2013年3月アーカイブ


カワトンボ

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[ 宮崎県 三股町 ]

昨日の夕方、田んぼの畦道で見つけたアサヒナカワトンボ。

今朝は陽射しもなく気温も低かったのでまだいるだろうと見に行ってみた。

Z3317339アサヒナカワトンボ.JPG一夜をここで過ごし、まだ活動再開できないまま休止している。

庭のエノキではゴマダラチョウ幼虫が若葉に溶け込むようにして脱皮の日を待っている。

Z3317282ゴマダラチョウ幼虫.JPG仕事部屋の外壁に設置してある外灯には、オオゾウムシが来ていた。

Z3317299オオゾウムシ.JPG
( 写真: OM-D E-M5  M.ズイコーデジタルED 60ミリマクロ )




伐採作業

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[ 宮崎県 三股町 ]

林の天井を明るくしたい。

かつてはクヌギ林だった我が家の林も、今はアカメガシワが優先種になりつつ

ある。天井を明るく抜くために、アカメガシワの間伐を行った。

チェンソー、最初は順調に動いてくれたが、一本倒してからそれを切断し終わった

ところで、パタリとエンジンが掛からなくなった。

そこで2本目からはノコギリで切り倒した。アカメガシワを4本、そしてヌルデを一本。

さすがに今日は汗だくとなった。気温も高いし、陽射しもきつい。

3Z5A6362伐採.JPGまだあと、4本程度は伐採しておきたい。

今日は切り倒すところまでで終了。解体作業は倒木が乾燥してから後日。

3Z5A6357セイヨウミツバチ.JPGセイヨウミツバチがレンゲで忙しく蜜と花粉を集めていた。

花に触角をあてがう仕草はよく見るが、どんな情報を感じ取っているのだろう?

3Z5A6311ツマキチョウ♀.JPG庭や林のなかをツマキチョウが飛び交うなか、♀の姿も見るようになった。

スミレ、ヘビイチゴ、オオジシバリ、レンゲ、ムラサキケマンなど次々と花を訪れ、

カラスノエンドウの花ではとくに頻繁に吸蜜していた。

アサヒナカワトンボの羽化殻と新成虫も見た。

春の進行が例年よりかなり早い。



[ 宮崎県 三股町 ]

我が家に隣接するコナラ林。

IMG_0064コナラ林.JPG六日間の出張を終えて戻ってみれば、芽吹きが真っ盛り。遠目には林がウグイス色に

染まっていた。近所にクヌギ林は多いが、コナラ林は極めて稀。前にどこかでコナラ林を

見て、へえ~!?と思ったが、それがどこだったかすぐには思い出せない。

ホームセンターなどで売っているほだ木にはコナラも多いけれど、どこの林で生産されて

いるのだろう?それほどまでに、コナラ林は少ないわけである。

[ 都城市 安久町 ]

安久児童館に用事があって出掛けた。

帰りにウマノスズクサの自生地を覗いてみれば、ニョキニョキと新茎が立ち上がっていた。

羽化したばかりのジャコウアゲハ♂が、ヤブガラシの若茎にすがっていた。

IMG_0074羽化直後ジャコウアゲハ.JPG私が近寄ると翅を羽ばたくのだが、まだうまく飛翔できないようだった。が、しかし

数分して一気に舞い上がっていった。このあたりでは3頭の♂が元気に飛んでいた。

地面スレスレを滑空している。おそらくはメスを探しているのだろう。

♂の仕事はほとんど、それに尽きる。

ガードレールについた蛹は、羽化済みの抜け殻が多かった。(写真最奥は未羽化)

IMG_0081ジャコウアゲハ抜け殻.JPGしかし、羽化不全で蛹から抜け出せない、個体もいた。

まだ生きていてもがいていたが、遠からず力尽きて死ぬ運命だ。

IMG_0078.JPG長い冬を蛹で乗り切り、ようやく羽化できても、こうした災難は決して珍しくはない。

手を貸してやろうにも、翅はすでに中途半端に固まり、蛹殻から抜け出せても

蝶として空を舞うことができない。蝶は空を自由に飛べなければ、即、死を意味する。

( 写真:EOSー6D EF24-70ミリズーム IS USM )



