2012年3月アーカイブ


オリンパスの新しいカメラ、E-M5 が届いた。

12-50ミリズームレンズ付きのキットで購入。

12-50ミリズームレンズは写真で見ているぶんには大きく感じていたが、

レンズ径が小さくほっそりしていて、常用レンズとしてカメラボディとのバランスは良い。

何と言ってもマクロ機構が付いており、マクロ時の焦点距離は43ミリに固定されるが

けっこうな距離まで寄れて接写ができる。

今日は台風並みの強風が吹き荒れる中、ミヤマセセリとベニシジミで試し撮りをしてみた。

マクロの最大倍率で撮影したミヤマセセリ。画面からはみ出しそうなくらいまで寄れる。

P3310014.jpg玄関前のスミレでは、ベニシジミが頭を突っ込んで吸蜜していた。

Y0120032.jpg

E-M5を使用してまず感じたことは、これまでのPENシリーズとは違って、

たいへんキビキビとした操作性であること。電子ビュワーファインダーの画像消失も

ほとんど無いまでに短くストレスを感じない。したがってチョウにように動く被写体を

追いかけて撮影するときも、これまでの一眼レフカメラの素通しファインダーとほぼ

同等の感覚で追従してシャッターを切ることができる。

今日は1時間ほど使用しただけだが、このカメラはフィールドでの主力カメラになり得る

と実感できた。

胸にカメラをぶら下げて歩いても、電子ビュワファインダーを無くす心配も無くこのことは

けっこう大きな安心感になる。シャッターのタイムラグもけっこう短くなっている感触も

あった。

気になった点を少し。

小型であることは良い面もあるが、カメラをしっかりホールドできない欠点もある。

E-M5はカメラ背面に親指が掛る大きめのゴム突起があってPENシリーズよりかは

しっかりホールドできるが、私のような小さな手でも小指が遊んでしまう。

そこでオプションのパワーバッテリーホルダーは欲しいと思った。バッテリー格納部分は

はずしてホルダー部だけ取り付けても、それでも小型カメラには変わりないところがいい。

それともう一つ。電源を入れるとブ~ンという作動音がずっとしていること。

この音を聞いているといかにも電池を無駄遣いしているようで、バッテリーの持ちが

心配になる。

気になることもあるにはあるが、全体としては期待以上のカメラであった。

カメラ上面のサブダイアル、メインダイアルでの操作性はたいへんいい。

露出の補正、絞りの変更など指一つで迅速に操作できる。

惜しむらくは内臓ストロボがないこと。付属の小型ストロボFL-LM2は

つけっぱなしにしておいても構わないが、バッグに収納するときははずすので、

つけ忘れなどに気を遣う。おそらくは次期新型機種には内臓ストロボがつくのではないか?

などと想像する。

E-M5を少し使ってみて心配になってきた。

この小さくて軽いカメラを使い慣れると、

はたしてこれまでのでっかい一眼レフカメラに戻れるだろうか?ということである。








昼食後、少し外を歩いてみた。

相変わらず林床ではミヤマセセリが跳ねている。

もう卵が見つかるはずだが、サルトリイバラの若芽には何も着いていなかった。

隣のクリ林の草むらでは、ツバメシジミの♂同士が盛んに追飛していた。

絡み合いながら一気に4、5メートルまで急上昇しては、スーッと降りてくる。

すでにどちらも翅が擦れており、写真の個体は左の尾状突起が無い。

ツバメシジミ_0362.JPG鮮やかな瑠璃色ではないが、それはこれまで私の観察時間が短いためであるから

仕方が無い。精悍なお顔を拝見。

ツバメシジミ_0367.JPG近くのアキグミの花も盛りだから覗いてみたが、意外と訪れる虫は少ない。

花の多さにしてはハチ達のブンブン唸るような翅音がまったくしないのが不思議だ。

それでもナミテントウの姿は多い。どうやらアブラムシがついているのでそれがお目当て

だろうか。

テントウムシの顔というのはじつに、小さい。それに増して、顔が目立たぬような

デザインになっていて、彼らがどういう仕草をとっているのか、確認するのは難しい。

体背面の模様が遠目でも際立つのとは、対照的である。

クヌギ林に目を移すと、林内を低く一直線状に舞う、ツマキチョウのオスがいた。

メスを探しているのだろう、花にはほとんど寄らない。

ずっとその姿を追いかけてみた。途中、姿を見失いそうになってダッシュした。

でも、だいたい行き場所は検討がつく。そう慌てなくても、ゆっくりとその場所へ辿り着けば

なんとかなるはずだと思い直し、ゆっくりわざと遠回りした。

やはり予想通りの草むらでオスと出会えた。

今度は花に立ち寄り始めた。     撮影のチャンス到来。    ここぞと駆け寄る。

ツマキチョウ_0391.JPG他の花には目もくれず、ホトケノザばかりを渡り歩く。へえ~、そういうこともあるのか。

この花で熱心に吸蜜するヒメアカタテハを昔、見たことがあるが、花が多い割りに

チョウ達が訪れる姿をあまり目にしたことがない。

ツバメシジミとは違って、ツマキチョウのオスはピカピカの綺麗な翅であった。

さて、このところの春日和でムラサキケマンの花茎も一気に伸び上がり、開花した。

ムラサキケマン_0378.JPGムラサキケマンはウスバシロチョウの食草ということで、以前は心躍ったものだが、

ここ九州には残念ながらウスバシロチョウはいない。ウスバシロrチョウが舞う時期に

四国か山陰地方にでも出掛けてみたいものだ。

もう少しで忘れるところだったが、

クリ林では枯葉のような小さなカマキリにも出会った。

サツマヒメカマキリ幼虫_0327.JPG目線の高さ、クリの梢にうずくまっている姿は枯葉というよりか、

鳥の糞かゴミか、と勘違いしたほどである。

一応、幼虫越冬(終令)するものをサツマヒメカマキリとしておこう。

卵越冬がヒメカマキリということになる。ほんとうにこれでいいのだろうか?

