2014年9月アーカイブ


ヒノキの球果で、チャバネアオカメムシが育っている。

様々なステージの幼虫が見つかるが、卵は孵化済みの殻しか、

見つかっていない。そのうち卵塊も、見つかるだろうか。

新成虫(写真右)と終令(5令)幼虫が、並んでいた。 彼らは兄弟だ。

チャバネアオカメムシ_MG_6160.JPG
体に厚みがあるので、顔の表情がとくに左の幼虫ではわかりづらい。

幼虫も成虫も少し離れた場所からだと、ヒノキの梢そっくりに同化してしまう。

まさにステルス技術と言えるだろう。

成虫はまだウォーミングアップ中。やがて飛び立っていく日まで体を養う。

ブ〜ンンン! 4枚の翅を広げて準備体操?

チャバネアオカメムシ_MG_6166.JPG
ときに、カメムシは匂いを出すときに翅を羽ばたかせることがある。

いつもは翅の下に隠れている、腹部背面(腹板)の色が、

アオクサカメムシと同じように黒色である。

チャバネアオカメムシのホストの範囲は広く、100種を超える植物で繁殖する。

町中の公園や植え込みなど、あらゆる場所で普通に見られるカメムシの代表で、

夜の灯りにもよく飛来する。可愛い顔をしているが、「カメムシ」ゆえ

世の中ではたいへん嫌われている。大発生して農作物に被害をもたらすこともある。

本種はツヤアオカメムシとともに、

ヒノキ・スギの種子発芽率低下を招く、主要な加害虫でもあるようだ。

だからといって、見つけ次第、ひねり潰したところで何もならない。

憂さを晴らすこともできない。被害を出来る限り最小限に抑え込む研究や

工夫をするしかない。



秋の気配が濃くなるにつけ、ジョロウグモの巣網が目立つようになってきた。

馬蹄型の巣網は大きいので、掛かる獲物もでっかい。

今日はフクラスズメがジョロウグモに捕まっていた。

フクラスズメ_MG_6759.JPG
この時期、近所のカラムシは丸坊主になっているが、それはフクラスズメ幼虫が

大発生しているからだ。葉っぱを食べ尽くしてしまい、幼虫のなかには成熟できない

ものも多くいるのではないだろうか?

さて、ジョロウグモの餌食では、ホタルガもいた。翅を動かしていたから捕まって

さして時間が経っていないのだろう。

ホタルガ_MG_6813.JPG
よく見ると、ホタルガの口吻のあたりに、白い泡状のものがついていた。

これを見て、同じマダラガ科のサツマニシキを想い出した。

ホタルガも危険に晒されると毒物質を出すのだろうか?

今度、ホタルガを見つけたら実験してみたいものだ。



食欲の秋

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バッタやキリギリスのなかまの餌は主に、イネ科植物の葉っぱだが、

それ以外に花穂もよく食べる。花穂はおそらく栄養分たっぷりであろうから、

ごちそうであるのだろう。

ツチイナゴ食事_MG_1489.JPG
花穂までよじ登るのはいかにも不用心で、身を危険に晒すだけだ。

それでか、多くのバッタキリギリス類は、夜になってからよじ登ることがほとんどだ。

でも、写真のツチイナゴはよほど腹が減っていたのだろうか?美味しそうに花穂を

食べ続けていた。イネ科植物はずっと識別をおざなりにしてきたから、

写真の花穂も、植物名が正確にはわからない。

仕事部屋_MG_6476.JPG
撮影のため飼育している昆虫は、書斎に持ち込んで、いつでも覗けるようにしている。

24時間とまでは言わないが、肝心な頃合いに様子を観る、という習慣が

身に付いている。私の仕事の一場面だが、これを徹底してやっていると、

日常生活は成り立たず、家庭崩壊につながる。



北九州地方は晴れていたようだが、南九州とくに宮崎の太平洋側は

朝から雨だった。本降りではないが、外での撮影はしばしば中断。

今夏はとにかく、雨が多い。台風の数が少ないのを補うかのようだ。

霧雨程度の寸暇を利用しては、仕事部屋のすぐ外の草むらで観察続行。

ススキの薮中でクサヒバリがしきりと鳴いていたので、姿を探していたら

アカハネナガウンカの交尾カップルがいた。

しかも、カップルの脇で別の♂が求愛するような仕草をしていた。

そのシーンは撮り逃したが、交尾カップルは交尾したままジャンプ飛翔移動

できることがわかった。けっこう、身軽に移動する。

おそらく♂は♀にしがみついているだけだろう。

あかはねながうんか_01A1775.JPG
こうなると、次の段階、産卵、そして卵を見てみたいものだが、では越冬ステージは

何だろうか?

