである。

ヤママユは「天蚕」とも言い、緑色の大きな繭を葉の間に紡ぐ。

うちの庭で育っているヤママユの幼虫もつい先日、終令となってますます食欲が増してきた。

W2089708.jpg
W2089668.jpg( 写真/ E-520  ズイコーデジタル35ミリマクロ ストロボ、サンパックB3000S )

5月にも入るといよいよ日射しもきつくなってきた。

今日はハルニレやクヌギの樹液が出ており、多数の昆虫たちでにぎわっていた。

なかでもハルニレの樹液にはオオスズメバチの女王4匹が来ており、

樹上から翅音がブオ~ン、とけたたましい。他にはクロヒカゲが多く、サトキマダラヒカゲや

ヨツボシケシキスイなども見られた。シリアゲムシもクヌギ樹液に来ていたがあまり観察例が

ないのではないかと思う。

5月といえば、「May fly」でおなじみカゲロウの仲間の姿も目立ってくる。

そのカゲロウだが、仙台の昆虫写真家、中瀬潤さんのブログ「かげろう日記」

を読むと、たいへん面白く興味深い。

そもそも私は川虫の世界にはこれまであまり馴染みがなく、カゲロウ類やカワゲラ類など

ほとんどの種類の見分けができない。「かげろう日記」には中瀬さんの観察なさった

カゲロウなどの生態が詳しく語られており、まるで神秘な世界の道案内を授かるような

気もして惹きこまれるのである。



クモのいと

| | トラックバック(0)
朝陽が林の縁から射し込んでいる。

その光条がゆっくりと動きながら、クモの網を浮き上がらせる。

網を構えたのは、チュウガタシロカネグモだ。

チュウガタシロカネグモは習性として水平円網を張るのであるが、

目の前に輝く糸網はほぼ垂直に近い角度になっている。

腹部背面が真珠光沢に輝く、けっこう綺麗なクモである。

W2079503.jpgもうじき出版予定の写真絵本は、「クモのいと」(ポプラ社)

前にも書いたことがあるが、今の家を探し当てて実際に物件を見に来たとき(3年前)、

ここに決めようと思ったきっかけの一つが、コガネグモだった。

ぐるりと家の周りを見ていくと、家壁のあちこちにコガネグモの卵のう殻がたくさん見つかった。

そのときは2月だったが、2回目の5月末に家族を連れて訪れたときには敷地の中や周辺の

草地で多数のコガネグモの網巣を見ることとなり、これは決定的だな、と思った。

クモは昆虫ではないが、体の大きさや生活環境は昆虫とほぼ同じであり、

しかも、クモの餌はそのほとんどが昆虫でもある。

昆虫とクモは切っても切れぬ縁で結ばれており、昆虫のなかにはクモを専門に狩るハチや、

クモに寄生するものもいる。

クモについてはそれほど詳しいわけではないが、私はかつてカマキリモドキの生活を

掘り下げていく中で、クモのこともいろいろと知る機会を得て、今に至っている。

クモのことをあらためて観察し始めてみて、クモの魅力を語るにはどういう形がいいだろうか?

と考えてみた。そこでまずは自らがまったくのド素人の立場でクモの何に感動し得たのか、

という原点に戻ってみることにした。

小さい子供たちを対象にしているが、一緒に本を開くお母さん方やお父さん方にも、

クモって、どんな生きもので、どこに魅力を見出してもらえるのか、という辺りを写真絵本に

まとめてみた。

クモの生態を紹介した写真本はすでに児童書でも優れたものが何冊かある。

しかし、私はクモの生態を掘り下げるというよりも、散歩がてらに興味を抱ける範囲で

写真絵本を作ってみた。誰でもが、ちょっと草むらに出掛けて自分の目でもすぐに体験できる

そんなきっかけ作りが大事だと思った。普段は気味悪いくらいに感じていたクモたちに、

ふと興味を抱く瞬間を私の本から掬いとっていただければ、と願っている。

( 写真/  E-520  シグマ105ミリマクロ )



