2012年2月アーカイブ


チェンソーを使う前にエアフィルターを掃除しておく。フィルターには木屑がかなり詰まっていた。

切り倒したクヌギの樹高は約13メートル前後であろう。

頂部の細かく枝分かれした部分を除くと、11メートルほど。

夏の頃の目測では9メートル前後かと思っていたが、私の目測は当てにならない。

今日は地上高がわかるように樹高ラベルを50センチ間隔で付けておいた。

IMG_8044.JPG次に根元からやはり50センチ間隔で切断していった。


011.JPGチェンソーの刃は新品なのでよく切れる。エンジンの回転も調子がいい。

機械はきめ細かいメンテナンスがいかに大切か改めてよくわかる。

切断面を撮影し記録しておく。

ミヤマカミキリの坑道は地上高1メートル20センチあたりから始まり上部へと続く。

次に切断した幹に楔を打ち込んで断面を出す作業。

今日は10メートル高の幹から始めたが、8メートルまで下ったところで一旦終了した。

今日の成果は、ミヤマカミキリ中令幼虫1匹と、アブ類の幼虫2匹の発見。

坑道の様子などは興味深いものがあった。

昼からこの作業に掛りきりだったが、けっこう疲れた。

夕方、町の銀行でばったり出会った近所の方から

「孝さん、疲れた顔しているわあ~」と、ズバリ指摘されてしまった。

山仕事で疲れると前にも書いたが、食欲がガクンと減るのである。

夕食のおかずの半分は子供たちにやってしまう。
私が使っているチェンソーは共立のGC301、という小型軽量の機種である。

排気量は30.1ml。重量は3.3キロ。選んだ理由は、ともかく安かったから。

宮崎に引っ越してすぐは何かと出費が多く、ほんとうは厳選したかったチェンソーも

安いもので妥協せざるを得なかった。

軽量小型とはいえ実際に伐採作業をするとわかるのだが、かなりの体力を必要とする。

硬い樹木を切るのであるから凄い力が必要であり、それを実行するチェンソーを

がっちりと支え続ける作業とは甚だ侮れない力仕事なのである。

だから林業に従事する方々の労力はいかほどかと、想像を絶するものを感じる。

機械を操るには技術とともに、鍛えられた体力も要るのである。

さて、今日はチェンソーのチェーン刃を交換した。カバーを開けてみると

中は木屑が詰まって汚れていた。

XA285147.jpgチェンソー刃は磨耗しており、これでは切れないはずだ。

XA285156.jpgこちらが新品のチェンソー刃↓

V2285938.jpgさてさて、チェンソーが必要なのは山仕事のためであるが、それ以外に、

クヌギの樹幹内部に穿孔しているカミキリムシ幼虫の坑道の様子を観察する目的がある。

チェンソーの切れ味は大事。

そこでチェンソー刃の目立て作業も、自分でやることにしてみた。

これもいろいろやり方があるようで、今は勉強中。

草刈機のチップソーも、目立ては必要だが、最近は買い替えたほうが早いと、

目立て作業を敬遠する農家の方も多い。こういう傾向はやっぱり良くないだろう。

いや忙しいから、目立てなんてやってられないよ~、ということだろうが。


確定申告書類の提出は、待ち時間もなくすぐに終わった。










綾雛山まつり

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「綾雛山まつり」は一昨日から始まり3月4日まで開催中。

私が撮影で通っている「綾の手紬染織工房」でも工房オリジナルの雛山が飾られている。

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雛山の飾りつけの素材はほとんどが小石丸という品種のカイコの繭。

着物の撮影は今日で一段落したが、まだ終わってはいない。

綾町の商店では日向夏が山盛りになっていた。一袋500円の日向夏をおみやげに

買ってみた。宮崎に来て一番美味しい、そして宮崎らしい果物と感じているのが

日向夏である。マンゴーも美味しいけど、我家の家計からすれば超贅沢品である。

日向夏の食べ方もかんきつ類としてはちょと面白い。


我家の林のクヌギカメムシ、ふ化が始まった。

ウグイスが囀り始めたタイミングとちょうど同じ。これは覚えやすい。

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ふ化した幼虫はすぐにもゼリー状の離乳食を吸い始め、体が丸々と膨張していく。

