2009年8月アーカイブ


謎の卵

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昨日のこと。

ヤマビワの葉っぱに残された、スミナガシ幼虫のかじり痕をいくつか見つけた。

W22744212.jpg葉の主脈の先端部をよ~く、見れば、なにやら卵が着いていた。

W22744221.jpgこの卵、かじってみれば、ミント味がするかもしれない。さわやかな色だ。

これでは倍率が足りないので、うちに持ち帰り、ズイコーマクロ20ミリで撮影してみた。

L128131722.jpg色が浅くなってしまったが、これはライティングのせいというよりか、一日時間が経っている

ためではないかと思う。    つまり卵に変化が生じているのであろう。

ヤマビワの葉に産卵しようとしたのか、それとも別の植物に産むつもりが、

誤ってこの場所になってしまったのか?そこもわからない。

卵の正体ももちろん謎だ。 蛾のなかまだろうか。


さて、一番下の写真はズイコーマクロ20ミリレンズと、ベローズの組み合わせで撮影

したもの。カメラは、E-P1を使ってみたが、ライブビューでのフォーカス合わせは

たいへん使い易く、高倍率の撮影も楽になった。カメラが小さく、無駄が無いのは

すっきりして、やはり気持ちがいい。

Y928091111.jpg私がE-P1をすぐにも購入した一番の理由は、こうしてベローズ撮影用として使いたかった

からだ。できれば、これはベローズ専用にしたいくらい。

しかし、E-P1は風景の撮影用としても重宝している。出番は多いのだ。

2台あっても良いかもしれない、、、、、、、。


明日は、午前中に宮崎市内の宮崎神宮で観察会があり、

そのあと県立図書館で、講演を行う。

今回は観察会に合わせた講演内容を組んでみた。

そして、午後からは電車で大移動して、北九州へ行く。3泊4日の小旅行だ。

今回は2箇所の写真展会場を巡り、そしてフィールドも回る。

とくに楽しみにしているのは、ある若手の自然写真家の方の仕事場を見学すること。

これまで2回、お会いしているが、現場を見ておきたいと思っていた。


なので、しばらくこのブログ更新はお休みします。

よく公務員とかの方々は研修と称して、あちこちに出張なさっているようだが、

自由業の私も、そういった研修という名目を思いついた。あとからだけど、、、、。

産卵

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庭のキンカンは、ナガサキアゲハのお気に入りなのか、

よく卵を産んでいく。

今日も大きなメスがフワリ、フワリと漂うにして数個を産卵していった。

JX2746595.jpg卵が産み落とされた場所の一つは、クモの糸の先に絡んだ枯れ葉だった。

JX2746723.jpgこれでは、ふ化した幼虫が餌の葉っぱに辿りつくにも、かなりの苦労があるだろう。

夕方6時過ぎ。

タテハモドキが数匹、ねぐらについた草むらに、サトキマダラヒカゲが潜り込んでいった。

ササの葉裏に産卵を始めたのだが、繁みに遮られてうまく撮影できなかった。

JX2746902.jpg
JX2747251.jpg
(写真上~3枚目まで/  E-620   ZUIKO D35ミリマクロ+1.4倍テレコン )
(写真下/   E-620  ZUIKO D14-42ミリズームリバース改造 )


☆明日、『みまたんえき』写真展会場には、

午前11時~12時と、午後2時~3時に出向く予定です。




夕暮れ

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JX264546.jpg午後6時20分。

犬の散歩は同時に観察や撮影の時間でもあり、しかしそれは、

犬にとってはたいへん迷惑だろうと思っている。それでも、散歩に出ないよりかマシだろう?

と、私はチョロの顔を覗き込む。

私が撮影している間、チョロはおとなしく座っているか、草を食んで暇つぶしをしている。

あまりしつこく撮影していると、「クーン、クーン」と悲しげに訴え始めるが、

それもやがて諦める。

目の前を、タテハモドキがゆっくりと低く舞っていた。

ねぐらをどこにするか、思案していたのだろう。



さて、そろそろ、10月の上京のスケジュールを決めねば。

東京は遠いようで、それでも格安航空機チケットさえ入手できれば、九州内を移動するよりか

安上がりではある。


( 写真/  E-620  ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

明日は、午前11時~正午までと、午後5時~6時まで、『みまたんえき』写真展会場に

います。






JR三股駅

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今日は、JR三股駅『みまたんえき』のギャラリーに、午後4時~6時まで出向いた。

L12412422.jpg先日の記事で、『みまたんえき』ギャラリーはまさにプラットフォームと書いたが、

正確に言えば、プラットフォームは少し離れた位置にあり、

電車に乗るには高架歩道橋の階段を登り降りしなければならないという構造になっている。

これは高齢者や身体障害者の方にとっては、たいへん迷惑なことでしかなく、

なんでこのようなけったいな仕組みになったのか首をかしげたくなるのは、私だけではない

だろう。


さて、明日、ギャラリーに出向く時間帯は、

午前11時~正午までと、午後5時~6時まで、です。


今日はあるご婦人の方が、私の写真を見ながら

「元気が出る写真です!」とおっしゃって下さった。私には嬉しい言葉だった。

もちろん、一方では、

「なに~これ!?、意味わかんな~い。えグイ~!!キモ~!!」

という女子高生の言葉もちゃんと、受け取っている。

面白かったのはこの女子高生は二人組みだったが、

もう一人は、

「これ、可愛くない!?」と感想を声に出していたのである。

ところが、それをすぐにもかき消すように最初の子が、

「なんで~!!どこがあ~!!キモ~イだけじゃん!!」と、始終、声を大にしているのであった。


昨日のクヌギ樹液(わが家の雑木林)にクロカナブンが2匹、来ていた。

W22544041.jpgクロカナブンも久しぶりに見る。宮崎に来てから初めてのことだ。

深い黒色がなんとも言えず新鮮に感じる。

W22543982.jpgしばらくするとクロカナブンは落ち着きが無くなり、他のカナブンを追いたて始めた。

ほどなく、別のクヌギ樹液では、ウラギンシジミがやって来た。

W22543853.jpgウラギンシジミが樹液を吸う姿を見るのは、じつに15年振りのこと。

15年前に撮影した場所は、屋久島だった。

屋久島ではクヌギはたいへん少ない。というよりか、クヌギは数えるほどしか植えられてい

ない。その稀少なクヌギの樹液にウラギンシジミが来ていたのであった。

うちの林でも、2年前からウラギンシジミがクヌギの梢に潜りこむ姿をよく見かけていた。

それはおそらく小枝の樹液やアブラムシなどの甘露を吸っているのだろう、と思っていた。

しかし、今日はようやくウラギンシジミの食事シーンを確認することができたわけだ。


( 写真/  E-520  ZUIKO D 50-200ミリズーム ストロボFL36R )


