2010年9月アーカイブ


懇親会

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昨日は近所の公園にシオカラトンボとアメンボを採集に行った。

いづれも体の部分撮影に必要だった。

シオカラトンボはオスばかりでメスはなかなか姿を現さなかったが、

しつこく場所を変えて探してみたら交尾カップルが2番いて、メスも揃った。

アメンボは狭い水溜りにいたので手掴みで捕らえようとしたが、

アメンボのすばしっこい動きは半端ではなかった。普段はのんびり水面を漂っているが、

いざ危険を感じたらものすごい速度で駆け出す。目にも止まらぬ速さだ。

いたずらに時間を浪費してはイカンと思い直し、車まで掬い網をとりに戻った。

アメンボ_10-09-29_0004.jpg
アメンボの体は上下ツートンカラー。細かいビロードのような毛が密生していて綺麗だ。

シオカラとアメンボを採集できたので、気になっていた池を覗いてみた。

ちょうど去年の今頃だったが、ここの池には数多くのカマキリが集まっていた。

どれもハリガネムシを体に宿していたわけだが、

昨日もさっそく水溜りを歩くハラビロカマキリのメスを見ることが出来た。

カマキリを摘み上げてみればすぐにもお尻からハリガネムシが顔?を覗かした。

少し間をおいてからニュルニュルと一気にハリガネムシが出てきた。

ハリガネムシ10-09-2942.jpg
先日、渓流の水中へと身を投じたオオカマキリもハリガネムシに寄生されていた

のかもしれない。

アメンボとシオカラトンボの撮影を室内で行ったあと、都城市の牟田町へと出た。

昨夜は南九州大学の昆虫生態学研究室の先生、学生さんとの懇親会。

牟田町まで車なら20分程度だが、初めて電車で出掛けてみた。

もっともうちから最寄駅の「餅原駅(もちばる)」まで歩いて20分近く掛かる。

電車は1時間に一本。「餅原駅」から乗車したのは、私一人だった。

終点「西都城駅」から牟田町中心部までは10分と掛からない距離だった。

都城市の繁華街である牟田町、中町、上町の街並みを少し歩いてみた。

合成1.jpg
国道10号線沿いのアーケード街はシャッターをおろしたまま「貸し」の張り紙が目立つ。

水曜日が定休日の店も多かったので、余計に寂しい風景となっていた。

裏通りには居酒屋もそこそこ軒を並べていたが、店数はたいへん少ない。

「おでん 雨風」という看板の店がちょっと気になった。どんな味のおでんだろうか?

懇親会の会場は、宮崎牛がおいしい焼肉店、「領山」。

特上コース、飲み放題で、一人3500円!!。

県外から来られた方には是非、お薦めしたいお店。ランチには特製カレーが300円!

お肉たっぷりの大盛りで、しかも美味しいという評判。

残念ながら、まだランチを食べに行くチャンスが無い。


カマキリは苦手?

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朝のこと、庭にオオカマキリがいた。そこでさっそく実験開始。

犬のチョロの前にオオカマキリを置いてみた。

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チョロはオオカマキリにほとんど興味を示さず、オオカマキリはカメラを構えた私を威嚇。

チョロはトノサマバッタやショウリョウバッタなどは目の色変えて襲い掛かり食べる。

しかし、なぜかイナゴ類とカマキリはほぼ無視する。

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チョロが移動すると、これに気付いたオオカマキリは、チョロに向かって威嚇し始めた。

チョロはなんとなく嫌がっているようでもある。

私に、「何とかしてよ!」と訴えているようにも見受ける。

威嚇行動が治まり、歩き出したオオカマキリ。

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チョロの足をまたぎ歩くも、チョロは噛み付くこともせず、成り行きにまかせるだけ。

朝ごはんを食べ終えたばかりだから、お腹もすいていないチョロにとってオオカマキリは

ちっとも気にならなかったのだろうか?

この実験は、空腹時に行ってみれば、チョロの反応ぶりも違ったかもしれない。


( 写真: EPL-1 ZUIKO D.8ミリ魚眼+1.4倍テレコン ストロボFL-36R×2、
                                   ツインフラッシュブラケット使用)




先日、中学生のW君が来てくれて、そういえばアカギカメムシはどうなったかなあ、

とアカメガシワを一緒に見上げてみた。

双眼鏡を使って丁寧に見たのだが、結局一匹も見つからなかった。

それもそのはず。アカギカメムシは繁殖した場所から、

他のアカメガシワに集合していたのだった。

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写真のような集団が一本のアカメガシワのあちこちに出来ていた。

どの集団も5メートル以上の高さにあるから、余程気をつけて見ないと気付きようがない。

繁殖したアカメガシワを離れ、遠くに分散してしまったかと思っていたが、

まだうちの林に留まっていたのである。

アカメガシワはいづれ葉を落とすから、その前にアカギカメムシはどこかの常緑樹林へと

移動するのだろう。彼らの越冬場所というのがまだ見つからない。

先日見つけたゴマ畑のクロメンガタスズメ幼虫を再度、撮影しておいた。

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モリモリ、ゴマの葉を食べている最中だ。ともかく、でっかいイモムシである。


今日は午後3時頃から近くの田んぼ上空にウスバキトンボの集団がキラキラ輝いていた。

かなりの数だろう。しかし、これを写真で表現するのは難しい。

無理とわかっていても一応カメラを向けてみた。

近所のシバハギの様子も見ておいた。

株全体は元気で蕾がたくさんついていたが、少し様子が妙だ。

花がちゃんと咲いておらず、花弁が齧られたか、萎縮したか、まともな花が一つも無い。

タイワンツバメシジミの姿は一匹も無かった。

シバハギの花は気になるので、明日、時間帯を違えて見ておこう。




秋の味覚、アケビ

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今日は来月予定されている観察会の下見に出かけた。

場所は都城市の母智丘公園(もちおこうえん)。

ここは2年前にも道に迷ってしまったのだが、今朝も近くまで来てから

完全に自分の居場所を見失ってしまい迷子になった。

たぶんこっちだった、と適当に車を進めるといつの間にか鹿児島県財部市。

グルグルと迷いながら、待ち合わせの時刻に30分も遅刻してしまった。

こういうとき携帯電話やナビがあればなあ、と思うことは思うのだが、

瞬時にしてその後悔の念を忘れてしまう。

生憎、曇り空で気温も低かった。この調子で10月の観察会に昆虫はいるだろうか?

とスタッフの方達は心配になったようだ。

小高い丘に上がると小鳥のさえずりがにぎやかになった。

エナガ、ヤマガラ、シジュカラ、メジロ、そしてサンショウクイ。

虫がいなくても鳥がいるし、クモもいる(キムラグモやジョロウグモ)。

いやまあ晴れて気温がそこそこあれば、何かしら虫もいますよ。

丘から下る途中、栗を拾ったり、そしてカラスウリの根元の「虫えい」から

おそらくオオモモブトスカシバと思われる幼虫をたくさん見つけたりした。

そしてさらにアケビの実が鈴なりになっているのを久しぶりに見て感激する。

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写真はそのごく一部だが、いやあほんとうにアケビの実だらけ!!

まだ熟す手前だったので食べごろになるのはあと一週間ほど先だろう。

外皮が少し割れかけた実を一つ、持ち帰ってみた。

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アケビの実を初めて食べたのは小学6年生のころだったか。

父親がだれかにもらったアケビだった。

「食べとーみ。おいしいけん。」(伊予弁)

「これ、ほんとに食べれるン?」

最初は疑ってなかなか手が出なかったが、父親がむしゃぶりつくのを見ていて、

ようやく自分も試食してみたのだった。

「あれ!?バナナみたい。これ変わった味やけど、おいしいねえ。」

「おいしいけど、種がおおいなあ~。」



さすがにクツワムシの音色はほぼ途絶えた。

今はアオマツムシとタイワンクツワムシの鳴き声が盛んになっている。

タイワンクツワムシは草陰などに潜む姿を目にする機会が多い。

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うちの林の中の白いヒガンバナは、今が最盛期。

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庭の方の赤いヒガンバナはもう終わってしまった。

林の中はホテイチクやメダケでびっしりと閉ざされていたのだが、

そのころの白いヒガンバナはどうしていただろう?

さて、午後4時も過ぎた頃、机に向かっていると眠くて仕方がないので、

犬の散歩がてら、ゴマ畑を見に行った。

クロメンガタスズメの緑色型幼虫を見つけておこうと思っていた。

褐色型がすぐに2匹いて、しばらく覗き込んでいたら、緑色型幼虫も3匹いた。

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明るい時間帯にまた撮影し直しておこう。



東京都、清瀬市に住んでいたころ、こんな話を聞いたことがある。

「うちの小さな池にね、カマキリが毎日来るのよ。」

「それでね、なんとそのカマキリ、泳いでる金魚を鎌で掬い獲るのよ!!」

沖水川の上流で水中カメラハウジングのテスト撮影をしていた私は、

数年前にご婦人から聞いたこの話をふと思い出した。

川の中から顔を上げてみれば、目の前にオオカマキリがいたのだ。

なんでこんなところに?

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ハリガネムシの誘導を受けるにはまだ時期が早過ぎはしないか?いやそでうもないか。

私が接近するとソワソワし始めた。おそらく岸の方へ飛んでにげるのだろう、

そう思っていたが、そうではなかった。

なんと水面に歩み降りていく。

「よせ!!溺れるぞ!」

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私の声が届くわけがない。オオカマキリはズンズンと水の中へと進む。

川の流れはけっこうキツイ。

「おい!泳げるのか!?」

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大胆なオオカマキリの行動に、思わずカメラの水平も狂ってしまった。

流されているのはたしかだが、泳いでるとももがいているとも、どっちだかよくわからない。

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水中カメラハウジングの初撮りがこんなことになろうとは!?