昨日、クヌギの解体を始めたが、一旦作業は中断している。

チェンソーの刃を交換してからでないと効率が悪くいたずらにガソリンを無駄にするだけだ。

クヌギの樹液が出ていた箇所で高さ7メートル辺りの幹内部を見てみた。

XA265107.jpg心材から広く食害されており、内部は黒く変色している。

この空洞からは数本のトンネルが樹皮まで続き外部に開口している。

その開口部から樹液は沁み出していたのだ。

この空洞を仔細に覗き込んでいたら、ヒラタクワガタ♂の死骸片がはさまっていた。

空洞内部はヒラタクワガタの隠れ家にもなっていたようだ。

XA265108.jpgさて、今日は嫁さんと落語鑑賞してきた。

都城市で「桂文珍の独演会ツアー」があり、久々の高座を楽しめた。

都会にいたころは滅多に高座など行けなかったのが、こちらではチケットも入手し易く、

実際、観客席も空席が目立った。







昨日、クヌギを伐採したが「かかり木」になってしまった。

他のクヌギ2本の梢に寄り掛かってガッチリと動かなくなったのだ。

下写真の一番右の木が切り倒したクヌギ。

XA255097.jpg今朝はさっそくこの「かかり木」を倒すことにした。

元切りは危ない、とあるがしかし試してみることにした。

さらにロープを使って倒すことも。

XA255099.jpgしかし、びくともしない。

長男にも手伝わせなんとかかんとか切り株から移動させたがそこまで。

「かかり木」は移動しただけで状況は変わらない。相変わらず突っ立っている。

XA25510020120225.jpg木全体の重量は相当なものだろう。下敷きになったら、命の危険もある。

一旦、作業を中止して休憩。

ちょうど大工さんが来ていて、状況を話したら「やってあげるよ」と言ってさっそく

チェンソーを持って来てくれた。

そのチェンソーの切れ味が凄い!ちゃんとメンテナンスをしている機械は仕事もきっちり

やりのける。私のチェンソーではなかなか切れなかったクヌギが、あっさりと切断された。

でも切れたのはいいが、やはりまた地面に根元が突っ立てしまった。

そこでふたたび、元切りを。かなり危険なことをやっているので、私はハラハラしていたが、

さっさと大工さんはもう一度、元切りを行なった。

今度もまた根元が地面に食い込み、「かかり木」は垂直に立ったまま。

「ああ、もうこうなったらロープで引っ張れば倒れるよ」ということで、

私と大工さん、そしてうちの長男、三人でロープを引っ張ること数十秒。

「わあ~、倒れますよ、危ないから逃げて~!!」と叫ぶ私。

倒れてきたクヌギは私のいた場所に、ドスン!!と音を立てて寝転がっていた。

大声を張り上げていた私も、瞬時に飛びのいて地面に転がっていた。

逃げなかったら下敷きになっていたところだ。笑い事ではない。

XA25510120120225.jpgともかくも、「かかり木」を倒すことができて安心できた。

このあとは根元から頂上部まで細切れにして、ミヤマカミキリのトンネルを探査する作業だ。




うちの林のクヌギを一本切り倒した。 、、、、、、のつもりだったが。

倒れると思いきや、他のクヌギ2本に高所で寄り掛かり、倒れず。

こういうのを「かかり木」といって注意が必要である。

強風などによって、いつ何時倒れるやもしれず危険極まりない。

XA245088.jpg切断部分から樹液が垂れ出したので集めてみた。茶色をしておりけっこう匂いがきつい。

XA245089.jpgこのクヌギは昨年の夏、いやそれ以前から樹液をよく出しており、夏には多数の昆虫が

集まっていた。樹液が出る箇所は高所から根元近くまで10箇所以上に分散していた。

樹液が出る原因となる昆虫は、おそらくミヤマカミキリ幼虫である可能性が高いとみて、

それを確かめたかったのである。こういうことは自分の林でない限り、ほぼ不可能かと思う。

「かかり木」のままではどうしようもないので、明日には何とか手段を講じたい。





構成を練る

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午前7時過ぎころ、それまで強かった雨脚はもう飽きたとばかりプツンと止んでしまった。

