2011年8月アーカイブ


チョウトンボ を撮影したくなって、近くの池に行ってみた。

ギンヤンマ、タイワンウチワヤンマ、オオヤマトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ、

私でも知っているトンボがたくさん舞っていた。

チョウトンボの池.JPG三股町内にあるこの池まで、うちから10分も掛からないが今まで一度も覗いたことがない。

いつも通りすがりに気になっていたが、車を止めるタイミングからはずれてしまう。

そう、車で移動する弊害がここにある。あ、ここで止めてみようと思うタイミングが

ここではちょっと外れてしまうのは、後続車がけっこう速度を上げる場所でもあり、

車を寄せるのも危なっかしいからだった。(やはり自転車かバイクだなあ、と思う。)

でも今日は違った。あ、ここで見ておく必要がある!と強く感じたからだ。

路側帯に車を止めて、丘の上にある池まで登ってみれば、イイ感じ!の池だった。

よくよく辺りを眺めてみれば、池のすぐ傍に車を止めるわずかなスペースを見つけた。

そこへ車を移動して池の周りの土手を歩いてみた。

すると足元から ニラ の香りがプンプンする。

なるほどニラの花があちこちに咲いていた。

ニラの花.JPG池のほとりにはコマツナギの花が。

コマツナギ.JPGコマツナギは大好きな花で、高校生のころ自宅の庭に移植したことがあり、

そこでコミスジやキチョウが育ったのは嬉しかった。コマツナギの花を眺めているだけでも

私は幸せになれた。あのころの自分が懐かしい。

タイワンウチワヤンマ.JPGタイワンウチワヤンマ(上写真)は、なわばり争いで忙しそうだった。

今日の午前中は子供の通う梶山小学校で、俵踊りの稽古。

といっても、私は指導する立場。

しかし私はまだ細かい振りを全部は覚えておらず今日は自分自身の練習の場でもあった。












サビアヤカミキリ

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日南市の海岸林で サビアヤカミキリ を初めて見た。

IMG_6690.JPG体長2センチはあるから、中型のカミキリムシと言えるだろうか。

ずんぐりした体型が印象的。

すぐ近くにはホウライチクが生えており、羽脱口と思われる穴が枯れ竹にいっぱいあった。

サビアヤカミキリは九州南部以南に分布している。まさに南方系のカミキリムシだ。


うちの林ではヨウシュヤマゴボウが色付き始めた。

ヨウシュヤマゴボウ色づく.JPGヨウシュウヤマゴボウも帰化植物だが、さりとてこの植物を私は好きなほうだ。

毒があるらしいがヒヨドリは晩秋のころ実をよく食べている。

ので、鳥が落とした糞から芽生えたのだろう。

昨年までうちの林内では一株も生えていなかった。

林で放飼したヤママユの繭はまだ一個しか羽化していない。

やままゆ繭0830.JPGふ化のタイミング、営繭の時期も野外の個体とほぼ同じだから、羽化時期についても

自然状態とほとんど変わらないと思う。毎年、ヤママユの羽化時期が遅いとは

感じており、早くても8月末ギリギリ、そしてほとんどは9月に入ってからのようである。

繭のあるクヌギ小木には、ムラサキシジミのメス が来ていて盛んに産卵していた。

風が強いなか、たまには飛翔しているところをと、ノーファインダーでパチリ!

ムラサキシジミ産卵にくる.JPG先日、立て続けに脱走した飼い犬だが。

彷徨った挙句、同じ集落内のある方の庭に現れ、そこでおとなしく御用となった。

以前、そのお家でおやつをもらったことがあるらしい。

今回は首輪をはずしての脱走だったのでちょっと心配していた。

ヒモが縁側の柱にグルグル巻きになり、夜中に相当暴れたらしい。

首輪がスッポンと抜けて、自由の身となったようだ。

脱走して戻ったあとはシュンとしておとなしい。今月は、2回の脱走劇があり、

そのことが影響しているのだろうか、来客に対してまったく吠えなくなった。

来客があると吠えてくれるので、林で作業をしていてもすぐに玄関へと駆けつけることが

できて便利だったので残念だ。


夕方の散歩道、ナガコガネグモ が網巣を張り直していた。

獲物がずいぶんと掛かったせいだろう、網はボロボロになっていた。

ナガコガネグモ巣網はる.JPG背景にちょこっと霧島山の山影が見えている。




5月にアブラギリの花を見て回り、

オオキンカメムシの産卵木のおおよその検討をつけておいた。

そのうちの一本は大当たりで、今日久しぶりに様子を見てきた。

オオキンカメ休む5st.JPGすでに幼虫は終令の5令となっており、アブラギリのあちこちで群れていた。

葉っぱで集団を形成しているものはどれも葉表にいた。

IMG_6368.JPGアブラギリの実で吸汁している姿も多い。

上写真の個体はどちらも5令。右の一回り大きいヤツは十分に食事をとって成熟しており

左の個体とステージは同じ。

ここは三股町のお隣、日南市北郷町の谷間だが、

一本のアブラギリに産みつけられた卵塊は少なくとも3つ以上あったのは確実で

一卵塊あたり150匹ふ化したとすれば、全部で450匹以上はふ化したはずだ。

いろいろな事情で死んだ幼虫の数を差し引いたとしてもかなりの数にはなるだろう。

羽化時期はもう少し先になりそうだ。





レモンエゴマ

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いい名前だなあと思う植物名は多い。

ウマノスズクサ、カンアオイ、ビナンカズラ、レンゲショウマ、カクレミノ、、、、、、、、、、、、、、、、、

いや列記すればキリが無い。

それに対して昆虫の名前は風情が無さ過ぎる。

アリスアブはそれでよかったのに、なんでアリノスアブに改変する必要があっただろうか?