人里の花と虫

| | トラックバック(0)
人里でよく見かける、ノアザミ。

田畑の畦道や明るい草地に多く咲いている。うちの庭にも何株かあるが、もっと株数が増えてほしい

と思っている。

W20592915.jpg
うちの敷地の北側と西側は草地の法面で、
ここをできるだけ近所の畦道と同じような植生に
維持したい。
今までの2年間、こまめに草刈りを行ってきたおかげで、少しづつその思惑通りの植生になりつつある。

畦道の草地はすぐお隣にあるのだが、
そこと同じような四季の移ろいを自分の土地で
も再現しようというわけだ。
これがしかし意外と難しい。
ともかく、法面の草地に関しては、
特定の昆虫を呼ぶための植物を植えるつもりはな
い。家の周りの農地環境に入り込んでいる植生そのままでいい。







W20694412.jpg
植生ということでは、うちの周辺にはスギの植林
がやたらと多い。
このことは少し残念なのだが、昨日のこと、
ハルゼミの鳴き声が家のすぐ近くから聞こえてきた。
植林が多く、そのなかでマツはたいへん稀にしか
生えていないが、どうやら見落としている場所があ
るのだろうと思えた。ただし、ハルゼミはスギやヒノキでも産卵することがあるそうだ。
写真のスギ林の奥には以前、イノシシの罠が仕掛けてあった。

イノシシが一度罠に掛かったことがあるそうだが、針金が切られて逃走されたと聞いている。

イノシシの力を侮ってはいけないようだ。

( 写真/ E-520 ズイコーデジタル14-54ミリズーム )















アサヒナカワトンボとニホンカワトンボの区別は難しい。

近所でよく見かけるのはおそらく、アサヒナカワトンボであろうと思う。

W20693973.jpg思うだけできちんと確認しているわけではない。
そもそも、私はトンボをあまり撮影していない。

トンボは種類数も昆虫全体から見れば
たいした数ではない(185種)から、その気になって頑張れば身近に見られるトンボの識別くらいはできるはずだ。

その識別能力を養うためには、まずトンボを採集し
てきちんと同定してみることが不可欠。しかし、捕虫網を持ち歩くことが面倒な私には、採集の楽し
みを味わう機会があまりない。これではいつまでたってもトンボの識別力が身につかない。

識別力が低いと、当然ながら撮影意欲も萎えてしまうわけだ。

それでも、わが家の庭に訪れたトンボくらいは一応採集してきちんと同定するようにしている。

トンボは手にとってみれば、ほんとうに美しい姿をしていることがよくわかる。

いや昆虫は体fが小さいから、どの種類でもそうだと言える。

昆虫を知る上で、捕まえてみることはとても大事な一歩なのだ。

それを写真だけで代償させる、というのは大きな誤りである。


トンボはたいへん人気が高く、虫嫌いの方でもトンボを嫌う人はまずおらないだろうと思う。

「トンボ写真家」という肩書きをもつ方達までいらっしゃるほどで、

国内で撮影されるトンボ写真の質、量ともに相当なレベルに達している。

トンボだけの図鑑、トンボの写真集、トンボの撮影会、、、、、、、、。

W20693834.jpg












( 写真/  E-520  シグマ105ミリマクロ )




縞々パンツ

| | トラックバック(0)
林の下草を歩いているシマバエの一種に目がとまった。

シモフリシマバエ?だろうか。体は5ミリあるかないか位と小さい。

こういう虫に近寄るときは微風を起こさぬよう、接近するコツがいる。

また草と草が干渉して振動を与えないよう、目配りも必要だ。

X20594402.jpgさて、翅を45度よりさらに持ち上げているところが、どうも気に掛かる。

どうしてよ?と問いかければ、私の心の声が届いたのだろうか、

シマバエは、くるりと向きを変えたのであった。

X20594421.jpg( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+2倍テレコン 

            内臓ストロボ+ストロボFL36R、2灯+ツインフラッシュブラケット )