種とはなんぞや?という思考は永遠に続く厄介な問題である。


大容量のデータファイルを送受信できる「宅ファイル便」だが、今日になって

急に使えなくなった。詳しいことは省くが、それでは仕事上困るので

すぐに別のサービスを使うことにした。プレミアム会員登録していたのに

使えず、改めて会員登録するのもバカらしくなってもう使うのを止めた。

「宅ファイル便」はお知らせメールも多くてちょっと煩わしかったのでちょうどいい。

別途、「File post」というサービスだが、これは会員登録の必要もなく、

送信経過も詳しく表示されるので安心できる。










アゲハの卵

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昼休みに我家の林と敷地周りを少し歩いてみた。

どんなに忙しいときでも、短時間であってもフィールドには出る。

イヌザンショウも芽吹きが始まったばかりだが、気になって覗いてみれば、

やはり、アゲハの卵が産み付けられていた。

IMG_0315.JPG2年前には3月21日に同じイヌザンショウで産卵を観察している。

今年は春の進行が遅いとは言われているが、アゲハの産卵時期もそうなのかもしれない。

夕方の犬の散歩は短めになってしまうが、ベニシジミとモンシロチョウの寝姿が見れた。

WW296353.jpg
WW296364.jpg
上の2枚の写真はどうしても縦位置の構図になる。

縦位置でカメラを構えるのはどうにもやりずらいので、できるだけ縦位置構図を

避けたい気持ちがある。無理な構えで撮影するとブレて失敗することも多くなる。

しかし、もうじき発売となるオリンパスのOM-D E-M5 では、

マルチアスペクトコントロールを使えば、通常に構えたままで縦位置構図の

撮影もできるので、これは大いに助かる。

ストロボの配置についても気を遣う場面が減るわけである。

フィールドを歩くことを主体にして撮影するとき、カメラ機材はできるだけ軽量で

コンパクトに納めたい。E-M5がその期待通りにどこまで使えるものかは、

まだ未知数であるが、まずは使ってみようと思う。





アオモジ

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街中の銀行(普通、銀行は街中にしかないはずだが)に出掛けた。