これはもう死ぬまでずっと言い続ける!!

キタキチョウってなんだい!?

と思う方も多いのではないだろうか?


さて「れもんえごま」は葉っぱを触っただけで檸檬の香りがする。

姿からシソ科であることも少し植物を知っている方ならすぐに検討がつくだろう。

そう レモンエゴマ だ。

いい名前。

いい香り。

レモンハーブ2.JPG
れもんハーブ1.JPG


今日はJR三股駅「みまたんえき」ギャラリーでの写真展最終日。

午後3時過ぎ、到着列車のお客さん二人の入場を見届けてから、撤収作業に入った。

開催期間の1週間はあっと言う間だった。

午後6時半から駅の横「よかもんや」駐車場でビアガーデンが店開き。

そこで役場の担当者の方々の打ち上げ会に私も参加した。

ギャラリー会場でアンケート用紙に書いていただいた感想を全部読ませていただき、

反省すべき点、改善すべき点などいくつかあった。

これまで役場の方々と打ち解けてお話する機会はなかったので、

ちょうど良い場だったと思う。

うちに戻ってみれば、玄関ではオオミズアオのメスが出迎えてくれた。

翅はボロボロだが、まだこれから卵をたくさん産むだろう。

オオミズアオ深夜飛来.JPG久しぶりにビールをよく飲んだ。


延岡市の今朝は、快晴で気持ち良かった。

延岡の朝.JPG気温は高いがカラッとしてさわやかだ。今日の講演会場は上写真画面の右手奥にある。

画面中央ビルの合い間に見えるのは愛宕山。

講演を終えて昼食のあと、「ととろ三人の会」のスタッフの方に案内してもらって

行縢山(むかばきやま)に行ってみた。

あいにく「行縢の滝」は涸れていたが、その山容は独特なものがある。

なにより鬱蒼とした照葉樹林の森。車を降りたところでアサギマダラが舞っていた。

行縢山天井.JPG登山道を少し歩いてみただけだが、トビモンオオエダシャク幼虫、

ヒナカマキリ♂、アオバセセリ幼虫巣、モンキアゲハ蛹殻など見つかった。

カケスの鳴き声も久しぶりに聞いた。

モンキアゲハ蛹殻.JPG延岡市を発ったのは午後3時ちょうど。三股町のわが家には午後5時過ぎには着いた。

わが家の林ではツクツクボウシの大合唱に迎えられた。

たった一日半家を離れただけだが、季節の進行は速い。

夜になるとクツワムシの鳴き声はあきらかにピークを過ぎており、

アオマツムシの合唱に圧倒されている。

仕事部屋に座ってみると、すぐ外からエンマコオロギとスズムシの鳴き声が

涼しげに聞こえてくる。


明日は午前10時ころからJR三股駅「みまたんえき」ギャラリーにいる予定。

写真展は午後3時で終了になります。


午前6時過ぎ三股町を出発。

延岡市の街中に着いたのは午前8時半ころ。どうしても毎回入るうどん屋に来てしまう。

朝食はごぼ天うどんに生卵をつける。

午前9時から延岡市の会場で写真パネルの設置作業。

「ととろ三人の会」のスタッフの方々が丁寧に作業をして下さった。

展示準備1.JPG写真パネルは全部で38点だが、テグスで綺麗に吊るす作業には根気が要る。

結局、写真展示作業には2時間掛かった。

明日は午前10時からこの会場で講演を行う予定。

看板ととろ.jpg


21日から開催している「みまたんえき」での写真展会場でラジオの取材を受けた。

宮崎県各地を取材で回っているMRTラジオのスクーピー「くーたん号」がやってきた。

スクーピー号.jpg生中継の収録はわずか4分だった。もうあと3分程度あればと思えた。

WW252702.jpg収録の中でも話したのだが、28日最終日は午前中から会場にいる予定。

この日は午後3時で終了となりその後撤収作業になる。

明日は延岡市。講演会場では写真パネルの展示も行うので一日前から会場に

駆けつけることになった。講演は明後日。



庭の虫たち

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アサガオの葉を暴食する芋虫がいると騒ぐので見てみれば、

でっかいエビガラスズメの幼虫だった。これで2匹目。

IMG_1056.JPGホウセンカもセスジスズメ幼虫に丸坊主にされてしまった。

見つけたイモムシは即、遠島の刑となる。時すでに遅しだが。

玄関横の外壁ではスズバチが営巣中。

スズバチ営巣.JPG獲物の芋虫を運ぶシーンを見れなかったのは残念だ。じつは以前にスズバチが偵察に

来ていたのを見ており、ここで営巣することは予想できていたのだ。

エノキにはハラビロカマキリの褐色型がいた。

ハラビロカマキリ褐色型1.JPGハラビロカマキリはまだ幼虫も多いが、褐色型の幼虫は見たことが無い。

ハラビロの褐色型は少ないとはいえ、毎年、2匹以上は見る、

それに比べれば、コカマキリの緑色型はかなり稀である。



昨夜のこと。

うちの林、そして周辺ではクツワムシの鳴き声で溢れている。

宮崎に移転してから過去3年間でこれほどの鳴き声を聞いただろうか?