愛媛ー大分ー宮崎

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松山ではちょうどサクラ(ソメイヨノ)が満開だった。

午前6時45分、実家を発って八幡浜港へ。大分県、臼杵港に上陸できたのは

午前11時過ぎ。山桜の出迎えを受けて心和む。

桜は山桜に限る、などと小声で言っておこう。

国道10号線沿いの山並に山桜は多いが、宮崎県、延岡市に入ってからも

山桜がまだ咲き誇っていた。

3Z5A6251山桜.JPG全国の山桜を撮影する旅をテーマにしたいくらいに思えてならない。

ヤマザクラの学名は、Prunus jamasakura

芽吹きに色づく常緑樹林の美しさに見とれながら、我が家に着いたのは午後3時前。

この時期に県北、延岡周辺を訪れたいと思った。早春のいまの時期にあちこちの

フィールドを巡ることが過去6年間なかった。それは特定の昆虫にこだわっていたから

でもあるが、自然を広く見たいと言う気持ちには変わりない。できれば動きたい。

今日の昼食は北川町はゆま道の駅で「魚寿司」を買い求め、駐車場で食べた。

なぜなら飼育昆虫を同伴しているからだ。車内が蒸し風呂になるのが怖い。

レストランでのんびり食事とはいかない。

車の窓を全開にしてランチだ。

CIMG2100魚寿司.JPG魚寿司は3個入りだったが、撮影するのをうっかり忘れて一個は食べてしまった。

魚種は書いてなかったが、アジの仲間だろうか?酢味はかなりきつめ。

※あとで「あじ寿司」とわかった。

三個は多いなあと思って最初はずいぶんと躊躇したがそれでも買った。

美味しそうだったから。一個は残すつもりだったが、結局全部食べた。

ずっしりとお腹を満たした。食べ過ぎと思う。デザートにシナモンアップルパイ

(小さめ)まで食ってしまった。これは朝食の残りだった。ま、朝食は

小さめのカレーパン一個とヨーグルトのみではあった。

午後4時半。犬の散歩に出る。

途中からいつもと少しコースを変えてみた。どうしてもツマキチョウを見ておきたかった。

気持ちが通じたのか、、ねぐらについたばかりの♂がちらりと視界に入った。

一瞬のことで、最初は桜の花びらが引っ掛かっているのかとも思った。

IMG_0041ツマキチョウ♂.JPGツマキチョウの写真は、EOSー6D+EF24ー70ミリズームIS USMのマクロモードで

撮影。

EOS-6Dは、EOSー5DマークⅢのサブカメラとして導入したばかりで、今日が初撮り。

サブとしては十分、使えるカメラに感じた。

「クモの巣図鑑」

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『クモの巣図鑑』(新海明・著/谷川明男・写真:偕成社)。

約40種類の身近なクモの巣が鮮明な写真で見れる。

図鑑とは言うけれど、この本はクモの観察入門書としての役割も大きい。

クモもたいへん種類が多いが、まずは本書に出ているクモの巣や生態を把握できれば

クモへの関心も深まり、積極的にクモを観察してみようという意欲も出るかと思う。

できればこのあと、「巣を作らないクモ図鑑」も出して欲しい。

おそらくそういう企画はすでにあるのだろう。

飼育中のコツバメ幼虫たちは、3令になったようだ。

脱いだ皮を食べている幼虫もいた。写真はアセビの花弁を食べる幼虫。

3Z5A6237コツバメ幼虫3令.JPG松山の実家の傍で毎年花を咲かせるセンニンソウ。

今は茎がグングンと這い上がっているところだ。

3Z5A6242センニンソウ.JPG



打ち合わせ

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[ 東京都 ]

神田小川町のオリンパス東京サロンの修理コーナーに赴いた。

カメラを預けてから町をウロウロしていると、「新開金物店」という看板を発見。

へえ~、ここにも、と見とれながら昼食の店を探し歩いた。

「金丸」という讃岐うどんの店に入ってみたが、麺にはがっくり。

だしはかなり薄めで、トッピングの具を載せてちょうど味がいい具合になる計算か?

満足感もなく店を出る。東京で讃岐うどんを堪能するのは無理ではないか、と思った。

オリンパス東京サロンの隣に「神谷書店」がある。

ここには以前にも立ち寄ったことがあるが、小さい書店にしては結構、読みたい本が

揃っている。国土地理院の地形図も揃っており、お気に入りの書店である。

文学小説は作家別に並べてあり、これも嬉しい。

荷物が増えることも気になったが、3冊購入した。

ただし私の著書は一冊も置いてなかった、と思う。とくに探してはいないが、

児童書は少なかった。カメラの修理は1時間で完了。

昨日、下見をした新宿三丁目の「ビックロ」へ丸の内線で移動した。

メモリーカードなどを買い物してから、出版社のG社を訪問。

G社をあとにして羽田空港へ。松山行きの便は20分遅れで離陸した。

今回、仕事の打ち合わせで編集者やライター、カメラマンの方々とお会いした。

宮崎に移転してからだが、

仕事の内容によってはメールのやり取りだけで完了し、担当者の方の顔も知らない

ままということも珍しくないし、あるい言葉を交わすことさえ無い、ということもある。

仕事をする上で、私としてはお互いに顔を合わせてお話をする時間は大事だと

捉えている。








東京漂流

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[ 東京都 ]

朝一番、港区青山まで地下鉄を乗り継いで行った。

赤坂見附で銀座線に乗ろうとしたら物凄いラッシュで、2本見送る。

ようやく乗れた電車も超満員で押しつぶされそうになる。しかも、青山方向とは逆の

電車と途中で気づき、一駅先で降りて逆戻り。逆電車はガラガラだった。

青山で用事を済ませ、次の打ち合わせ場所へと乗った地下鉄が

これまた逆方向だった。なぜ?

また一駅先で降りて出直し、次の乗り換え駅と決めていた駅が乗り換えに時間が掛かる

と途中で気づき、またしても逆方向へ戻る。なぜ?

結局、午前中の打ち合わせ場所へは20分も遅刻をしてしまった。

地下鉄の乗り換え方、方向感覚、いづれも頭から抜け落ちていた。

今読んでいる本が吉村昭のドキュメント小説「漂流」

今日の私は帆柱や舵を失った帆船、大海の中の漂流者ではないかと思った。

新宿、紀伊国屋の地下食堂街で昼食をとり、気分を取り直し午後からの打ち合わせ

まで時間の余裕があったので新しく出来た「ビックロ」に入ってみた。

ビックロとはビックカメラとUNIQLOの合体店舗らしい。

カメラのフロアーを覗いてみたが、かなり品揃え豊富。こんな店が宮崎にも

あれば便利だろうなあ、と思うが未来永劫有り得ないだろう。

写真は先月、岡山で乗った矢原鉄道のディーゼル車。今日の記事とは関係ありません。

CIMG1965井原鉄道.JPG



全日空

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[ 東京都 ]