ともかく生暖かい。いっきに春が来たようだ。庭を飛び交うチョウの姿もチラホラ。

夕方、午後6時過ぎにはうちの林でタイワンクツワムシが鳴いていた。

庭のイチイガシにヤママユの繭殻がぶら下がっていた。

XA238656.jpg大きく開いた穴は、成虫が無事に羽化した証である。

常緑カシで営繭した場合には、葉っぱに紛れて繭を見つけるのは困難だ。

今頃になってから 「こんなところでひっそりと暮らしていたんだなあ」と感慨に耽る。

こういう時間は室内作業の気分転換にちょうどいい。

さて、今の時期はだいたい春~夏のころに出版する本の仕上げ作業で忙しい。

写真絵本の構成を何度も何度も練り直す。潜水艦のような窓の無い部屋は何とかしたい。

XA238629.jpg机の奥に置いてある一升瓶は、純米吟醸「瑞冠」。広島県三次町、山岡酒造の酒で

私の好みの味。2010年醸造。こういう酒を置いてある酒屋が三股町内にあるということ

はまさに奇跡といえる。この店ではワインも良品が揃っている。

構成の絵コンテは鉛筆で描く。写真はプリント出力するも、やはり鉛筆で描くほうが

自分としてはやり易い。まどろっこしいが、描くことで思考が明解になる気がする。

XA238628.jpg優れたパソコンのソフトを駆使すれば、本の出来上がりの形をすぐにも作れるのだろうが、

どうも馴染めない。






仕事部屋の改造

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今日も「綾の手紬染織工房」にて、着物の撮影。

織物の撮影については予想外に時間と手間隙が掛っている。

しかし、なんとかあと一日で終了できそうだ。

さて、撮影スタジオに隣接してガレージができつつあるので、

それを見越して書斎の大改造も計画している。大改造といっても自分でやることなので、

まさに素人大工だ。

とりあえずは書斎にある流しを取っ払ってしまおう。

XA228597.jpg流し台は便利だが、ここで水を使うぶん、室内の湿度も高くなる。写真や本の収蔵には

不都合ではある。そこでこの流し台を外に移動して、壁面全部を書棚にしようと思う。

書棚を自作するのは初めてのことだ。




作業場

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撮影部屋のすぐ外で、雨の日でも土間で作業ができるように屋根を施工している。

今日はその屋根の部分がほぼ出来上がり、雨が降っても作業が支障が無いところまで

進んだ。

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オオミノガ

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オオミノガの蓑はうちの林でも見つかる。ただし、少ない。

WW205063.jpg撮影部屋の屋根を拡張する工事が先週から始まった。雨で一旦、休止したが今日から再開。

XA208590.jpg明日の夜から雨になるようだが、その前に屋根が完成できそうだ。

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赤いコケ

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原稿書いたり、スタジオの整備したりする一日だったが、

うちの林で以前から気になっていたコケに顔を寄せてみた。

パッと見た目にはマクラギヤスデがたくさん這っているようにも感じた。

V2195898.jpgヤスデゴケというグループがあるらしい。しかし、写真のコケがその仲間なのかどうか?