三股町、JR三股駅『みまたんえき』で開催中の写真展。

今日は午後1時半~3時ころまでと、午後6時頃に会場へ出向いてみた。

しかし、仕事の都合上、毎日ともいかなくなった。

明日、会場に出向けるのは午後4~6時頃かと思う。

写真は、会場に置いてあるウスタビガ繭。

L12412221.jpg( 写真/ E-P1  M.ZUIKO D 17ミリレンズ )


樹液のお客さん

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今朝、庭に立っていると、樹液の香ばしいニオイが風に流れてきた。

ニオイを辿ってみるとクヌギの幹から白い樹液が出ていた。

シロテンハナムグリが数匹来ていたが、その中に混じってコアオハナムグリがいた。

JX2417381.jpgコアオハナムグリが樹液を舐める姿を見るのは初めてだと思う。

ここの樹液では、ハラビロカマキリがシロテンハナムグリをじっと、ねらっていた。

私の目の前でシロテンハナムグリを襲ったのだが、ハナムグリがまったく動じなかった

せいか、鎌の一撃だけであっさりと諦めてしまった。

シロテンハナムグリの体は樹液にまみれていたのだろう、ハラビロカマキリは鎌についた

樹液を口で掃除し始めた。

しばらくして「アレ!?コレハ、ウマイデハ ナイカア!」と、まさにそんな顔をしてから、

こんどは樹液そのものに口を寄せて、舐め始めたのである。

W22443062.jpgハラビロカマキリが樹液のそばで獲物を待ち構えている姿をよく見るが、

樹液そのものを舐め取るという行動は、これも今日、初めて見たような気がする。

( 写真上/  E-620  ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

( 写真下/  E-520     ZUIKO D 50-200ミリズーム ストロボFL-36R)






セミヤドリガ

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午前中、宮崎市の宮崎神宮の森に行ってみた。

29日(土)に行う観察会の下見である。

森の一角にある県立博物館は『恐竜展』で人が大勢、訪れていた。

虫の姿は少ないが、アオスジアゲハ、イシガケチョウ、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ、

ナガサキアゲハなどの飛翔を見る。

薄暗い森の中ではセミヤドリガの繭がいくつかあった。

JX2416735.jpg出来上がったばかりの新しい繭だ。

幼虫も歩いていた。これから繭作りする場所を探しているようだ。

JX2417104.jpg繭は自分の体にまとっているワックス毛を引き抜いては、それを糸で絡めて作る。

昨日に比べると暑さは和らいだ。


( 写真/  E-620  ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )





今日から9月4日までの13日間、北諸県郡三股町、JR三股駅の「みまたんえき」で

 『新開孝の写真昆虫記』が開催される。

初日は午前と午後の2回、講演を行った。あまり宣伝は行き渡っていなかったが、

2回とも満席となった(ギャラリーは狭いので収容人数は最大で30名くらい)。

遠くは宮崎市内や新富町などからもご来場いただいた。

L12312031.jpgこのギャラリーは午前8時半~午後8時まで公開している。

私が会場にいるのは一応毎日午後1時~の予定だが、都合がつかない場合は、このブログ上

でお知らせしたい。

なお29日(土曜日)~9月1日までは不在となるので会場には出向けない。


29日には宮崎市内の宮崎神宮で観察会があり、そのあと引き続き、宮崎県立図書館で

講演を予定している。

参加希望の方は、『NPO法人みやざき子ども文化センター』

電話0985-61-7590、あるいはファックス61-3635までお申し込みください。

L12311982.jpg
( 写真/ オリンパス  E-P1 M.ZUIKO D 17ミリレンズ ) 










写真展の準備

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今朝は三股町のJR三股駅の駅舎「みまたんえき」ギャラリーで写真展の飾りつけ準備を

した。写真展は明日から始まる。

L12211704.jpg可動壁面はいろいろな組み合わせが出来て、狭い空間が迷路のようにもなる。

作業時間はけっこう掛かり、終了できたのは午後3時となった。

ここはまさに駅舎。

作業中にときどき電車やディーゼル列車が停車する。

L12211772.jpg線路の周辺に雑草がはびこっているのが、いかにも良い風景だ。

L12211743.jpgギャラリーはまさにプラットフォームそのもの。

無人駅なので、こんな切符自動販売機がある。

L12211821.jpgまるで電気メーターのようだが、この販売機は一旦扉を開けてからでないと

操作できないようになっている。

遅い昼食を駅舎の隣にある物産館「よかもんや」でとった。

今日の日替わりランチは「ハンバーグ定食」650円だったが、けっこう美味しかった。

付き合わせの惣菜も良かった。


明日から始まる写真展の初日には、午前10時~と、午後2時~の2回、

講演がある。定員は30名ほど。

じつは明日は子供の通う梶山小学校の「いかだ下り大会」の日でもある。

この催しにはどうしても参加したかったが、諦めるしかない。去年も準備作業しか

出ていないので気になっていた。

( 写真/  E-P1  M.ZUIKO D 17ミリレンズ )







俵踊りの稽古

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W22142652.jpgわが家の建物は南北に長く、西向きの部屋はどこにいても、霧島山を眺望できる。

トイレも西向きの異様に広い窓があって、今朝ふと外を見れば、

タテハモドキの夏型が翅を広げて日光浴をしていた。

雲が掛かっていなければ、毎日のように霧島山の雄大な眺めがあって、

庭にはオニヤンマが飛び交う。夜になると、スズムシ、クツワムシ、コオロギの音色が

窓の外から聞こえてくる、、、、、、、。

お金には変えれないぜいたくな時間を過ごしているのだなあ、としみじみと思う。

W22142821.jpg今朝は役場に赴いた後、子供の通う梶山小学校に行った。

運動会で披露する俵踊りの指導があるというので、私も子供たちに混じって

稽古をつけてもらうことにしたのだ。

この春には手術もしたので、稽古にはあまり参加できないでいた。

俵踊りはもう何度も見てきたが、いざ自分が踊るとなると、これがけっこう難しい。

しかも、1時間半程度の練習ですら、たいへん疲れを感じた。


午後からは、写真展準備の仕上げ作業に没頭する。

ようやく終了できたのは午後11時半。

明日は朝から展示作業となる。

( 写真/ E-520  ZUIKO D 50-200ミリズーム )








