2011年1月アーカイブ


午後4時。霧島山の方角を眺めると、えらいことになっていた。

XA263869.jpg何やら凄まじい雲が天空へと立ち上がっていた。

よ~く見ると、その雲から墨を流したように垂れ下がっている様子がわかった。

「アレはもしかして、いや間違いなく火山灰だよな。いづれこちらに来るのか?」

そう思いながら犬の散歩に出たのだが、歩き始めて5分もしないうちに

サラサラ、という雨音のような滴り落ちるものが。

ふと見れば、首にかけていたカメラがだんだんと白くなり始めた。

IMG_4009.JPGこれはヤバイ!と、まだ歩き足りない犬を無理やり引っ張ってうちに戻った。

その直後だ。ザラザラという激しい音とともに、火山灰があたり一面に降ってきた。

その光景はまるで濃い霧が立ち込めたようである。

XA263877.jpg火山灰というよりか、それはまさに砂嵐に近い感じがする。

外を歩くには傘を差し、マスクを着用せねばならない。そうでないと一歩も進めない。

XA263880.jpg車も真っ白。

鹿児島に住んでいる人は馴れているかもしれないが、

初めてこれを経験した者にとっては、かなり衝撃的な自然現象である。

激しい降灰は午後8時頃には落ち着いたが、こんなことが起きるとはまったく予想が

できず、予想ができないことには不安が伴う。

一体、これから先どうなるのだろう?

霧島山の新燃岳がまた噴火し始めたことは、昼のニュースで知った。

その後、ズドン!という噴火音は一度聞いたが、

もっと遠い桜島の噴火音のほうが余程、デッカイ。


さて、当ブログは明日からしばらくお休みします。

移動先でネット接続ができないこともあるためです。

宮崎に戻ったら、その間の経緯をアップできるかと思います。












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期待していた雨が午後4時頃から降り始めた。

小雨であってもありがたい。

谷津田の道を歩きつつ、南側からわが家の敷地を見てみる。

XA233859.jpg画面右側の杉林。そしてその左にわが家の林が見える。

大きな杉林の場所も40年ほど昔はクヌギ林だったそうだ。

いやそれ以外の鬱蒼とした杉林のほとんどが、クヌギ林だった。

そのころは燃料としての薪をクヌギ林に依存していたからだ。

だから当時の冬景色はもっと今よりか明るいイメージであっただろう。

それはしかし過去の話である。今更どうこう言っても始まらない。

そして40年、50年昔の時代に杉植林が盛んであったことを、これを今更どうのこうのと

言っても始まらない。

風景のなかで圧倒的な存在感を示す杉林をこれからの時代、どうやって活用していくか

真剣に考えていく必要がある。

しかし、どこもかしこも林の所有者は高齢化している。皆、ほとんどが諦めている。

一方、活力ある若者はどんどん街中へ都会へと一極集中。

自然に関心の無い者は、田舎の杉林の存在すら気付かないであろうかと思う。


さて、

今日は新しいノートパソコンが届き、さっそくセットアップした。

これまで使っていたノートパソコンが家庭用になってしまったので仕事専用のものを

導入したのである。もちろんウィンドウズPC。

新しいモバイル環境WinMaxのことを知らなかったので、ちょっと驚いた。

これは便利かもしれないと思い、サービスエリアを調べてみたら、

三股町や都城市はエリア外であった。松山市にある実家もまだエリア外であったが

今年の3月までにはエリア域に入る予定となっていた。

サービスエリアはこれからどんどん拡がるようだが、都城市はよほど辺鄙ということか。

宮崎県内では宮崎市を中心にエリア区域が拡がっていて延岡市や日向、日南方面は

まだまだ先のことのようだ。

新しいノートブックはVAIO。つい先ごろマックのパワーブックG4がついに沈黙してしまい

マック環境が皆無となってしまった。だから一台はマックPCも欲しいと考えていたが、

即戦力のあるウィンドウズを優先した。



火山灰

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都城市の街へ出ようとしたら霧島山が霞んでおぼろにしか見えない。