よ~く眺めてみると規則正しい姿をしている。

V2195883.jpg赤色が目立つが緑地帯もあった。

V2195896.jpgなんで今までしっかりと見なかったのだろうか。あまりにも多くあるので当たり前の

風景になっていたのだろう。

コケと付き合うには、顔を地面や岩や樹肌にすり寄せる習慣が必要だ。

虫と付き合うにも同じことをするが、やはり微妙にツボがずれているのかもしれない。

※ 上の写真、コケではなく、イワヒバ科のヒメクラマゴケ、というシダ植物、という

ご指摘をいただいた。

蘚苔類に紛らわしいナンバーワン!だそうです。姿も似ていれば、名前までコケが

つくとは。
ご指摘いただいた方にお礼申し上げます。


確定申告の中で扶養控除という項目があるが、

子供は16歳になると(つまり高校生)扶養対象ではなくなる、ということを

初めて知って驚いた。控除額がガクンと減るのでけっこう影響大である。

しかし高校生は自分で稼ぐこともできないのだから、年齢で切るというのは

納得がいかない。

※ よ~く調べると、特別控除という項目で16歳以上でも控除対象になるようだ。

ネット上で申告書を記入し、16歳という年齢を記入すると、

対象外としてはねられてしまう仕組みになっており、

それ以上の詳しい説明は出てこない。申告書の作成はたいへん複雑で厄介。

こちらもご指摘いただいた方に感謝致します。






都城市、安久児童館で今年度最後の観察会があった。

児童館から歩いて行ける同じフィールドに昨年から今回を含めて4回通った。

今日は冷たい北西の風が強くたいへん寒かった。

しかし子供たちは元気だ。田んぼの中の氷を見つけてははしゃいでいる。

XA188578.jpg振り返ってみれば、自分も小学生のころは氷を見つけると嬉しかった。宝物を見つけた

ような気分だったろう。

「これ、恐竜の頭みたい!!」氷の品評会だ。

小さな崖があったのでオサ掘りをして、マイマイカブリとニホントカゲ幼体を出した。

ニホントカゲは人気があって欲しがる子が必死に探し始めた。

ホコリタケやツチグリの胞子噴出にも人気があった。

以前見つけたジャコウアゲハ蛹は段ボール板に貼り付けて春の羽化を待っている。

XA188587.jpg児童館の本棚から見つけた本がこちら

XA188566.jpg書名通りにクロゴキブリの飼育観察から始まり、さまざまな実験の様子が

克明に書かれてある。けっこう参考になる内容だったのでそのうち図書館で

探してみようと思っている。








朝から北西の風が強くかなり冷え込んだ。

季節の進行は一進一退である。

午後4時頃、隣の集落で火事が発生したがすぐに消防車が駆けつけ、

ほどなく鎮火した。しかし、強風に煽られ近所の方は恐かったのではないだろうか。

WW175031.jpgうちは一番近い家でも400メートルは離れているので通常は対岸の火事と構えていられる。

しかし野火の恐さに晒されることもあるから油断は禁物。山火事でも起きたらと心配に

なることもある。タバコの吸殻の投げ捨てはけっこうあるので、うちの林に引火したら

アウトである。

(おおらかなのかどうか、農家の方でゴミのポイ捨てをする光景は普通に見る。

草むらに隠れてしまえば見えない、、、、そんな感覚なのだろうか。

栄養ドリンクの空ビンの投げ捨てなど信じられないだろうけど、多いのだ。

草刈機の刃をポ~ンと藪に投げ捨てるおじいちゃんもいたなあ。

自分の土地だからいいという理屈だろうか?ビニールのマルチを畑で焼却する

光景も普通。もうもうと黒煙が立ち上る。環境問題なんて、どうでもいいっちゃねえ~!)