数が多いためだろう、オオカマキリに捕食されている場面を見た。

頭からかじられている。

クツワムシ喰うオオカマキリ.JPGオオカマキリは成虫がほとんどで幼虫の姿は見なくなった。今夜は夜の眼をしている。

ハラビロカマキリの方はまだまだ幼虫も多い。

草むらに顔を近づけてみると左右からクツワムシの鳴き声が凄まじい。

ひょいと上を見上げると、アゲハのメスが睡眠中であった。

アゲハ睡眠.JPG



お疲れさま

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先日購入したワイアカッターを使って草刈りを行った。

切れ味、使用感ともに良い。草刈り作業は夕方に一時間ほど。

毎年、カブトムシの幼虫が育つ堆肥置き場でカブトムシのメスが死んでいた。

カブトムシのメスお疲れさん.JPGおそらくはたくさんの卵を産んで力尽きたのだろう。そう思いたい。

ここを掘り返して卵を見届けるのは、もう少し時間をおいてからにしたい。




ずいぶん長いタイトルだが、

研修会に出席するため、宮崎県県庁まで出掛けた。

研修会では、宮崎県野生植物研究所所長の南谷忠志氏と

宮崎大学農学部教授の三浦知之氏の講演があった。

南谷氏は「「宮崎の生物多様性の現状と保護」という演目で

植物を中心としたお話があり、

三浦氏は「干潟の生態系保全について」という演目で

干潟汽水域とその保全について、お話を聞けた。

講演のあとの質疑応答などでは予想通り

行政ができる自然への配慮とは限界があって、やはりなあ、と思う。

生物学者の方達の講演を拝聴するのはしかしなかなか機会もないので、

今日はたいへん勉強になった。

夕方の犬の散歩道で オオカマキリの死骸 を見た。

オオカマキリ死骸08.JPGトビイロシワアリ?だろうか、アリが無数にたかって、砂粒をカマキリの回りに積んで

いた。




クサキリ

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ジィ~~~~~~~~、と家の外壁で長く鳴くのはクサキリのオスだった。

ちょうど犬小屋のまん前。午後8時半ころ。

犬にとってこういう鳴く虫の声はどのように聞こえているだろうか?