夜の虫、観察会

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都城市の安久児童館に着いてしばらくしたころ、

都城商業高校が、智弁和歌山に4対1で勝った!と喜びの声が聞こえた。

野球にほとんど興味の無い私でも、試合の様子はときどき観ていたから、

なんとなく共感できる。高校野球は地元意識を高揚させるものだが、

都城という土地が、私にもようやく地元という感覚で馴染んできたように思える。

馴染んだと言えば、安久児童館の子供たちもそうだ。

みんな私のフルネームを覚えてくれて、なかには「抱っこしてえ!」とすぐにすがりついてくる

子までいる。

今日は児童館の庭で灯火観察をしてみた。

風もなくまずまずの条件だったが、飛来した虫の数も種類も少なかった。

とくに大型の甲虫類も登場せず、みんなはずいぶんと待ちくたびれたようだ。

それでも小さな虫をていねいに摘み上げては、「これなんという虫ですか?」と

何度も何度も繰り返し尋ねてくれる女の子もいた。

L12011611.jpgカメムシやゴミムシのニオイをかいだり、クビキリギスに噛まれる子もいたりで、

やはり生きている虫と遊ぶのが一番、面白い。

庭の周りではアオマツムシ、タイワンクツワムシ、ハタケノウマオイなどの鳴き声でにぎやか

だった。

( 写真/    E-P1   M.ZUIKO D 17ミリ  )




写真展の準備

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L1181145.jpg8月23日(日曜日)から、JR日豊本線、三股駅の「みまたんえき」というギャラリーで、

写真展が始まる。写真展のタイトルは「新開孝の写真昆虫記」

会場での飾りつけは22日の午前中から始める予定だが今日も追加プリントの出力を行った。

まだキャプション原稿も書いていない。明日は小学校のプール監視も務めるから、ますます

時間は無い。23日は講演も2回やるから、その準備も必要だ。


さて、写真展開催中にどれだけの方が来ていただけるのか、たいへん心もとないのだが、

例えば、、まったく昆虫に興味ない方が義理で立ち寄られたとしても楽しんでもらえるよ

うに、ちょっとは満足してもらえるように、少しは工夫をしてみた。

まあ、私が頑張れるのはこうして写真展の内容を充実させていくことくらい。


夏休みの昆虫写真展ということで、こんな問い合わせもいただいた。

「会場には写真だけが飾ってあるのですか?他には何か、カブトムシとかそういった実物の

展示などはないですか?」

写真展というよりか、夏休みのイベント、と広く解釈してとらえている方も多いのかもしれない。

う~む、むむむ、写真展なのに写真だけでは物足りないと言われれば、何も返す言葉はない。

そもそも当初、主催者の方からもそういった期待の声はあったのだ。

昆虫標本がズラリと並べば、子供達が喜びますよね、、、、、、。

昆虫写真というのでは、どうもやはりピンと来ない、というのが世の中の大勢なのだろうか?

昆虫=標本、という図式があまりに根強いためだろう。

本物、実物を見たほうが良いじゃない。何も写真なんかでわざわざ見なくても、、、、、。

それもそうかもしれないなあ。昆虫は標本という凄い見せ方があるんだからねえ。


マイマイカブリ

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JX171519.jpg朝早く犬の散歩に出る。

このところ忙しくて、犬の散歩もかなり手抜きになっていた。

ので、、、、今朝は少し時間をかけて歩いてみた。

アスファルトの路上でマイマイカブリのメスがでんぐり返って死んでいた。

昆虫の多くは体型上、死ぬとこうして仰向けになる。身近なところではクロゴキブリの

死骸など、目に触れることだろう。

なぜ、このような路上で息絶えたのか?

マイマイカブリは本来、夜行性ではあるがときたま明るい昼中にあわてふためいて

地面を駆けていく姿を見かけることがある。

あわてると、ろくなことがない、、、のかもしれない。

( 写真/ E-620 ZUIKO D 50ミリマクロ )

「みまたんえき」での写真展「新開孝の写真昆虫記」6日後の23日(日)から。

まだ準備を進めているところだが、忙しくてどうもギリギリになってしまいそうだ。

「みまたんえき」の名称はまだあまり知れ渡っていないようだ。三股町役場ホームページの

どこにも出でていないから、これは何とか改善して欲しい。

知らない方が「みまたんえき」と聞いて、道の駅だと勘違いしてもおかしくはない。

「みまたんえき」はJR日豊本線の三股駅の駅舎を改築新装して、今年の春から

オープンしたばかりのギャラリーである。

隣接して造られた物産館「よかもんや」には、よく客が訪れているが、

駐車場を挟んで隔たっていることもあり、

駅舎の「みまたんえき」にはまったく気付かれていないように見受ける。

見かけが地味な上、目立つ看板や案内板が無いせいでもあるだろう。

物産館のお客がギャラリーにも立ち寄ってくれるかな、という期待は今のところできない

ように感じる。



夏の終盤

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お盆とあって、三股町のあちこちでは灯篭を飾っている光景を目にする。

W2144246.jpg家並みに灯篭が並ぶとこれはちょっとした絵になるが、

わが家はぽつんと離れた一軒家。もちろんうちでは灯篭を飾ったりはしていない。

この土地に住み始めてわずか3年でもあるし、さて私のあとを継いでここにまた息子たちが

いつまで住み続けるのかどうかは、まったくもって予想もできない。


さて、今朝は久しぶりにナナホシテントウの姿を見かけた。

JX151424.jpgナナホシテントウは真夏の間は夏眠しているので、ほとんど見かけることがない。

20年前にその夏眠中のナナホシテントウを探して撮影したことがあるが、ほとんどが

単独のことが多く、たまに3匹程度寄り添っていることがあるくらいだった。

場所はススキの根元の深い場所だった。

それと今日はうちの林や近所で、ツクツクボウシの鳴き声が盛んに聞こえていた。

昨夜は盆祭り会場でアオマツムシの鳴き声もにぎやかだったし、こうしてナナホシテントウ

すら動き始めた様子を見ていると、

ああ、もう夏も終わりだなあ~、と感じるこのごろである。

( 写真上/ E-520  ZUIKO D 14-54ミリズーム )
( 写真下/E-620 ZUIKO D 50ミリマクロ  )