XA223843.jpg街中の舗装道路が多い場所では強風のため、火山灰が舞い上がっていた。

こういうときに限ってか、雨はしばらく降りそうに無い。

一日中、雨、という日が欲しい。


田舎暮らしをとくに求めていたわけではない。

広い敷地、そしてできれば雑木林付きで、しかも子供が学校に徒歩で通学できること。

そういう条件で中古物件を探し始めたのであったが、

当然そういった物件が街中にあるわけがない。自然と辺鄙な場所になる。

前にも書いてきたが、うちの生活用水は全て井戸水である。

最初のころは美味しい水に感激していたのであるが、

去年のこと、井戸水の成分が電気温水器と相性が悪いことが判明して少し慌てた。

電気温水器の老朽化、そして蛇口に緑青がこびりつく現象などを見ていて

これは何とか対処せねばと思い始めた。

それで今日は無駄を覚悟で役場の水道課に赴いた。

窓口ではあまり詳しいことがわからなかったが、

あとから課長とかいう方から電話で説明を受けた。

その結果、うちは給水区域外ということで、条例上いかなる手段を講じようにも

水道を敷設することは不可能であることが判明した。いや理解できた。

お隣の都城市の水道課にも連絡をとったら、わざわざ現地まで担当者が来てくれて、

わが家近辺の水道事情を調べてくれた。

うちは都城市と三股町の境界線上に位置している。

その結果、やはり都城市側から水道を引くことも不可能なことがわかった。

電話で済ませた三股町に比べて、都城市の対応のほうが好印象であった。

悪いけど、三股町役場の対応には不快感が残った。

「条令だから無理です」の説明は冷たい。役場に勤める方々はいろいろご苦労もあるだろうが、

杓子定規な説明だけでなく、一言二言、住民の立場を理解する言葉を添えてはどうだろう。

役人がなぜ世間から嫌われるか、少しは考えてもいいではないか、と思った。

電気温水器はすでに耐用年数を超えているが、このところ妙に元気だ。

なぜかわからぬが、こうなると温水器をなんとかせねば!という意気込みも萎えてしまう。

しかし、かと言って安心はできない。

風呂をどうやって沸かすか、この課題はしばらく解決できそうにない。


さて、先日、オリンパスの新型マイクロフォーサーズカメラEーPL2を予約した。

その理由とはリモートケーブル対応カメラであるからだ。

EーPL1、EーPL1sはアクセサリーのリモートケーブルに対応しておらず、

私は迂闊にもそのことを知らずに撮影現場で困った経験がある。

V1212148.jpg上の写真はEーPL1の外部接続端子で、左はHDMI端子、右がUSB/AV端子。

接続端子の外観はEーP1やE-P2と同じだが、E-PL1のUSB端子にリモートケーブルを

接続してもリモート操作はできない。カメラ内部にそういう機能が盛り込まれていないからだ。

ところが今度発売される、E-PL2ではリモートケーブルに対応できている。

いろいろな場面で遠隔操作が必要になってくる自然写真のジャンルでは、

カメラがリモート操作できることはかなり重要なことである。

せっかく小型軽量のカメラEーPL1やEーPL1sにリモート機能が無いのは残念である。




山仕事はつづく

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夕食時、下の子(小5)が、

「ご飯がおいしいけど、お米新しいの買ったの!?」と嬉しそう。

じつは数日前に近所の方からいただいたお米を初めて炊いたのだが、ほんと美味しい。

お米を下さったのは、うちの林で切り倒した木を薪として差し上げた方のお一人。

薪のお礼にと、お米と野菜を届けてくださった。

これは言うなれば、物々交換である。じつにわかり易い。

お米を下さった方は以前、森林組合で仕事をしていたそうだ。どうりで手際が良いはず。

使っているチェンソーや道具類もまるでプロ並みだと感じていたが、

ほんとうにプロだったのだ。一挙一動、はたで見ていて勉強したい気持ちになる。


ところで一昨日降った火山灰のおかげであちこち歩くと足元から白い煙が立ち上がる。

林の落ち葉めくりも雨が降るまでやる気がしない。

IMG_2760.JPGいや凄いものだ。

IMG_2764.JPGしかし、今日も時間を作って林の落ち葉かきを少ししておいた。

XA203830.jpgむき出しになった土の色が白っぽいので、落ち葉はきをした場所が写真ではわかりにくい。

玄関先には水を撒いて、火山灰を流しておいた。

ともかく、一降り欲しいところである。雨よ降れ降れと願うばかり。





白い朝とは

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朝、玄関から外を眺めてみれば、車が白い。

ああいつものように霜が降りたのだな、そう思っていた。

ところがである。

犬の散歩から戻った嫁さんが、「どこもかしこも白一色よ!火山灰だらけ!」。

霜ではなく火山灰が降ったのであった。

そういえば昨夜、物凄い噴火音と地響きがあった。

また桜島かと思ったのだが、今朝のニュースによると霧島山の新燃岳が噴火したらしい。

洗濯物もまともに干せない。

XA193755.jpg車に降り積もった火山灰の写真撮影は意外と難しい。

新燃岳は韓国岳と中岳の中間にある。

下の写真の矢印で示した辺りだが、画面では中岳の裏側になるので見えない。

IMG_2718のコピー.JPG霧島山の写真は三日前に撮影したもの。

桜島でさえ噴火するとわが家にも火山灰が降る。

もっと近い霧島山での大噴火は、想像するだけでも恐ろしい。





越冬巣

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午前中は今年から始まる雑誌の連載記事の準備に取り掛かった。