オオカマキリの泳ぎは、まさに「犬かき」。

流されながらも懸命に脚を動かしている。いや、やっぱりもがいているだけなのか?

いい加減、流されたところで、陸に上げてやった。

ヨシの天辺に登ったところで翅を拡げて、ブルルルル~と水を弾き飛ばしていた。


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さて、水中カメラハウジングの試し撮りは、うちから車で4分の川で行った。

風景はいいが水生昆虫は貧弱そうであった。しかし、今日は撮影そのものが目的でない。

撮影方法について細かい問題点を検討しておくためのテストである。

真っ先に問題となったのはウェダーであった。

胸まである長靴、これを「バカナガ」とも言うが、なんと右足の方で浸水するのであった。

それも無理はない。このウェダーはもう20年くらい前に購入したもの。

亀裂の一つや二つあってもおかしくはない。

それでも最初は水中に座り込んだりいろいろな姿勢をとるうちに、

胸の開口部から浸水したものと思い込んでいた。

そのうちパンツまで濡れてきて、ことの重大さに気付いた。穴があ~!!

浅い場所で撮影するにしても、カメラを長時間構えたりするので、

水中に肘をついたり座り込んだりするから、胸まであるウェダーでも物足りない。

腹ばいにまでならなくとも、けっこういろんな姿勢をとるには

ウェットスーツやドライスーツ並みの水対策が必要に感じた。

渓流ではそれと水温が低いので、長時間浸かっていると腰や足が冷える。

ここは肝心なところだが、ウェダスーツなるものを武田晋一さんが紹介してくれていた。

ウェダースーツはよいかもしれない。

ともかく穴が開いたウェダーではどうにもならんから、早急に手配しよう。

プルーフ製、水中カメラハウジングは期待通り、浅い水深での撮影に威力を発揮。

20センチ以下の水溜りでもいろいろと試してみた。

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浅い水深、いや深くても同じなのだが、泥が堆積した場所では、泥の舞い上がりが生じ

この濁りが消えるまでの時間何もできない。

場合によってはその間に被写体が逃げたりして、濁りが治まっても撮影ができないことも

ありうるだろう。理想的にはカメラだけをそっと水の中に沈めることができればいいのだが。

そしてそのカメラを長時間、固定維持すること。これはたいへん難しい問題である。


今日はレンズを広角ズームのみとして、主に半水中、半陸上という設定で撮影してみた。

水中ストロボも試してみたが、ハウジングにつけたままにしておいても、

それほど邪魔にならず、重さも気にならなかった。INONのS-2000は正解だった。

( 写真: EPL-1 M.ZUIKO DIGITAL 9-18ミリズーム改造、

                           プルーフ製、特注水中ハウジング使用 )



 ※連絡は kamakirisan@shinkai.info  まで。


白いツリフネソウ

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午前中はテレビアンテナの工事が入るので、出かけることができなかった。

工事費は全部で4万8千円。虚しい出費である。

さて、ようやく出かけることができたのは午後3時になって。

気になっていた三股町内の谷筋に入る。

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一番奥の田んぼでは稲刈りが終わっていた。

ここにはツリフネソウの大群落があるが、一株だけ白花が咲いていた。

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足元にはカワラケツメイがたくさん生えている。

ちょっと見ただけでツマグロキチョウの幼虫が次々と見つかった。

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ツマグロキチョウはうちの回りにもいるが、数は多くない。カワラケツメイも少ない。

そう言えば三股町のJR三股駅構内にはカワラケツメイの大群落がある。

ツマグロキチョウもけっこう飛んでいた。

カワラケツメイは珍しい植物ではないが、生えているところにはどっさり、

それ以外では案外、見かけないマメ科植物、そういう感じがする。


うちのヒガンバナにオナガアゲハが、今日も来ていた。

後ろ翅も破れておらずこれならたしかにオナガアゲハと判る証拠写真となった。

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オナガアゲハが少ないのは事実だが、うちの周辺にも確実に生息していると言える。

これまでのところ食樹のコクサギが見つかっていないが、これもきっと見落としている

だけのことだろう。

キアゲハのヒガンバナ訪花もちょこちょこ目撃している。




三股町ではゴマの栽培が盛んである。

私の住む田上地区でも、今年は特にゴマ畑が多い。

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ゴマ畑が増えたことで期待していたのはメンガタスズメの幼虫だったが、

昨日のこと、犬の散歩ついでに畑を覗いてみれば、でっかい幼虫がいた。

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お尻の突起が気になった。よく見れば、これはクロメンガタスズメの幼虫である。

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突起の先端がクルリンと曲がっているのが、クロメンガタスズメの特徴。

クロメンガタズズメ、メンガタスズメとも、幼虫の体色には緑色型と褐色型があるが、

緑色型はたいへん綺麗である。


さて、これまで写真データの一年分が、500GBのHDDに余裕で納まっていた。

私の撮影量は少ない方だと思っていた。

今年はしかし、9月の段階ですでに500GBに迫ってきた。残量はわずかしかない。

そこで急遽、2010年分の格納HDDを、1TBに替えた。

当然バックアップ用にもう一台、1TBのHDDが必要になる。

もう今ではDVDメディアへのバックアップはやっていない。

前にも書いたが、写真データの保存用HDDには、3.5インチ内蔵HDDを使っている。

これだと場所もとらないし、電源も必要がない。転送速度も速い。










水草

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庭の片隅に小さな池が拵えてある。

セメントを練るためのプラ桶を埋め込んだだけの人工池だ。

今年の春に水を張ったばかりだが、コシアキトンボやアオモンイトトンボなどが

羽化したり、いろいろと水生昆虫も棲むようになってきた。

最初は水草もなく寂しかったが、田んぼから掬ってきたウキクサや、

知り合いの方からいただいた水草類を入れてみたら、あっという間ににぎやかになった。

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にぎやかなのはいいが、水面が減ってしまいアメンボ類にとっては迷惑なことになった。

そこで池をさらに増設することにした。水面面積を2倍に増やそうと考えている。

ビニールシートの敷きこみでは5年程度しかもたないと聞くが、実際どうだろう?

ゴミ埋め立て用地に敷くシートであれば、あれはけっこう頑丈だろう。


ところで、去年の暮れに初めてお会いした、植物写真家、高橋修さんのブログを

毎日のように読んでいる。私よりか一回り以上、お若いのではないかと思う。

ブログには初めて聞くような植物が次々と登場するので、たいへん勉強になる。

高橋さんのおだやかな文章を読んでいると、心なごむ。

植物を中心に据えて観るフィールドというものが、いかに別世界であるか、

そして逆にいかに昆虫とも繋がっているかも、気付かされる。

それと高橋さんは山登りを多くなさっており山歩きの装備や経験談などの情報も参考になる。

私も東京に住んでいる頃、服装はほとんど登山用品店で調達していた。

本格的な山登り用ではないが、いわゆるアウトドア用品に偏っていた。

どちらかと言えば、機能主義で服装も決めていた。

しだいに都内の登山用品店に出向くのも億劫になり、

服装はできるだけ目立たず、とくにカメラマンには絶対見えない様こだわった。

宮崎に来て服装へのこだわりもまた変わってきたが、最初の意気込みほどではない。

どうも買い物に出かけるのが億劫で仕方が無い。良い店との出会いも無い。

高校生のころ、虫だけでなく植物の世界にもずいぶんとのめり込んだ。

野菜の栽培なども少し手を染めたりした。NHKの「趣味の園芸」の影響も受けた。

どちらにせよ、山の自然には縁が薄い。

このところ遠出ができず、少しストレスが溜まっている感じがする。

標高の高い場所にともかく行ってみたい。

高橋修さんのブログを読んでいると、ますますその想いが強くなる。



昨日、紹介したディフューザーの写真作例を一つ。

アジサイの植え込みに隠れていたタイワンクツワムシのオス。

日陰だったのでストロボを使用。レンズは15ミリ魚眼レンズ。

まずは内蔵ストロボをそのまま発光させ撮影。ストロボの設定はオート(-1補正)。

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被写体までの距離が短いので、レンズの影が画面下に強く出てしまった。

次に、エツミのディフューザーをゴムバンドで発光部に被せて撮影。

IMG_7625.jpg
画面下の影が消え、すっきりとした。

このようにくっきりと昆虫の姿がわかる写真は、図鑑本などには向いている。

しかし、現場の実際の雰囲気は上の写真とはかなり違う。

本作りの仕事では、どういうメッセージを写真に盛り込むのかが問われる。

テーマによっては図鑑的写真では無く、現場の雰囲気や撮影者の意図を

ねらい通りに表現したい。

そこで次に、現場の光の状況を考慮しストロボを弱めに加減して撮影してみた。

IMG_7623.jpg
アジサイの植え込みに差し込む木洩れ日を重視して、そこをキーポイントとし、

タイワンクツワムシの体が不自然に浮き上がること無く、しかし、まったく影に潰れて

しまわない程度にストロボ光をあてている。

こうして見ると、一番下の写真は、タイワンクツワムシの日中において落ち着ける場所が

薄暗い条件であること、が伝わるのではないかと思う。

ただしタイワンクツワムシの体のディテールはわからないから、それを表現する別カット

が必要になる。


さてさて、ストロボの使い方で、もう一つ。

ストロボをE-TTLなどカメラと連携したオート機能で使うとき、

大抵はプリ発光といって、本番の光照射の前に明るさを計測する発光がある。

このプリ発光に機敏に反応する昆虫も多く、オオチャバネセセリで実験してみた。

オオチャバネセセリはシャッターを押した瞬間、ストロボのプリ発光に驚いて

前翅を上下に動かすことが多い↓。

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あるいはもっと驚いてか、激しくはばたくことも↓。

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しかし、3回目くらいになると落ち着いてか、じっと構えたままの姿になる↓。