もうすぐ新発売のカメラが届く予定なので、その支払い代金を用意しておく必要があった。

一番近い街中に出るには車で7分掛る。

そこまで行けば、食料品、郵便局、宅配便営業所、食堂、そして町役場、病院など

おおよそ日常生活に困らない程度の環境が揃っている。

銀行に行くのもちょっとした息抜きであり、戻りはアオモジの咲く峠道を選んでみた。

アオモジの花はまだ咲いているが、若葉が目立ち始めた。

WW286310.jpgその隣ではサルトリイバラの花と若葉が賑やかにはねていた。

WW286326.jpgルリタテハの卵がいくつも付いていそうだ。

そして、ヤマザクラの梢はすでに葉桜となっている。

WW286338.jpg
仕事の都合で急遽、クワガタムシの幼虫が必要になった。

幼虫探しは1分もあれば完了。4匹のコクワガタ幼虫のうち、でっかい2匹を採集。

すぐさま現場で撮影。

IMG_0174.JPG
同じ朽木では、ムシヒキアブ類の蛹も見つかった。

IMG_0179.JPGムシヒキアブの蛹についてはいづれ詳しくレポートしたい。






写真データ検索の仕事がなかなか捗らない。

理由は普段からしっかり整理できていないからだ。

さて、こういうときに限って思いがけないトラブルが生じるもので、

メインパソコンのマウスが調子悪くなった。

ちょうど気分転換にいいとは思ったが、時間のロスは大きい。

街まで出掛けた。

都城市でパソコンの周辺機器を買うなら10号線沿いの「100満ボルト」が一番近い。

売り場面積は狭いがちょっとした買い物はほとんどここで間に合う。

マウスも知らないうちに進化しており、光学式の次にレーザー、そして今は

ブルーLEDとなっている。電池消費量が少なくて済むならLEDに決めるしかない。

もちろんワイアレスである。有線マウスにはもう戻れない。

いづれ将来、マウスの存在も無くなる日が来るかもしれないが。

さて、昼食後の休憩に庭に出てみると、アセビの花にルリタテハ、アカタテハ、

そして、タテハモドキ、ムラサキシジミが来ていた。

タテハモドキは以前に林で見た個体と同じではないだろうか。翅の破れ方でわかる。

隣のボケに目を移すと、なんとトラフシジミが舞い降りた。

トラフシジミは初めての飛来だと思う。

しばらく休んでからアセビへ移動、さかんに吸蜜し始めた。 メスであろうかと思う。

IMG_0072.JPG先日から気になるのは、隣のボケの花に来たチョウはスジグロシロチョウだけで、

チョウ達に人気があるのはアセビの花である。

出る蜜の量とか、花の色がどう見えているか、とかいろいろ理由はあるのだろうが、

ハチの行動を見ていると、ボケの花でかなりの時間、蜜をたっぷり吸っているようだから

蜜の量がボケでは少ないとは言えない。


アセビの花もさすがにそろそろ傷み始めているが、それでも花期は長い。それに

花数も密生して多いから、昆虫たちに人気があるのはよくわかる気がする。

そろそろ部屋に戻ろうかと後ろ髪を引かれる思いで歩みかけたとき、

トラフシジミが、ゆっくりと翅を広げてくれた。

IMG_0088.JPG今朝は霜が降りて寒かったが、昼前からは陽射しも強く、部屋の中よりか外にいたほうが

暖かいくらいだった。しかし、仕事は室内作業なので午前中はストーブを焚いていた。

私の仕事部屋はとにかく寒いのである。

WW276294.jpgコブシの花も盛りを過ぎた。近所の桜は少しづつ開花し始めたところだ。




卒業祝いでいただいた、ブルーベリーの木を次男と一緒に庭へ植えた。

長男がいただいたレモンはすぐに枯れてしまったので、

今度はなんとか無事に育って欲しい。

先日、ある方からいただいたヤマモガシの枝は植木鉢に植えてみた。

これも是非、根付いて欲しい。

ヤマモガシが大きくなったら、きっとサツマニシキが産卵にやって来るだろう。

何年先になるかはわからないが、、、。

オオイヌノフグリの群落にはナナホシテントウの姿が多い。

おとなしい個体がいたので覗き込んでみれば、テントウハラボソコマユバチの繭を

腹の下に抱えていた。つまり寄生されていたわけだ。糸でつなぎ留められており

動けないようだ。

IMG_9965.JPG朽木の中ではまだ出番を待っている虫もいる。モンキゴミムシダマシだ。

IMG_9859.JPG赤黒模様の姿にはハッとさせられるが、体長は6ミリ程度。

庭のアセビには、イシガケチョウの♀と、ルリタテハが吸蜜に来ていた。

ルリタテハはたいへん神経質で、近寄るとすぐに飛び立って、あちこち移動したあと

決まって日光浴を始める。

IMG_9920.JPG陽射しがあって昨日よりかは気温も上がったが、しかし風は冷たくて

日陰では寒いくらい。





コウモリ

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晴天であっても北風が強く、気温は低い。

今日は小林市、三宮峡で自然観察会を開催。

1月に下見をした際、ワクドツキジグモ幼体を見つけたので期待したが、

今日は一匹も見つからず。

岩肌についた地衣類にはコマダラウスバカゲロウの繭がたくさんあって、

幼虫もわかり易い場所で見つかった。

渓谷に沿って続く遊歩道には11箇所も岩盤をくりぬいたトンネルがある。

V3256559.jpg懐中電灯で照らしながら洞窟探検ができるわけだ。

オオゲジなどを見ているうちに、天井にぶらさがったコウモリも発見。

WW256278.jpgどうやら2種類はいるようで、上の写真は、キクガシラコウモリ では、ないだろうか。

2~4匹で寄り添っていたのは、ユビナガビコウモリ だろうか↓。

WW256267.jpgユビナガコウモリ?の顔はけっこう可愛い表情をしている。

WW256264.jpg1月の下見のときにはコウモリの姿は無かったから、春になって活動を始めたコウモリが、

トンネルをねぐらに使い始めた、ということではないだろうか。







我家のスミレ