肉だんご

| | トラックバック(0)
初めて見るシャクトリムシ(シャクガ類の幼虫)は、イネ科の花穂で食事中のようであった。

特徴のある色紋様をまとっているが、

本種の名前調べはまだ進んでいない。体長は1センチあるかないか。

X20594315.jpgすぐ隣にはノイバラがあって、私は最初、ケブカチョッキリの姿を探していたのだ。

ケブカチョッキリのしわざでノイバラの新梢部分があちこち茶色に萎れている。

その萎れた所で、さきのシャクトリムシと同種の2匹目が見つかった。

X20595061.jpgおお!こちらはなんとも見事な隠れ技ではないか。

自分の落ち着くべき場所をピタリと見つける、そこが不思議である。

などと眺めているうちに、いつのまに忍び寄ったのか、

最初に見つけた一匹目がムカデに捕らえられていた。

X20594634.jpg捕獲されたシャクトリムシもおとなしくはしていない。体を激しくねらせ抵抗する。

人でも咬まれると痛いムカデの攻撃だが、シャクトリムシは意外と長く暴れていた。

それに手を焼くかのごとく、ムカデは獲物を抱えたまま急いで歩き始めた。

どうやらしっかりした足場を確保するためではないだろうか。

ノイバラの葉上に移動してから、おとなしくなった獲物を抱え込んで食事にとりかかった。

X20594913.jpgシャクトリムシの体は強靭なアゴでもみ潰され、あれよと言う間に肉団子と化していった。

X20594982.jpg体液を吸い尽くされ小さくなった肉団子から、腸内の排泄物がかたまりとなって残り、

そのかたまりは、ポイッと捨てられてしまった。

なんともあっけない食事だったが、ムカデはなお空腹なのか次の獲物を求めて

ノイバラのジャングルに潜り込んで消えていった。

( 写真/   E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+2倍テレコン )  







ヒモミノガの一種

| | トラックバック(0)
ヒモミノガのあのひょろ長い蓑は、少なくとも清瀬や所沢といった武蔵野台地周辺では

まず見たことがない。

そのヒモミノガ、九州では何処にでもいて、個体密度もきわめて高い。

このことはだいぶ前から気になっていたが、そろそろヒモミノガについて少しは

探索の手段を講じなければなるまい、と思うようになった。

そもそも、自分の体長の何倍もの長さの蓑、なぜに必要とするのであろうか?

X20494191.jpg
X20493832.jpg
さて、今日の記事とは関係ないが、、、、、、


このGWにおいては、毎朝、私が息子の弁当を作っている。今日も午前5時。

弁当の中身はまず卵焼きが要となる。卵焼きをしっかり拵えておけば、あとは楽なのだ。

Y9040070.jpg卵焼きには必ず、ちりめんを混ぜる。決して砂糖や出汁などは足さない。

これがわが家の流儀である。




以前、庭の小さなクヌギについていたキマエアオシャク幼虫を何度か紹介した。

幼虫は3匹いたが、それらが皆無事に成長を遂げるのは怪しいとまで書いた。

ところが予測に反して、3匹の幼虫は皆繭を作りそして先日、羽化したのであった。

カテゴリの「ガ」を開いてもらえれば、キマエアオシャクの記事もすぐに出てくる。

繭といっても、葉っぱや芽鱗などを糸で簡単に綴っただけの雑なもの↓

X22175632.jpgこの繭を開くと、体をくねらせる蛹が現れる。

X22888111.jpgアオシャク類の成虫は互いによく似ているが、慣れてくればそれぞれが個性的で見分けるのも

そう難しくはないだろう。

W20291626.jpg( 写真/ E-3  シグマ105ミリマクロ )