空気をつんざくようなクサキリの鳴き声は、かなりうるさいはずだが。

今夜はアオマツムシの鳴き声が増えたので撮影しておこうと夜の林に出てみたが、

高い場所ばかりで姿すら見えない。

クツワムシの鳴き声は今がピークだろう。

鳴いているクツワムシの姿を見て回ったら、緑色型が5匹、褐色型が3匹、であった。

クツワムシの鳴いているすぐ近くでヤブミョウガの実を食べているクサキリのメスがいた。

クサキリ.JPGクヌギの一本からはかなりの樹液が出ていて、幹のあちこちで白い泡が吹き出ていた。

低い場所は2メートルくらいで、そこから5メートルほどの高さまで、すごい数のフクラスズメ

が赤い眼を光らせていた。フクラスズメはみんな下を向いている。

ここ数日で急激に樹液の出る場所が増えたクヌギだ。いったい幹の中はどうなっている

のだろう。

カブトムシがいちばんにぎやかだが、クヌギの根元近くではひっそりとヒラタクワガタ

が佇んでいた。大きさは中型。

ひらたくわがたオス.JPG※ JR三股駅「みまたんえき」で始まった写真展で、講演を行った。

一番最後の話で
ヒラズゲンセイが今年、都城市で見つかりこれは

宮崎県初の記録とお話した。

ところが講演を聴いていただいた方から、2年前になんと三股町内で

ヒラズゲンセイのオスを目撃している、と教えていただいた。

オスが見つかった場所は私もよく知っているので、さらにびっくり。

宮崎なら必ず生息しているはずと思っていたが、

やはりヒラズゲンセイは身近な場所にいるようだ。






安久児童館の子供たちと観察会を行ったのは、児童館おなじみの散歩コース。

今年は同じ場所に4回通うことにして、今回は2回目。

安久観察会201108.jpg池ではチョウトンボが多く、綺麗な翅にみんな夢中になっていた。

ショウジョウトンボ、キトンボ、ギンヤンマ、オオシオカラトンボなど、トンボを網で追いかける

のは楽しい。オオシオカラトンボの睡眠マジックを披露する子もいた。

IMG_5664.jpg朝、家を出るころは激しく雨が降ったりしたが、そのあとは陽射しも出て観察会は無事に

終了できた。子供達は皆元気で、そして伸び伸びと野遊びを楽しめたように思う。

遊びのなかで、観察する楽しみをさりげなく伝えることができたらそれでいいと考えている。

観察会のあとJR三股駅「みまたんえき」ギャラリーで写真展の準備をした。

写真展準備201108.jpg「みまたんえき」での写真展は今回で3回目。

明日は午後3時~講演会もここで行う。写真展は28日まで。

写真パネルの取り付け部分を工夫すれば、設営がもっと楽にできるだろうと思えた。

市販のパネルに改造を加えるにはどうすればいいか、ちょっと考えどころだ。

写真展準備作業は午後5時ころに終えた。

そのあと、夜の観察会へと移動。

ナイターの準備に早めに入ったのだが、今夜は風もけっこうあって条件が良くなかった。



夜のカマキリ

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写真展の準備は午後9時ころに終了できた。

早朝から始めたから、けっこう時間が掛かっている。

昼間はウラギンシジミの羽化したメスを撮影したくらいで、ゆっくり観察もできなかった。

午後10時ころ庭や林の縁をウロウロしてみた。

アオマツムシの鳴き声も少し聞こえる。オスが仕事部屋の中に入ってきた。

ショウリョウバッタモドキやオナガササキリ、ハラビロカマキリ、ショウリョウバッタなどを

眺めていくうちに、オオカマキリのオス成虫が見つかった。

オオカマキリオス.jpg夜だけど夜の眼になっていない。あれ!?

教科書通りではない。こともある。

それにしても気が強い個体だった。

明日の観察会の準備も怠りなく整えておいた。玄関は荷物の山でいっぱいだ。




庭のナツフジで育ったウラギンシジミの蛹は次々と羽化しているようだ。

羽化間近なのか?それとも死んでしまったのか?判然とはしない蛹もいくつかあるが、

蛹が集中して見つかる場所にウラギンシジミ成虫が舞い戻ってくる。

ウラギンシジミ♂.JPGオスであるから、もしかしたら羽化してくるであろうメスを探しているのかもしれない。

ともかく、これまでにウラギンシジミの交尾というシーンを見たことが無いので、大いに期待

してみたい。毎日、ナツフジの絡んだネズミモチの木を眺めるわけである。

長男が昼遅く学校から戻ってくる。昼食を作ってやり片付けをしていたら外から

アブラゼ
の悲痛な鳴き声が聞こえてきた。

鳴き声の主はイチョウの梢にいた。その主を抱えていたのは

ハラビロカマキリの成虫

おや、もう成虫がいたか、と驚いた。

ハラビロカマキリとアブラゼミ.JPGよく見かける光景ではあるが、ハラビロカマキリが暴れる獲物に手こずっている様子が

少し面白かった。

いや、アブラゼミにしてみれば腹をガブリとかじられ、たまったものではない。


明後日にはJR三股駅「みまたんえき」ギャラリーで写真展の飾りつけ作業がある。

その準備と、今、追い込みに入っている撮影の仕事も同時進行しているので、

休む間も無い。

準備日当日には朝と夜の観察会、そして次男の「いかだ下り体会」で使う筏の

工作作業も重なってしまった。




タカネトンボ

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今日は愛媛県西予市、俵津を発ち、宮崎の自宅へと戻った。

ひたすら車の運転そしてフェリーでは2時間の睡眠と、移動だけに終わった一日だった。

俵津は宇和海に面した小さな集落。

俵津.jpg山側はほとんどがミカン畑になっている。宇和海では真珠の養殖も盛ん。

昨日は嫁さんの実家の玄関前にタマムシが舞い降りてきて、妙に嬉しかった。

タマムシはメスだったが、容器にティッシュと一緒に入れておいたら、ティッシュの間に

産卵管を突き刺していた。あとで調べてみたが卵は産み落とされてはいなかった。

さて、先日12日に皿ケ峰で撮影したタカネトンボ

池の同じ場所でホバリングを繰り返していたが、撮影チャンスは意外と少なかった。

タカネトンボ.JPG


お盆休み

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昨夜は松山市内、高島屋のビアガーデンで友人家族と夕餉。

ビールは飲み放題だが、私は2杯だけ。あとに日本酒が控えているので。

何十年ぶりだろうか、屋上にある観覧車にも乗った。

松山まつり最終日で「野球拳踊り」が連ごとに繰り出していた。

港町、千舟町、大街道と人混みのなかをしばらく歩いたあと、

松山城のすぐ下、一番町にある居酒屋「酒独楽」で日本酒を楽しんだ。

全国各地の銘酒がかなり揃っていて、どれを飲んでも美味しい。

良い酒は悪酔いしない。落ち着いたところで「珍々軒」の中華そばで仕上げた。

ここの中華そばは私が学生の頃から味が変わらない。深夜まで営業しているので嬉しい。

松山で日本酒をちゃんと飲める店は数少ない。

「酒独楽」はカウンターとテーブル一つの小さな店だが、一人でも落ち着いて飲める。

お品書きには日本酒にあった肴メニューが数点。

店主は酒にたいへん詳しく、味の好みを告げると選らんでもくれる。

昨日は午前中に少し撮影しただけで、あとは完全休養とした。

今日から西予市、俵津。

愛媛の地酒

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松山市内の酒屋で薦められた「城川郷」純米酒を飲んでみた。