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我家に自生するスミレは、少なくとも3種類。

一番確かなのは、スミレ Viola mandshurica  であろう。

スミレでは、ツマグロヒョウモンの幼虫が育っていることがよく目に付く。

濃い紫色の花、力強い立ち姿に、高校生のころから馴染みが深い。

スミレの他に私が識別できていると思われる2種について、今日はきちんと調べておいた。

IMG_9821.JPG小さな白い花をつける本種は、地上茎があるグループ。「ツボスミレ」であろうか?と

ずっと思っていたが、どうやらそれで合っているようだ。ツボスミレは「ニョイスミレ」という

和名もあるようだが、どちらがよく使われるのかはわからない。

掘り出してみた。

IMG_9831.JPG雌しべの花柱を上から見てみた。

IMG_9852.JPG「日本のスミレ」(いがりまさい著:山と渓谷社)に出ている花柱の写真とは少し形状が

違っているのが気にかかる。

もう一種は、コスミレのようだ

IMG_9807.JPGこれも引き抜いてみた。こちらは地上茎がない。

IMG_9826.JPG
コスミレの雌しべ、花柱を上から見たアップ写真↓

IMG_9843.JPG横からだと、

IMG_9846.JPG花柱を正面(画面右手から)から眺めて見ると、

たしかにカマキリの頭部の形に、そっくりだ。

IMG_9837.JPG




面白い形の繭

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まずは、繭の写真。

IMG_9734.JPGカシ類の葉裏に付着した2個の繭は、飼育下のもの。

この繭、角度を変えてみるとモンシロチョウの蛹にも似ている。

驚いたことに画面右側のほうには、ほんの一部だが裂け目が拵えてあり、

そこが羽化口になるようだ。ウスタビガの繭にも羽化口があるが、それとよく似ている。

成虫が羽化したら、この繭の正体も判明できるかもしれない。

幼虫はこの冬に見つけた。

朝から激しい雨となったが、今日は次男の小学校で卒業式。


写真↓は一昨日、北郷町で撮影したコツバメ。

ミツバアケビの若葉の上で体を傾けて日光浴をしている。

IMG_9252.JPGこのコツバメは高い梢でテリトリーを張っており、さまざまな昆虫が通過すると

追いかけてはまた元に戻ることを繰り返していた。

しかし、稀にだが低い場所にも降りて来た。残念ながら花には来なかった。

次の写真は昨日撮影。庭のボケの花に来ていた、ビロードツリアブ。

IMG_9604ビロードツリアブの白い毛.JPG昨日アップした写真でも見えているが、ビロードツリアブの体下面側には純白の毛が

かなり密生している。ビロードツリアブは低い地面近くで花に来ることが多く、

過去に撮影した写真はほとんどが背面からか、少し斜め上から見たもので、

これまでこの白い毛に気付くことがなかった。

国内のビロードツリアブが属するBombylius には4種ほどいるようだが、

シバカワツリアブ以外の2種がどんな姿をしているのかとても興味深い。

ビロードツリアブはぬいぐるみのような姿をしてはいるが、今までそれほど可愛いとは

思えなかったのだが、昨日、いろんな角度から撮影をしてみて、

私が抱いていたイメージがガラリと変わった。  トラツリアブには敵わないかもしれないが

ビロードツリアブのけっこう可愛い表情も捨てたものではない。






歩いてわかること

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先日、我家の林でミヤマセセリの姿を見たのだが、

雌雄の判別もできないほど一瞬のできごとだった。

今朝も暖かいので、林の縁から見渡してみたがチョウの姿は確認できなかった。

そこでゆっくり林の中を歩いてみた。きっとどこかにミヤマセセリがいるはずだ。

落ち葉を踏みしめているうちに、チョコレート色のミヤマセセリがころがるように

飛び出した。すぐに日光浴を始めた個体は、新鮮なメス。

IMG_9343ミヤマセセリめす.JPGひとつひとつ林の春の訪れを確認していく作業がこれからもしばらく続くだろうが、

チョウの中ではミヤマセセリの登場が一番手である。

午前中は日光浴ばかりで面白くなかったが、午後からは花にも来るようになった。

IMG_9472ミヤマセセリ吸蜜.JPGミヤマセセリが吸蜜している花はスミレの仲間。林には少なくとも2種類のスミレが

咲いているが、きちんと名前調べができていない。スミレの写真も撮影しているし、

何と言っても実物がたくさん生えているのだから、

花があるうちにきちんと同定せねばと、毎年、思う。

庭の草地ではルリシジミが次々と花を渡り歩いていた。

オオイヌノフグリ、アブラナ類、ナズナ、、、、、、、、、、、、、、。

よほどお腹が減っていたのか、こういうときは撮影チャンスに恵まれる。

チョンチョン、と味見をするかのように触角を交互に振る。

IMG_9275ルリシジミ.JPG腹端の様子からメスと思われたが、飛び立つ瞬間、翅おもての紋様がメスと、教えてくれた。

IMG_9282.JPGミヤマセセリを追いかけていたら、久しぶりにタテハモドキと目があった。

IMG_9367タテハモドキ.JPGたしか昨年12月だったか、草刈をしていて本種が笹薮から飛び出したことがあった。

あのときの個体と同じではないだろうか、そんな気がした。

歩き出してすぐにルリタテハが飛び出した。こちらはおそろしく人の気配に敏感。

絶対に近寄らせないゾ! そんな意気込みすら伝わってくる。

私の姿に気付くと、ルリタテハは急上昇。目で追いかけたら、コナラの樹上で樹液を

吸い始めた。なるほど、そんなところに餌場があったのだナ。

地上高3メートルほどの位置に樹液は出ているらしく、キタテハもやって来て

熱心に吸っていた。

庭のボケの花。冬の間にずいぶんと剪定しておいた。

IMG_9463ボケの花.JPG去年の春はここでヤママユの卵がいくつかふ化したのだが、今年はその気配はない。