お盆休み

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JX100873.jpg「カッコいいねえ!かぶとむし」


今朝は午前9時から、地区の盆まつりの準備作業に加わった。

宮崎に来てから盆まつりも3回目を迎える。

近所の方が早口で喋りかけてくれるが、私にはその半分も聞き取れないので、

まるで外国にいるような気分はまだ少し残っている。

それでも、ほとんどの方が顔見知りとなり、苗字もかなり覚えた。

ただ、性は同じ人が多く、五郎さんとか稔さんとか、名前で覚えないと

いけない。下手に大声で呼びかけると、何人もの方が振り向くことになる。

大気が不安定のようだから、夜になってからの雨が心配だ。


さて、昼食時にテレビを観ていたら、

ある企業が、カブトムシ、クワガタムシを子供にプレゼントする様子が流れていた。

150人もの行列が出来たそうだ。夏休みの特別サービス?のつもりだろうか。

子供はカブトムシやクワガタムシを「欲しい!!」と思うのだから、

これだけの行列が出来るのも当然だろう。子供心をストレートに掴む企画ではある。

まずそこが大問題なのだが。



カブトムシもクワガタムシもカッコいい。

多くの子供たちの憧れの対象となり、いや大人でさえ夢中になる。

欲しい、という物欲が昆虫採集の原動力にもなる。

だからこそ、カブトムシもクワガタムシも自分の努力で採るべきだ、と私は思う。

もらってもいいではないか、それが一つのきっかけになれば、、、という考え方もある。

私はしかし前にも書いたことがあるが、若いころは昆虫採集に自分なりの誇りを抱

いていた時期があり、人から譲り受けることをかたくなに拒んでいた。

自らの手で苦労して採集するからこそ、それが最大の喜びになるのであり、

あっさりもらったりしたのでは、何の意味があろうかと。

憧れの昆虫に出会うまでの様々な過程こそが大事であり、それこそが虫と付き合う

上での面白さであろうと、と私は固く信じていたからに他ならない。

どうもこのごろの世の中、結果を早く簡単に手に入れたがる傾向があるのではないか。

こうした昆虫採集の思想的なことに関わることとして、もう一つ見落としてはいけない

ことがある。

150人の子供に公平に虫をプレゼントするとなると、クワガタムシ、カブトムシの

数は少なくとも人数の倍近い300匹あまりを用意する必要があったのではないか、

と想像する。それだけの数をどこから調達してきたか、ということだ。

カブトムシは養殖業者もいるので、それくらいの数を揃えるのは苦でもないだろう。

クワガタムシはどうだろうか?これも養殖業者があるか。

もしかしたら養殖業者からではなく、どこかの業者に採集を委託した可能性もある。

300匹くらい、そうたいへんでもない数と思える。というのも、、、、。

この夏の始め頃、私はあるおじいさんに山で出会った。

話をしてみると、毎年、クワガタムシ、カブトムシを300匹ほど野外で採集し、

それを県外の孫などあちこちに宅配便で届けるのだという。

「宅配便でさ、その送り賃だけでも何千円するね。虫を買ったほうが安いかもな。」

その爺さんの話を、私は少々、複雑な気持ちで聞いていた。

まず、一つに思ったことは、まあなんというお節介なことだろうか、ということだ。

欲しがる子供に喜びを与えたいという気持ちはわかるが、それは結局、自己満足

ではないか。

お爺さんのようにクワガタムシ、カブトムシの採集ポイントを熟知した方なら

できれば子供たちをそこへ連れて行ってほしい。そこで自らの目と手で、

カブトムシのいる現場を子供たちに体験させて欲しいものだ、と思った。

300匹、例年採れるんだよ、という環境があることを孫達に伝えることには意義がある

かもしれないが、もらって満足するだけではあまりにも寂しいではないか。

さてさて、企業が庶民へのサービスとして、

今回のような催しをするのを見て、こういう企画はあちこちでけっこう流行っているのだろう

と思う。

すると、やはり大量の虫の入手先というと、どうしても採集を請け負う業者の存在が

気になる。

人が採集したくらいで虫は減らない。その考え方に私もほぼ異論はない。

業者をただちに敵視するつもりはない。

ただ、問題なのは採集のやり方なのだ。数多く短期間で効率良く採集するとなると、

必ず無茶苦茶なやり方をする輩が出てくるのである。これは私も散々、目撃しており

他の虫屋の方々の憤りも買うような、手段選ばずのやり方なのだ。

私もときには朽木を崩したり、荒っぽい虫の探し方をすることはあるが、

それでも現場の状況がいづれ復興するだけの余裕を見込んでのことである。

それと私が探すような虫は、世間ではほとんど振り向いてくれない、

、マイナーな種類がほとんどだ。虫屋ですら素通りするような、、、。



少し話しを整理しよう。

企業が自らの世間体を良くしたい思惑で(想像だが、そうに決まっているだろう)

子供たちへ子供の喜ぶカブトムシとクワガタムシをプレゼントする。

そしてまたその様子を何のためらいもなくテレビ局が取材し、お茶の間に映像を流す。

子供の喜ぶ声、笑顔、、、、、。

このほほえましい光景に賛同する視聴者の方も多いことだろう。

企業の思惑通り、

世の中の庶民に喜びを与えてくれる善良な企業というイメージを確立できる。

ま、それほどに世の中の人々も単純ではないと思うが、そういう受け取り方をする人も

少なくは無いだろう。

もっとも今回の報道の深部を自分の目で取材したわけでもなく、

大量に仕入れた虫の出所も確認しているわけではないから、企業の名も伏せておくし、

強いて糾弾しようという気持ちがあるわけではない。

繰り返し言いたいこととは、

虫を配るのは、傍目で見ていて滑稽に感じるということと、

この催しのためにもし奔走した採集業者がいるとすれば、どういう採集方法をとっているか、

きちんと検証しておくべき、ということと、

大人が無感動に虫をかき集めることなど止めて、

できれば子供たちの父親、母親にたいして、昆虫採集の喜びを子供たちに体験させて

やりませんか、という企画なり行事をやってもらいたいものである、ということである。

子供達が野外の自然環境を見る目を養うためにも、彼らを大人たちが一緒になって外へ

連れ出すべきだと、そう願うのである。

ま、それもお節介かもしれないが、一緒に大人が楽しむということが肝心なのである。

虫遊びは子供の時期で卒業よ、と思っている貴方。それは大間違いなのだ。

そういう感覚麻痺を起こしている限り、自然保護だの、温暖化阻止だの、つまらない

流行語に踊らされてしまうだけである。

ここまで書いて、ちと大事になりそうなので、そろそろ止めておく。

一冊の本でも書けそうなテーマだし、だからといってそういう本を書くほどの、

思考力は私にはない。

最後に言うべきこととして、

昆虫写真家として昆虫の本を世の中に出し、そしてそのことによって

子供たちの虫への憧れの気持ちなどをさんざん煽っておきながら、

写真家が上記のような偉そうなこと書くなよ、と言われれば、それも当たらずとも遠からず。

子供の気持ちを高めておいて、そのフォローはしないのか、と問われれば、

さて、例えば私以外の昆虫写真家の方達は、どうお答えになるだろうか?