毎年、刈り残している萱場に以前はカヤネズミの巣も見られたが、

ここ数年、営巣が確認できていない。

コガネグモの小さな幼体や、ヒラタグンバイウンカ、など、ススキだけでも

様々な顔ぶれを観察できる。

目線の位置で休憩していた、ハナバチ類の一種。

こはなばち_01A1717.JPG
さかんに身繕いしたあと、弾けるように空へと消えていった。





今朝の博多も快晴。気持ちのよい秋日和。風は涼しいが、陽射しはキツく、

胸元が少し日焼けした。

九州大学を訪問するのは、今日が初めて。

宮崎に移転してからずっといつかは、と思いつつようやく九大に来た。

理学部のある箱崎キャンパスは広い。あらかじめお会いする先生から

案内地図と車の入構許可のやり方を教わっていなかったら、

大学に入ることもできずウロウロしたことだろう。

ただ、理学部もいづれは移転するようだ。

さて、今日の訪問先は仁田坂先生のアサガオ圃場と、

伴野先生の遺伝子資源開発研究センター。

3年前、仁田坂先生の講演を聴講したことがある。場所は京都で、

そのとき、私も講演者の一人として出席した。

アサガオにはびっくりするほどの品種があるが、今日はその実物を

見学できた。種子の保存庫や、アサガオ研究の古書コレクションまで

拝見できた。4度C+低湿で保存すると種子は数十年経ても発芽するそうだ。

昼食後、今度は少し歩いてキャンパスから少しはずれた

遺伝子資源開発研究センターに移動。

アサガオ圃場の隣にもあったが、センターの敷地内と言わず、あちこちに

桑畑が点在していた。桑にもいくつか品種があるようだ。

伴野先生からカイコについての様々なお話を伺い、

あるいは質問にもお答えいただき、3時間以上があっと言う間に過ぎた。

研究センター内の施設も詳しく案内していただいた。

カイコの飼育や写真撮影はこれまでにも何度かやったことがあるが、

曖昧にしていた疑問や、わからないままだったことなど、

そのモヤモヤを、伴野先生のお話を伺うことでかなり解消できたと思う。

実に反省すべき問題点も多かった。

カイコのことをある程度知っているようで、いやじつはわかっていなかった。

野生では生きていけないカイコが、どのようにして、どこから

進化してきたのか?そして、養蚕の歴史もどうやって変遷してきたのか?