本題から反れてしまったが、さて。

飼育していたクロスジイラガ幼虫だが、今朝になって寄生されていたことが判明した。

WW174982.jpgコマユバチの一種であろうか、クロスジイラガの体内から脱出し営繭していた。

こんなにたくさんの寄生蜂幼虫を体内に宿していたとは、まったく気付きようもなかった。

昨日までホソバタブやタブノキの葉っぱをモリモリ食べては大量のうんちを落として

いたのである。クロスジイラガはまだ生きてはいるが、いづれ死ぬのは確実。


雨が続いたせいで、久々の青空が嬉しい。

寒くても空を見上げれば、なんだか救われるような気がする。

クヌギの高い梢にヤママユの繭殻が揺れていた。

WW175043.jpg2006年の2月。初めて今住んでいる家を訪れたときにも同じ光景を目にした。

そのとき、「ああ、ここなら大丈夫。いやここで決まりだな!」と思ったのであった。

昆虫が紡ぐ繭と私との間には、どこか運命的なつながりを感じる。




ヒバリが上空に舞い上がって忙しく囀っていた。

畑の畦道ではギシギシやスイバの葉が立ち上がり始めた。

もう春は近いのだろう。

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人社会と結びつきが大きい昆虫と言えば、

養蜂のミツバチと、養蚕のカイコが筆頭に挙げられる。

さて、

今の時代、養蚕業とはどうなっているのだろうか。

昨日、綾町の工房で窺った話では、全国で養蚕を営んでいるのはわずか300軒程度。

しかし昨年、国による繭の買い上げ助成金がカットされたことから、一気に半減するだろう

ということだった。今では中国の安価な繭が輸入されており、

繊維業界で使われる絹糸のほとんどは中国産である。

九州での養蚕はどうなっているかと言えば、

宮崎県で数軒、そして熊本県で4軒程度という状況。高齢化に伴い今の世代限りで

廃業になるところが多いらしい。

国内における養蚕業の衰退を見るにつけ、とくに九州では厳しいだろうとほとんど

諦めていたが (どこを走っても桑畑を見ないからだった)、

宮崎県内に養蚕から織物を製品化するところまで行っている工房がある

と知っったのはつい最近のことだった。

私にとっての処女出版は偕成社の「ヤママユガ観察事典」(1998)。

蛾をテーマとして取り上げた次の本はポプラ社の「どこにいるの?シャクトリムシ」(2007)、

そして同じくポプラ社「いのちのカプセル まゆ」(2008)。

蛾という昆虫の魅力を私なりに写真絵本という形で表現してみた。

昆虫趣味という好事家の狭い世界ではなく、広く世の中の方に興味を向けて欲しい

という願いも込められている。

カイコについてはすでにいろいろな本が出ていることもあり、

私は資料カットとしてカイコの生活史を撮影はしてきたが、養蚕業そのものの撮影には

取り組んだことがない。身近に養蚕業が無かったことも理由としてある。

しかし、「綾の手紬染織工房」の方から声を掛けていただき、

養蚕の現場を取材し撮影してみようという気になった。

もちろん養蚕だけでなく、糸を紡ぎ、染め、織るところまでの工程にも

たいへん興味が湧いている。


昨日、ハエを餌に与えたが食べようとしなかった。動きも緩慢だった。

どうも様子がおかしい、と思えたのだが、今朝になって死んでいることに気付いた。

飼育していたヒメカマキリのメスは、昨年12月22日にミカンの木で見つけた。

その後室内飼育していたが、今年の1月7日に一回目の産卵をし、

今月第一週目になって二回目の産卵をした。

XA128498.jpg画面奥の卵のうが二回目に産卵された。一回目(手前)より一回り小さい。

ヒメカマキリが冬を過ごせたのは室内に取り込んだせいかもしれないが、

本来、野外ではどうなっていただろうか。

そういえば昨年11月に捕らえたショウリョウバッタのメスも、室内飼育下において

2回産卵し、命果てたのは今年の1月初め頃だった。


5日前に蛹化したモンシロチョウ蛹がようやくほぼ完全に色付いた。

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年度が替わるこの時期はいろいろと忙しい。

確定申告の準備が整ってホッとしたのも束の間、