じつは、何年か前に私の著書の読者の父親の方から、それに近いことを言われたことがある

のである。そのとき、私は直接の言葉だっただけに、かなり考えさせられた。


私ならどう答えるかと言えば、簡単だがこうだ。

体一つでなかなか実効力は薄いが、ともかく自然観察会には積極的に講師として出る、

ということと、本のなかで語り足りない面を、講演で補足する、ということである。

それとこれまでの私の著書を見ていただけたらわかることだが、

私が主張してきたことは、昆虫の世界は多様であって、人気のあるカブトムシや

クワガタムシなどから少し目線を逸らして、いろんな虫にもそれぞれに魅力があるはず

ということを紹介してきたつもりだ。聞いたことも見たことも少ない地味な虫たち。

そんな虫たちのほうが、身近には余程数多くいる。

ほとんど出版界から需要がない、いわば隙間の昆虫たち、そんな日陰の世界を

できるだけ取り上げてきたつもりだ。

私が単にひねくれているせいでもあろうが、そういうひねくれ者もときにはいたほうが

良いのではないか、と思う。

そうでないと、昆虫写真家と言えども、皆がお金になる虫ばかりを追いかけてしまうようになる。

編集者や出版社の欲しがる昆虫写真ばかりが出回り、それはほんとうにつまらない、

ことになると、私などは考える。

こんな私だから、出版社のとくに営業の方々からは不人気であるらしい。

とはいえ、私も昆虫写真家の端くれとして、カブトムシ、クワガタムシなどの人気昆虫を

撮影せよ、という注文をいただくと、これを蹴ったりはしない。教科書の仕事も受けてきた。

やはり稼ぐことも大事だからだ。でもその一方で、日陰の昆虫たちにも明るい舞台に

立たせてやりたいのである。これもおそろしくお節介なことだろう。

虫にしてみれば、そっとしておいて欲しかったのに余計なことをして、

などと恨まれるかもしれない。
JX100817.jpg




W2123824.jpg「この写真、どっちがメスで、どっちがオスですか?」

「これはねえ、直感的にメスと感じられる方がメスで、そうでない方がオスなんだよ。」

「そんな無茶な! 直感で昆虫のオスとメスの違いがわかるんですか?」

「そういうこともあるんだよね。なんとなくそうなんだよ。いや、ちゃんとした理由というか、

詳しく説明がつくのかもしれないが、ともかく、わかるんだよ。見た目でね。」

「ええ!?、だったらどこで見分けるのですかあ!!」

「だからさあ、これは人間の女性と同じでさあ、体型が丸っこくて、柔らかい感じがするほうが、

メスなのさ。反対に体型が鋭角で、キリリリとした印象の姿が、オスなのさ。

近頃は逆転したような人も珍しくないけどね、、、、、。」

( 写真/  E-520  ZUIKO D 50ミリマクロ )





W21037242.jpgカラムシの茎にスケバハゴロモが止まっている。

W21037251.jpgスケバハゴロモは口針を刺し込んでカラムシの汁を吸っており、その傍にアリがいる。

アリはスケバハゴロモがお尻から排出する汁を待ち受けているわけだ。

ときどき触角を使って、トントントン、と催促しているが、

スケバハゴロモはアリの催促には応じる気配がない。

待ちあぐねたアリがしばし離れた隙に、プチッ!と雫を飛ばした。

どうやらスケバハゴロモは、アリのせっかちな催促を嫌ったのもかもしれない。

これ見よがしに、わざとアリがいない間に排出したのではないか。

そんな人間が抱く感情にこじつけたような解釈もしてみたくなる。

残念ながらアリの種名は判らない。


( 写真/ E-620  ZUIKO D  35ミリマクロ+1.4倍テレコン )



ナナフシのオス

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先月の末、愛媛県で講演を行った際、

県立図書館の館長さんから下の切り抜き記事のことを教えていただいた。

ナナフシオス愛媛新聞.jpg
西条市立図書館へ移動する途中、うどん屋で見た記事である。

ナナフシ(ナナフシモドキ)は通常、メスしかいない。ところがどういうわけか、

突然、オスが現れることがある。

今治市でオスを採集したのは愛媛県、面河山岳博物館学芸員の矢野真志さん。

記事によれば、これまで東京、山梨、岐阜、岡山の1都3県でしかオスは

見つかっていないとある。

私の記憶ではかつて、新潟県の胎内市(旧、北蒲原郡黒川村)の胎内昆虫の家でも

オスが出ていたはずだ。もっともこれは飼育個体だったように思う。


「ナナフシモドキ」という和名にはどうも抵抗があるが、なぜ「モドキ」となったのか

一度その経緯を聞いてみたいものだと思う。

標準和名を「ナナフシ」としては、いけないの?

そう思うのは私ばかりではないはずだ。









まだ羽化せず

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机の前のコルクボードに2個のヤママユの繭をぶら下げてある。

ときおりカサカサと音を立てているが、中で蛹が踊っているのである。

繭の大きさがわかるように手に持ってみた。

しっかりと重量感がある。

L1101040.jpg強いて言うならば、画面右の大きな繭が♀、左の小さいのが♂、かもしれない。

ヤママユの羽化時期には個体差が大きい。すでに7月上旬に羽化したものも多い。

こうして8月に入ってもまだぐずぐずしていて、いっこうに羽化してこないものもいる。

したがって飼育数が少なければ、交配して累代飼育を行うのは難しい。

7月11日付け、日本農業新聞の一面に「富山県がうん天蚕の会」の繭の収穫の記事が

出ていた。がうん(外雲)の森は富山県八尾町樫尾という所にあるらしい。

ここではクヌギを植えた畑をケージで囲って飼育している様子が写真で窺える。

集めた繭は長野県岡谷市の製糸工場へ送るそうだ。

( 写真/E-P1  M.ZUIKO D 17ミリレンズ )


ものまね

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看板.jpg近所のアシタバから、キアゲハの幼虫を採ってきた。

畑の片隅にあるアシタバには、キアゲハがよく産卵していく。

じつはある方のホームページを見ていて、私もキアゲハ幼虫の撮影をしておきたくなった。

せっかく幼虫を採ったからだが、これは真似をしたことになる。

いろんな写真家の方がいて、それぞれが個性的な作品を発表していく。

その作品を見ていると、自分も同じような写真を撮りたい、と思うことがある。

ただし、その場合には自分流に捉え直して撮影したい。

若い頃は、他人のものまねをよくやった。おそらく無我夢中だったろう。

そういうものまねを繰り返していくなかで、写真のことを少しは学ぶことができたはずだ。


今日は青島で講演の仕事がある。

青島へは高速を使えば1時間ちょっとで行ける。

明日も講演があるが、こちらはちょっと遠い。いや、かなり遠い。

門川町というところだが、そこはほとんど延岡に近い。

うちからだと2時間半はたっぷり掛かる。

そこで今夜は、宮崎市内に泊まることにしている。


スケッチ

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このところカメラを構えている時間より、パソコンの前に座っているときや、