ストロボ光に慣れたのだろう。

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そうかと思えば、しかし4回目以降、また驚き始め、

ついにはプリ発光に危機感を覚えたか、飛び立ってしまう。

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プリ発光に敏感なのは、アブ、ハエ類などもそうだが、

このあとイチモンジセセリで試してみたら、まったく反応しなかった。

個体差もあるのだろう。


( 写真全て: EOS-7D  EF-S 60ミリマクロレンズ、
                
                       下段4カットのみ スピードライト430EXⅡ使用 )

















先日18日の夜、羽化脱皮に失敗したオオカマキリ幼虫。

さすがにその後、弱って死んでしまったが、私の手元にはもう一匹、幼虫がいる。

この幼虫の体にはヤドリバエの卵が付着していたが、今朝になって大きな蛆虫が

腹部の体壁を突き破って外に出た。私が気付いたときにはすでに蛹となっていたが。

しかし、ヤドリバエ幼虫が体外に出たあとのカマキリ幼虫は何事もなかったように元気だ。

飼育ケースに入れたツチイナゴをすばやく捕らえて食べてしまった。

なんとも不思議な光景である。

ともかく、今の時期にオオカマキリ幼虫を見つけるのはほとんど絶望的である。

見つかるとすれば、皆、すでに成虫のオオカマキリである。

であるにも関わらず幼虫が見つかった理由は、こう考えることができまいか。

つまり、ヤドリバエの寄生を受けたオオカマキリ幼虫は、成長遅延となる。

ヤドリバエ幼虫がオオカマキリ幼虫の体内で栄養を掠め取っているわけだから、

オオカマキリの成長が遅れてしまうのも当然ではないかと思われる。

これを裏付ける研究をすでに誰かがやっているとは思うが、、、、。


さて、今朝のこと。うちの林で放飼して繭を紡いだヤママユの第一号がようやく羽化した。

いやじつに、じつに遅い!!

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このヤママユが繭を紡いだのは6月2日と記録にあるから、蛹の休眠期間は3ヶ月と

2週間以上にもなる。

これほど遅いヤママユの羽化はあまり経験がないが、やはりこの夏の猛暑が影響して

いるのではないだろうか。

まだ羽化していない繭が数個ある。


ヒガンバナの花には、先日に引き続き、キアゲハのメスが来ていた。

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そういえば、オナガアゲハもこの数日の間に何回も来ている。尾状突起が破れてないが、

前翅の特徴から明らかにオナガアゲハとわかった。

数こそ少ないがナガサキアゲハもようやく現れた。

もう後ろ翅がないボロボロの姿だが、花蜜を吸う姿には力が漲っている。


ストロボに取り付けるディフューザー(エツミ社製)は、千円程度。材料費からみれば

けっこう高いと思う。だからではないが、このディフューザーを活用する工夫をしてみた。

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キャノンのスピードライト430EX Ⅱ専用のディフューザー、これをカメラの内蔵ストロボ

のディフューザーとしても使えるように、ゴムバンドを付けてみた。

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ゴムバンドをポップアップした内蔵ストロボの背面に回し、ファインダーの下で留めるだけ。

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EOS-7Dと魚眼レンズの組み合わせで内蔵ストロボを使用する場合、そのままでは

光が硬すぎるので、こうしてディフューザーを被せると、影も柔らかくなる。

スピードライト430EX ⅡはEOS-7Dの内蔵ストロボと組み合わせると

ワイヤレス発光機能が多彩であり、かなり複雑なライティングが可能となる。

キャノンのワイアレス機能とオリンパスのそれとは、仕組みがかなり違うようだ。

どちらが良いとか、一概には言えないが、オリンパスのワイヤレス機能では若干、

タイムラグがあって、それと発光時のビビビビーという音も気になっていた。

そういう点ではキャノンのワイヤレス機能は、無音であり、タイムラグも感じない、

非常に素直なシステムという感触がある。

発光モードをマニュアルにすれば、オリンパス、キャノンのストロボを混在させての

使用も可能。

それと不思議なのは、

EOS-7Dの内蔵ストロボをEーTTLで使い、そこにオリンパスのFL-36Rストロボを

スレーブとして使っても、ちゃんと発光すること。

E-TTL発光ならば、プリ発光があるはずだが?

※ テスト撮影を積み重ねた結果、FL-36Rの発光位置が7Dボディに近い場合では、

内蔵ストロボのE-TTLプリ発光に反応してしまうことがわかった。

その場合は内蔵ストロボをマニュアルで使う必要がある。

また、キャノン専用外部ストロボをE-TTLで発光させると、同じようにFL-36Rは

プリ発光を必ず拾ってしまう。




今朝はよく晴れていて暑かったが、急に雲が広がり雨となった。

雨になる直前、犬の散歩から戻ってみれば、

ヒガンバナの花にキアゲハがきていた。

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( 写真: EPL-1  M.ZUIKO DIGITAL 9-18ミリレンズ )

前にキアゲハがヒガンバナに来ているのを見たことがない、と書いたが

キアゲハもヒガンバナで吸蜜することを初めて知ったように思う。

しばらく花から花へと移動しながらさかんに吸蜜していた。


さて、昨日は地区の敬老会が催された。

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートをチェックアウトしてから、わが家に帰り着いたのが

午前10時半。敬老会は11時半からだから、なんとか余裕で間に合った。

しかし余裕とはいっても、私の出番は2番目の「俵踊り」がある。

家を出る前にDVDビデオでちょこっと復習するも、まだ細かい動きが習得できていない。

しかも大勢の前で本番を披露するのは昨日が初めてのこと。

失敗は覚悟の上だったが、もっとも目立つ場面で大ミスをしてしまった。

俵を投げるタイミングを間違えてしまったのだ。ドッと笑いが起こった。

最後まで笑顔で踊りきるが、掛け声が出なかった。そんな余裕はさすがにない。

踊りのあとには自分の支部の出し物が控えていた。

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上の写真は敬老会での出し物の一こま。

女性だけの出演だが、少しお下品。観ているほうが恥ずかしくなるほどだが、

明るく演じていらっしゃる。こういうストレートなやり方も有りだろう。

地区には全部で6支部あり支部ごとに出し物を演じて競う。

今年は私が3支部の支部長でもあるので、

自分の支部の出し物をとりまとめ、司会進行をすることになっていた。

こちらはしかし、支部の皆さんが本番では大いにノッてくれて

予想以上にうまくいったと思う。

出し物は「野球拳」。野球拳は松山市が発祥の地でもある。

敬老会会場の片付け作業は汗だくでやったが、片付けは早く終わるもの。

そしてそのあと、打ち上げ会が2回。

朝からビールを飲んでいて、かなり疲れを感じたが、

3支部の打ち上げ会ではたいへん楽しい雰囲気で会話が弾み、

薦められた焼酎「霧島」を久しぶりに飲んだ。

宴が盛り上がれば、盛り上がるほど酒も美味い。

ようやく地域の方達と打ち解けて話ができるようになったと思う。

それとわが支部には今年の夏から新しい方が加わった。

自治会に入ってもらった以上、入ったことで少しでもプラスになる方向に努めていきたい。


数日前から羽化脱皮が近い状態となったオオカマキリ幼虫。

撮影スタジオで添い寝をしつつ備えてきたが、とうとう結婚式当日を迎えてしまった。

このところ朝晩はけっこう冷え込むので、さすがに板間にゴロリとはいかない。

キャンピング用マットを敷くようになった。

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18日(土)は親戚の結婚式だった。宮崎市内のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートで

披露宴のあと宿泊した。

そこでオオカマキリ幼虫の羽化脱皮をホテルの部屋で撮影すべくセットを組んでみた。

セットは窓際に配置してある。

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宿泊した部屋は14階。窓からの景色はこんな感じ↓ 写真画面奥方向が青島方面。

温泉や野外プール、ゴルフ場などの施設がある。

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披露宴会場は宿泊施設から離れた建物で、歩いて7~8分は掛かる。

披露宴の間、部屋のオオカマキリが気になっていたが、羽化は夜になると思い、

ともかくビールを飲んで盛大な宴に浸っていた。

しかしこういうときに限って、、、、、という経験はこれまでにも数多くしており

覚悟はできていた。

わずかに悪い予感はしたのだが、披露宴を終えて部屋に戻ってみれば、

すでに脱皮は始まっていたのである。

脱皮はおそらく部屋に戻る20分前くらいから始まったものと推測できる。

ところが脱皮は途中で止まっていた。鎌脚の部分が脱げ切れないため、

脱皮が完遂できていない。つまり羽化不全。

こうなったら救いようもない。鎌脚の皮を脱がしてやったが、異常事態になってから

時間が経ち過ぎていた。脱皮開始に間に合ったとしても、

羽化シーンの撮影はどのみち、失敗に終わっただろう。


千分の一秒

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あちこちのヒガンバナでアゲハ類の姿を見かけるようになった。

カラスアゲハ、モンキアゲハが多く、ついでアゲハ、クロアゲハ、など。

うちのヒガンバナにはときおりミヤマカラスアゲハもやって来る。

まだ姿を一度も見ていないのがナガサキアゲハだ。

今年の夏は、ナガサキアゲハがたいへん多かった。今は端境期だろうか?

