なぜか、チョキちゃん

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チョキちゃんは、小学校の玄関前にうずくまっていたらしい。

成り行き上、チョキちゃんは私のうちで一時保護することになった。

R君の手からそっとチョキちゃんを受け取る。

P6080002.jpgチョキちゃんはコゲラの若鳥だ。頭のうしろに赤い羽毛が見えるので、オスであろう。

巣立ちして間もないのか、羽ばたいて少しの距離なら滑空できる。

このまま林に戻しても大丈夫なのか、しばらく様子を見てみた。

P6080026.jpgクヌギの幹になんとかしがみつくのだが、そのうちヨタヨタと地面に落っこちる。

チョンチョンと、樹肌をくちばしで突いてみせるのは、さすがにキツツキだが、

どうも脚が不自由で、見ている方が辛くなる。

これはイカンなあ、とやはりうちの中に回収した。放っておけば、いづれヘビかイタチか、

カラスか、何がしかに喰われてしまうだろう。それはそれで仕方がないではないか、という

考え方もあるが、私はこのチョキちゃんのことをもう少し納得いくまで見届けたい、

と思った。なんで、こういう事態になってしまったのか?どこを怪我しているのか?

さて、チョキちゃんはひもじいはずである。

いつごろから悲惨な状況に陥ったのか知らないが、少なくとも今日はほとんど餌を

口にしていないのではないか。そこで、うちの林で見つけたヤマトシロアリを集め、

これを朽木ごとチョキちゃんの前に置いてみた。

チョキちゃん、すぐに反応しシロアリを次々とついばむ。やはりお腹空いていたのだろう。

朽木を崩してやると期待してそこへやってくる。シロアリが出てくることを学習したのか?

餌をちゃんと自分で食べるのだから、少し安心できた。

この様子を下の子供(10歳)は見ながら、ときどき朽木を突いていた。

「朽木の裏側にもシロアリがいるから、裏返してやらないと、お父さん。」

シロアリをついばむとき、チョキちゃんはしばしばバランスを崩してはでんぐり返っていた。

起き上がるにも難儀している。やっぱり脚の具合はかなり悪いらしい。

4回もシロアリを追加して、ようやく午後7時過ぎ、チョキちゃんは眠りについた。

よく食べたなあ。満腹したかな?


チョキちゃん、などと名前をつけたのは、嫁さんである。

キ、キ、キ、キ、キーッと、ときおり甲高く鳴くことと、

うちの飼い犬、チョロの弟分ということになってしまい、(私が熱心に餌やりしている姿を見て)

チョ+キ=チョキ、ということらしい。


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