仕事部屋に篭っての作業なのでさすがにオイルヒーター「デロンギ」を稼動させた。

午後から少しだけ外に出て虫を探してみた。

お目当ての虫は見つからなかったが、スイカズラでイチモンジチョウの越冬巣を

いくつか見つけた。

V1182078.jpg越冬巣は5ミリ程度と小さいが、形に特徴があるので見つけやすい。

幼虫は自分の体に合わせて葉を切りつめ二つ折にして糸で閉じている。

とはいえ頭隠して尻隠さずのものもあった。上の写真もわずかにお尻がはみ出している。

巣を開いてみれば↓

L1189254.jpg幼虫は狭い部屋に篭っている。もっと余裕のあるサイズの巣にすればいいではないかと

思いたくなる。

巣葉の柄から茎にかけては念入りに糸が吐かれてあるのは、越冬巣の脱落を防ぐため。





鯉のぼり

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ずっと気になっていた庭の鯉のぼりの支柱を切り倒した。

支柱の高さは7メートルほどだが、東方向に10度くらい傾いていた。

支柱の根っこは土中で腐っており揺すってみるとグラグラと不安定だった。

強風が続けばいつかはボキッと折れて倒れるのは確実。

傾いた方角には電線があって、そのまま倒れると最悪電線を切断してしまう。

さて、切り倒すといっても作業するのは私一人。

とりあえず支柱のてっぺんから降りているロープを倒したい方角に引っ張ってみた。

するとあっけなくてっぺんから1メートルほどの長さでボキリと折れて滑車ごと落下した。

支柱の上の部分はかなり腐っていたようだ。

残った支柱は6メートルほど。

できるだけ高い位置で切り倒すよう脚立に登ってノコギリをひいた。

倒したい方角から楔形に切れ目を入れ、次に反対側からゆっくりとノコを入れる。

するとうまい具合に倒したい方角にゆっくりと倒れてくれた。

ドスン!!とけっこう派手な音がした。支柱の重量はかなりある。

XA173699.jpg重い支柱をズルズルと引きずって解体場所まで移動させた。

あとはチェンソーで細切れに。

XA173704.jpg細切れにした材は処分せず敷地内に放置しておくつもりだ。

じつはこの支柱、アシナガバチ達の大事な資源なのだ。

アシナガバチは支柱の表面を削りそれを唾液と混ぜて巣の材料にする。

スズメバチも同じく。巣材はよく乾燥している必要があるので、地面から浮かしておこう。

近くの山の斜面でエノキの根元を探ってみた。

ほんとうは越冬するカメムシを見つけたかったのだが、

残念ながらゴマダラチョウ幼虫しか出てこなかった。

V1172008.jpg飼い犬チョロの首筋に手探りでしこりを見つけた。

あわてて体毛を掻き分けてみると丸々と飽血したマダニの一種が取り付いていた。

真冬でもマダニが活動していることに驚いた。



野焼き

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今日の霧島山も雪化粧。

宮崎で4回目の冬を迎えるのだが、霧島山が連日、冠雪となるのは初めてのこと。

IMG_2718.JPG毎年恒例の野焼きが三股町で行われた。

近所のK子婆ちゃんも独りで火入れしていた。

V1161883.jpgK子婆ちゃんと話す機会は増えた。私が地区の支部長を務めており、

回覧板を最初に渡すのがK子婆ちゃんだからだ。

回覧板を手渡すとき、いつも感心するのは家の回りが綺麗に手入れされてあること。

それと、K子婆ちゃんが通う畑の傍らにクワの木とエノキがあって、

そこは私の自然観察ポイントにもなっている。

V1161936.jpg今や世の中オール電化が普及して日常生活の中で火を見る機会は少ない。





キイロスズメバチ

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坊主頭には冬の寒さが堪える。

帽子はあまり被らないほうだったが、とくにこの冬は帽子なしでは暮らせない。

仕事部屋には暖房を入れてないので室内でも帽子を被っている。

ならばいろいろ帽子を楽しもうと思い、探してみるがあまり気に入る帽子は見つからない。

さて、朽ち木のなかで冬越していたものを外気に晒してしまい、

たいへん申し訳ないのだが、キイロスズメバチ女王を撮影してみた。

キイロスズメバチ女王.jpg腹部を調べてみたが、スズメバチネジレバネの寄生は受けていなかった。


今日は嫁さんと街に買い物に出た以外は、ほとんど室内で過ごした。

林の縁に設置してある餌台に雨水が溜まっていたので、水抜き穴を拵えたり、

ある読者の方からいただいた手紙の読解に時間を費やしたりしていた。

御高齢の方の達筆な文章に苦労する。お返事を書きたいのだが、

質問の主旨がなかなか汲み取れない。嫁さんも首をかしげる。ちょっと困った。

同年齢の方にでも読んでもらおうかと思案中。



夢中になるとき

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ウスタビガという蛾は、とくに繭の造形が美しくけっこう人気がある。

世界を見回しても、あのヤマカマス型の繭は極東のほんの狭い範囲にしか見られない。

欧州の蛾類学者がウスタビガの繭をたいへん欲しがる、という話もなるほどと思えた。

ヨーロッパの方々にも薄緑色のツリカマスは魅力的な造形品に見えるようだ。

今日はそのウスタビガに夢中になっている方と同行した。

雑木林朝.jpg南九州の照葉樹林の中にほそぼそと分布する落葉樹林は、人工林のほかでは

おもに河川沿いなどに見られる。点在する落葉樹林を巡ればウスタビガの美しい繭に

出会えるのだが数はやたらと多くあるわけではない。

今日、見つけた繭の一つは逆光に透けてたいへん鮮やかであったが、

双眼鏡でよく見れば繭作りが完成間近で中断したものとわかった。

ウスタビガの繭の内側は白い糸で仕上げてあるが、その内壁ができていないため、

繭壁全体が薄いのであった。幼虫は繭作りの最終段階で何らかの事故にあったか

病気で死んだかしたのであろう。

冬の繭殻を眺めているだけでも、ウスタビガの生活の断片を想像できるのである。

(写真: E-PL1s M.ZUIKO D. 40-150ミリズーム )