今度は自治会の三役選考委員会の仕事に突入。選考委員は前年度の支部長が

やることになっている。
昨日、クヌギ林で見つけたヤママユの繭だが。

去年の夏に羽化していないことは明らか。おそらく寄生蜂に寄生されたのだろう。

それを確かめるために繭を切り開いてみた。

20120211IMG_5006.jpg立派な触角が見えるのでオスの蛹とわかる。そしてずっしりと重い。

この蛹を思い切って解剖してみる。

中にはクリーム色の内容物が詰まっており、ヤママユ蛹はまだ生きているかのようだ。

しかし、よく見ると艶のある黒い袋が納まっていた。それはじつは、

寄生蜂の糞が詰まっている袋だろうと思われる。まだ小さいがいづれ蛹の内容物が

減るにしたがい数倍以上に増大することを以前の観察で経験している。

慎重にそれら内容物を取り除いていくと、蛹の中心部に埋もれるようにして

大きな蛆虫が潜んでいた。

20120211IMG_5009.jpgこの蛆虫が蛹の中身を喰い尽くし成長すると、やがてはコンボウアメバチの蛹となる

はずだ。

リンクしてある写真画像は、2006年4月22日にアップした「昆虫ある記」の記事から。

どうやらコンボウアメバチが蛹化するのは4月後半ころであるようだ。



クヌギ林

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クヌギ、という言葉はよく使う方だと思う。

うちの林はもともとクヌギ林だったし、クヌギは昆虫との関わりがあまりにも深い。

いやクヌギは人の生活になくてはならない木であったので、

「国木」あるいは「食之木」から転じて「くぬぎ」となったとも言われる。

昨日、撮影した薪の束はおそらくクヌギではないはずだが、

本来は薪として、そして薪炭材として、そして田畑の堆肥として、

そして染料として、そして様々な道具として、そして子供のおもちゃとして、

活躍の場がいくらでもあったはずの木である。

うちではクヌギの大木が猛暑の陽射しを遮ってくれてもいる。感謝、感謝である。

そうなると、クヌギと私たちはまさに共生している、という感覚も生まれる。

XA10847420120210.jpg冬のクヌギ林は白く輝いて見える。

XA10848220120210.jpgホダ木もあれば、

V210581120120210.jpgヤママユの繭もある。




記録写真

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今日、感じたこと、考えたこと、などなど、

今日歩いた場所の風景や小さな発見の写真を見れば後日、思い起こせるかもしれない。

仕事で必要な写真を撮る合間、すっと時間が止まるような瞬間がいくつもある。

そのときすかさず、目に留まるものに向かってシャッターを切る。

今日、一日。

XA098388.jpg薪風呂、いいなあ。

WW094895.jpgクヌギの梢で枝に化ける、シャクガ科幼虫。振動に敏感で

枝にぴったり伏せていた姿勢から、ピ~ンと直立する。

WW094903.jpg同じくクヌギの若枝で、ヤママユの越冬卵6個。

6匹全部無事に育ったら、それはそれで餌換えもたいへんですよ。

XA098426.jpgカリカリ、ドライフラワーのエノコログサ(キンエノコロかも)。

今はまだこうして風になびいてはいるが、いづれは完全に朽ち果てるはずだ。

XA098432.jpg桜島大根の葉っぱも少し立ち上がってきた。

しばらく姿を見なかったモンシロチョウ幼虫、青虫が元気に葉っぱを食べていた。

今朝は霜柱もずいぶん出たが、午後からは天国になった桜島大根だ。

それにしても、青虫の成長は、超!!のんびりしている。


オリンパスから発売発表のあったマイクロフォーサーズフラッグシップカメラ「OM-D」は、

期待通りのスペックを備えている。デザインについてはいろいろ意見もあろうけれど、

ともかく待っていたカメラが登場した、そういう感じがする。






綾町の絹織物工房

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綾町に絹織物の工房があり、しかもそこでは養蚕まで行っているということを知ったのは