3年ほど前に一度飲んだがあまり記憶にない、のでどうかと思ったが、

なかなかいける。純米吟醸もついでに買っておいたが、こちらはどうだろう。

「城川郷」の酒造会社は西予市城川町にある。

この純米酒はよく売れていると店主の説明だったが、なるほどさっぱりして飲み易い。

旨みとしてはもう一つ物足りないのであるが。

城川郷.jpg
四国中央市にあった酒造会社は数年前に会社を閉じてしまったが、

「森の翠」は旨かった。

お盆休みで松山に帰省しているが、実家の周りにはクマゼミが多い。

午前中はシャワシャワシャワ~の大合唱に包まれる。

夜になるとカエルの鳴き声がにぎやかだ。家のすぐ東隣が水田だから

まるで枕元でカエルが鳴いているかのようだ。

マツムシの鳴き声は耳に心地よい。部屋のなかまで届くのはせいぜい、3匹程度と

少ないが、間をあけてチンチロリンと聞こえてくる。

前にも忘れて困ったことがあるが、EOSカメラ用の接続ケーブルを荷物に入れてなかった。

今回は日程が短いこともあるので、パソコンへのバックアップはとらないことにした。

ノートパソコンにはSDメモリカードの挿入口がある。

EOSー7DもダブルスロットでSDメモリカードが使えるといいのだが。



皿ヶ嶺の風穴

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日本でベニモンカラスシジミが最初に見つかったのは、愛媛県の皿ヶ嶺である。

採集場所は皿ヶ嶺の北側斜面にある風穴の近くだったらしい。

松山市の実家から皿ヶ嶺はよく見える。今日は風穴まで行ってみた。

上林2011.jpg写真上は上林の集落。画面奥は松山平野。

風穴は上林からの登山道途中にあるが、今は観光地として整備され、

風穴のすぐ傍まで車で上がれる。観光地化して、あ~あ、と思ったのは

道路沿いにアジサイがやたらと植えられていること。なんでだろう!?

さりとて訪れる観光客の中でこのアジサイの植え込みに違和感を憶える方が

いるだろうか?私の感覚がおかしいだけかもしれない。

以前、ここではタカネトンボを見た記憶があったので、タカネトンボを撮影しておいた。

風穴のすぐ下の広場には池があって、イモリや水生昆虫類など見られる。

風穴から登山道に入ると、人の姿もなくのんびりと自然観察ができる。

エゾゼミもしきりと鳴いていたが、高い場所らしく姿すら見えなかった。

いろいろ植物や昆虫を撮影するうちに1時間以上があっという間に過ぎていた。

久しぶりのブナ大木を前にしてゆったりと時間を過ごした。
 
ウバユリ皿が峰.jpg
ウバユリが多かったが、この辺りではかつてはササユリが自生していたようだ。

ササユリはまだ見たことがないので憧れの花だが、いつか出会える日を楽しみにしている。

帰り際にちらりとキツネノカミソリの群落が見えた。花の時期は終わりかけだったので

車中から眺めただけで通り過ぎたが少し進んだところで咲き頃の小さな群落があったので

車を止めて撮影してみた。

キツネノカミソリ皿が峰.jpg今日載せた写真はオリンパスE-PL2+M.9-18ミリズームレンズで撮影。

今はE-PL3やE-P3などが次々と発売され、E-PL2は何となく置き去りにされた

気がしないもでもない。カメラの新機種が次々に出るのでらとても追いつていけない、

というのが正直なところだ。

※ キツネノカミソリは関東の雑木林には多かった。私が知っているのは関東の群落。

しかし、四国、九州に自生するものは

キツネノカミソリではなく、オオキツネノカミソリである、というご指摘をいただいた。

ちゃんと花の仔細を観察すれば違いが分かるようだ。

ご指摘いただいた方にお礼申し上げます。






クツワムシ

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昨夜撮影したクツワムシのオス。

クツワムシオス.JPG玄関出たすぐ脇のツワブキ葉上で鳴いていた。この場所は外灯の明かりに照らされ、

肉眼でもクツワムシの居場所がわかる。しかし、カメラでピントを合わすには暗すぎる。

玄関を開ける音、サンダルで歩く音、に敏感に反応し、鳴き音が小さくなるか一旦止まる。

懐中電灯の光も長くあてていると嫌がるが、それよりか音への反応のほうが大きい。

上の写真は手前に枯葉があって、失敗作。

カメラをもう少し高い位置から構えれば枯葉をはずすことができたが、

できるだけ横位置から撮ろうとするとこうなる。

埼玉県、所沢市の雑木林でクツワムシを撮影していた頃、

褐色型が圧倒的に多く、緑色型は少なかった。しかも緑色型といっても明るい鮮やかな緑

ではなく褐色型との中間型とも言えるような個体が多かったように記憶している。

こちら宮崎の自宅周辺では緑色型が多い。

出始めとあって、どの個体も翅が綺麗だ。

ツワブキの壇上というのはしかし、撮影条件としては良い。

時間をあけてから撮影をやり直しておいた。クツワムシの写真はすでにあるが、

毎年、カメラを向けたくなる虫の一つだ。大きな体をしていて存在感もあるからだろう。



草刈り機

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ポリエステル85%、綿15%、のTシャツを脱ぎ捨てた。じっとしているだけでも暑い!