撮影場所は、三股町。



久々にコムラサキ越冬幼虫を見ることができた。

今日はmさんに案内してもらって、ハンミョウの越冬の様子なども撮影できた。

1匹いれば他にもいるでしょう、と探してみたがコムラサキ越冬幼虫は少ないのか、

追加発見できなかったのは残念。

XA133679.jpgかつて私が高校生だったころ、松山の実家周辺にはヤナギが多かった。

学校からの帰り道、冬ならば越冬幼虫を、春には梢の葉から緑色の幼虫を見つけては

喜んでいたものだ。チョウの飼育の手始めとして、コムラサキはうってつけの存在だった。

ところが時代の流れであろう、畦道、用水路の改修工事などが盛んになって

ヤナギは邪魔者になったのだろう、あっという間に次々と切り倒されて消えてしまった。

それは見事と呆れるほど完璧に。なぜ、ヤナギは嫌われたのだろう?

それ以降、松山の実家周辺の風景はしだいに味気なくなっていった。




宮崎に移転する少し前にテレビ番組の仕事でアゲハの羽化をビデオ撮影した。

越冬蛹から春型が羽化するシーンだが、仕事の依頼があったのは冬。

飼育してあらかじめ蛹を用意することはできず、野外で越冬蛹を採集してくるしかない。

アゲハという普通種であっても、いざ越冬蛹を集めるとなると意外と苦労した。

ちょうど正月帰省で松山の実家に滞在したので、蛹探しは楽勝と思っていたら、

それがそういうときに限って見つからないものだ。

なかなか見つからず、諦め気分で家族と外食に出かけようとしたある晩のこと。

実家を出てすぐ裏の家の外壁に蛹が一つ。

薄暗くなってはいたがすぐに気付いた。こんなところに!!という嬉しさが込み上げてきた。



先日、近所で見つけたのはナガサキアゲハの越冬蛹だ。

一昨日は7個などと書いたが、正確には10個以上もあった。

それで手の届く場所のうちいくつかを回収しておいた。

V1121785.jpg
V1121781.jpg
V1121779.jpg写真は上から、横、腹側、背中側、となっている。


今日の写真もE-P1。レンズは50ミリマクロ。


オリンパスから、マイクロフォーサーズの新型カメラ、E-PL2が発表された。

いろいろ面白いアクセサリーもあって、マクロコンバーターやマクロアームライトなど。




アシダカグモ

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この冬はとくに冷える。

日が暮れると雨戸を閉めて少しでも暖房効率を上げたい。

これまで閉めたことがなかった子供部屋の雨戸も閉めた。

ところが朝になって庭を歩いていると子供部屋の窓の外にアシダカグモが2匹、

ころがっていた。大きなお腹のメスと、小柄な幼体である。

どうやら雨戸の収納箱のなかに潜んでいたらしい。

雨戸を閉めたときに外へ放り出されたのだろう。寒さで動けなくなっていた。

02New-Out99999_99998.jpg暖房を入れていない仕事部屋に回収しておいたが、じっと動けないでいる。

これ幸いと撮影台に乗ってもらった。触れば脚を動かし反応するがともかくおとなしい。

01New-Out99997_99996.jpg眼は8個ある。クモは顔が顔に見えないので感情移入しにくい。それがいいと思う人も

いるかもしれない。

今日の写真はEーP1に35ミリマクロで撮影。

E-P1はストラップもはずし室内専用として、標本撮影など三脚やベローズにつけて

使っている。カメラ本体が小さいのでたいへん扱い易い。





越冬虫

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田上集落を少し歩いてみた。

90数世帯の小さな集落である。わが家は集落のはずれにある。

よく手入れの行き届いたクヌギ林で、キマエアオシャク幼虫、ヒメカギバアオシャク幼虫が

見つかった。キマエアオシャク幼虫は枝にぴったり寄り添っていたが、

振動を与えればピンと直立姿勢となった。この幼虫たち2種はとくに多い。

越冬擬態11-01-100851.JPG人家の壁や塀などでナガサキアゲハ、クロアゲハ、アゲハの越冬蛹がけっこう

見つかった。とくにナガサキアゲハは7匹(個)ついていた。

アゲハ類越冬さなぎ11-01-100876.JPG牛舎の外壁(水色)にはモンシロチョウの蛹殻もベタベタと数える気もしないほど。

画面右端には蜜柑の木が写っているが、この蜜柑の葉には食痕が無数ついている。

ナガサキとクロアゲハ.JPG上写真は下からクロアゲハ、真ん中がナガサキアゲハ、一番上にアゲハの抜け殻。

クロアゲハは寄生されて死んでいるようだ。

画面奥にも写真では見えないがナガサキアゲハ蛹が2個ある。

アゲハ類越冬さなぎ11-01-100818.JPGこれらのチョウたちは、人が知らず知らず飼っているようなものとも言えるだろう。



小さい虫を撮る

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一昨日のフサヤスデの一種やヒメクダマキモドキの卵の写真などは、