オナガアゲハは近所で見かけるがきわめて少なく、やはり少し山間に入らないと

お目にかかることができない。

大きなアゲハ類がヒガンバナの花から花へと舞う姿は優雅だ。

ゆったりと飛翔しているようでも、写真撮影してみると翅のはばたきはかなり速い。

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クロアゲハのメス。↑

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カラスアゲハのメス。↑

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モンキアゲハのメス。↑

上4枚の写真は全部、シャッター速度が千分の一秒。

500分の1秒だと翅がブレてしまう。もっともチョウの飛翔速度が緩いときなら、

翅のブレ具合がかえって効果的な写真になることもあり、

ピシャリと飛翔の姿を写し止めたものとは一味違う絵作りができる。

今日の写真はストロボを高速シンクロで使っている。

午前中の早い時間帯でヒガンバナの辺りは影になっている。

ストロボを使えば翅の色紋様がよく出るのだが、自然光のみで撮影しても面白い。

撮影に使ったレンズは単焦点レンズのEF-L 200ミリ。

このレンズは最短距離が1.5メートルで、

その距離だと例えば、ヒメウラナミジャノメが下の写真程度のサイズで限界。

これ以上は寄れない。

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この200ミリレンズ、昆虫撮影にはあまり向いていないが、レンズのサイズが小さいこと

描写力がたいへん優れていることなどあって、私はよく使っている。

というか、フィルム時代に買った古いレンズで、あるから使っているに過ぎないが。

しかし、望遠レンズとしては少々物足りず、300ミリは欲しい。



先日、集落のスピーカーから「トビイロウンカが発生したので注意して下さい」という

アナウンスが流れた。

その翌日にはうちのすぐ下の田んぼで農家の方が薬剤散布をしていた。

トビイロウンカが確認されたのだろうか?

そして今朝のこと。

犬の散歩から戻った嫁さんが、「Sさんの田んぼ、枯れているところがあったけど、

あれトビイロウンカの被害じゃない!」と聞かされた。

さっそく窓から双眼鏡で田んぼを見てみれば、田んぼの一部が茶色に変色している。

なるほど、これはたしかに「坪枯れ」だ。

すぐにも行ってみたかったが午前中は撮影の仕事で動けず、正午過ぎになってようやく

問題の田んぼに出向くことが出来た。

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写真上の茶色になっているところが「坪枯れ」で、稲は根元から完全に枯れている。

そして稲に近づいてみれば、おびただしい数のトビイロウンカが群れていた。

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トビイロウンカは稲の根元に群れて汁を吸っているが、あまりにも数が多く稲全体に

群れなしていた。

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トビイロウンカのメス↑は、オスよりか体が大きく、腹端下に産卵管が見える。

幼虫の姿も多い ↓

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トビイロウンカと聞けば、すぐに期待したい虫がいて、それはキアシカマバチだ。

キアシカマバチはトビイロウンカを捕食するが、それだけでなくトビイロウンカの体内に

卵を産み付ける。

そしてキアシカマバチの幼虫はトビイロウンカの体内に寄生して成長する。

キアシカマバチや、寄生されたトビイロウンカ幼虫を見つけてみたいが、その時間が

ほとんどとれないのが残念だ。

( 写真上段2枚: EOS-7D  EF 15ミリフィッシュアイ、EF-S60ミリマクロ )

( 写真下段2枚: EPL-1  M.ZUIKO DIGITAL14-42ミリズーム改造 )


写真下段のトビイロウンカ写真は、EPL-1の電子ビュワーを覗いて撮影。

午後6時過ぎ雨上がりの薄暗い条件だったが、電子ビュワーVF-2だと高倍率撮影でも

楽にフォーカス合わせができる。



ポーポー

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私がポーポーの実のことを知ったのは、たしか高校3年生のころだと思う。

三好保徳 著『木の実・草の実』(ニュー・サイエンス社)という随筆集にあり、

ポーポーという変わった名と、食べるとおいしい果実、ということで

果実の形だけが頭の隅っこに残った。

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しかし、果実の形だけしか知らず、どういう樹なのか調べることもなく33年も年月が過ぎた。

先日のこと宮崎牛の撮影で集落内の牛舎に通ったが、

そこの隣の敷地に気になる樹があった。その樹がまさにポーポーであったのだが、

振り返ってみれば東京のあちこちの人家の庭でもその姿を見ていることを思い出した。

ポーポーの実は美味しい。牛舎の方から教えてもらいながら、ようやく実とその実をつける

樹の全体像が結びついた。葉の形も間違えようがないくらい特徴的だ。

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ポーポーまたは、ポポーは別名、アケビガキとも呼ばれるがなるほど実の形はアケビとも

似ている。実はバナナの香りがするそうだ。

人によっては味に癖があるとも言われるが、ほんとうのところはどんな味だろう。

一度、試してみたいものだ。


ひさしぶりの雨

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昨夜は寒くて掛け布団を引っ張り出したほど。朝晩、けっこう冷え込むようになった。

午前中には陽射しもあったが昼前から雨となった。

天候のことや仕事の進行の調整もあって、県北への遠征を延期した。

遠出をしたいのだが思うように動けない。

クロコノマチョウの幼虫がそろそろ成熟した頃とみて、すぐ近場の草むらに出向いた。

出向いた、といっても歩いて40メートル足らず。

飼育の手間を省いて、蛹を手に入れようという算段。

途中、羽化直後と思われる新鮮なシロヒトリがいた。

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純白のじつに綺麗な姿であるが、幼虫期の毛虫の姿にはどうやっても結びつかない。

で、シロヒトリを見るとどうしてもちょっかいを出したくなる。

ツン、ツン、指で軽くこづいてみる。

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シロヒトリのすぐ傍には、トリノフンダマシがいた。

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今夜も、クツワムシとタイワンクツワムシの鳴き声が聞こえてくる。

それにアオマツムシも混じる。

スズムシも多い。

が、ひところよりクツワムシの鳴き声は減ったように思う。


( 写真: EOS-7D EF-S 60ミリマクロ )

キャノンのEF-S規格のレンズは、フルサイズカメラでは使用できないので最初は躊躇して

いたが、フルサイズカメラをフィールドで使う機会がない現状では、EOS-7D専用レンズと

割り切って購入してみた。実際に使ってみると、この60ミリマクロはたいへん優れている。

もっとも今後はEF-S規格のレンズを増やすつもりはない。

シグマ50ミリマクロも描写は良いのだが、とにかく逆光に弱いのが辛い。



カメラマンの仕事

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うちの畑にはシソがものすごく繁茂しており、わざわざ大葉を店で買う必要はない。

シソの香りはいいもので、とくに刺身には欠かせない。揚げ物にも良く合う。

そんな大葉がどっさりと畑にあるのだから、ささやかな幸せに浸れる。

シソは小さな花をたくさんつけるので、ここに訪れる虫も多い。

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数日前から、シソの花を訪れる虫を撮影してみたが、アオスジアゲハは今日になって

ようやく撮影できた。アゲハ類ではアオスジアゲハとアゲハしか来ない。

他にはツマグロヒョウモン、セセリチョウ類、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミくらい。

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ヒガンバナにアオスジアゲハは来ないし、そういう場面を見たこともないが、

他のアゲハ類はよくやって来る。

今日はクロアゲハ、モンキアゲハ、アゲハ、そして、ミヤマカラスアゲハが訪れていた。

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先日から数日間、近所の牛舎に通った。宮崎牛の親子を撮影する仕事だったが、

もともと私は牛の肥育の様子を取材、撮影するつもりでいた。

牛舎はこじんまりとした小規模な育舎だが、私は木造の拵えが気に入って、

撮影するならここにしようと前々から決めていた。

牛が私に慣れるまでそれほど時間は掛からなかったが、撮影したい絵柄を絞り込むため

できるだけ長く牛舎に滞在し、そして飼い主の方とずっとお話をしてきた。

牛は眺めているだけでも楽しく、それだけでのんびりとした時間を過ごせる。

ボーっとできる時間を勿体無いとは感じない。それがいいのだ。

さて、今回の仕事はEOS-7Dを使った。

育舎のなかはいくぶん薄暗いので高感度が使えるカメラ、EOS-7Dが活躍した。

ISO800が常用できるというのはたいへん助かる。

しかもカメラの内蔵ストロボが超広角にも使える。

で、オリンパスのフラッグシップカメラ、E-5の発売が10月予定となったが、

高感度撮影についての仔細がどこにも書かれていないのが、気になる。

私が新機種カメラにもっとも期待を寄せていたのは高感度撮影への対応であった。



















ツノトンボの孵化は午前中に行われ、それも正午前頃が多いようだ。

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写真はすでに卵塊の全てが孵化し終えたところだが、最初の孵化が始まったのは

午前11時過ぎのこと。数多く並んだ卵の孵化タイミングにはバラつきがあるが、

孵化時刻には斉一性があってそのバラつきはおよそ30分以内におさまるようだ。

幼虫の姿はよく知られたアリジゴクにそっくりである。

この幼虫たちはいづれ地表へと降りて行き、チリチリばらばらに分散する。

ツノトンボの幼虫は肉食であり、獲物を待ち伏せする点でもアリジゴクの生態と似通って

いる。

それであるにも関わらず、産卵場所が地表より高い(30~40センチ程度)位置に

決まっているのはなぜだろうか?