つい先日のことだった。

今日はその工房を訪れ、養蚕や織物工房などを案内していただいた。

1時間ほどの短い間だったが、いろいろと教わることが多くびっくりしたことも数々あった。

工房では桑畑も開墾しており、そこでは約3000株のクワが植わっていた。

写真下はその一部。

XA088292.jpgうちから50分程で行ける場所にこのような工房があることを今まで知らなかったというのは

じつに恥ずかしい。

今の日本国内では養蚕そのものが衰退しカイコを飼う農家を探すのも難しい時代になった。

だからこそ、絹織物工房が自ら養蚕まで行う必要も生じてきたらしい。

今年、そして来年以降、この工房へ通う日々が続きそうだ。

今回の出会いは、拙著『いのちのカプセル まゆ 』(ポプラ社)が一役買ってくれた。


さて、今日は工房での撮影は段取りだけの打ち合わせで終わったので、

帰り道途中の高城町四家(しか)でロケハンをしておいた。前々から気になっていた

場所だが、ともかく常緑広葉樹林の山が多く、スギ植林が少ない。

生き物が濃いと思われるフィールド数箇所を見ておいた。

うちに戻って犬の散歩に出ると、足元で「カリカリ、ボリボリ」と音がする。

チョロが何かを噛んでいる音だ。

骨でも拾ったかと思ったのだが、そでうはなく、噛んでいたのはセンダンの実だった。

XA088368.jpg拾い集めて石の食卓に並べてみた。匂いはほとんど感じない。

余程、うまいのか?チョロは次々とほおばっては「カリカリ」やっている。

果肉はとても薄く、中身ほとんど硬い種子。硬いのを噛み砕く音が美味しそうな響き。


オリンパスから新しいマイクロフォーサーズカメラ「OM-D」が発表された。

電子ビューファインダーが内臓されており、そして

縦位置、横位置の切り替えとアスペクト比をカメラ内部で設定できる

マルチアスペクトコントロール機能は嬉しい。



推定時刻は午後3時過ぎ頃だろう。モンシロチョウ幼虫が蛹化した。

XA078290.jpg蛹化脱皮を終えてまだ時間が浅いので緑色をしているが、

いづれ回りに溶け込むような隠蔽色に変わるだろう。

撮影の様子はこちら↓

V2075727.jpgカメラはE-PL1、レンズはLEICAマクロ45ミリ。ストロボはFL-300R、2台をRC発光モードで

使用。三脚はジッツオとスリックの小型三脚。F11。シャッター速度1/100。


蛹化脱皮の最中、私は次男が参加する「三股町小学校・中学校合同音楽会」

の見学に出向いていた。場所は三股町文化会館。町では一番立派な建物だ。

小6の次男はピアノを習ってもいないのに、全校生徒合唱の伴奏という大役をいただいた。

うちにはピアノがあるが、嫁さんが趣味で弾いているだけ。

子供は最初のうちは遊び半分で弾いていたが、

いつのまにか大会に向けてのレッスンに励んでいた。

V2075734.jpg次男がピアノ伴奏した曲目は「ビリーブ」。

私自身、楽器を演奏したい気持ちは強いが、聴くだけでの人生で終わると思う。

次男には、このあと中学に進学してもピアノを続けて欲しいと願う。


明日は出張撮影が控えているので、その準備を行う。






四日前、蛹場所に落ち着いたモンシロチョウ幼虫。

今日もまだ前蛹で待機中である。

たしか三日前の朝は零下9度まで冷え込んで、さすがに幼虫のポーズも奇妙なことに

なっていたが、それも昼過ぎには10度近くまで気温が上昇し元の姿に戻っていた。

寒暖の差がかなり大きくてもモンシロチョウは乗り切れるようだ。

今日は朝から雨が降り、そのぶん暖かい。

庭の朽木をめくってみれば、ハネナガウンカ類の幼虫が潜んでいた。体長は3ミリ程度。

驚くとピ~ンとジャンプするから、刺激を与えないよう、そっとレンズを向ける。

20120206WW064813.jpg翅芽は大きく目立つが、写真では前ボケになっている。

我家の敷地内では、ミナミマエグロハネナガウンカ、スケバコウモリハネナガウンカ、

アカハネナガウンカ、そしてマダラハネナガウンカの4種類が確認できている。

したがって、今日の幼虫はその4種のどれかである可能性が高い。




青虫の糸かけ

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数日前に洗濯物を干しているとコンクリート面をゆっくり歩いているモンシロチョウ幼虫

が目に入った。蛹になる場所を物色中だったのだろう。

この幼虫が生まれ育ったのは畑のハクサイである。嫁さんが割り箸で退治していたが、

その目をかいくぐった生き残りだろう。

モンシロチョウ幼虫前蛹か.jpg昨日から今日の午前中いっぱいまでお尻を固定する糸球を作っていたが、

夕方になってようやく帯糸を張っていた。

青虫糸かけ.jpg帯糸は十数本を束ねていたと思う。