オリンパスの35ミリマクロと2倍テレコンの組み合わせで最大倍率にして撮影した。

ライティングはカメラの内蔵ストロボのみ。ライティングの工夫は次の写真。

マクロテスト2.jpg35ミリマクロレンズの鏡筒外周先端部には溝があるのでそこにフード型ディフューザーを

付けて、さらに内蔵ストロボの光をディフューザーに集めるための箱を被せている。

箱の内側にはアルミホイルを貼り付けてある。

箱を被せなくとも光は回るが光量が2絞り分はロスするので、この覆いはかなり効果的。

さて、35ミリマクロレンズと2倍テレコンの組み合わせの最大倍率は35ミリ判換算で4倍。

マイクロフォーサーズの14-42ミリズームレンズの前玉はずしでは、

ほぼ同じ4倍に近い撮影倍率で撮影ができる。

それでマイクロフォーサーズとEシステム両者の4倍接写の撮影結果を比較して

みると、画質や深度の面ではほとんど差が見出せない。

ワーキングディスタンスを比べれば、Eシステムのほうが5ミリほど長いだけで大差はない。

したがって軽量で小型なマイクロフォーサーズの方が取り扱い易い。

画質の面でE-5を使いたいときは、35ミリマクロ+2倍テレコンの組み合わせだが、

機材をできるだけコンパクトにしたい場面ではマイクロフォサーズを迷わず選ぶだろう。


14-42ミリズーム前玉はずし最大倍率で撮影してみたタケトゲハムシが次の写真。

絞りはF22。

内蔵ストロボとフード型ディフューザー、覆いの組見合わせは同じ。

XA093631.jpgこんどはキャノンの65ミリマクロレンズを4倍に繰り出して撮影したものが次の写真。

絞りはF13。

タケトゲハムシキャノン.JPGカメラはEOS-7Dだから35ミリ判換算では6倍近くの接写になっている。

65ミリマクロもフード型ディフューザーと酒箱をばらして作った覆いを組み合わせて、

内蔵ストロボのみで撮影している。

覆いは3面のコの字型だから展開してしまえば平たくなり携行にも便利。

カメラレンズへの固定は、フード型ディフューザーに大型輪ゴムで留めるだけでしっかり

安定する。

手作りの箱覆いとディフューザを装着した姿はかなり格好悪い。

しかし手近な材料を使って数分間で出来上がってしまうので経費もほとんどかからず、

紛失したり壊れてもすぐに対処できるというのがいい。



今夜開催されるどんど焼き「おねっこ祭り」の準備で午後からずっと作業に出ていた。

4時間ほどやり続けると、けっこう疲れてしまった。

弱音を吐きたくはないが、歳とったのだなあ、と感じる。

おねっこ準備1.jpg風除けテントの張り方も例年とは違っていたので、即席現場監督の意見も様々。

どうにも作業の進み具合がよろしくない。それで余計に疲れたようだ。

まあ、こうしてああでもない、こうでもない、とワイワイやっていくのも一興かと思えた。

資材を取りに行った先で小さな池を見つけた。

小さいけれど集落のこんなすぐ近くに池があったのか!と嬉しくなった。

しかも水生植物が豊富のように見えたからだ。

明日にでも池を見に行ってみようかと思う。

もっとも明日は明日で、片付け作業を朝からやる予定になっている。

おねっこ準備2.jpgさあ、今夜はシシ鍋と焼き鳥、そして焼酎で盛りあがろう、か。



自然観、ふたたび

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昨年のある忘年会の席上で、「新開さん、三股町の自然が豊かです、なんて

あんまり言わないで下さい。」と言われて、ああ、そうでもあるなあと思った。

三股町に住んでほぼ4年、東京で暮らしていたころとはガラリと違う昆虫の顔ぶれ、

そして環境を眺めながら、「ここにはかつてあった里山の自然環境が色濃く残っている」

などと、地元で開催する写真展や講演では幾度となく繰り返してきた。

その発言は見方によっては正しく、しかしながらある見方によれば正しくない。

まず、私の住む敷地から周囲を眺めてみるとすぐにわかるのだが、

ほとんど全部、田畑以外は杉の植林で占められている。

光景そのものはざっと見た限り、自然の豊かさを物語ってはいない。

「里山風景」などほとんど無いに等しいとも言えよう。

その植林とは長い期間手入れもされず放置されたままのところばかりで、

いわゆる「緑の砂漠」。多くの生き物にとっては死の世界に近い。

圧倒的な杉植林の光景を見ていると、自然観察を生きがいにする者にとっては、

なんとも絶望的である。植林したなら、これをちゃんと生産の場として活用せよ!

と怒りさえ湧いてくる。山が死んでいるのだ。なぜ、こうなったのか?