そのほかの動きが多い。

昨日は午前中、都城市、安久児童館でお話をしてきた。

内容は本作りの舞台裏ということで、撮影の苦労話など。

対象は小学1~3年生のこどもたち、と父兄の方々。

私の前に、京都科学読み物研究会の北畑博子さんが、京都弁と大阪弁の違いに

ついて面白い小話と、私の写真絵本などの読み聞かせをなさった。

読み聞かせといっても全ページを読むのではなく、北畑さんがうまくまとめて、

付箋のページをテンポ良くわかりやすく語られるのであった。

自分の著書をあらためて見直す、良い機会だったし、なるほどこうすれば子供たちにも

初めての大人にも、本の内容がよく伝わるなあ~、と感心させられた。

今後の本作りの参考にもなったように思う。

L1071007トリミング2.jpg児童館の玄関横には捕虫網がたくさん置いてある。自作の網には

ジッパーがついていて、捕まえた虫を取り出し易い工夫も施されている。

L10710091.jpg児童館の前の川で見つけた奇妙な虫について尋ねられた。

魚を捕らえて食べていた、という。当の虫がいないので、言葉で説明を受けたが

最初はヤゴの類かと感じた。

そこでヤゴの絵を描いて、こんな感じですか?と聞いてみると、みなさん違う、と

おっしゃる。

謎の虫を一番よく熱心に観察していたという子に、絵を描いてもらった。

彼は頭部のほうから描き始めたのだが、大アゴと頭部の線画を見て、

謎の虫の正体がすぐにわかった。よく特徴を捉えてあったからだ。

「おおお!これは、ゲンゴロウの仲間の幼虫だね。」

まさに百聞は一見に如かず、であった。

魚を喰う姿が、よほど印象に残ったのだろう。

皆さん、ゲンゴロウと聞いて驚かれていたようだが

「噛まれて、痛かった!」との声もある。

「あ!ゲンゴロウ幼虫の消化液は強力だから、気をつけてね。

この辺にはいないけど、ホンゲンゴロウだったら笑い事では済まされないよ。」


( 写真/ E-P1   M.ZUIKO D 17ミリレンズ  )


『携帯電話、無用ノ介』


先月、これまで長く使ってきた携帯電話を解約した。

ポイントが溜まっていたので、解約料金は要らなかった。



20年前、四国のとある山中で車の横転事故をやらかしたことがある。

車は2気筒エンジンのジムニーだった。

幸い怪我はなかったが、まったく車の通らない林道だったので、

公衆電話のある国道まで薄暗い夜道を2時間近く歩いた。重いカメラバックを担いで。

車は翌日、レッカー車で修理工場まで運んでもらって、なんとか走行できるように

なったが、事故で受けた損傷がひびいたようだ。数ヶ月して廃車せざるを得なくなった。

車が横転したのは、ガードレールが無い急斜面からの転落を回避した結果であった。

直進していたら原生林へと落下し、おそらく命はなかっただろう。

そのときの瞬間の恐怖を、今でも思い起こすことがある。

だから車の運転には慎重になる。

そして、暗い林道をトボトボと歩いた苦い経験もあるのだから、

そういうときこそ携帯電話が必要ではないか、、、、、、そう思わないでもない。

(当時、携帯電話は今のように普及してなかったが。)



だがしかし、私は普段、携帯電話をほとんど使わない上に、

いつも持ち歩くのが煩わしくてしょうがなかった。

携帯電話を耳に押し当てたまま、手は別のなにか作業をしている、

そういう光景も嫌であった。

それと、携帯電話の通話料金がいっこうに安くならないことにも嫌悪感があった。

嫌悪感がつのり、それと利便性を天秤に掛けた結果、

携帯電話、無用ノ介を選択した。

このことで御迷惑をお掛けする方もちらちらとお顔が浮かぶけれど、

ご容赦願いたい。

貧乏カメラマンであるから経費削減上、やむを得ない事情もある。

ちなみにうちの嫁さんはずっと昔から、携帯電話を嫌って所持したことはない。

先月、早朝に停電があった。停電など珍しいから、

いったいどうなっているんだあ、と気になったが、

かといって携帯電話で誰かに尋ねてみたところで、すぐに停電が解消されるわけでもない。

「携帯ないんだから、仕方が無いじゃない、待つしか、、、。」

そして1時間程度して、電気が通じた。

さっそくネットで九電の停電情報を調べてみたが、どこにも停電のことは出ていなかった。

ま、いざというとき、、、という事態はあるだろうし、そのときに携帯があれば、、、、、、

ということになるだろうが、そのいざというときのために毎月、掛け捨てする基本料金は

あまりにも負担が大き過ぎると感じてきた。

普段、どれだけの必要性があって携帯電話を使っているだろうか?

緊急時の連絡用として携帯電話を捉える私としては、

もっとそういう面に特化した料金体系ができないものか、と希望したい。



うちの林にはエノキがかろうじて、2本ある。

2本とも小さな木だが、葉っぱの量はゴマダラチョウが育つにはじゅうぶん過ぎるほどある。

しかし、これまでゴマダラチョウ幼虫が見つかっていない。越冬幼虫もまったく見つからない。

どうしたかことか?

今日はそのゴマダラチョウの成虫が、窓から見えるエノキに飛来した。

しかもしきりと産卵を始めた。

産卵条件が悪いのだろうか、とも疑っていたが、そうでもないらしい。

さっそく、エノキを見に行ってみた。

先ほど産卵されたばかりの卵は、枝が高くて確認ができなかったが、

低い場所でいくつか卵が見つかった。

しかし、、、、、、、。

JX060760.jpgどれもこれもふ化することなく、なんらかの天敵に喰われてしまっている。

ボロボロになった卵殻は、ハロウィンのお化けカボチャのようにも見える。

エノキの梢をくまなく見ていくと、蛹殻も一つだけ見つかった。

どうやら無事に育つ幼虫もいるようだが、その数は極めて少ないと思えた。

産んでも産んでも、ゴマダラチョウの卵は片っ端から天敵にやられてしまうようだ。

ならば産卵直後の卵を一度回収して、無事ふ化を見届けてから、エノキに戻してみるか。

いやいや、そういう考えは私にはない。

ともかくは、この卵を食する天敵の姿を、その犯人探しをしてみたいと思う。


( 写真/ E-620  ZUIKO D14-42ミリズーム、リバース改造レンズ )