松山空港で懐かしい機体を目にした。

CIMG2083全日空.JPG小学生の頃、全日空機の垂直尾翼に描かれているマークが、レオナルド・ダビンチの

描いたヘリコプターの図案だったとは知らず、ずっと不思議な絵と感じていた。

不思議ながらも飛行機への憧れもあって、このマークには親しみがあった。

レオナルド・ダビンチの著書を岩波文庫で読んだのは中学生になってからだった。

本日から、東京滞在。「Suica」でどこの電車でも乗れるので楽になった。


[ 愛媛県 松山市 ]

サクラ開花の頃、ゴマダラチョウ越冬幼虫がエノキに登り始める。

エノキの幹にはヨコヅナサシガメの幼虫が徘徊していた。

もしや、と思っていたら予想が適中。

3Z5A6151ヨコヅナサジガメ.JPG血の匂いを嗅ぎつたか、他のヨコヅナが近づいて来た。

しかし、獲物を奪われたくはないのであろう、大きな獲物を宙吊りにしたまま、すたこら

逃げ出していった。


今日は大分県、臼杵を経由して愛媛県松山市の実家に移動。

途中、大分県、佐伯市や津久見市、臼杵市の山並みの山桜が綺麗だった。

いや、その密度たるや素晴らしい。山桜が多い森がこれほど残っている環境は、

そうあるものではない。

平地の人が植えたサクラなどは、この山桜の景観に比べると、いかにもみすぼらしい、

と改めて感じた。

高速道路を運転しながらの眺望。できれば時間を割いて、山桜の撮影をしたかった。


数日前、夕方の犬の散歩時に撮影したハンミョウ。

3Z5A5714ハンミョウ.JPG



[ 宮崎県 三股町 ]

少し肌寒い。ほぼ満開となった桜もびっくりしているだろうか。

早朝、ストーブを点火した。

使わなくなったカメラを東京の業者へ発送しておいた。買取価格がどうなるかは

先方の査定しだいだ。

さて、庭のアセビの花を調べておいた。コツバメの幼虫が育っているはずだ。

3Z5A6136コツバメ幼虫2令.JPG肉眼でわかる大きさで、2令かと思う。写真は萼の隙間に頭を突っ込んで摂食中。

オレンジ色の糞もある。


体毛の長さからしてまだ2令の初期だろう。これからまだ肥るのであろう。






マムシグサ

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[ 宮崎県 三股町 ]

今年の春の進行は早い。

足元でガサガサと音を立てていたのは、スミレで吸蜜するキアゲハ。

すぐ上空を舞う黒いジャコウアゲハに驚く。そしてツボスミレの根際に産卵する

ツマグロヒョウモン♀、次々と蝶道を巡るツマキチョウの♂達。

イヌザンショウの葉陰から飛び出して来て日光浴を始めたのは、春型アゲハの♀。

先ほど羽化しました、と言わんばかりの初々しい姿。

3Z5A6056アゲハ.JPGミヤマセセリの♀も登場。

3Z5A5932ミヤマセセリ♀.JPG
先日、キランソウで吸蜜していた個体を♀と感違い

したが、今日は間違いなく、メスである。

こちらも羽化直後かと思われる。



ウスタビガも数日前から孵化が始まった。

飼育ではなく野外の卵である。

ヤママユも4頭が今朝孵化していた。

例年なら孵化幼虫を室内飼育に取り込むのだが、今年は最初から野外で袋掛け飼育とする。

仕事の関係上、飼育昆虫をあまり抱えることができないからだ。

芽吹きの早いコナラに袋を掛けた。
3Z5A5935網掛け飼育.JPG
手間を掛けず、袋を掛けるというわけだ。

もっとも細やかな点検は欠かせない。うっかり

天敵のクモなど紛れ込んでいないか、網の破れが

ないかなど注意が必要だ。

雨で濡れた網が枝にべったり張り付くのも良くない。





モンキチョウの姿もずいぶんと増えた。

クローバーを舐めるように低く舞うメス、交尾中のカップルなどあちこちで見かける。

3Z5A6002モンキチョウ.JPG
過去6年間、我が家の林で見ることのなかったマムシグサが、今年は二株、花を開いた。

3Z5A5925マムシグサ.JPG我が家の周辺には多く自生していたのだが、ようやくのこと姿を現してくれた。

どうやって種が運ばれたのだろうか。鳥が落とした糞に紛れていたのだろうか。


すぐ近所の道沿いのタラの木に、今朝のこと地主の方が銀テープを張り巡らしていた。

昨日、私が見た限りではかなりの株で芽が摘み取られていた(紹介した写真の芽も)が、

地主の方が収穫なさったのか、それとも例年通り、通りがかりの誰かに摘まれてしまった

のか、確認はとっていない。


シャクトリムシ

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ルリシジミと、昨日、日南市で撮影したスギタニルリシジミの

写真を並べてみると、その違いがわかり易い。上写真が、ルリシジミ(4年前に庭で撮影)。

ルリシジミ比較比較.jpgスギタニルリシジミの黒斑紋の方が鮮明で大きく、これなら少し離れた場所からでも

区別できそうだ。昨日入った林道では地面で吸水するスギタニルリシジミの数が多く、

少なくとも20頭以上は見ている。私は一度にこれほど多くのスギタニルリシジミを

見た経験がこれまでに無い。

[ 宮崎県 三股町 ]