それと「自然」と一言で現すが、その「自然」の意味合いが人によって全く

違うことも考慮しておきたい。

ある人によってはサクラが数千本植わった山肌が素晴らしい自然でもあるし、

紅葉が毎年楽しめる場所こそが自然豊かな場所であったりする。

これまでも繰り返して書いてきたように、

私は自分の敷地内の林をせっせと手入れしている。

まずは、はびこったササ藪を刈り取っているのだが、

これを見ていたある方は「新開さん、あんまりササを刈ってしまわないで。

自然はあるがままの姿がいいと思うけど。」と、おっしゃる。

自然があるがままの姿とは何か?

それこそ人それぞれの自然観があって、どれが正しいとは言い難いが、

放っておく、というのは自然を素直に認める姿勢だと言えるだろう。

私が自分の林を手入れしている理由とは、

自分が昆虫や他の生き物を撮影するのに都合良い形に仕立てているのであって、

よく世間で言われる、「自然の保全」を実行しているつもりはない。

だから傍目から、それは自然破壊の一つではないかと言われればその通りなのである。

自然を保全せよ、保護せよ、今はそれが大事なときだ、とはよく主張されるけれど、

今の社会形態のままでその主張が通るはずもない。

私はテレビや新聞などから取材を受けることがしばしばあるが、

そのときに必ず聞かれるのが「自然の保護とか、どう考えられます?」と

質問を受けることが多い。

そのときの答えは

「少なくとも日本では、これだけの人口があって、

そのすべての人々が今のあるいはそれ以上の

生活水準を平等に求めていく限り、自然保護というのはあり得ない話でしょう。

私自身も含めて、それを主張する立場にないです。」

と答えてきた。

今も留まることなく物凄い勢いで進む自然破壊とは、その捉え方も複雑ではあるが、

間違いなく次々と自然は消失しつつあって、

それを食い止める方策などどこにもない、と思える。

私の尊敬する足田輝一さんがかつて書いていたように、

生活水準を数十年昔に戻す、などという覚悟無くしては。

しかし、それは不可能だと思う。誰しも不自由な生活など今更、望みはしない。

さて、今日は都城市の神柱公園に出向き、

ケヤキの樹皮下で越冬?しているフサヤスデの一種を見てきた。

フサヤスデ.jpg8匹が身を寄せ合っていたが、一番大きな個体で、その体長は2.3ミリ程度。

この写真はオリンパスの35ミリマクロに2倍テレコンをつけて最大倍率で撮影した。

最大倍率だと画面の横幅がほぼ9ミリの世界を切り取ることになる。

いろいろこの倍率撮影で試してみたが、絞りはF16が最適と思う。

F22以上に絞り込むと深度はより深くなるが、焦点が甘い絵柄になってしまう。

ライティングはカメラの内蔵ストロボのみ。

2倍テレコンとレンズを組み合わせるとレンズ長が長くなるので、内蔵ストロボの光を

うまく当てる工夫が必要になってくる。その工夫については明日以降に書きたい。

フサヤスデSP.を見つけたケヤキの写真はここ↓

ケヤキ.jpgケヤキの樹皮めくりはあんまりやりたくないが、

その副産物としていろいろな虫が見つかった。

なかでもおそらくヒメクダマキモドキの卵と思われる卵は、怪しい光彩を帯びていた。

たまご.jpg



自然観

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都城ICから九州道に入り鹿児島空港へ母親を送ってきた。

鹿児島空港から実家のある松山までは航空路線がかろうじて残っている。

松山とわが家の往復は、この航空便が一番てっとり早く楽である。

運賃はやたらと高いが、高齢者向けのシルバー当日割引なら安くて助かる。

もっとも一日一便しかない。

空港からわが家への復路は鹿児島県の隼人町側から戻ったので、

ちょうど霧島山を逆時計回りで一周することになった。

往復、約2時間の運転だが、このくらいの運転時間が自分ではちょうどいい。

これ以上の運転を続けると腰痛に苦しむので、できるだけ長距離の運転はしたくない。

腰痛が始まったきっかけははっきりしていて、

30歳前半の頃、キンアリスアブ幼虫探索のためにアリの巣を掘り続けたことであった。

しゃがんだ姿勢で土を掘り、そこがダメならまた別の場所でしゃがんで掘る、

そういうことを一冬やっていたら腰がたまらなく痛くなってきた。

もちろん歳のせいもあると思うが、腰痛を自覚し始めてから数年後、

NHKの自然番組の撮影をしていた冬に、その腰痛がピークに達し、

ついに病院に駆け込んだのも懐かしい。

とくに車の運転が一番堪えた。座席から降りた途端、激痛で動けないのであった。

ヘルニアには至らない程度であり、私の父親から伝授した体操を取り入れ、

その後腰痛がひどく悪化するのは免れた。

しかし冬場などは少しでも気を緩めていると腰痛がぶり返してくる。

昨日のように重いホダ木を抱え上げる作業などはもってのほかで、

そういう場合は相撲技などを真似ながらじんわりと格闘するのがいいのである。

腰痛で切り出してここまで書いているうちに

今日の表題の「自然観」という内容とはまったくかけ離れてしまった。

先日、ふたたび見つけた謎の蛹の写真を掲載しておき、

続きは明日としたい。

この謎の蛹、双翅目には違いないだろうが、はたして生きているのかどうか?