さて、先日のこと。近くのハルニレの樹液にやってきたカブトムシのオス。

最初は変なカナブンかい!?と思ったくらい、チビ介。

コンチュウ_10-09-13_0194_1.jpg
写真右のチビ介は、標準サイズのオスと並べてみるとその大きさがよくわかる。

「なに、これ!?アハハハハハ、かわいい~!」

とは、嫁さんの反応。

私もこんなミニサイズのカブトムシは初めて見た。

こうなると、さしずめ関取の太ももにしがみつく小学生である。勝負にもならん。

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( 写真全て: EOS-7D EF-S60ミリマクロ )



ヒガンバナ

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敷地の南側にヒガンバナの茎がニョキニョキ伸びてきたな、と思っているうちに

花の開花も早い。

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今朝はカラスアゲハがやって来て盛んに蜜を吸っていた。

最初に来た個体は新鮮だったのに、カメラを用意して戻ってみれば、

右翅を傷めている個体に入れ替わっていた。

アゲハもこのあと飛来したが、何が気に入らないのかヒガンバナに近寄っただけで、

すぐに青ジソの花へと移動してしまった。

朝一番の公民館清掃、中学の子供の運動会、、、、、こういう忙しさの疲れと

撮影作業の疲れとはちょっと違うものがある。

ヒガンバナはこれからもっと株が増えていくだろうし、ここに訪れるアゲハチョウ類も

モンキアゲハ、ナガサキアゲハなども加わる。

そういえばキアゲハやアオスジアゲハの姿は見ない。

オナガアゲハもうちの周辺にいるが、たいへん数が少ない。

ヒガンバナにいろいろとチョウが来る様子は、なんとも頼もしいが、

アゲハ類の大きな体が良く似合う。






先週の2日に紹介したオオチャバネセセリの蛹だが。

あれから数日たってサトウキビの葉っぱを繋ぎとめていた2本の糸束が切れていた。

どうやら葉っぱの伸長力に対して、糸束が持ち堪えることができなかったと診る。

サトウキビの成長速度は凄まじい。

さらにその翌日、蛹の帯び糸も切れてしまい蛹はお尻の一点でかろうじて葉っぱに

ぶらさがる格好になっていた。そうなると蛹が地面へと落下するのは目に見えていた。

地面に落ちたらどうなるか。おそらく何らかの天敵の餌食になるか、落ちたショックで

致命的な傷を負うであろう。そこでお節介ながら蛹を回収しておいた。

一週間後、蛹の中に成虫の姿が浮かび上がってきた。

とんがり帽子の中は空洞になった。

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そして今日の朝。午前5時ころ。成虫が羽化していた。

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( 写真上、下: EOS-7D EF-S 60ミリマクロ )



先週の4日、オオカマキリの幼虫を見つけたはいいが、

その幼虫の体から寄生バエの蛆が出てきたことを書いた。

そして、オオカマキリ幼虫の寿命はそう長くは無いであろうと諦めていた。

ところがである。

一週間たった今日にいたっても、幼虫は獲物を食べてはお腹を肥やし元気に生きている。

さて、今朝のこと。


庭に出てヤママユの繭が羽化していないか点検などして、玄関に戻った。

ふと足元の植え込みにあるツワブキに目を落とせば、葉うらにオオカマキリがいた。

なんと、しかも幼虫が。

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まだ幼虫がいるのかあ!?と驚いたが、むこうから私の懐に飛び込んできたようなもの。

しかし、待てよ、と疑ってみた。こやつも寄生されているのではないか?

カマキリを手にとってみれば、やはり疑いは適中。

背中に寄生バエの卵が2個産みつけられていた。

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腹部の脇には傷のような痕跡もある。腹部全体の色模様もまだらになっている。

どうやらこのカマキリ幼虫の体からも蛆虫がすでに脱出したあとかもしれない。

以前、「インセクタリュウム」でカマキリの寄生バエの記事を読んだことを思い出し、

バックナンバーを調べてみた。

すると1993年の8月号に「カマキリに寄生するヤドリバエの生活史」(岩崎 拓)という

記事が見つかった。当時はざっと流し読みしただけで、しっかりと読んでいなかった。

この記事によれば、カマキリヤドリバエの寄生を受け、なおかつ蛆虫が体外に出ても

寄生を受けたカマキリが全部死んでしまうわけではなく、

生き延びて成長する個体もいる、と書いてあった。

なるほど、そういうことだったのか。

寄生を受ければ何らかのダメージが残り、大抵は死に至ると思い込んでいた。

こういう宿主に大きなダメージを与えない寄生を捕食寄生と区別するか、

あるいは連続的な現象なので、区別するべきではない、という考え方の両者がある。

カマキリヤドリバエの場合、宿主のカマキリが必ずしも死ぬわけではない、といっても

死ぬ個体もいることにはいる。その死因を厳密に特定する必要もあるだろうが、

やはりカマキリの生活に何らかの影響を与えるのではないだろうか?

例えば、寄生を受けることで成長が遅れたり、生殖活動にマイナスダメージが残るとか。

この時期になって幼虫で見つかるというのは、寄生を受けたことが影響している可能性も

あるのではないだろうか?



先月、わが家のテレビ電波の受信状況を調べてもらった。

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ワゴン車の屋根からスルスルとアンテナ塔が伸び上がっていく。最高で10メートルまで

伸びるそうだ。かれこれ1時間近く電波状況を調べていた。

その結果、今設置してあるアンテナの高さをあと2メートル程度上げれば、

NHK他、各民放局がちゃんと受信できる、ということであった。

もちろん地上デジタル電波の話であり、テレビもアンテナもデジタル移行せねばならない。

私としては「電波難民」になることを望んでいただけに、期待はずれでガックリ。

調査結果を書類作製するので少し待ってくれと言われて、しばらく待っていたが、

ずいぶんと待たされた。余程、記入項目がびっしりあるのだろうなあ、と思って

受け取った書類は、なんじゃこっれ!?10分もかからんだろう、という内容だった。

しかし、デジタルテレビを購入するのもアンテナ工事も、まだしばらく先になりそうだ。

テレビを買う買わない、の判断は嫁さんの権限になっている。

嫁さんはテレビの価格が下がるのを待っているようで慎重だ。

価格の変動を見ていれば、いつまでも買うことなく終わってしまいそう。

私はどちらでもいいと思っている。前にも書いたが、テレビはなくてもいいのだから。

まあ、もっと切実な問題があって、以前から何度も書いている風呂沸かし器。

うちでは台所や洗面所でお湯を使わないので、風呂やシャワーのお湯さえ

沸かせればいい。

それが井戸水の水質の問題で、湯沸かし器も自由に選ぶことができない。

ガスにしろ灯油にしろ、電気温水器と同じように配管への影響があるため

何らかの濾過装置が必要になる。この濾過装置が、一筋縄ではいかないのである。

かなりややこしい説明を業者から受けたが、ともかく水道にするべきだ、という

結論になってしまう。


水中ハウジング

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オリンパスのカメラEPL-1を今年になって導入したのは水中撮影で使うため。

EPL-1は小型のため、このカメラを入れるハウジングも小さくできる。

これまでにも水中カメラハウジングを何度も検討してきたが、どうもしっくりこなかった。

EPL-1が発売されてからマイクロフォーサーズ9-18ミリズームも出たので、

いよいよ好機到来と思えた。

オリンパスにはEPL-1専用ハウジングも純正品として用意されているが、

レンズポート前面があまりにも大き過ぎ、深度の浅い田んぼや川での使用には使えない。

しかもファインダーがハウジング背面にあり、あくまでもダイビング専用。

水生昆虫を撮影する場合、浅い水辺のことが多い。でっかい通常のハウジングでは

使い物にならない。そして水面上から覗ける箱メガネ式でないと実用的でない。

そこで、水中カメラハウジングのオーダーメイド製作、販売をしているプルーフ

EPL-1用の特注水中カメラハウジングを依頼してみた。

レンズは9-18ミリズームレンズと45ミリマクロレンズが使える固定ポートとした。

ファインダーは上部から覗くようにし、60度の傾斜をつけてもらった。

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操作ボタンなどは必要最低限に絞った。ムービーボタン、消去ボタンは除外してある。

XA101279.jpg
ストロボは常にポップアップした状態だから、外部スレーブストロボを使用しないときは

メニューで「発光禁止」にしておく。

45ミリマクロレンズのオートフォーカスは条件によっては使えないことがしばしば。

そこでマニュアルフォーカス操作ができる回転ダイアルをつけてもらった。

このダイアルはズームレンズのズーミング操作も兼ねる。

ほんとうは各レンズ専用のハウジングを造ったほうが強度や信頼性もより高いし、

撮影現場でも取り回しが楽なのだが、ハウジング一台しか携行できない場合も

想定して今回はレンズ交換可能な仕様にしてみた。

ポート固定式のため、ハウジングは前後分割式になっている。

使用頻度が上がっていけば、将来的には各レンズ専用ハウジングが必要と感じる

場面もあることだろう。  

プルーフのことを教えてくれたのは、自然写真家の武田晋一さん

北九州市の仕事場を訪問した際、武田さんが使用しているプルーフ製水中ハウジングを

見せてもらった。写真でも拝見していたが、実機を見てこれはいい!!と思った。




夜が明けて

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昨晩は夜間撮影のため山間に独りでいた。

真っ暗闇だがヘッドランプを消してしばらくすると星明りに慣れてくる。

人工照明はどこにもないが、ときおり航空機のランプが高い夜空を流れていく。

イノシシも多いところだ。先日、イノシシの牙で太ももをえぐられ出血死した人の記事を

読んだばかり。いざとなったら自分はどうするか、いろいろと対策を考えてみる。

林縁の草むらでボワーッと鈍く光るものがあちこちに。

こりゃあ知らない人だと、不気味に感じるだろうなあと思う。

そっと近づいてみれば、オバボタルの幼虫が光を放ちながらノソノソ歩いていた。

クツワムシの合唱もにぎやかだ。足元にでっかいオスが次々と現れる。

撮影を終えて家に戻ってみれば、玄関先でもガシャガシャとうるさく出迎えてくれた。

そのオスだろうか?