玄関に置いてあった花瓶の下に小さな糞がたくさん落ちるようになった。

花瓶にボケを生けたのは嫁さんだ。

すぐには犯人が見当たらなかったが、それもそのはず、ボケの枝そっくりの尺取虫だった。

3Z5A5720ツバメエダシャク幼虫.JPG体長は5センチ。

3Z5A5732.JPGツバメエダシャクの仲間、Ourapteryx属の一種かと思う。

庭のボケで越冬していた幼虫を見落としていた。

このまま飼育して種名を確認しておきたい。


[ 機材のお話 ]

FIT魚露目8号レンズをEOSカメラで使うべくいろいろ試してきたが、満足のいく結果は
出ていない。EF28-80ミリf3.5-5.6Ⅲレンズとの組み合わせでは近接すると中央周辺部に
おいてボケが大きく、使い物にならない。EOS7DとEF40ミリ+テレプラス2倍では
ほぼケラれなく撮影できて、まずまずの結果だが、テレプラスの性能に問題があるの
だろう、シャープさに欠ける。そこは画像処理で埋め合わせるなら、使えないことはない。
今のところ魚露目8号レンズとの相性がいいのはオリンパスのE-M5とレンズはM.ZUIKO
DIGITAL12-50ミリの組み合わせで、満足とまではいかないが、これも使える

Z3207091.jpg屋外の撮影では特に手ブレによる
失敗に注意が必要で、曇天時など
自然光が弱い条件では撮影が困難。










[ 宮崎県 日南市 北郷町 ]

車を停めて水筒のお茶を飲む。今日は麦茶だ。外は暑い。

顎を上げた拍子に白い紙吹雪がルームミラーのなかで踊っていた。

うっかりチョウの吸水集団の上を通過したのだった。

一旦は散ってしまったが、紙吹雪は次々と地面の一箇所に戻ってきた。

3Z5A5622ルリシジミ吸水集団.JPG地面に寝転がって撮影する。この狭い場所に何があるのだろう?

多いときで12頭が寄り集まっていた。

あたりの地面はどこも同じように湿っている。獣のおしっこでも染み込んでいるのだろうか。

競い合うかのように相手に体当たりすることもある。場所取りのようだ。

吸水を続けながら、お尻から水滴を出している個体もいた。

おしっこの水滴で石が濡れている。

3Z5A5669ルリシジミ排水.JPG上の写真はお尻から水滴が離れた瞬間だがわかるだろうか?

カラスアゲハなどの水鉄砲のような排水ではなく、一滴づつ頻繁に落とす。

さて、スギタニルリシジミとしたが、関東で見ていたスギタニルリシジミとはずいぶんと

色調が違い、ルリシジミに近い感じがする。九州産のスギタニルリシジミをしっかりと

見る機会がこれまでなかったからだ。

いや本当にスギタニルリシジミであっているだろうか?

今朝は1時間掛かる渓谷へ行く予定だったが、寄り道をしているうちに時間が厳しくなり

途中の林道に入った。

あちこちでスギタニルリシジミの吸水する姿が多かったのがこの林道だった。

ほかにはサカハチチョウがいてびっくりした。しかし証拠写真は撮れなかった。

午後2時には帰宅して周辺の昆虫を見ておいた。

ツマキチョウのオスが2頭、それと敷地内でギンイチモンジセセリを見た。

仕事部屋のすぐ西側である。

B_001646ギンイチモンジセセリ.JPGギンイチモンジセセリは年に一回程度しか見ない。個体数は少ないようだ。

近所のタラの芽はもう食べ頃だが、、、、、、、、。

3Z5A5696タラの芽.JPG


[ 宮崎県 三股町 ]

今日もついつい摘んでしまった。

IMG_4457つくし.JPGすぐ近所のタラの芽はそろそろ食べ頃である。

IMG_4466タラの芽.JPG例年なら地主の方が銀テープを張り巡らせるのだが、今年はまだ張っていない。

道路のすぐ脇なので、通る車がここでよく減速しているのを目にする。

皆、気になるのだろう。


さて、昨夜、午後8時頃、コツバメの卵が孵化を始めた。

この卵は9日に庭のアセビに産下されたので、卵期間は8日間だったことになる。

ただし卵は産卵直後から室内の一番気温の低い場所に置いていた。

ケース内のアセビの花を点検していると、他に孵化殻が1個あった。

WW187501孵化殻.jpg孵化幼虫は一匹だけだが、花の中に潜り込んでいるのを見つけた。

WW187519コツバメ孵化幼虫.jpg写真撮影のために執拗に孵化幼虫を探し出したが、花の中から幼虫の姿を晒す行為は

謹んだほうがいいようだ。幼虫を傷つけることにもなりかねず、糞を見て幼虫の所在を

確認する程度がいいところだろう。




トノサマバッタ

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[ 宮崎県 三股町 ]