今回の個体は近くの裏山のアラカシの葉表についていた。

JX037021.jpgともかく小さい。

普通ならただのゴミにしか見えない。

こういう生き物は大概、無視されることが多いだろう。

まあそういう話から、自然観についてちょっと述べてみようと考えていた。

それとこうした小さな被写体の撮影におけるマクロレンズの組み合わせについても一言

付け加えるつもりだったが、明日にしたいと思う。



ホダ木相撲

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菌のコマ打ちをして寝かせておいたホダ木。

去年の暮れのうちに立て置きする作業を終えているはずだったが、

ようやくその作業を今日になってやっておいた。

ホダ木は樹齢30~40年のクヌギから切り出しものだから、かなり太い。

したがって重量たるや大きいものでは一本で50キロ以上はあるかと思う。

寝かせておいたものを担ぎ起こし、単管で組んだ枠に並べる作業はとんでもなく

重労働であった。互い違いに配置することにこだわったせいでもある。

しいたけホダ木.jpg4本ほど立て掛けてから、さすがに疲れて、家でゴロゴロしているであろう長男の名前を

大声で呼んでみたが、どうやら声は届いていなかった。

しかし、私は山仕事を一人でやることに妙にこだわっている。

一瞬助っ人が欲しかったのは事実だが

じつは何でもかんでも独りで達成することに喜びを感じるほうだ。

そういうところでは嫁さんと意見が真っ向からぶつかる。

嫁さんは日頃から山仕事に子どもを手伝わせるべきだと、強く主張するタイプだ。

手伝いをさせることが教育の一つというこだわりと、

仕事は効率よくこなすべき、という嫁さんの考え方はわからないでもない。

が、私はそういう気持ちになれない。

もちろん子どもに声を掛けて誘ってみることはあるが、それ以上に強制する気はない。

「子どもに手伝わせればいいじゃない!」と呆れたような言葉に、

「ぼくはロビンソン・クルーソーなんだよ。」と返す。

さて、50キロ近くもあるホダ木を抱え上げるのは、よほど慣れていないと体を傷める。

そこで太いホダ木相手にまるで相撲をとっているかのような光景が続いた。

傍で誰かが見ていたらよほど滑稽であったろう。

ホダ木の相撲相手に対して、まわしのどこを掴むか、ああでもないこうでもないと

取っ組んでは仕切りなおしを繰り返していた。けたぐり、なんかも飛び出す。

それでも何とかなるものだ。

一番でっかいホダ木は、単管枠の中に納まらず断念したが、他は全部立て掛けることが

できた。1時間近く掛かっただろうか。

このあと、ホダ木全体を黒シートですっぽり覆うための枠作りも控えている。

しかしこれだけ苦労して、はたしてシイタケがちゃんと生えるのだろうか?

なんとも不安になる。


アラカシの葉うらで小さな小さなカメムシを見つけた。

ヒゲナガサシガメ.jpg先日紹介した、ヒゲナガサシガメの若令幼虫ではないだろうか?


朝、犬の散歩のついでに、モズがはやにえをよく立てる場所に寄ってみた。

エノキの枝には蛾の幼虫が二つ刺さっており、どちらも新鮮。

このところ冷え込みも緩んで獲物に不自由していないのだろう、とそんな気がする。

エノキの隣の桑の木ではトノサマバッタの腹部が残されていた。

はやにえ11-01-040640.JPGはやにえに気をとられていたせいか画面の中に芋虫が写りこんでいるとは知らなかった。

他にはやにえの見落としがないかクワの枝先を丁寧に眺めていたら、

クワエダシャクの幼虫がいることに気付いた。

クワエダシャク幼虫11-01-040665.JPG一匹いるなら他にもいるだろうとしつこく眺めていると、いるいる!

次々と15匹も。

クワの樹はこれ一本だが斜面に生えているので枝を隅々まで探索することはできない。

したがって、おそらくもっと多数のクワエダシャク幼虫がついていたに違いない。

一本のクワにこれほど幼虫がついている理由は、この近辺にクワが少ないからだと

思える。クワの生えている密度が極めて低いのである。

東京の清瀬市などでは、街路樹のすき間やあちこちに実生のクワが生えていて、

たいへんクワが多かったが、それとは対照的である。

もっとも理由はそれだけだと、断定するわけにもいかないが。

クワエダシャク幼虫の止まる姿勢もそれぞれで、枝に水平密着型の場合だと

擬態も完璧に近く、かなり目立たない。

クワエダシャク幼虫11-01-040676.JPG


コナラ

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昨年、修理出ししておいたチェンソーはすこぶる調子が良い。