今朝、門灯に一匹のクツワムシが止まっていた。

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昨日のスズミグモを覗いてみてたら、様子が変わっていた。

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卵のうの形はそれほど特徴的でもないが、帯び糸がしっかりと添えられていた。



( 写真上; EPL-1 M.ZUIKO DIGITAL 9-18ミリズーム FL-36R使用)

( 写真中、下: EPL-1 LEICA 45ミリマクロ  FL-36R使用 )



水辺の撮影

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シオカラトンボの撮影は午前中おこなった。すぐ近くの谷戸である。

そこは隣町、都城市の山之口町になる。

青空が気持ちよいので、シオカラトンボの生息環境の絵もおさえておく。

先月にも同じ田んぼを撮影したが、今日のほうがダントツに条件がいい。

ここでもイノシシの被害は深刻だ。どの田んぼも電気柵で囲ってある。

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以前、牧場の電気柵は触れるとけっこうビシッ!!とくるので用心していたが、

写真のイノシシ用電気柵は手で触れてもほとんど感じない程度の電流だよ、と、

ちょうど居合わせた農家の方が教えてくれた。

ここの谷戸では昨年、ホウライチクにたくさんのアブラムシがついていて、

ここにオオテントウがいなければ嘘だろ!と思っていた。

しかしどうやらタイミングがうまく合っていなかったようで、ようやく今日になって

オオテントウ成虫の姿を確認できた。

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川向こうなので証拠写真程度しか撮れなかった(200ミリレンズでやっと)が、、

今日のところは他の撮影が目的であって、そちらが思った以上に順調にいったので、

オオテントウはまた次の機会に出直すことにした。

今日のように天候に恵まれ、予想以上の成果を得るということは、ほんとうに久しぶりの

ことだ。しかし、正午近くになって雲が出始め今にも雨が降り出しそうになり、

一旦家に引き揚げた。午後から宮崎牛の撮影も控えていた。

今日の谷戸の田んぼは、全部無農薬だそうだ。小規模でやっていること、人の出入りが

少ない閉鎖的な環境でもあることなどから、無農薬でもほとんど害虫被害が無いそうだ。

なるほど田んぼにはいろいろな水草が多く生えている。

私がシオカラトンボの撮影場所に選らんだ田んぼには2列ほど稲が植わっているが、

それ以外は休耕田そのもの。水生昆虫の天国みたいな水辺環境だ。

ほんとうは稲作をする予定だったが、2列田植えをしたところで田植え機が不調となり、

修理して直ったところで他の田んぼの田植えを急ぐことになり、そうこうするうちに

苗床が無くなってしまった、という説明を受けた。

つまり本来なら休耕する予定ではなかった田んぼのわけである。

そこがしかも無農薬。見ていると泥底には無数のヤゴがいて、コガタノゲンゴロウを

はじめさまざまな水生昆虫の密度が高い。

さて、家に戻ってみれば、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

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ツノトンボの卵が一斉に孵化していた。生まれたての赤ちゃんにしてはなんと凄いアゴ!


今日は待ちに待った、特注水中撮影用ハウジングが届いた。

このハウジングの紹介は明日。


午前6時半。スズミグモはすでに大きな卵のうを抱えていた。

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パンパンに張っていた腹部は萎んでしわくちゃになっている。

卵のうの形は今ひとつ面白味に欠けるが、ゴミのように見える茶色の部分は糸の色が

あとから変色したと思われる。ナガコガネグモの卵のうも違う色の糸を使い分けているが、

最初は白い卵のう外皮があとから茶色に変わる。

IMG_5530.jpg
スズミグモが絹網巣を構え、産卵をおこなったのは家の東側で窓の庇の下。

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ここなら風雨の影響を受けにくいだろうが、こういう場所をとくに好むのかどうかはよくわか

らない。理由はともかく、スズミグモが居ついてくれるのは嬉しい。

このスズミグモ、餌をとって2個目以降の卵のうを作るのであろうか?



初夏から夏にかけて産卵を行うコガネグモでは、一匹のメスが8回産卵したのを観察

したことがある。さすがに6個目あたりから卵のうサイズもしだいに小さくなっていった。

このメスは仕事部屋の傍に巣網を構えていたが、その場所はたいへん獲物が多く

産卵を終えてもすぐにお腹が大きく膨らんでいた。

獲物が多いのは風通しが良いのと、家壁に外灯が設置してあったからたくさんの虫が

網に掛かるのであった。

8個目の卵のうを作ったあと、しわくちゃぺちゃんこの腹になったコガネグモ。

もう糸を張る元気もなく、私が近寄ってもほとんど反応しなくなった姿には、

哀れというより、尊厳さすら感じるのであった。

数日後のこと、そのコガネグモ婆ちゃんがヨタヨタと梢を這い、

そしてポトリと地面に落ちる姿を見た。

私は思わず駆け寄り、婆ちゃんの体にそっと指で触れてみた。

「婆ちゃん!!どうしたんだい!?」

婆ちゃんはほんの少し脚を伸ばして歩こうとしたが、次の瞬間すーっと力が抜けて

落ち葉の間にうずもれてしまった。

私は産まれて初めて、クモの屍を前に合掌をした。


( 写真上、中: EOS-7D EF100ミリマクロ  写真中はトリミング )

( 写真下: EPL-1  M.ZUIKO DIGITAL 9-18ミリズーム ) 




先月のはじめ、うちの林のアカメガシワアカギカメムシの卵殻と若令幼虫の集団を

確認できた。

そして一ヶ月経ち、先日からポツポツ、羽化が始まっている。

今年の産卵位置はとても高い場所にあって、葉うらに形成される集団も

証拠写真程度のものしか撮影できない。

IMG_5229.jpgIMG_5226.jpg
400ミリ望遠レンズを使ってようやくこの程度の写真。

アカギカメムシの繁殖したアカメガシワは少なくとも2本は確認できており、

孵化幼虫の数はかなりになるだろう。

昨年に引き続きアカギカメムシがうちの林で繁殖したことで、今後の動向も気になる。

このまま定着していくのだろうか?

それともある年から、パッタリと姿を消すのであろうか?

羽化した成虫がときおり庭に降りてくることもある。

IMG_5510.jpgどうやら何らかの怪我を負ったか、弱った個体かと思う。歩き方もヨタヨタしている。

中には地上に落ちてアリにたかられているものもいた。

成虫は羽化後しばらく体がしっかりするまで、時間が掛かるようだ。

( 写真上2枚 : EOS-7D  EF 400ミリレンズ ストロボ使用 )

( 写真下: EOS -7D    EF-S 60ミリマクロ )




今朝、スズミグモの大きなドーム型の網巣が消えていた。

スズミグモは帯び糸を張っただけの簡単な足場にじっとしていた。

IMG_5204.jpg大きなドーム型の網巣はおそらく自分でたたみながら食べてしまったのだろう。

もう餌は必要ない、そういうことだろうか。

そしていよいよ産卵が間近になったのであろうか。今夜あたりだろうか。








フィリリリリリリリリリ~♪ フィリリリリリリリリリ~♪ フィリリリリリリリリリ~♪

と甲高い連続音が部屋中に響く。

IMG_5159.jpg屋外から聞こえてくる音色は心地良くとも、密閉された部屋の中ではちょっと耳障り。

クサヒバリがすっかり落ち着いたホールとは、クリップの中。

撮影用に拵えた自在アーム式クリップだ。

クサヒバリはこういった隙間を好むが、体が隠せる安定した堅い足場がいいようだ。

一度は水差しの枝に移しておいたが、いつのまにやらまたクリップの中に戻っていた。

よほどお気に入りの場所らしい。


昨日のスズミグモをもう一度。

IMG_5196.jpgスズミグモが網を張っているのは家壁とヤシャブシの梢に挟まれた空間。

網巣は立体的で複雑な構造になっているが、

クモは中央の屋根型ドームの天井に逆さになって落ち着いている。

網巣の構造上、撮影アングルをどう構えてみてもクモの体の手前に薄いベールのような

網糸が掛かってしまう。

お腹の大きさからすれば、いつ産卵してもおかしくないと思われる。

卵のうは安定した場所につり下げるので、家壁際かヤシャブシの梢あたりを選ぶのだろう。

ジョロウグモの網巣はといえば、ともかく多過ぎる。なぜこれほどまで繁栄しているのか?

と不思議なくらいものすごい数。したがって家壁に巣網を掛けだすともうどこもかしこも

網糸だらけになる。だから玄関前だけはときどき掃除をさせてもらう。申し訳ないが

ジョロウグモに退去願う。まあ、これもイタチゴッコではあるが。

それに比べ、スズミグモはたいへん少ない。我が家の敷地内では、いまのところ写真の

巣一箇所のみ。探せば林の中にもあるのかもしれないが、少ないことに変わりない。


( 写真上: EOS-7D  EF-S60ミリマクロ )
( 写真下: EOS-7D  EF L 200ミリレンズ )


夏の終わり

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うちの林の樹液はどれも涸れた。虫もパッタリ来なくなって2週間以上となった。

気になっていた青井岳近辺の樹液を一昨日、見に行ってみた。

以前、何者かがナタでズタズタに傷をつけていた場所である。

傷痕は再生し盛り上がっていたが、まだ痛々しい痕が残っている。

樹液に来ていたのはカナブン、スミナガシ、ルリタテハなど。さすがに数は少ない。

しかしオオスズメバチが4、5匹群れている樹もあった。

久々に「パチパチ」という威嚇音を聞くことができたが、今年はスズメバチが少ない。

元気の無いカブトムシはすぐさまオオスズメバチに追い払われてしまう。

力負けというより、気迫負けである。

IMG_4866_1.jpg一方、カナブンを挟むようにして樹液に夢中になっていたのは、クロコノマチョウ

いづれも新鮮な秋型である。

IMG_4889_1.jpg
( 写真: EOS-7D  EF-S 60ミリマクロ )