昨晩、袴をとったツクシはそのまま寝かせておいたので、

今日もまた少しツクシ狩りをして追加した。我が家の敷地内にも立派なツクシが

結構あったので欲が出てしまった。

近くの畦道には春の花が次々と咲き始めているが、その割には

チョウの舞う姿が少な過ぎると感じる。家の周辺だけだが、

ヤマトシジミ(2)、ベニシジミ(4)、スジグロシロチョウ(4以上)、モンシロチョウ(4以上)、

ミヤマセセリ(1)、ツマグロヒョウモン♀(1)、キチョウ(2)、キタテハ(1)、

モンキチョウ(4以上)、と、この程度。ツバメシジミやツマキチョウ、アゲハをまだ見ない。

3Z5A5489オオジシバリ.JPGオオジシバリは「大地縛り」という意味らしい。根元を見ればなるほどとも思えるが、

親しみ易い和名で一度覚えたら忘れようがない。植物の和名はその植物の姿全体を

あるいは生活史を見て理解するといいが、綺麗な花に見とれてしまいがちだ。

日当たりのいい土手は、Kさんの畑を囲んでゆっくりカーブを描く。ここの畑では

通年、牛の肥育用の牧草が栽培されている。土手に踏み込むといきなりトノサマバッタの

成虫が飛び出してきた。

その次には幼虫が跳ねて、セイヨウタンポポに着地した。

3Z5A5438トノサマバッタ若虫.JPG南九州のトノサマバッタは、成虫、幼虫、そして卵といろいろなステージで越冬している。

昨夜も軽い地震があった。

桜島噴火の空振も降灰も毎日のように続くし、

霧島山の火山性地震も頻発するようになった。

[ 宮崎県 三股町 ]

午前7時。夜露を全身にまとったねぐらの昆虫たちを見て回った。

ベニシジミ、マドガ、ハバチの一種、ナナホシテントウ幼虫、モンキチョウ、

そして、モンシロチョウ。

3Z5A5389モンシロチョウ.JPGねぐらについたモンシロチョウはこれまでにもかなり撮影しているが、そういえば

スジグロシロチョウのねぐらの姿を見たことがない。やはりねぐらの環境が違うのだろう。

歩き始めの坂道で、クサイチゴの花が目に止まった。

3Z5A5325クサイチゴ.JPG
昨晩もツクシの袴剥きをやった。ツクシ狩りの楽しみ、袴剥きの楽しみ、

そして卵とじの味わいと、ツクシは三度も楽しめる。いやそれ以上だろう。

袴を取るのは面倒だと言う人も多いだろうが、私はこの作業をしている時間こそ

嬉しくてたまらない。世間のくだらない喧騒を忘れ、手作業に励むひとときは

得難い幸せであると思える。


春たけなわ

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[ 宮崎県 三股町 ]

歩けばうちから20~30分は掛かるクヌギ林。

オドリコソウの花が咲き始めで蕾も多く、これから先、花を楽しめるだろう。

3Z5A5258オドリコソウ.JPG毎年ここのオドリコソウ群落を羨ましく眺めている。我が家の林にも種が飛んで来てくれぬ

ものか、と。

オドリコソウを撮影していると、猛禽が頭上の空に南の方角から飛来した。

今まで見たことがない猛禽だ。その白い体、黄色い嘴、そして翼の先端が黒いこと、

腰に白い帯があること、

大きさはハシボソガラスとほぼ同大、ということまでとりあえずメモに書き記した。

望遠レンズを構えたが撮影は間に合わなかったからだ。

私の頭上を何度も旋回してから林の北へと飛び去ってしまった。

あとで調べてみれば、ハイイロチュウヒ、とわかった。きわめて特徴的で印象に

強く残った。

上米公園ではミツバアケビの花が咲き始めていた。雌花は強烈な赤色。

B_001543ミツバアケビ雌花.JPG公園のサクラも開花が始まっており、ちらほらと訪れる方もいた。

スジグロシロチョウが吸蜜に余念がない。

B_001506サクラとスジグロシロチョウ.JPG


ヒサカキの花

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[ 宮崎県 三股町 ]

今の時期、どこを歩いてもすぐに匂ってくるのがヒサカキの花。

思わず梢を仰ぐのがこの頃の癖のようになった。

群れて咲くヒサカキの花だが、まばらについた木があった。

これが雌花であった。たしかにめしべしか見えない。

B_001399ヒサカキ雌花.JPG別の木ではおしべがたくさん見えている。こちらが雄花だ。

B_001421ヒサカキ雄花.JPGヒサカキが雌雄異株であることを今日、初めて知った。

植物の本を調べてみると、雌花にはめしべとおしべの両方があるものもあるらしい。

それはどういうことか、もっと詳しく知りたくなった。が、後日ということにしよう。

花弁の色も紫色が入ったものとクリーム色一色のものとがある。

畦道ではベニシジミの姿が目立ち始めた。

B_001488ベニシジミ日光浴.JPGようやく今朝になって確定申告書類の提出を終えた。

例年なら2月中にはとっくに提出しているのだが、今年は締切ギリギリになってしまった。




[ 宮崎県 三股町 ]

猪八重渓谷の遊歩道にはヤマザクラの花びらが落ちていて、

ふと見上げれば白吹雪が風に舞っていた。昨日のことだが、その遊歩道の脇で

たくさんのビロードツリアブ達がホバリングしていた。

IMG_4258ビロードツリアブ.JPG空中の一点に貼りついたような姿から、「吊りアブ」というわけだ。

しかし、この静止している時間はわずかだ。近くに他のツリアブが来るとそれを追飛行し、

追われた方が反転して追う側に入れ替わったりと、いかにも忙しい光景だった。

追飛行の軌跡はまるで無茶苦茶で速度も速く、目で追うのも難しい。

落ち葉が舞い落ちてもそれを追っていく。

空中に漂うビロードツリアブはおそらくは全部、オスであって、

そこへやって来るであろうメスを待ち受けているかのようにも見受ける。

上の写真は70-300ミリズームレンズの望遠端で、フォーカスはオートを使った。

明るい陽射しがあったので、自然光のみで撮影した。

そして夕方の犬の散歩。

3Z5A5124ベニシジミ.JPG畦道の枯れ草でねぐらについた、ベニシジミ。

[ 機材のお話 ]