ないが、先日からビロードツリアブがよく来ている。

お隣にアセビも花をつけているから、ここは餌場として最高の立地条件なのだろう。

これまでビロードツリアブをきちんと撮影していなかったことを反省し、

今日は少し粘ってみた。

ビロードツリアブ1.JPGビロードツリアブだけで200枚以上撮影しただろうか。


山桜、満開

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今日は洗濯物が気持ちよく乾いた。そんな一日だった。

お隣の町、北郷町の山間では山桜が満開。

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山桜に花にはコアオハナムグリが来ていた。

IMG_9163.JPGコムラサキ幼虫も脱皮直後のものが見つかった。越冬から目覚めて活動開始。

IMG_9148.JPGキイチゴの花にはアカタテハ。

IMG_9179.JPG未熟だが、美白のカブトムシ幼虫。

IMG_9150.JPG北郷町まで来たので、帰りに日南市の街中まで立ち寄り、

ここの酒屋でしか売っていない、焼酎を買っておいた。一升瓶を4本。

4本入る箱はないので、6本収まるプラケースに入れてくれた。

安い!でも、美味い!。

酒は全国に出回るようになると、ダメ。大量生産にはもともと無理がある。

プレミアムがつく酒などは、アホらしくて飲めない。

安くてもしっかりした味の酒は、ある所にはある。






うちの林の観察道沿いに数本のヒサカキがある。

今、ヒサカキは花盛り。傍を歩けばプ~ンと独特な香りが漂ってくる。

その香りは何か活動の始まりを感じさせるような、躍動感があるように思える。

もっとも人によっては不快な匂いと感じるだけかもしれない。匂いは複雑である。

IMG_9051.JPGヒサカキのすぐ近くでキタキチョウが休んでいた。今日は気温が上がらない。

前翅と後翅がぴったり合わさって、一枚のように見える。

よ~く見ると、破れた障子のような箇所がある。  わかるかな?

IMG_9058.JPGクヌギの幹では、クヌギカメムシの幼虫がすでに3令となっていた。

卵を包んでいたゼリー状の離乳食はすっかり吸い尽くされて残っていない。

IMG_9130.JPG午後5時頃、ちょうど3令へ脱皮する幼虫が4個体ほどいた。

IMG_9103.JPG


昨夜、午後11時頃に電話が鳴った。いや、熟睡していた私は気付きもしなかった。

撮影の仕事がない限り、私は午後9時半~10時には床に就く。

高校生の長男が騒いでいるのでようやく目が覚めた。

こんな時刻に電話とは、親族の不幸でもあったか!?と胸騒ぎがした。

電話はある出版社の編集者の方から。

ちょっとした行き違いだったのだが、責任は私にあった。ごめんなさい、である。

まあ、しかしなんにせよ、深夜の電話は「死んだ、死にそう」、のときくらいにして欲しい、

とは身勝手な希望かもしれない。

切羽詰った状況にある仕事の渦中、一言足りないことが相手を慌てさせることになる。

大いに反省しました。








小春日和

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クヌギの若い梢に、羽化したコミミズク成虫(頭は下)がいた。右側が脱皮殻。

IMG_8927.JPGコミミズクの羽化は一度は見てみたいものだが、なかなかタイミングが合わない。

庭ではビロードツリアブを数匹、見た。

アブラナの花に来たり、ボケにも来ていたが、アセビの花に来ていることが多かった。

IMG_8808.JPG同じアセビにはイシガケチョウの♀が来ていたが、隣のボケの花には

スジグロシロチョウが来て盛んに吸蜜していた。

IMG_8877.JPGミヤマセセリ♂も一匹だけ飛んでいたし、ツマグロヒョウモン♂もアブラナに来ていた。

玄関前の地面ではルリシジミが吸水していた。

一気に春の虫たちでにぎわった我家だが、午後2時ころからは曇ってしまい、

にぎわいもどこかに失せてしまった感がある。

オオイヌノフグリの絨毯を探してみたが、肉眼で眺めているぶんには密生しているように

感じても、レンズで切り取ってみると、必ずどこかに歯抜け状態があり、びっしりと画面に

花が並んだ写真を撮るのは意外と難しい。

IMG_8904.JPG







謎の蛹の正体

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昨日の夜、羽化したのはカギバ科のクロモンカギバ であった。

WW186261.jpg謎のの正体もこれで判明した。ケース内で暴れて後翅が傷んでしまった。

蛹化場所はヒサカキの葉上ではあったが、本種の食樹はハゼノキのようである。

幼虫は鳥の糞にそっくりな姿のようなので、幼虫に出会う楽しみもできた。


さて、昨日、シロモジ?と自信が無かった花木であるが、

ある方から「アオモジでは?」とのご指摘をいただき、今日、あらためて見に行ってみた。

しつこく枝先を眺めていると落葉樹ではあるが、枯れて落ちずに残っていた葉があった。

IMG_8622.JPGなるほど、葉っぱを見れば一目瞭然、葉が三つに中裂するシロモジとは違うことがわかる。

御指摘いただいたように、やはり「アオモジ」のようである。

幹の様子もシロモジとはかなり違っていた。

アオモジの黒い実は、レモンの香りがするらしいし、材にも芳香があって高級楊枝に加工

されるという。

今夜は、田上地区の中の支部で、「田講会(たのかんこう)」がある。

年度末に行われる支部例会のようなもので、支部の世帯主が顔を合わせ一杯やる。

うちの支部は21世帯なので、21名が公民館に集う。


春の花木

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ときどき通る近くの丘なのだが、早春の今頃には訪れたことがない。

車窓からよく見える位置に花盛りを見つけてちょっと驚いた。

花をいっぱいつけた木は、シロモジだろうか?