今日は朝から断続的に雨が降り、風もときおり強い。台風の影響だろう。

雑誌の仕事で写真をいくつか東京の出版社に送ったが、どうしても1種類だけ写真が

揃わなかった。ずっと以前に撮影したポジ写真がストックにあると思っていたが、

どこかに紛れ込んでいるか、エージェンシーに預けてあるかだ。

そこでなんとか撮りおろしをしようと、雨の合い間をぬって虫探しをしてみた。

普通種ではあるが、執拗に探したけれどなかなか見つからない。

最後の望みと、雑草で埋め尽くされたわが家の畑の一部の除草作業をしてみた。

軍手をはめて、ただ一本植えてあるミニトマトを傷めないよう気をつけながら

草をむしっていった。

すると、マイマイカブリ成虫1匹、カタツムリを摂食中の幼虫1匹、ルリクチブトカメムシ多数、

などなど副産物を見つけることができた。

結局、畑のほとんどを除草し終えるころ、ようやくお目当ての虫を探し当てることができた。

虫探しもときにはこうしてまさに草の根をかきわけての作業も必要であろうかと思う。

少しばかり草をむしっても、すぐに元通りに生えてくる。




先日、スズミグモの卵のうとそれに寄り添っていたメスの写真を紹介した。

わが家で巣を張っていたスズミグモの方は姿を消したと、そのときに書いたが、

今晩になってお腹の大きなメスがドーム巣の天井に陣取っている姿に気付いた。

いったんは姿を消したかに見えたが、その後新たに巣を張りなおしたのだろう。

XA061040.jpgまだ産卵していないので、お腹が風船のごとく大きい。

XA061039トリミング.jpg
( 写真上: EPL-1  LUMIX G VARIO 45ー200ミリズーム 

                                        写真下はトリミング )

LUMIX G VARIO 45ー200ミリズームはレンズ内臓ブレ防止機能がよく効く。

このクラスのレンズとしてはとても軽量小型であり、機材をできるだけ絞り込みたいときに

携行できるレンズとしては有り難い。

ただし、描写については値段相応そこそこであり、あくまでもサブレンズとして使っている。


今朝のこと。

仕事部屋の外壁にでっかい昆虫を見つけた。

最初は触角がとれたノコギリカミキリか、と勘違いしたほど意外な場所にいた

オオゴキブリ

IMG_4964.JPGオオゴキブリといえば朽木の中や下など閉鎖的な暗黒環境に棲んでおり、

普段、明るい場所では滅多にお目にかかれない。

それでも大分県の宇佐神宮では昼間に地面を歩いているところを、

東京都、高尾山では樹の幹上を這っているところを、目撃したことがあるから、

滅多にお目にかかれない、とは言い過ぎかもしれない。

オオゴキブリには翅の無い無翅型もいて、どちらかといえばそちらがカッコいい。

どうですか、この黒光の体。翅があっても無くても、貫禄たっぷりです。

手で摘むと脚のトゲトゲが刺さって痛いが、しっかりとおさえておけばそうでもない。


昨日、寄生バエの蛆虫を見た。

蛆虫はオオカマキリ幼虫の体内から出てきたものだ。

9月に入りオオカマキリ幼虫が見られる時期としてはすでに遅い。

それでもやっとのことで見つけた幼虫。

この虎の子の幼虫が、寄生バエの寄生を受けていたと知ったときは愕然とした。

蛆虫が体内から外へ出たことで、オオカマキリ幼虫の命は風前の灯かと思えた。

ところが今朝になってもとくに衰弱したふうでもなく何食わぬ顔で休んでいる。

そこでハネナガイナゴを与えてみたら、さっそく鎌脚で抱え込み、貪り始めた。

IMG_4979.JPG餌をしっかり食べて、お腹がでっぷりと肥えたオオカマキリ幼虫。

なんだかこのまま羽化脱皮するのではないか?などと期待したくなる。

さてどうなるだろうか?







寄生バエ

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そもそも、クツワムシの異様な姿が気にはなっていた。

しかしタイミング良くオオカマキリ幼虫を見つけたことを素直に喜びたい気持ちが強く、

ぬか喜びになる、などという不吉なことは敢えて考えたくなかったのである。

まさに御都合主義といえるだろう。

持ち帰ったオオカマキリ幼虫をスタジオの撮影セットに落ち着かせ、

私はその傍らの床にゴロンと横になった。つまり添い寝である。

オオカマキリがいつ羽化脱皮するかはまるで検討がつかないから、

ともかくいつ始まっても撮影できるように備える。

床に寝るとき枕は使わない。ぐっすり、快適に寝むりこけてしまわないよう、

ウツラウツラする状態で待機するためである。床にマットや布団もひかない。

したがって背中や頭が痛い。15分から30分、あるいは1時間おきなど、

不規則に起きてはオオカマキリの様子を窺う。

私の体は徹夜はできないので、適当に寝ては起き、というやり方がどうやら

合っているようだ。このやり方は10年くらい前から定着した。

寝ても起きている、という曖昧な状況のなかで、アンテナだけはシャンとはっておく。

で、深夜2時ころ。

なにか胸騒ぎがした。見れば、オオカマキリが下向きの姿勢になっている。

おや!?おかしい。脱皮はしてない。

ふと撮影台を見れば、白い蛆虫が這っている。

IMG_4776_1.JPGなるほど!オオカマキリの様子に何か異変を感じていたのだが、その理由がはっきりした。

ようやくのことで見つけたオオカマキリ幼虫は、寄生バエの産卵を受け体内にその

蛆虫を宿っていたのである。その蛆虫がカマキリの腹部節間膜を食い破って外へ脱出した

のであった。

蛆虫こそカマキリの異変に気付いたのかもしれない。

IMG_4806.JPG寄生バエの蛆虫を宿していたオオカマキリ幼虫がはたして羽化するだろうか?

それはないように思う。

まだ生きているが、いづれ死んでしまうかと思う。

これでまた、ふりだしに戻ってしまった。


『水道水にしなければ、、、』

ずっと前に書いていた、我が家の温水器の問題だが。

いろいろ井戸水の検査やら、ろ過装置の検討やら、業者の方がやってくれてはいたが、

ついにその業者の方も匙を投げてしまった。

「お宅の井戸水に対応しようとすると、いろいろ厄介な問題が多く発生します。

やはり、水道水をひいてもらうしか、もうやりようがないようです、、、、、」

つまり、わが家は水道水難民なわけである。

わが家の井戸水は、飲用水としては問題ないどころか、むしろたいへんおいしい水なの

だが、温水器やボイラーなどの機器に使用するには不向きなのである。

こうなると、三股町役場に水道菅を近くまで敷設してもらうしかない。

はたしてそれは可能なのであろうか?

風呂を薪で沸かすのであれば、水質など何も問題はない。

しかし、いまさら薪に立ち戻ってもそれが持続できようはずもない。


さて、ともかく三股町役場に出向いてみることから始めるしかないだろう。








兵隊アブラムシ

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ある虫の撮影のため、高鍋町に出向いた。

清武ICから高速に入れば、終点、高鍋ICまでの高速料金は無料。

そのおかげで私のうちから高鍋町までほぼ1時間で行けるようになった。

高鍋町といえば、その北隣の川南町、都濃町とともに口蹄疫で渦中となっていたが、

先月末の終息宣言とともに、路上消毒ポイントも無くなった。

やっとこれまで通りの様子を取り戻したと思うが、畜産農家はこれからがたいへんだろう。

お目当ての虫は到着後すぐにも撮影できた。これにはわけありだが、いづれ語るときも

あろうかと思う。

さて、高鍋町でオオカマキリ幼虫も探してみた。探索ポイントは舞鶴公園。

普通に見られる虫ほど、いざ探すとなると厄介なこともある。探索ポイントがどこにでもある

というのがかえってやりにくい。

舞鶴公園は、5年前に一度だけ訪れたことがある。

ここは高鍋城址をもとに整備された小高い丘の公園だが、照葉樹林の二次林が残っており

適度に人の手が入った環境でオオカマキリ探索には向いていると思えた。

物見台からの展望はこちら↓

JX035724.jpg高鍋町は日向灘の海に近い街。街並みそのものは全国どこでも同じような風景だが、

街並みから少しはずれると広大な農地と丘陵が広がり、自然に興味ある方なら誰しも

何らかの期待感を抱ける環境かと思える。ひとことで言えば、いい感じの土地である。

何がいいかって、例えば私なら、あの虫、この虫、数えるときりが無いくらい期待できる

環境と言える。

もっとも上空からときおり轟音が降りそそぎ、それはときに耐え難い苦痛を伴う。

高鍋町の南に位置する新田原基地(にゅうたばる)を発着するジェット戦闘機が

上空を行き交うからである。ふと、戦争とはなんぞや?と考える瞬間でもある。

さて、ちょうど昼食時となり記憶にあった「うどん屋」を目指した。

舞鶴公園にあったはずだ。5年前に家族と親戚一同訪れた店だが、

ところがなんとそのうどん屋は、洋風のカフェとなっていた。まったく様変わりしていた。

まあそれでも軽食はあるだろうと店に入ってみれば、おお!!フランス料理の

テーブルが並んでいる。ナイフにフォークにスプーンが、綺麗なテーブルクロスに

きちんと揃えてある。こりゃあ場違いな店に入ってしまたもんだ、と後悔しても

もう遅い。「いらあっしゃいませ~!」の声に私は囚われてしまった。出るに出れない!

「おばちゃん、きつねうどん、ね」と描いていたセリフは吹っ飛んでしまった。

「ああ、今日のパスタは何ですか?」なんてきまじめに聞いてみる。

「今日のパスタは○○○で、1050円いただきます」

ええ!!だって1050円といえば外食、3食分にはなる。が、もう観念した。

食べてみれば、たしかに味は良い。食材も良い。文句のつけようがない。

でもなあ、昼飯にこれはぜいたくすぎる。

ぜいたくなパスタで腹いっぱいとなり、猛暑の中を歩く。

神社の建物の外壁に、なんでこんなところに?と不思議な格好でクツワムシが

死んでいた。

IMG_4705.JPGいや、触ってみればまだ生きている。ピョンピョンと跳ねる。なんだこりゃあ?