綿100%のTシャツに着替えた。

ポリエステル混合の生地はしっかりしているが、風通しが悪い。

午前中と夕方、2回にわけて草刈り作業をした。

主に観察路の確保だが、それ以外にも刈るべき場所は多い。

草刈り刃は最初、鋼鉄丸刃でおおまかに行う。そのあとワイアカッターで細かく仕上げる。

先日、ワイアカッターの新型を購入した。頑丈そうでワイアーの交換も簡単。

WW102511.jpg新型は写真画面の上。青いワイアーが飛び出ている。

これまで使っていたものは下だが、2本のワイアーを差し込むとX字型になる。

切れ味は良いが、硬い茎などがあるとそこにワイアーが絡んでワイアーがすっぽ抜ける

ことがよくある。つねにワイアーの予備を用意しておく必要がありそこが欠点だった。

今日は新型を使うつもりでいたが、ネジ交換が面倒だったので、とりあえず旧型の

ものを使うことにした。

草刈り作業ではつなぎを着て、長靴、完全防備とする。帽子の上からフェイスガードを

被る。先日のように足からマダニが這い上がってくることもあるので、用心にこしたことは

ない。(そういえば、マダニを除去したあとが赤く腫れ、何かに触れるとかなり痛む。

やはりマダニの口器の一部が残ったように思える。

マイアロンクリーム0.05%を塗っているが利くかどうかわからない。)

フェイスガードを被っていても地面から跳ね上がってくる細かい砂粒がときどきガードの

下の隙間から入ってくる。砂粒は新燃岳の火山灰だ。草の間にまだいっぱい残っていて

草刈り時には巻き上げてしまうのだ。雨がいくら降っても流れてしまわないから厄介だ。

汗と砂粒が混じって喉から胸にかけてびっしり貼り付く。


一昨日脱走したチョロは昨日、近所の方の家で保護されて無事、引き取った。

しかし、脚に怪我しているのかあまり歩こうとしない。少し元気が無い。

もともとおとなしく滅多に吠えない犬だが、餌をねだったり散歩をせがむときは

一生懸命、吠える。それがまったく吠えない。

よほど痛い目にあったのだろうか?いったい何処をうろついていたのだろう?

数日前からクツワムシの鳴き声がよく聞かれるようになった。

今夜も仕事部屋のすぐ外で鳴くので、うるさいほどだ。



庭のナツフジの葉を下から見上げると、

ウラギンシジミ蛹シルエット」.JPGウラギンシジミの蛹がついているのがわかる。

ウラギンシジミ蛹.JPGナツフジの絡んだネズミモチの葉上でも蛹が見つかった。

蛹殻は全部で8個。一個以外は全て葉表についていた。

生きた蛹は2個。そして前蛹が2匹。これらも葉表だ。

ウラギンシジミ前蛹.JPG若い蕾を暴食していたのはルリシジミ幼虫。

ルリシジミ幼虫とアミメアリ.JPG空洞になった蕾が痛々しい。全部、このルリシジミ芋虫の仕業である。

花を愛でる人からすれば、「この野郎!!」であろう。

ルリシジミに乗っているのはアミメアリで、幼虫の蜜腺から染み出る液体を吸い上げる。

庭のイヌザンショウの花には、アオスジアゲハがよく来ていた。

アオスジアゲハいぬざんしょうの花.JPG



クワガタムシ

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居間からも良く見える アカメガシワ はヒョロヒョロの低木だ。

それでもコウモリガ幼虫が潜入しているおかげで樹液酒場がにぎわっている。

ここの常連客はでっかいヒラタクワガタのオス。

今日はノコギリクワガタも団体で押し寄せていた。その数6匹。

原歯型と呼ばれる大アゴの小さいオスは酒場から追いやられている。

ノコギリクワガタ原歯型.JPG酒場でメスをガードしているオスは威張り散らしている。

こちらはクヌギ酒場でのペア。私の腰より低い場所。

ノコギリクワガタ0808.JPGまあペアと言っても、メスが食事に夢中なのをいいことに、ただ威張り腐って

わがもの顔でいるだけのことかもしれない。メスはオスを相手にしている暇なんか無いの

かもしれない。

上写真はEF70-300ミリズーム、下写真はEF8-15ミリズームレンズ、

どちらもこの夏から使い始めたばかりのレンズだ。

玄関の天井には昨夜飛来したと思われる オオゴマダラエダシャクが止まっていた。

オオゴマダラエダシャク.JPGこの写真はEF100ミリマクロレンズで撮影。

このところオリンパスカメラはマイクロフォーサーズを使うことがほとんどで、

Eシリーズのカメラを使うことは稀となってしまった。

こんど発売となったE-P3 も気になるところだが、

PENシリーズのカメラはすでに5台となってしまった。

そのうち2台は水中ハウジング専用で、あと3台が陸上用。

この5台のカメラ、一番長く使っているものでも3年目であとは2年も経っていない。

レンズを買い足すことには抵抗ないが、カメラボディの新規購入にはやはり慎重になる。



今朝のこと、うちの飼い犬が脱走した。

これまでにもうっかりロープがはずれて脱走したことはあるが、翌朝には戻って来ている。

今回も明日の朝には犬小屋に入っていることだろう、とは思うが、

あちこちうろつく間に車との接触事故を起こしては欲しくない。

敷地内から勝手に出ないよう躾をつけてこなかったのもいけないのだろう。




延岡市で講演

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午前10時半、延岡市に着いてさっそくベニツチカメムシの生息地に行ってみた。