昨日から家族旅行で、熊本県の阿蘇山へ行ってきた。

盆や正月を除いて、うちでは家族旅行をすることは稀であり、ほんとうに久しぶりの

休暇を楽しめた、と思う。

L10408734.jpg昨日は、大津町からミルクロードを巡り、まずは大観峰から阿蘇山を眺めてみた。

私はこの辺りにはもう何度も仕事で来たことがあるが、家族はみな初めてのこと。

長い時間、車で移動したので疲れただろうが、この眺めはそうそう体験できることではない。

ま、ほんとうはゆっくり列車の旅でもできればいいのだろうが、、、、、、。


今回の宿は、南阿蘇の地獄温泉、「清風荘」。

L10408953.jpg料金は一番安い部屋にしてみたが、料理、温泉ともにすごく満足できた。

こういう旅は、ほんとうに久々のことだ。

L10409082.jpg料理は囲炉裏焼きの「野鳥いろり焼きコース」を選んでみた。

猪肉、鴨、鶉、やまめ、他、こんにゃく、豆腐、野菜など、炭火の串焼きで楽しめる。

L1040913.jpg食材は竹ざるごとテーブルの間の水流上を流れてくる。追加注文もザルや桶で

流しそうめんのごとく流れてくる。囲炉裏焼きで熱いのだけど、この水流がそばに

あるのでずいぶんと緩和される仕組みになっている。

ともかく食材良し、演出良しで、家族一同、楽しめる夕餉だった。

鴨も猪も、うずらも、どれもこれも美味しい!ほんとうに絶品だ。

食事のあと「雀の湯」にみんなで行ってみた。ここは混浴の露天風呂と男女別の

内風呂がある。

下駄を履いて階段を降りていくと、目の前にキツネが現れた。

ずいぶんと人慣れしたキツネだ。口笛吹くと寄ってきたくらいだ。

薄暗かったが、間近で野生のキツネを見るのは家族一同、初めてのことだ。



そして今日は、ふたたび阿蘇山上に赴き火口を見学に行った。

私はその時間を利用して、一人ダイコクコガネを探しに行ってみた。

20~30分あれば見つかるだろうと思い、家族をロープウェイ乗り場に降ろしてから

ダイコク探しに出掛けたのだが、今回のカメラ機材はE-P1と交換レンズ2本のみ。

家族旅行だから、仕事をする気は最初からないのである。

しかし、せめてダイコクの姿だけは見ておきたかったので、ほんの少しだけ単独行動

をしてみた。牛糞をただひたすら眺めて歩くのである。

L1050960調整1.jpgダイコクコガネを探すには、もちろんコツがある。そのコツさえ掴めば、でっかいスコップも

でっかい穴を掘ることも無用である。従来、虫屋がダイコク採集のために牧場ででっかい

穴を掘るので、これはたいへん問題になった。牛や馬がその穴に脚をとられて最悪、

骨折したりするからだ。虫屋が牧場主に嫌われてしまう、というのはいかにも不幸なことだ。


今日、私は限られた時間内で、一匹だけダイコクコガネのオスを探し当てた。

しかし、このオスはこれまででも一番立派な角ではないか、と思える。


ダイコクコガネのオスを撮影はしたのだが、これは仕事ではない。

私は幾度と無く阿蘇山を訪れたけれど、これまで一度も火口を見に行ったことがない。

ダイコクを見つけたあと、家族と合流してからふたたび車で火口付近の駐車場まで

上がってみた。


(写真全て/ E-P1  M.ZUIKO17ミリ )


しつこいダニ

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庭のショウリョウバッタたちの中には、すでに成虫の姿も見られるようになった。

大きなメスの成虫は動きも鈍いので簡単に捕まえることができるが、

手で摘んでみると体が柔らかく、まだ羽化して間もないことがわかる。

今日は午後4時40分ころ、脱皮が始まりそうな幼虫を見つけた。

JX0307293.jpg逆さになった幼虫の後ろ脚の付け根あたりに、赤いダニが見える。

脱皮をすればダニもはずれるのだろうか?

JX0307362.jpgどうも、そうはいかないらしい。脱皮が進行すると同時に、ダニは場所を変え始めた。

JX0307571.jpg脱皮を終えて上向きになったショウリョウバッタ幼虫の体には、しっかりとダニがついている。

ダニは脱皮を感知して、これはヤバイ!!と思ったかどうか知らないが、

ちゃんと自分の身の置き所を心得ているのだから、これはやはり、ちょっと凄い。

(写真全て/ E-620 ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン
                                 一番下の写真のみトリミング)


     お知らせ:明日は、更新をお休みします。






昆虫少年

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御池小学校の講演からうちに戻って、ふと仕事部屋の小さな窓から外を眺めると

大きな捕虫網を抱えた少年が自転車でやって来た。

少年は今年の春から中学生。

最初、うちに来てくれたときは小学5年生のときだった。

「おお、久しぶりだね。どう、中学校の生活には慣れた?」

照れくさそうに挨拶する彼は、毎日の長い通学や学校での勉学の疲れを感じさせない。

私に会った瞬間から怒涛のように虫の話を切り出す元気な子だ。

「今日は何がお目当てだい?」

「あ、はい、スミナガシをまだ捕まえてないので、、、、、、」

「ちょうどねえ、うちのクヌギの一本が樹液をよく出し始めてねえ、、、

まだゴマダラチョウも見てないけど、樹液が出ていればスミナガシも来ると思うよ。

しばらく待ってみるかい?」

そうやって西向きの縁側に彼と並んで座ってみた。

カナブンやスズメバチはけっこう集まっているので、脈はある。

嫁さんが出してくれたスイカを二人でしゃぶりついていると、

目の前の草むらをイワタセイボウが歩いていた。

本種はマイマイツツハナバチに寄生するセイボウである。

JX0206535.jpg
( 写真/E-620 ZUIKO 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

さっそく撮影して、モニター画面で拡大して見せてあげた。

「わあ~!!体の細かい点々模様もちゃんと見えるんですね!凄い!

こんな複雑な模様しているんですね。光のあたる角度で色も違って見えます!!」

ずいぶんと感激してくれたようだ。

そうこうするうちに、目の前にタマムシが飛んで来た。

L10207953.jpgさっそく彼が網で捕らえた。さすがに網の使い方は上手だ。

「あ、腹の下側がとても綺麗です!!ピンク色していて、、、、、、、」

タマムシはこのあと、もう一匹飛来した。

さらに待っていると、ほんとうにスミナガシがやって来た。

クヌギの樹液に落ち着くのを見届けてから、少年は静かに網を構えた。

L10207972.jpg大きなスミナガシだ。樹液を吸い始めたが、枝もあって網を振るのは難しい場所だった。

さすがに捕獲は失敗。

「でもね、必ず戻って来るからね、待ってみれば。」

そして数十分後。私の言葉通り、大きなスミナガシがふたたび舞い戻ってきた。

「来た!!スミナガシが来た!!」

「おお、やっぱりね。網の径が大きいからまた難しいねえ。」

「ここから、この角度でやってみて、大丈夫ですか?」

「う~ん、やばいなあ、、、、、。一気に振ってみるかい。」

「やってみます。頭の方から素早くやれば、、、、、、、、」

気合が入っていたせいだろうか、スミナガシはうまく網に入った。

すかさず少年は網を地面に伏せて網の口を閉じた。

「あ、捕れた!!」

「おおお!やったねえ!」

L10207934.jpg
L10208041.jpg嬉しそうに、満足気に少年はスミナガシを三角紙に納めた。

彼はなんという、ぜいたくな時間を過ごせたことだろう。


御池小学校

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今朝は、都城市立 御池小学校へ講演に出向いた。

うちからは車でちょうど1時間の道のりである。

御池小学校は霧島山山中にあり、標高は約500メートルあたりだろうか。

樹海のなかにポツンとある山の学校である。

校庭から高千穂岳の山容を間近に見上げることができ、いつも遠方から眺めている景色と

はまったく印象が違う。
L1020783調整8.jpgあいにく雲が多く、このあと山容を見ることができなくなった。

御池小学校の全児童数は10名。今日は、夏尾小、夏尾中学校の児童生徒や保護者の方、

職員、地域住民の総勢70名近くの方たちに聴講していただいた。

いつもではないが、今日はアドリブでジョークを何箇所か入れてみた。

愛媛県での講演や移動のすぐ直後で少し疲れているはずだが、しゃべりの調子は良い。

どうやら松山でいただいた日本酒 『 森の翠 しずく 大吟醸 』の効力ではないか?