コナラの大木を切り倒す時間は10分と掛からなかった。というか、それが普通なのだろう。

うちの林の一番東にあったコナラはほぼ45度傾いて生えていたので、

切り倒す方向などそれほど神経質にならずとも済んだ。

倒れる方向が都合よい場合は一人でも作業ができるので助かる。

メキ、メキ、と静かな音がし始めてからドスンと一気に倒れた。

コナラ伐採2.jpg太い枝から切断していたら、切断面から樹液が滴り始めた。

慌ててチェンソーを置き、カメラを向けて撮影。

来年出す予定の写真絵本では、是非使いたい絵柄である。

撮影に夢中になってしまい、滴り落ちる樹液をコップに集めることを忘れていた。

残念だがまたチャンスはある。指で受け止めて舐めてみたが、ほとんど味は無い。

まるで真水のごとし。

年輪を数えてみたら、樹令は約37年であった。






自然観察を楽しむ

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家の中でさえも、そして一歩外に出ればなおさら、

そこには何らかの自然の営みの片鱗があり、

その自然の営み、生業を眺めながら、そこに喜びを発見すること。

私がこれまでずっと生き甲斐にしてきたことはそれである。

IMG_3186.JPGそして一方、美味しい酒に舌鼓を打つとは、人の技に感銘を受けること。

その技は自然の力をいかにうまく利用するかに尽きる。

IMG_3222.JPG自然は移ろう。

つねに時間のなかにある。

IMG_3216.JPG去年からのことだが、正月を過ごすのは宮崎のわが家となった。

正月って何だろう?と思うこともあるが、ともかくゆったりと過ごせるのはたしかだ。

そして、普段とは違う発想で時間を使うこともできる。

今日はうちの林を歩き、落ち枝をかき集めて焚き火をした。

焚き火で焼き芋を焼いて、それとおにぎりで昼食とした。

焚き火の燃料はちょっと体を使えばいくらでも集まる。

正月の夜、家族のみんなが、屁をこいている。






今日は昨日よりもさらに冷え込んだ。

霧島山の雪景色を元旦に目にするのは初めてだろうと思う。

V1011497.jpg東京から宮崎に移転して4度目の正月を迎えた。

仕事のこと、日常生活のことなど、振り返っての思いは多い。

新天地に慣れるという状況からそろそろ脱却し、向かうべき行き先を今一度見直す、

そういう方向転換が必要な時期に入った、と感じる。

ところで昨年、東京にしばらく滞在したおり、このブログ「ひむか昆虫記」は止めるべき、

という意見をある方からいただいた。

その真意を聞き損ねたのだが、私なりに思うこともあって、

なぜ止めるべきなのか真摯に受け止めてしばらく考えてみた。

昆虫写真家として、自分なりに満足のいく活動ができているのか?

といった根本的な問題意識は大事なことだ。

そしてブログのあり方というものも、ただ継続するだけではなく、

その内容を吟味しておきたい。

昆虫写真家としての行く先を今一度見直す時期と、

それとブログの内容の再検討はちょうど重なる。

このところ目の前の仕事をこなすことに腐心し自分に余裕が無いのか、

そこがちょっと気に掛かってはいる。

昔に比べれば気持ちに余裕が持ててはいるはずだが、

それが仕事の上でどこまで活かされているのか、反省すべきことは多い。

さて、それはさておき、、、、、、、、

仕事でも遊びでも、何によらず体が元気であることが肝要。

元気のバロメーターはいろいろあるだろうが、一つに食欲。

なかでも私にとって元気の証は、酒を美味く飲めることである。

少しでも酒がまずいなあ、と感じるときは体調不良であり、仕事に影響するのも当然。

だからいつも美味しい酒をいただける、という状況、体調管理が好ましい。

もちろん酒なら何でも、というわけではなく美味い酒には常にこだわりちゃんと吟味したい。

ということで、この正月に飲むつもりで用意した日本酒。

写真の一番左はすでに昨年の暮れから飲み始めている。

正月の酒.jpg「たての川」は、山形県酒田市、楯の川酒造の純米吟醸。

「東一」は、佐賀県嬉野市の五町田酒造の純米吟醸。

「あたごのまつ」は、宮城県大崎市、新澤醸造店の限定純米吟醸。

「東一」は一昨年、博多の居酒屋で初めて飲んで気に入ったのだが、

焼酎が本場という印象の強い九州でこんなに美味しい日本酒があるとは知らなかった。

日本酒も味にこだわるとなると小売店を見つけるのが難しい。

近所の知り合いの方から昨年教えてもらった酒店はうちから遠いが、

その店で扱っている銘柄はどれも逸品ぞろいだ。

宮崎にこんな日本酒にこだわった酒店があること自体、奇跡のような気さえする。

もっとも焼酎も私は好きで良く飲む。ただ今のところ自分が知っている逸品という銘柄は

どれもたいへん高価でおいそれと手が出ない。

もっと手頃な価格の銘柄で、通常の販売店には並ぶことのない隠れた焼酎というのが

あるはずで、そういう焼酎との出会いを今後の楽しみにしている。

そういえば昨年の10月、奄美大島では美味しい黒糖焼酎と泡盛に出会えた。

焼酎との出会いは同時に人との出会いでもある。

奄美大島では昆虫や自然を見つめる素晴らしい方達との出会いも大きな成果であった。