IMG_8596.JPGよくよく見れば、丘の谷筋にはあちこちに花を咲かせていた。

IMG_8591.JPGさて、今年の1月4日に見つけたカギバ科の蛹が、今夜になって羽化していた。

本種の正体がようやく判明。

明日に紹介したい。





河井大輔さんの本

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『北海道の森と湿原をあるく』(寿郎社)

というネイチャートレイルガイド本を知ったのは昨日のこと。

北海道の森と湿原を歩く.JPG本書は2003年4月に出版されている。

北海道の自然に憧れたのは学生時代だが、しかしやはり遠い。

ちょくちょく訪れることは不可能だし、どうせなら定住しなければ、という思いは、

亜熱帯の八重山諸島とて同じこと。狭い日本といっても、じつは広い。広過ぎる。

さて、本書を開いてみてびっくりした。じつに、内容が濃い!!読んで面白い。

カバーの冒頭にある文を引用してみよう。

「本書は、北海道の森と湿原を散策してみたい人のための

「自然遊歩道案内」である。登山でもウォーキングでもなく、

「遊歩」すなわち散歩で、自然を「歩く・見る・聞く」ことがテーマである。

森や湿原の小途を気ままに歩き、そこで出会うさまざまなものに

感動を見いだす。普通に歩けば十分もかからぬ道を、

数時間もかけて味わいながら進むような散歩のことである。」


冒頭のこの文章が本書の性格そのものをズバリ語っている。

たくさんの風景や植物、生きものの写真はどれも素晴らしく、

写真集として眺めるだけでもけっこう見応えがある。

しかしそれに加えてガイドの文章と自然観察についての語りも読み応えじゅうぶん。

本書は随所に特徴的な構成、解説が盛り込まれており、類書のガイドブックとは

かなり異質とも言えるだろう。

じつは、著者の河井さんとは一度だけ、仙台でお会いしたことがある。

にぎやかすぎる居酒屋だったのでゆったりとお話はできなかったが、

私は仙台のストリップ劇場のことばかりを語ったように思う。思うではなく、

たしかにそんなスケベな話ばかりした。

ま、それはともかく、

『北海道の森と湿原をあるく』(寿郎社)

河井大輔 写真・文

読めば北海道に行きたくなることは間違いないが、

行けなくとも得るものが多い。
本書は自然書として気ままにページを

めくっても楽しめるのである。










羽田ー松山間のANA便は3月1日から、新型ボーイング787が就航。

従来機より機内が広く感じると言われるのだが、それほどとは思えなかった。

やっぱり飛行機の座席回りというのは窮屈極まりない。

私は通路側だったが、窓際の方がトイレに立つときはけっこうたいへん。

気が小さい私はだから、必ず通路側を選ぶようにしている。人を煩わせるのが嫌なのだ。

外の風景はどうでもいい。どうせ寝ているか、本を読んでいるからだ。

しかし、今日は隣の兄ちゃんがニコンのD7000を携えてあちこちうろつき始めたので、

その隙に窓の外を撮影。しかし、主翼の上だったので空の風景にはならなかった。

WW146126.jpg窓ガラスにカメラのレンズが写り込んでいる。今日、搭乗した機種はB-787の8という

タイプで、787-9という機種より少し全長が短い。

各座席には液晶モニターがあって、各種サービスをここで設定できる。

右下にはUSB端子もある。

WW146117.jpg折りたたんであるトレーにはカップホルダーがあり、さらにトレーを倒すと前席背面にも

カップホルダーがあるので、これは便利。

お茶を飲むときにわざわざトレーを倒す必要がない。もちろんトレーにカップ入れの穴は

無くなっており、そのぶんトレーの面積が広くなっている。

WW146124のコピー.jpg機内サービスの飲料水はお茶とジュースのみで、コーヒーは300円の有料となっていた。

誰が紙コップに入った300円ものコーヒー飲むかい!!

さて、松山市の杉立といえば、地元の虫屋で知らぬ人はいない。

私も高校生のころからしばしば通ったことがある。

今日はヒナカマキリの卵のうを探しに訪れてみた。

車を降りて1分、すぐに卵のうは見つかった。

日陰の崖の表面に付着しているのでよく目立つ。

20120314WW146155.jpg上の卵のうはすでにふ化済み。下の写真が昨年産卵された生きている卵のう。

V3146230.jpg崖にはコマダラウスバカゲロウの繭殻がたいへん多かったが、幼虫探しはパスした。

しかし、探さなくても撮ってくれよ!とばかりに目立つ幼虫がいた。

周りに地衣類がないこんな場所に落ち着いたのは、なぜだろう。

これと同じように目立っていた幼虫はもう一匹いた。

V3146244.jpg
B-787の機内で平原綾香のライブを聴いたのだが、もっと聴きたくなって

CDを買ってしまった。

松山の実家周辺ではようやく土筆の頭が出始めていた。


今日は東京滞在最終日。午後からの打ち合わせの前に新宿御苑に立ち寄ってみた。

目的はヤツデのアオモンツノカメムシ。

昨年12月に見つけた卵はその後、どうなっただろうか?

場所は大木戸門入ってすぐ。しかし、そこに行く前に他のヤツデも丁寧に見てみたが、

まったく気配無し。

さて、以前、卵を見つけたヤツデ。いかにも期待が持てそうだが、、、、、、、。

shinkai0002.JPGアオモンツノカメムシの姿はない。

葉うらにはクロスジホソサジヨコバイの幼虫が多いのと、成虫も2匹。

shinkai0001.JPGほかにはヤツデキジラミの幼虫が多く、成虫もいくつか見た。

い0312 (1).JPG
う0312.JPG
葉っぱをめくっているうちに、どうやらアオモンツノカメムシの卵の残骸と思えるものを

見つけた。ふ化できなかったのではないだろうか?