そして、御池小学校でいただいた日本茶もずいぶんと美味しかったのも効いた

ように思う。お茶を美味しく飲めるようになったのは、宮崎に来てからのことでもあり、

霧島山の伏流水、都城盆地のお茶の組み合わせは絶品ではないか、と感じる。


学校の敷地中央あたりに樹齢60年以上という、大きなクヌギがあった。
L10207809.jpg
講演を終えて校庭に出ると、教頭先生が

「今日お話のあった虫って、これですよね?」

と地面を指差された。見れば、綺麗な色のオオセンチコガネが佇んでいた。

霧島山やその山ろくには鹿がたいへん多い。鹿柵が農場の周囲には延々と設えており、

鹿害というのもそうとうに深刻であるようだ。

鹿の駆除というのは農家の方が片手間にやるような状況なので、いっこうに効果が上が

らないとお話を伺った。しかも背後の霧島山は国立公園である。鹿の駆除にも事務的な

手続ききがあって、厄介なようだ。

御池小学校の児童の父兄の方々は、ほとんどが畜産農家ということだが、

自然が豊か、という外来観光客には美麗な言葉も、現実の生活に照らし合わせてみれば

自慢したり誇りに思うことへの比重は軽くならざるを得ないであろうし、複雑な心境が察せ

られる。

講演を午前中に終えて帰路は教頭先生に教えていただいた、別経路を選んでみた。

途中、クヌギ林も多く見られ樹液のたくさん虫が集まっているポイントもあった。

集落の中を走るあたりからこんな物件があちこちで目についた。

L10207906.jpgプロパンガスのボンベだろう。交通安全を訴えるコケシである。コケシだが恐い顔をしていた。

またこんな無人販売もあった。

L10207897.jpg「豚まん」ならぬ「豚ぷん」である。残念ながら売り切れており実物はなかった。

もちろん豚糞のことだろう。匂いもすごいかもしれない。

( 写真全て/E-P1 M.ZUIKO17ミリ )


昨日まで滞在していた四国、松山では、

29日に愛媛県立図書館で、30日には西条市立図書館でそれぞれ講演を行ってきた。

松山とくれば道後温泉だろうが、人が大勢集まる場所にわざわざ行くのは嫌なので温泉

にはつかっていない。前にも書いたように道後温泉には幼少の頃に行ったきりである。

しかし、29日の講演が終了してから2時間ほど時間があったので、

図書館に近い母校の松山市立番町小学校を訪れてみた。

私が通った小学校は街中のど真ん中にあって、大きくそびえる市庁舎の裏手になる。

ベージュ色の本校舎は窓枠がアルミサッシになってはいるが、昔のままだった。
L1290638.jpg体育館や木造の校舎、給食室、などはすでに新しい建物になって配置もすっかり

変わっていた。今回、一番見ておきたかったのは中庭の池だったが跡形も無くなっていて

残念だった。噴水のある丸い池だったが、この池には思い出がいくつもあって

もし池が残っていたらそこでぼんやりといつまでも佇んでいただろうと思う。


学校周辺の通学路なども歩いてみたが、昔の面影はほんのわずかしかなかった。

まあ、当たり前なのかもしれない。

番町小学校もドーナツ化現象で児童数が減少し、今では学年1クラスだそうだ。

私が子供だったころでも、1学年3クラス(月、花、雪)がやっとだった。街中にはビルが

増えて、それと入れ替わるようにして子供のいる家族も遠のいて行ってしまったのだ。


30日は6月にオープンしたばかりの西条市立図書館で講演を行った。

この図書館は開放的なゆったりとした空間建築からなり、これまでの図書館のイメージ

とはかけ離れている。そのぶん、ものすごくお金も掛かっているようだ。

松山でもこの西条でも、聴講者の方がたくさん来てくださり、たいへん嬉しかった。

参加者の数が少なかったら申し訳ないなあ、と少し心配していたから、ホッとした。

西条では定員をはるかに上回り、盛況だった。熱心に質問なさるお母さん方が、

西条にも松山にもいらっしゃった。



西条市から松山の実家に戻ってみると、近所のお堂で汲み上げポンプが目に入った。

L1300747.jpgへえ~、いまどき手動ポンプとは珍しいなあ、と見ていると青年がペットボトルに水を

汲み入れていた。水は少し赤茶色に濁っていて、ドンドン汲み揚げてもなかなか澄んだ

水にはなりそうにない。

「この水、飲めませんかねえ?」

と、大阪から八十八箇所巡りに来たという青年は私に聞く。まだ20代前半だろう。

落ち着いていて、男前の兄ちゃんだ。

「この辺の水は飲めるんだけどね、うちの親父は生水にうるさくて飲むなと言うんだよ。

そんな錆色の水ではたしかにどう見てもダメだよね。ところで今夜の宿はどうするの?」

「ああ、ここの番外のお堂に泊まります。たしか泊まれると聞いてます。

ろうそく売っている店、近くにありますか?」

「ああ、ローソクではなく、そこにローソンならあるよ、、、、、、、、。」

ふむ、泊まれるとは言うものの、大人一人がやっと横たわれるかどうか、というスペース

しかない。そして夜には蚊も多そうだ。

聞けば四国巡りはほぼ中間まで来たそうだ。

時間がたっぷりあるように見受ける目の前の青年がとてもうらやましい気もした。





さて、講演の仕事では愛媛県立図書館のスタッフの方々にはたいへんお世話になった。

担当の方には日本酒 『森の翠 しずく 大吟醸』 を松山の酒店でわざわざ見つけて

いただき、ものすごく恐縮すると同時にとても嬉しかった。もう二度と飲めないだろうと

諦めていた。「森の翠」は今やまぼろしの酒なのである。

L1010771.jpg
( 写真/ E-P1 M.ZUIKO14-42ミリズーム  )


さて、明日も講演の仕事が控えている。

今夜の酒はほどほどにしておこう。