カメラのストラップについてSLRの三脚回転ストラップをしばらく試してみたが、

カメラを下げて歩いていると揺れが大きいのが気になった。

三脚穴の一点で吊っているのだから当然だがそれがしだいに苦痛になってきて、

SLR回転ストラップは外してしまった。

そこで今度は、外したいときにサッとはずせるカメラストラップを自作してみた。

余っているストラップがあるのでそれをバラし、それとDリングを組み合わせたものを

カメラのストラップ止めに通す。カメラストラップ側には吊り金具を取り付けるだけ。

道具はハサミとストラップの端を溶かして固めるためのライターが、あればいい。

材料費はハンズマンでDリングと吊り金具を買って、546円也。

IMG_4271改造ストラップ.JPG吊り金具はハンズマンにあったものにしたが、いづれ他のタイプも探しておきたい。

全てのカメラにDリングを取り付けたので、ストラップは2本もあればいいことになった。

Dリングの色が吊り金具と違うところが格好悪い。



[ 宮崎県 日南市 ]

3Z5A4886イボタガ.JPG近づく私に対して、翅を広げて威嚇するイボタガ。

幼虫がイボタという低木の葉を食べて育つので、イボタガ。憶え易い名前だ。

じっと静止していると背景に紛れてしまう。

年一回、早春にだけ成虫が現れる。

30数年前、松山市の実家の門灯に飛来したことがあり、

私が初めてイボタガを見たのはそのときであった。

以後、イボタガとの遭遇頻度はきわめて稀。


今日は、猪八重渓谷(いのはえ)を歩いてみた。

イボタガはその入り口駐車場の脇にいた。おそらく自動販売機の灯りに飛来したのだろう。

3Z5A5060猪八重渓谷.JPG岩棚で妙にヒョロ長い胞子体が目に止まった。長さ(高さ)は、4~5センチはあるだろうか。

まるで「もやし」みたいに何本も群れて伸びている。その一本がこれ↓

3Z5A4904.JPG蒴柄.JPG蒴柄は近づいて見ると、薄い緑色がかっている。その先端に弾丸型の蒴がある。

上写真の胞子体はシャキっとしているが、大半は萎びており、蒴が縦にはじけていた。

3Z5A4897蒴の破裂.JPG毛玉のようなものが風に揺れていて、最初はこの毛玉が気になったのである。

さて、何というコケの胞子体(蒴)だろうか。

※このコケはタイ類のマキノゴケMakinoa criapata と、ご教示いただきました。

ご教示いただいた方に感謝致します。

茶褐色の毛玉(アフロ)は胞子を飛ばす弾糸ということです。胞子が飛び出していく瞬間、

肉眼で見えるのでしょうか?


[ 宮崎県 三股町 ]

昨夜、午後9時5分、国道269号線を走行中、目の前を斜めに横断するキツネを見た。
国道沿いには住宅が立ち並ぶ。
走り去った方角は農地が広がる地帯。
このキツネは集落を徘徊して残飯でも漁っていたのだろう。

今朝の犬の散歩中、
農道上にトガリネズミ科の死骸があった。
IMG_4171.JPG

IMG_4179.JPG











頭胴長は5センチ程度。
九州に分布するトガリネズミ科には、どんな種類がいるのだろう。
死骸の頭部がひしゃげているのが致命傷だったのだろうか?







あぜ道のギシギシの葉にはたくさんのコガタルリハムシがたかっていた。
IMG_4193コガタルリハムシ.JPG
メスの腹部は卵巣が発達して大きく膨らんでいる。

[ 宮崎県 三股町 ]

昨日と同じ時間帯、午前11時半頃、コツバメがアセビに来ていた。

3Z5A4688コツバメ産卵.JPG見ている目の前で産卵を始めた。

アセビの花柄部に腹端を曲げて一個づつ産んでいた。

忙しく舞うコースは昨日とほぼ同じで、アセビを離

れてもしばらくするとまた戻ってくる。

飛んでいるときには翅の表の紋様がチラチラ見える。

ストロボのプリ発光に結構敏感で、その瞬間翅を開く。
3Z5A4725コツバメ翅おもて.JPG
何回か写っていたが、右写真がこれでも一番開い

ていた。シャッター速度は1/2000秒だが、それでも若干ブレている。

庭に植わっているアセビは一本だけ。

結局、最後の姿を見た午後4時すぎまで、

同じアセビを何度も訪れてはそのたびに産卵していた。

その間、アセビの花から吸蜜することは確認でき

ず、一度だけ口吻が伸びていたのを見ただけ。


さっそく卵も見ておいた。卵は日が経つにつれ色が白っぽく変色するからだ。

コツバメ卵.JPG肉眼では濃い緑色に見えていたが、しっかり光を

当ててみると薄い若草色で、卵表面には白い幾何学紋様がある。

直径は0.64ミリ、高さ0.43ミリ。

(学研:「日本産幼虫図鑑」による)

卵期は4、5日らしいから来週中頃には孵化するだろう。

庭のアセビにはかなりの数の卵がついているだ
ろう。

コツバメの幼虫は飼育下では共食いすることが多

いというが、野外ではどうだろうか?