今朝、玄関前にハラビロトンボがいた。ときどきこうしてやって来る。

ハラビロトンボはシランの植え込みに落ち着いていることが多いが、

いつもあまり長くは滞在せず10分もしないうちに何処かへと姿を消す。

X20291744.jpg
W20292325.jpg
先月、オリンパスから発売されたツインフラッシュブラケットは、

ストロボ2台をカメラボディに装着でき、レンズ脇に発光部を配置できる。

したがって水平魚眼レンズなどを使って最近接撮影するときなどもたいへん重宝する。

写真上段は8ミリ魚眼に1.4倍テレコン+ツインフラシュを付けて最短距離で撮影。

下段は、マクロ50ミリレンズで通常の撮影(ストロボは内蔵ストロボ使用)。

X20292081.jpgこちらは↑、うちの林で若葉を広げたヤマビワ。

ヤマビワは常緑樹だが、冬の間に葉を落とす量も多く、よく葉っぱの更新をする。

とくにスミナガシやアオバセセリの幼虫に暴食されて丸坊主になったようなヤマビワでは、

春になってからの芽吹きがたいへん綺麗で目立つ。

こちらの写真も、8ミリ魚眼と1.4倍テレコンの組み合わせ。そしてツインフラッシュで軽く

影をおこしている。


ツインフラッシュブラケットに、オリンパスのストロボFL36Rを2台装着して使用するとき、

私のやり方としては、RCモードを使っていない。

ストロボの調光モードはスレーブ発光のマニュアルにし、

カメラ側の内臓ストロボもマニュアルの最低光量にしてある。

これはなぜかと言えば、RCモードはたいへん優れた機能だと思うが、

2台のストロボの発光量の調整操作をするとき、モニター画面のスーパーコンパネを

いちいち見ながら行うボタン操作がまどろっこし過ぎる。

その間、被写体から目を離すことにもなり設定が済んだら目の前の虫がいなくなっていた、

なんてことにもなりかねない。

マニュアル設定だと、ファインダーを覗いたまま、

手探り操作(回転ボタン)で各ストロボの光量を調整できるのが良い。

またTTL調光だと、どうしても露光調整がうまく効かない場面もあるので、

マニュアルの方が確実である。露出の加減は何度か撮影していくうちに体が覚えてくれる。

左右のストロボの発光バランスも大事で、撮影条件によってそのバランスを加減する。

いつもいつも両灯均一発光では写真が不自然な感じに仕上がってしまうので、気をつけたい。

ツインフラッシュブラケットにストロボ2台を付けるとき、カメラボディはE-3くらいの大きさが

ホールディング時のバランスが良く、これよりか小さいカメラではグリップが辛くなるから

なんらかの工夫も必要だろう。

Y90200302.jpg






















どこからどこまでを近所、と言っていいか判らないが、、、、、。

ともかく、歩いて行ける範囲にとどめておこう。

ここを仮に「みまたんち」と呼ぶことにする。つまり三股町の通いなれた場所。

あるいは、今後そうなるであろう場所のこと。

ただ、今の私の体力では目的地に到達できても復路がとても歩ききれないので、

今日は車で移動してみた。ほんとうは、歩き通したほうが断然面白いはずだ。

私の住む三股町の近所には、まだまだ足を踏み入れていない場所が多い。

どこも歩けばそれなりに時間が掛かり、

さりとて車で出向くにはちと小回りが利きにくい、という中途半端な距離のこともある。

今も、そしてこれからも「ひむか昆虫記」の主な舞台ともなる場所。

X2019064_4.jpg
X2019122_3.jpg前から気になっていたエノキの大木。

畑の脇にクヌギ数本と一列に並んでいる。

樹齢はどのくらいだろうか?エノキの枝別れの様子は特徴があって、なんとなく好きになる。

もちろん、ヨコヅナサシガメもちゃんとついてます。

X2019130_2.jpg今日、初めて見つけたため池↓。

改修工事の記念碑には、昭和11年と刻まれてあった。


X2019140_1.jpg地形図を眺めてから計画的に動くのも手ではあろうけれど、

この道を行くとどこに出るのだろう?などとあちこちを探検気分でウロウロするのも良い。



( 写真全て/ E-3  ズイコーデジタル14-54ミリズーム  )