い0312 (2).JPGアオモンツノカメムシは見つからなかったが、ムクノキの樹皮裏で越冬中の

エサキモンキツノカメムシがいた。

shinkai0003.JPG




ようやく雨も上がり、晴れ間も出た。

町田市小野路のフィールドは久々である。最後に訪れたのは7年前だろうか。

一緒に歩いたのは、昆虫写真家の森上信夫さんと、鈴木知之さん。

さっそく谷津田の入り口でアリスアブ幼虫を見つけた。

V3116028.jpgベニシジミ幼虫、オオムラサキ越冬幼虫、カミキリムシ幼虫数種、ハイイロヤハズカミキリ

新成虫、クスサン卵、ヤママユ卵、コカマキリ卵のう、チョウセンカマキリ卵のう、、、、、。

意外だったのはヒメヤママユの卵塊(ミズキの幹)。

V3116063.jpgヒメヤママユの越冬卵は通常、一箇所に多くても4,5個であり、2,3個で産み付けられて

いることが多い。こんな卵塊は初めて見た。

WW115147.jpg二日間に渡り、フィールド巡りにお付き合いいただいた両氏に感謝。

同業者が仲良く語りながらフィールドを歩くなどというのは、

まさに昆虫写真家ならではのことかと思う。







朽木で虫探し

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小雨降るなか、寒い中、所沢市の雑木林に4名が集合。

最高気温は7度。

今日、訪れた雑木林は私が29歳のころから約20年間通ったフィールドである。

20年を経て様相はずいぶんと変わってしまった。世の中から見捨てられた林は荒れる一方。

しかし、荒れた林には立ち枯れや朽木が多くなった。

そこでは様々な生きものが見つかる。

コガタスズメバチ、オオスズメバチ、クロナガオサムシ、コクワガタ幼虫、コカブトムシ♀、

数種のカミキリムシ幼虫、キマワリ幼虫、、、、そして、アオオサムシはアカマツの朽木にいた。

V3105981.jpgフユシャクの♀もまだいた。

最後にクヌギの樹皮下で、ラクダムシの幼虫も。

今日、集まったメンバー。

WW105098.jpg左端の薄着姿は私。宮崎での格好のまま来てしまった。

で、その隣は着膨れしたM上さん。関東の春はまだなんだなあ。

皆さん、今日はお疲れ様でした。

天候は良くなかったけれど、いろいろと収穫のあった楽しい一日でした。





牛鬼

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昨日9日の朝、松山空港のロビーで、大きな「牛鬼」を見た。

WW095081.jpg愛媛県、宇和島市周辺では祭礼時に牛鬼の山車が町を練り歩く。

牛鬼と関係があるのかどうか知らないが、宇和島では昔から「闘牛」もさかんである。

今朝の東京は雪。昨夜は地震があってホテルの9階はよく揺れた。

上京すると必ず一回は地震を体験する。

さて、今日はフィールドを巡る予定だが、天候は最悪である。


明日から東京

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ただいま四国、松山。

明日からしばらく東京滞在。

IMG_8337.JPG松山は夕方から雨模様。

本の企画の構想を練ったり、編集者の方と連絡とったり、写真データを送信したり。

今日は一歩もフィールドに出ていない。

臼杵~八幡浜フェリーで読書と2時間の睡眠は、久しぶりの休暇をとったような気分だった。

草むらの落ち葉の上は、ホットカーペットなんだろうと思う。


土繭

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今年の1月、キカラスウリの根元を掘って探しあてた、土繭。