蛹はそのまま休眠に入って、羽化は翌年の春。

じつに10ヶ月もの間、蛹で過ごすわけだ。

しかし、宮崎県で過去に一例だけ、11月に成虫の採集記録があるそうだ。
(これも、学研:「日本産幼虫図鑑」による)

なお卵の写真はオリンパスのズイコーマクロ38ミリ+ベローズ、そしてカメラはE-P1。

写真は少々トリミングしている。





[ 宮崎県 三股町 ]

車だと5分程度で行ける、長田峡。 
3Z5A4531長田峡.JPG
川沿いには常緑樹林が残る。



しばらく雨がないが、川の水量は多く、

支流からの流入も凄まじい。



















ミヤマウグイスカグラの花が咲いていた。  
   3Z5A4539ウグイスカグラ.JPG    
葉に毛が多いので、ミヤマウグイスカグラと思う。























庭のアブラナに、コアオハナムグリが来て、熱心に蜜や花粉を舐めていた。

3Z5A4561.JPG土中の繭部屋から抜け出てきたため、体に泥がついている。

玄関先のアセビの花には、コツバメが来ていた。我が家では初めて見る。

もうそろそろ出ているだろうと林を覗いてみれば、ミヤマセセリのオスが

キランソウで吸蜜。

3Z5A4572ミヤマセセリ.JPG



自然観察者とは

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[ 宮崎県 三股町 ]

「しかし、野外観察という長時日を必要とする仕事では、やはりその土地に

住みついてこそ、初めて正鵠を期することができるのもで、

旅先の調査はいくら収穫が多くても、皮相に堕するのがつねである。」

岩田久仁雄 著『自然観察者の手記』(朝日新聞社)のあとがきの一部である。

私はこの言葉を反芻しながら、自分の足元をもっとしっかり見ようと思う。

3Z5A4507カラスザンショウ.JPG
写真はカラスザンショウの幹。

胸径は35センチ程度だろうか。

刺が無数にあって、

いつものように、木をハグする気にはなれない。

もっとも木をハグするおっさんも、その図は異常で

はある。





3Z5A4523クヌギ夕日.JPG
孤立木のクヌギは日当りも最高に良くて、低い位置から横枝を伸ばしている。

クヌギの梢のシルエットが、何かを語っているようにも思えて、

毎日見ているはずなのに、こうしてまた写真を撮っている。





[ 宮崎県 三股町 ]

とんでもなく明るい空を見上げながら、林を歩く。

昨年の秋に下刈りを入念に行ったため、地面もすっきりしている。

クヌギ林の構想を練りながらゆっくり歩く。

春の虫にもアンテナを立てて。

3Z5A4425トビモンオオエダシャク.JPGクヌギの根元にトビモンオオエダシャクの♂が静止していた。とても新鮮な体。

今朝、羽化したのだろうか、それとも昨夜?

シャクガ類の中では大柄だが、♀はさらに一回り大きい。

このあと三股町の上米公園の外灯でも♂を見た。

林を抜けて田んぼに出てみる。

3Z5A4440ツクシ.JPG

ツクシは毎年、卵とじにして夕餉に添える。

















ツクシを眺めて林に戻る途中、スギの雄花に目が行く。

3Z5A4454スギ.JPG「スギ菜」という和名はこの類似から由来しているのだろうか。




クヌギは陽樹なり

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[ 宮崎県 三股町 ]

すぐ近くの山に上がってみた。驚いたことにここのクヌギ林が全伐採されていた。

しかも伐採は去年のことで、伐採は萌芽更新のためであった。

3Z5A4320クヌギ全伐採萌芽更新.JPGしばらくここを訪れていなかったので伐採作業にも全く気付かなかった。

ちょうど営林署の方達がいたので、いろいろとお話を窺ってみた。

ここは「枡安森林公園」となっており、これまで私は都城市が管轄しているのかと

思っていたが、実はほとんどが国有地であり、かなり複雑な事情を初めて知った。

山の頂上部から伐採は進み、まだ残っているクヌギ林も皆伐され、伐採木は主に

日南市のシイタケ業者に買い取られるそうだ。

樹齢が進み過ぎており(30年くらい)伐採期としては遅いようだが、これにもやむを得ない

事情を聞けた。

で、この日当たりの良い萌芽更新地を目の当たりにして、改めて思った。

クヌギは、陽樹なり。

日当たりが何はさておき大事なのである。我が家の林で萌芽更新がうまくいかないのは

むしろ当然である。拙著『じぇえきレストラン』(ポプラ社)のうしろ見返しの写真を

みていただければわかるだろうが、その写真こそ我が家の林の夏の様子である。

じつに薄暗い。下生えも多過ぎる。これではクヌギの幼樹は育たない。

今このままでクヌギ苗木を植えても無駄になるわけだ。

クヌギの大木は数本であるとは言えそれも無視はできないが、

他にカラスザンショウ、センダン、アカメガシワの大木が林の天井を覆う。

クヌギの若木を増やしたければ、

もっと、光を!!   と、いうことだ。

思い切った伐採が必要だし、下刈りももっと徹底せねばならない。

しかし、できれば大木のカラスザンショウもセンダンも、アカメガシワも残しておきたい。

林全体のどこに明るい場所を作るべきか、計画を練り直しているところである。

明るい環境だと低い枝も横に伸びる

3Z5A4346クヌギ.JPG











[ 機材の話 ]