かなり蒸し暑く、今にも雨が降り出しそうな空模様だ。

昨夜からの雨で、ベニツチカメムシはすべて樹上や草の上に群れていた。

もちろん幼虫は一匹も残っていない。すべて成虫だ。

ベニツチカメムシ0807.JPG昨夜、届いたばかりのキャノン EF 8-15ミリズームレンズを使ってみた。

撮影カットは少ないが描写力にほぼ問題は無い。青空の下で撮影してみたいものだ。

道路上ではアオバセセリが鳥の糞にやって来た。

アオバセセリ鳥糞.JPG午前11時半過ぎ、機材を片付けて延岡市中心街へと向かった。

今日の講演は「ほるぷ九州」さんが主催し、親子連れの方々が対象。

ほるぷ講演.JPG延岡市周辺には照葉樹の森が多い。自然環境に恵まれており、観察会を行うにも

場所選びに困ることはないだろう。宮崎県内も地域によって森の姿がまったく違う。

それは自然条件だけでなく、人社会の影響も大きい。

来年は県北で自然観察会を行うかもしれないが、そのためにもときどきは県北の

フィールドを訪れておく必要があるだろう。



新谷先生の講演

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『南方から侵入した昆虫たち』 という演目で、

南九州大学 昆虫生態学研究室の 新谷喜紀 准教授の講演を拝聴した。

昆虫パワー展は宮崎県立博物館で開催中で先日2日に見学したが、

昆虫パワー展の関連イベントとしての講演である。

講演を聴く側の立場というのも久しぶりなので、いろいろ参考になったし、

もちろん演目の内容はたいへん興味深く、A4の紙一杯にメモをとった。

なんだが学生の頃に戻った気分だ。

新谷先生は南九州大学の都城キャンパスにいらっしゃるので、じつは

昨年の夏、お知り合いとなった。私よりかずっとお若い。

講演のあとに質問の時間があったが、私の質問は話が混み入りそうに思えたので、

控えておいた。いつか新谷先生とゆっくりお話する機会があればと思う。

名称未設定-1.jpgさて、昨夜から断続的な雨が続き、今晩予定していた夜の昆虫観察会は

延期となった。小雨程度で風も無ければ決行するつもりだったが、風も強く

雨脚もときに激しいので、いくらなんでもこれでは無理だ。

昨日のうちに延期と決めたのは正解だった。

夜になって宅配業者の車がやって来た。

明日届く予定のキャノンの広角ズームレンズ、

F8-15mm F4L フィッシュアイ USM 


が届いた。思わず宅配業者の方に「ありがとうございます!!」と頭を下げた。

明日は延岡市で講演なので、講演の前にベニツチカメムシの観察に行く予定。

広角ズームレンズをさっそく使ってみるつもりだが、これまで使ってきたEF15ミリ魚眼

レンズはもう出番がなくなるだろう。








先月の30日に紹介した赤いショリョウバッタ幼虫が、昨日になって脱皮していた。

ショウリョウバッタ抜け殻.JPG抜け殻には赤い色が残っている。そして終令幼虫へと成長した新しい体とは、

ショリョウバッタ終令幼虫.JPGまだ赤味が残っているとはいえ、黄緑色の姿へと変わった。

おそらく次回、羽化脱皮したおりにはほぼ緑色になるのではないだろうか?