しかし元気はない。今にも死にそうだ。

このクツワムシの少し離れた同じ壁に、お目当てのオオカマキリ幼虫がいた。

IMG_4696.JPG虫探しもこうして人工物を利用すると効率がいい。虫の姿が浮かび上がるからだ。

少しでも楽したいしね。

せっかく高鍋町まで来たので、新富町経由で戻ることにした。

海岸寄りへと移動。

ふと目に入ったホウライチク。

駆け寄ってみれば若いホウライチクの表面にびっしりとタケツノアブラムシが群生している。

IMG_4737.JPGしかもよ~く見れば、脚が長い茶色の兵隊アブラムシが多い。

ああ、これがタケツノアブラムシの兵隊かあ、と納得し感激する。

そして、タイワンオオヒラタアブの卵もクモの糸上に見つかった。

兵隊アブラムシとタイワンオオヒラタアブについての詳細は、

青木重幸 著 『兵隊を持ったアブラムシ』(どうぶつ社:1984)を読んでいただきたい。

IMG_4750.JPG

アブラムシのコロニーの傍には、オオテントウの卵が並んでいた。

IMG_4763.JPGなんでこんなに間隔をあけて産むのだろう?

他のテントウムシならびっしりと隙間無く並べて産むものが多い。

L1038052.jpg
オオテントウは日本一大きなテントウムシだが、その卵もやはり大きい。

残念ながらオオテントウの成虫も幼虫もその姿を見つけることができなかったが、

三股町にも確実にオオテントウは生息している。

ぜひとも地元で繁殖地を見つけてみたい。ホウライチクはあちこちに植えられている。


とんがり帽子

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ハラビロカマキリの共食いを観察したあと、こんなものを見つけた。

DPP_0004.JPG畑に植えてあるサトウキビの葉っぱにへばりついている。

サトウキビは松山の実家から持ち帰って植えたものだ。5月に移植したときは膝の高さ

ほどだったが、今では私の背丈を越している。植物の成長というのは凄いなあ、と思う。

先週、このサトウキビの葉を巻いたセセリチョウの幼虫がいたが、

どうやらその幼虫が蛹になったものだろう。

水木しげるの漫画「悪魔くん」の頭みたいだ。しかし、なんだろうなあ、このとんがりは?

妙にこのとんがりが気に入ってしまうのだが、セセリチョウ類の飼育はアオバセセリくらい

しかまともにやったことがない。セセリチョウ類の蛹はほとんど実物を見た経験がないので

こうしてまともに観察してみると、けっこう感激する。

とんがり帽子の全身像はこちら↓

IMG_4503.JPG2箇所に糸束を張って谷間を作り、その谷間の底でお行儀良く蛹が納まっている。

こんなに蛹が露出していて大丈夫なのだろうか、と心配になる。

ちょうど私の目線の高さだから、さあ見てください、と言わんばかり。

いいなあ、この几帳面さが。透き通った薄緑色も綺麗だ。

蛹の姿といい、蛹化場所の際立った特徴といい、これはオオチャバネセセリである。

間違えようが無い。

私は幼虫のときにキマダラセセリだろうと勘違いしていたが、

おおちゃがい、いやおおまちがいだった。


今日は敬老会での出し物の打ち合わせが公民館であった。

田上地区には6支部あって、私の支部は3支部。そして私は3支部の支部長。

支部ごとに出し物を演じるわけだ。

今年は私が出し物のアイデアを提案してみた。

どうなるかと思っていたら、あっさりその案で決定。敬老会当日、出し物の進行役も

私に決まった。来週はその予行練習もあるので、準備もせねば。



踊る胴体

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朝食後、窓からクヌギの幹上にカマキリの姿が見えた。

家から20メートルは離れているだろうか。

しかしなんだか様子がおかしい。これは何かある。

クヌギの近くまでゆっくりと近づいてみた。ゆっくりと近づくには訳がある。

相手は視覚の優れたカマキリだからである。

状況がわかったので、そっと現場を離れカメラを用意した。

さて、慎重に行動したつもりだが、

やはりカマキリの眼にはしっかりと私の姿が捉えられていた。

脚立を立ててゆっくりと登る私。それを睨みつけるカマキリ。

カマキリは警戒して動きだした。

残念ながらねらった通りの写真は撮れない。両者にピントを合わせることができないからだ。

IMG_4420.JPGじつはハラビロカマキリのメスが、共食いをしていたのだった。

喰った方の鎌脚には相手の鎌脚が抱えられていた。接近する私を警戒してハラビロカマキリ

はさらに樹の上へと逃げていく。

で、喰われた方のハラビロカマキリといえば、ヨタヨタ右に行き左に行きしていたが

やがて踏み留まり、そこでユラユラと体を揺らしている。頭と胸部はすでに相手の胃袋の

中に消えていた。

IMG_4422.JPGハラビロカマキリの残された胴体は、まるで自分が襲われて半身を食べられてしまった

ことに気付いていないかのようだ。

脚をふんばりゆっくりと揺れる姿は、なんとも奇妙ではある。

人によってはこれをたいへん不気味に感じることと思う。

私はこういう現場をかなり見てきた経験があり、最初は気味悪いこともあったが、

今では不気味さを感じることがない。むしろ、なぜこういう結果になってしまたのか、

その直前の状況を知りたい気持ちが強い。なんで、食べられてしまったのだよ!?

カマキリのなかまでは共食いは珍しくない。秋深まって産卵が盛んになるころ、

オオカマキリのメス同士の共食いなども多い。

オオカマキリの幼虫を探しに近くの山に入ってみたが、ここでも空振りだった。

クズの花も咲き誇り、もう秋の気配がどんどん迫っている。

JX025685.jpg展望台から都城盆地と霧島山が眺望できる。

あいにく高千穂岳には雲が掛かっていた。

JX025711.jpg
(写真上2枚: EOS-7D  EF-S60ミリマクロ )

(写真下2枚: E-620   14-54ミリズーム )












スズミグモ

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家のすぐ傍の栗の木。まだ食べごろはずっと先のことだが、昨晩ある方からクリをたくさん

いただいた。昔はクリを湯がいてよく食べたものだが、今の時代おやつが豊富になって

うちの子も茹で栗をさほど喜ぶでもない。必死になって皮を剥くからこそ、旨さもひとしお。

もっとも栗ご飯は子供たちも喜んで食べる。栗ご飯なら、おかずはちょっと添えるだけで

満足できるのもいい。

IMG_4314.JPGさて、午後3時頃だったか、汗だくになって室内撮影の準備をしていると、

Y爺ちゃんがやって来た。     「めずらしい虫がいたト!!赤い虫がいっぱい!!」

よくよく聞いてみれば、それはツマキシャチホコの幼虫群であろうと思えた。

「蛾の幼虫ですよ」といろいろ説明したが、Y爺ちゃん、納得がいかない様子。

忙しかったが、けっこう興奮なさっている様子なので、私も現場に行ってみることにした。

家から30メートルほど先にあるクヌギ林である。

Y爺ちゃんが発見にさも興奮した理由が、私にも理解できた。

やはりちゃんと現場を見なければいけないなあ、と反省する。

たしかに「めずらしい虫」の正体はツマキシャチホコの幼虫群ではあったのだが、

クヌギの幹を上へ上へと長~い行列ができていたのであった。

それはまるで一本の赤いロープのようでもあった。長さは2メートル近くある。

整然とした行列は、しかし私が見にいった段階ではそれでも半分の長さになっていた。

幼虫群は梢の葉を食べつくして、別の梢へと移動している最中だったのだが、

今日のような見事な行列は私も初めて見た。

Y爺ちゃんは、4メートルにも達する行列を目撃したのであり、驚いたのも当然である。

話を聞いたときすぐさまに駆けつけるべきだった。


夕方になって犬の散歩がてら、かのクヌギを見てみた。

ツマキシャチホコ幼虫群は高い枝先に落ち着いて、そこで団子状態となっていた。

やがてそこの葉っぱも幼虫群の猛攻を受けて丸坊主になるだろう。

先に行こうとしてふと目線をずらすと、同じクヌギの梢で、

スズミグモの卵のうとそれに寄り添うメス親がいた。

IMG_4323.JPGスズミグモはうちの庭でも巣網を張ることがあるが、たいていは一匹程度。

しかもいつの間にか姿を消してしまう。今年も子供部屋の窓の上辺りに複雑な構造の

巣を張ったのだが、やがていなくなった。頻繁に見かけるクモではない。

IMG_4341.JPG目玉のような黒い部分は隆起しており、腹部上面に描かれた怪しい模様には

いかにも南方系の雰囲気がある。


スズミグモは以前、屋久島ではたくさん見たことがある。

そのときは初めて見るクモだったので、えらく感激して撮影したのだが、

同じ場所でスズミグモよりかでっかいクモを見つけた。

宿に帰って東海大出版のクモ図鑑で調べてみたが、名前がわからなかった。

体の大きいコガネグモ科のクモで種名がわかないとはどういうことか?

東京に戻って新海栄一さんに写真を見ていただいたところ、

「オオスミコガネグモ」と判明した。極めて局所的に分布する希少種ということだった。

しかし、どうやら鹿児島市内の公園などにも生息しているようで、

これはまた美味しいラーメンを食べに出かける口実ができたぞと、嬉しくなってきた。


( 写真:EOS-7D  EF-S60ミリマクロ )