先日落下事故を起こした回転ストラップ。キャノンのEF70-300ミリズームレンズの三脚座に

ネジ止めで固定する方式だったが、ストラップの捻れがしだいに三脚止めネジを緩ませていた。

ストラップを固定しているアルミプレートはスムーズに回転するが、それでも

ネジに回転が伝わっていた。ネジ止めに強化処置が必要だったのだ。

しかし落下事故を起こしたのでは失格である。もう使えない。

そこでこれを改善すべく、今度は三脚座に吊り金具を装着してみた。

完成図はこちら↓

3Z5A4356Dリング.JPG超望遠レンズだとこういった吊り金具は付属しているが、短いレンズでは無い。

短いとは言えど、カメラとの重量バランスからするとレンズ側にストラップを固定したい。

この工作のポイントは、Dリングの工夫であった。ホームセンターではなかなか

置いてないパーツだが、幸い都城市の「ハンズマン」では吊り金具と単体Dリングがあった。

吊り金具にはDリングが組まれていたが、溶接を施していないタイプであった↓

3Z5A4361Dリング全体.JPG
















つまりリングは完全に閉じておらず、指で力を込めるとつなぎ目からリングが開いて

しまいかねない。これでは強度に不安がある。(下写真、つなぎ目の拡大)

非溶接では、リングとは名ばかりで、合わさっているだけ。


3Z5A4363非溶接Dリング.JPGそこで単体で別にあった溶接Dリングを買い求め、Dリングのみ交換した。

リングの径も非溶接は2ミりだったものを、3ミリにしたからさらに強度は増した。

溶接Dリングの耐荷重は20キロとある。ステンレス製。

三脚座に4ミリ♀ネジを切り、固定用4ミリ♂ネジの長さも(三脚座+吊り金具)の厚さに

合わせて切断した。ネジ長は10ミリが一番短いものだったが、これをさらに半分まで

金ヤスリで削る必要があった。ステンレスネジなので時間は少し掛かったが、全部で4本。

やってみれば大した労力でもない。


[ 宮崎県 三股町 ]

今朝は霜が降りてかなり冷え込んだ。

3Z5A4189オオイヌノフグリ霜.JPG真っ白になったオオイヌノフグリも、朝の陽射しを待ちわびているように見えた。

昨日、羽化していたモンキチョウの場所にも行ってみた。

しっかりすがっていたスイカズラを目印にその姿を見つけるのに、少し時間がいった。

すぐには見つからないはずだ、

霜から逃れることができる草の根際にまで潜り込んでいたのだ。

3Z5A4169朝のモンキチョウ.JPG


モンキチョウ

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[ 宮崎県 三股町 ]

午後4時半すぎ。

近くの畦道で、羽化したばかりのモンキチョウを見つけた。

まだ翅の先端は風を受けて弱々しくなびいていた。

3Z5A4116モンキチョウ.JPGモンキチョウが止まっている蔓は、スイカズラ。

[ 宮崎県 三股町 ]

飼い犬の頭を撫でていたら、指先にしこりを感じた。

すぐに体毛を掻き分けてみれば、やはりマダニが吸血していた。

3Z5A4036マダニ吸血.JPG
ほぼ飽血した状態だろうか。しばらくマダニを日光に晒しておいてから、

ピンセットを使ってそっと抜き取った。抜き取ったあと、ダニ防除の薬を滴下しておいた。

我が家の周辺では冬期でも犬の散歩中にマダニがよくつく。

冬だからと言って油断はできない。除去したマダニはアルコール漬けにはせず、

今回は管ビンの中に入れておいた。しばらく様子を見てみよう。

午後5時過ぎ、うちの林のコムラサキ(クマツヅラ科Callicarpra属のどれかちょっと

迷う)の冬芽が膨らみ始めたことに気づいて、足を止めた。

冬芽をよく見ようと身をかがめたら、そこに小さなハチの姿があった。

IMG_4022ハチのねぐら.JPGこの場所とほぼ20センチ間隔で他に2頭がいて、3頭がお互いを意識しつつねぐらを

定めたように見受ける。大顎だけで体を支えて静止している。

ハチ類は(アリも)、大顎をガチンと挟んだままロックできる仕組みがあるようだ。

咥えたままで疲れないの?という心配は無用。

本種はキマダラハナバチの仲間だろうか。



お知らせ

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[ 宮崎県 都城市 ]

玄関を出ると外は妙に生暖かい。ときおり雨も降ったが概ね曇り空。

久しぶりにカメラのレンズが結露した。

都城市の神社近くまで用事があったので、ミカドアゲハ越冬蛹の様子も拝んでおいた。

他にもいないかしつこく探したが、天候が悪いので見つかるはずもない。

先日紹介した望遠レンズに回転ストラップを付けるやり方には、問題が発生。

いつの間にか三脚止めネジが緩み、カメラとレンズが落下するという最悪の事態に。

幸いしゃがんでいたので、落下距離はわずかでしかもフードから着地したので

レンズやカメラへのダメージはほぼ無かった。

回転ストラップは軽やかに回転し、通常では三脚止めネジにストラップの捻れによる

回転力が伝わりにくいはずなのだ。が、しかし改めてストラップの動きを観察してみれば、

レンズが激しく揺れるうちにストラップが三脚止めネジの頭に触れることがわかった。

そうなるとじわじわ、三脚止めネジが緩むようだ。

したがってネジが緩まないような対策が必要となったが、これはなかなか難しい。

つくづくSLRの回転ストラップはよくできていると認めざるを得ない。高いけれど。


2年間続いたジュニアエラの連載記事が3月号で終了。只今、発売中です。

本009.jpg連載を終えて、2年があっという間だったことに驚く。

次回からの新連載は今泉忠明さんの「動物のオキテ」。

連載の仕事が無くなってちょっと気が抜けた感じがする。いやほんとうは少しホッとしている。


映像プロダクション「つばめプロ」さんから、テレビ番組の案内ハガキをいただいた。

本010.jpgいづれも3月3日のNHKテレビで放映。