今日は朝から断続的に雨、ときには激しい雷雨。

写真展や講演の準備に専念できてちょうど良かった。

さて、先月29日にようやく発売となったキャノンのレンズ、

EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM。


このレンズが公表されたときすぐにも使いたいレンズだったが、

発売予定日が未定となってからはひたすら発売日を待つことにした。

で、29日発売と同時に発注した。こんなレンズは、そうそう売れるわけもないだろう

と思っていたが、それは甘かった。結局、レンズが届くのは明後日、7日。

発売日から一週間以上の遅れとなった。

7日(日曜日)は延岡市で講演の仕事が入っている。

レンズを受け取るのは嫁さんだろう。

今回はそういう事態も想定して、早めにレンズの到着が遅延しているなどと

わざとらしく何度も騒いでおいたので、「またオモチャが、増えるの!?」と

渋い顔されることはない、と思う。いやそう思いたい。



庭のネズミモチにはナツフジの蔓が絡んでいる。

ちょうど今は淡いクリーム色の花盛りだ。

ナツフジ.JPG今日はどこかに雨雲が絶えずあって強い陽射しがあったかと思えばすぐに小雨が降った。

ナツフジの花はしかし、あまりポピュラーでもないようだ。

藤といえば春に咲く紫色の花しか知らない方も多いらしい。

地味であっても、猛暑のなかで淡い色の花房を下げるナツフジが、私は好きだ。

先週だったかこのナツフジの傍でウラギンシジミが舞っていた。

ああ、産卵に来たのだな、と思いながら見ていたのだが、ふとその記憶が蘇って

今朝はまずこのナツフジの花を覗いてみた。すると、いるいる、あっと言う間に

10匹以上を数えた。もちろんウラギンシジミの幼虫だ。

ウラギン若令幼虫.JPGここにもあそこにも、小さいのからでっかいのまで。

ウラギンシジミ終令1.JPGクズの花にいるのと違って、どの幼虫も淡いウグイス色。

たくさんあった白い卵はどれも抜け殻ばかり。

シャクガ類の幼虫も潜んでいた。こいつも見事に化けている。

シャクガ幼虫.JPG撮影していると、来客があったので、チアガールを見てもらった。

IMG_4708.JPG「あれ、こちらが頭!?」

ウラギンシジミ幼虫を初めて見た方は、だれもが角のあるほうを頭と思うようだ。

ウラギンシジミ幼虫が花や花蕾しか食べず、絶妙なタイミングで産卵、繁殖を繰り返して

いるという、私の説明にはあまり興味を示されていなかったようだが、

「へえ~!?ナツフジという花は初めて知りました。」

とナツフジに興味を持たれたようだ。

やはり世間一般、虫より花なのである。




今朝は午前5時20分、次男(小学6年生)を役場まで送った。

今日から体験学習で沖永良部島に渡島する。5泊6日の旅行だ。

ちょうど台風9号が接近しており飛行機が正常に運航するのか心配したが

とりあえず沖永良部島には行くことができたようだ。

沖永良部島なら私が同行したいところだが、あちらの天候は残念ながら雨か曇りのようだ。

さて、今日は三股町から日南市へと赴き、オオキンカメムシの様子を見ておいた。

幼虫はすでに2令となっていた。

オオキンカメムシ2令高い集団.JPG地上高5メートルほどのアブラギリの葉うらには2令幼虫集団がシルエットで確認できた。

オオキンカメムシ2令.JPG2枚目の写真の実には2令幼虫がたかっているが、6月にはほぼこの場所でカラスシジミ

の訪花を撮影している。




溺れる虫

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昆虫の死に様もいろいろだが、

死ぬ瞬間というか、死に至るような危険が迫った昆虫を見る機会も少なくはない。

先日、渓流でミヤマカワトンボの産卵を待っていたとき、

ノコギリカミキリが水面でもがいていた。どうやって落ちてしまったのか?それは謎だ。

ほんとうはそこも知りたい。

PXB03647.jpgこの姿を見てすぐさま手を差し伸べる人、いや安易に救おうというのはどこかおかしい、

ととりあえずは静観する人、ザマないなあ!と見下すような快感に浸る人、

こういう場面でどう感じどう行動に出るかは人によってまったく違うはずだ。

もっとも写真の虫がカミキリムシの一種とわかる人はごくわずかであり、

さらに言えば虫が溺れていることなど目に入らない人がほとんどであろう、とは思う。

渓流の水面にはしかし、不運にして落っこちる昆虫がたくさんいる。

そしてその多くは渓流魚や他の水生生物の餌となるだろう。

とくに仕掛けた罠でもないが、見方を変えればやはりこれは一種の罠とも言える。

その罠の恩恵を受けている生き物がたくさんいることだろう。

ノコギリカミキリおぼれる.jpg胸まであるウェダーを着用していても、水面ギリギリの撮影であっても、

カメラアングルをいろいろと選んでいるうちに、胸元から水が入ってくる。

渓流での撮影を続けているうちに首と腕まであるウェダーか、あるいはドライスーツが

欲しいと思い始めた。これは当然の成り行きで、撮影や観察をする上で動きに制約が

少ないほうがいいに決まっている。

ズブズブと水中撮影に嵌っていきそうな予感がする。






赤い集団

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延岡市のベニツチカメムシを見に行った。

さすがにほとんどの個体が羽化を終えており、幼虫の姿は数えるほどしかいない。

WW012452.jpgおそらくあと2,3日で残りの幼虫たちも全て羽化すると思われる。

ここでは、ベニツチカメムシの羽化期はほぼ2週間弱で完了するとみていいだろう。

今日のような成虫集団は昨年の秋に奄美大島でも見ているが、

そのときの集団はさらにもっと規模が大きかった。

真っ赤なベニツチカメムシの集団はしかし何度見ても不思議でたまらない。

一種異様な雰囲気があり単に不気味なだけではないものを感じる。

一見人面を思わせる黒い紋様が奇妙な雰囲気を醸し出しているのだろう。

なぜこのように大集合するのであろうか?

WW012396.jpg集団の多くは地上から離れた植物上に形成されているが、

樹の根元を中心にして土壌表面に群れていることもある。

さて、本日をもって延岡市でのベニツチカメムシ観察と撮影を一旦、終了とした。

次回は来年の交尾期を予定している。

ところが今月は延岡市内で講演の仕事が2件入っており、

そのたびにベニツチのフィールドを覗いてみようかとは思っている。

ほんとうは別の繁殖地を新たに見つけておきたいのだが、そこまでの時間の余裕はない。


マダニ1号に刺された箇所は腫れることもなくほとんど痛みもない。

どうやら何ともなかったようだが、今後、マダニ2号、3号、、、に取りつかれる可能性は

高い。用心するに越したことはない。

マダニに取り付かれた場合そのままほっとけば、やがて飽血するとマダニ自ら離れる。

とは言うものの、飽血するのに日数が掛かるので身体の箇所によっては

じっと我慢できないこともあるだろう。今回は場所が場所だけに、

観察してみよう!!などという気にはさすがになれなかった。