キカラスウリの茎には虫コブがたくさんできていたから、さぞかし繭も簡単に見つかる

だろうと思っていたのだが、そうはいかなかった。見つかった繭はわずかに2個。

この土繭はオオモブトスカシバの繭ではないかと推測する。

IMG_8585.JPG前蛹の時期には開けたくはない。蛹になったら開けてみるつもりだがそのタイミングが

難しい。数があればいいが2個では。

明日は四国に移動。



もう、春

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庭のヤシャブシの花が盛りとなった。

IMG_8256ヤシャブシ雌雄花.JPG群れて垂れる雄花が目立つが、小さな赤い雌花はうっかり見落としそうになる。

ジンチョウゲの花の香りとは別に、西風そのものに春の匂いを感じる。

羽化したばかりのベニシジミもやって来た。ツマキチョウ、ツマグロキチョウも舞う。

IMG_8491.JPG地面の草むらにはナナホシテントウの姿が多い。

ナナホシテントウにとってみれば、冬はきわめて短いのであろう。

IMG_8558.JPG庭の人工池を覗いてみれば、ヤブヤンマ、オオシオカラトンボ、オニヤンマのヤゴがいた。

オニヤンマは意外だった。流水にしか産卵しないと思っていた。





飼育していたクロスジイラガ幼虫は寄生バチにやられていた

一昨日になってその寄生バチが繭から一斉に羽化した。

繭の一端は缶詰のふたのように丸く切り開かれている。

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IMG_8238.JPG寄生バチの体長は3~4ミリ。





うちの林のクヌギカメムシは昨日あたりから2令へ脱皮する幼虫が出てきた。

IMG_81862令.JPGこちらの卵塊ではまだ1令幼虫のみ。しかしゼリー物質はかなり萎縮している。

幼虫たちも丸々と肥えており、2令への脱皮は間近だろう。

IMG_8193.JPGクヌギカメムシ幼虫の天敵としては、去年、ふ化幼虫を襲うクモを観察したが、

それ以外ではほとんど見たことがない。

今日はアカケダニだろうか、2令幼虫に馬乗りになっており、幼虫がしきりと腰を振っていた。

IMG_8205.JPG
昨日、撮影部屋に隣接するガレージが完成した。

ここでは機械工作したり、あるいは昆虫飼育の場所として使う予定。

狭いけれど撮影部屋の片隅で金屑やのこぎり屑を出さなくて済むようになるのは有難い。

まだ壁棚を設えたり、網を張るための金具を取り付けたり、作業台を拵えたりと

やるべきことが多いが、ボチボチ進めるしかない。

先日から室内で写真検索の日々が続いている。

今日予定していた観察会は雨との予報で延期としたおかげで、室内作業が少しは捗った。




このところ雨が続くせいか、シイタケが次々と大きくなり、収穫が追いつかない。

XA035162.jpgまるで焦げたホットケーキのようだ。

もちろんせっせと食べてもいるし、冷凍したり干したりと、あれこれ手を尽くしてはいるが

追いつかない。

昨日からしゃっくりが続き、一旦止んだと思っていたら今朝からぶりかえしてしまった。

いろいろ止めるやり方を試すも、まったく効果無し。

撮影の仕事をしている間は止んでいたようだが、パソコンに向かって仕事を始めると

またしゃっくりが始まる。

いろいろ重なる仕事のこともあって、どこかで整理しないと限界のようだ。



ハンマー

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昨日、水を抜いた膝の調子はまずまず。とくに痛みはなくなった。

私と同世代の方には膝の「関節水腫」を患うケースが多いこともわかった。

いろいろ聞いてみると、水を抜かない治療法もあるようだ。

膝関節の中まで注射針を刺し込むのだから、これは痛い。次はやりたくないと思う。

さて、クヌギを割るのに大きな楔を使えば、薪割り機は必要ない。

しかし、楔を打ち込むハンマーはある程度でっかいものが必要である。

今まで使ってきた1.3キロのハンマーでは効率が悪いので、2.7キロのものを買い求めた。

XA025160.jpg左の真新しいのが2.7キロの両ハンマー。並べてみると親子ほどの違いがある。

3.7キロのもあったが、1キロ上になると急に重く感じる、とても扱えそうにない。

この2.7キロハンマーで楔を叩けば、あっという間にクヌギを割ることができるだろう。

ただし、これだけでっかいハンマーである。扱いにはじゅうぶん気をつけねば、

自分の足を打ち砕いてしまいかねない。

すでに1.3キロのハンマーで一度だけ左手の甲を叩いてしまい、紫色に腫れあがった

経験がある。あれはかなり痛かった。10日間以上、痛みはとれなかった。






写真データの検索作業をしていたら、2007年の冬に撮影したシャクガ幼虫の

写真が目に留まった。撮影場所は埼玉県所沢市。コナラの枝で見つけたのだが、

種名を調べておらず、ずっとお蔵入りになっていた。

講談社の蛾類生態図鑑によると、ヘリグロヒメアオシャクの幼虫ではないか、

と思えた。

P1183499.JPGホームセンターで大型ハンマーを物色した。昨日、クヌギ材を割るときに使ったハンマーは

1.3キロだったが、でかい楔を打ち込むには力不足。たいへん効率が悪い。

そこで柄の長さも1メートル近くある2.7キロのハンマーを手に取ってみた。

これなら楔打ちも楽になるだろうと思えたのだが、ふと、膝の痛みを思い出した。

まてよ、重いハンマーをいじっている場合ではないな。早めに診察を受けておこうと

思い直し、すぐに整形外科の病院に駆け込んだ。

右足の膝関節が痛み出したのは2週間前。ここ数日、膝が腫れていることに気付き、

曲げると痛み、下り坂のときは歩きづらかった。

レントゲン検査の結果では骨には異常無し。

「左膝に比べると腫れているね。水が溜まっているか注射して調べてみます。」

ちゅ~う!!   ちょっと痛い。

「ああ、やっぱりかなり水が溜まっているね。抜いておくね。」

見せてもらった注射器の中にはヤクルト一本分くらいの黄色い関節液が抜き取られていた。

膝に過度な加重が掛ったりして、関節内で炎症が生じ、関節液が多量に出て溜まる。

これを「関節水腫」というらしい。腫れた膝は曲げにくくなり正座なんてとてもできない。

じつは2週間前、和室で着物の撮影を一日中行ったのだが、

そのとき椅子のない空間で座ったり立ち上がったりを繰り返していた。

数時間して膝の痛みを覚えたのがそのときだった。以後、正座を避けるようにはしていたが

痛みは治まることなく、ここ数日、痛みが増してきたのであった。

「針刺して穴あいてるから、今晩は入浴を避けて下さい。」と看護婦さん。

とくに治療薬の服用などは必要なく、おそらく次にまた病院に来ることもないはず、

とは医者の言葉。ただし、正座は禁物、とのことだった。

再発するのではないか?という不安もあるがそれを気にしても始まらない。

今後、足腰の筋トレは欠かせないだろう。