モヤモヤがいくつかは解消し、新たな発見がたくさんあった。

なぜ、カイコが誕生したのか、という最大の疑問にも改めて立ち戻る

きわめて貴重な一日であった。

日本の養蚕の歴史、カイコへの思い入れの国民性、、、、、、。

遺伝子資源開発研究センターがいかに大事で、

必要とされるのかという、根本的なことも、勉強できた。

九州大学にこのような研究施設があるのは、温暖ゆえ年5回も飼育繁殖できる

という地の利もあったようだ。

かいこ387.JPG片道3時間20分程度。九大はそれほど遠くもない。

ま、日帰りはキツいけど。







植物の地球

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このところ雨が多い。

物置小屋に立てかけておいた脚立が、いつのまにか鶴草に埋もれていた。

脚立_MG_6456.JPG
雑草というけれど、そのたくましさから学ぶこともあるはずだ。

絡まっているのは、クズとセイヨウアサガオかと思う。

今日は博多に出掛ける前に、この脚立を救出しておいた。使えなくて困るしね。

土がある限り、植物が栄える。

その恩恵を利用して農業が成り立つのだから、あんまり雑草を憎しというのも

矛盾しているかと思える。

今日は、博多に移動。途中、高速道路で事故渋滞があって、ノロノロ運転もあった。

せっかく博多に来たけれど、最近の私は一人で居酒屋に行かなくなった。







ようちゅう

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ここのところ、夜の照明に飛来するカメムシが多い。

仕事場の外灯にも来ているが、町中の商店などに行くと、

踏みつぶされた死骸の数が、半端ではない。だが、

ほとんどの人は地面の残骸に気付くこともなく忙しく通り過ぎていく。

一番数が多いのはツヤアオカメムシで、チャバネアオカメムシも混じる。

成虫の発生はダラダラと続くのだろう、両種とも幼虫をあちこちの

薮や草むらで見かける。

ところで、幼虫といえば、イモムシを思い浮かべる方が多いのではないか、

と思う。カマキリやカメムシや、トノサマバッタの幼虫は、あんまり注目

されないか、いや、目の前にいたとしても、成虫との違いがわかりにくいので、

幼虫がいた、という感覚には馴染みにくいのではないだろうか。

やはり、気持ち悪いイモムシのほうがインパクトが大きいし、

脱皮して変態するドラマチックなところが魅力でもあろう。

まあ、しかしカメムシなども、幼虫を見て、カメムシの仲間と判っても、

成虫の姿を思い浮かべ、種名を言い当てるのは普通種でさえ、

そう簡単にはいかない。

ヨコヅナサシガメ幼虫_5A_0694.jpg
写真上は、ヨコヅナサシガメの幼虫。脱皮直後だから鮮血色をしているが、やがて

全身黒色になる。令数は5令だろうか。サシガメというグループは、肉食カメムシで

あって、他の昆虫に口針をブスリと突き刺し、吸血する。サシガメの仲間を

手で摘むと刺されることもあり、そのとき注入される唾液によって、とんでもない

激痛を被る。私はクロモンサシガメに刺されて、

ズキズキする痛みが2週間以上も続いたことがある。クロモンサシガメは、

我が家の庭でもときどき小走りしている姿を見かける。もっとも素手で捕まえたり

しなければ、刺されることはない。生き物を扱うときは、相手の素性をしっかり

知っておく必要があり、知らない初対面の生き物には、距離をおいて

じっくり観察することから始めたい。可愛いからといって、すぐに手を出すのは

あまり好ましいことではない。相手にとっては迷惑なだけだ。

ま、カメムシやイモムシに好奇心を注いで、手を差し伸べる方はそうそう多くは

ないと思うけれど。私がクロモンサシガメに刺されたのは20歳のときだった。

まだまだ昆虫の知識に乏しかったから、何でもかんでも採集していた頃だ。

エノコログサには、アカスジカスミカメがいた。こちらは成虫。

アカスジカスミカメ_5A_0762.jpg
今日は一日中雨。ヒガンバナが咲いてから、これまで晴れた日は二日のみ。

写真は昨日、撮影したもの。昨日はどんより曇り空で、雨はなかった。





今日もしつこく眺めていたら、ようやく交尾カップルを見つけた。

証拠写真程度しか撮れなかったが、一歩前進と思いたい。


アカハネナガウンカ交尾_MG_1181.jpg
クロメンガタスズメ_MG_6449.jpg
夕方、犬の散歩での拾い物は、クロメンガタスズメだった。

どこにも傷のない新鮮な体だったから、なぜ死んだのだろう?と不思議に思えた。

幼虫は何度も見ているが、成虫は初めてなので、展翅してみた。






トリノフンダマシ

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トリノフンダマシの♀親は、もう卵のうの傍に佇んでいた。

トリノフンダマシ_01A1547.jpg
この場所も、すぐ近くのあの場所も、例年、ほぼ同じ場祖にあるから不思議だ。

よほど気に入っているのだろう。

どの♀親も、卵のうは2個あるが、まだこれから増えるだろうか。

卵のう内で、孵化するのはいつ頃だろうか?

そのタイミングを知っておきたい。


今日は、次男の中学校で運動会。テント設営と片付けなどの作業もあった。

中学最後の運動会だから、午前中、すこし仕事で抜けたあとは、ずっと

観戦していた。昨日は雨で中止となり、今日に順延となった。

曇りだったが、ときおり薄日も射して暑過ぎることもなく、

いい按配の天候だった。中学3年間もあっと言う間に終わろうとしている。



いもむし4種

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 この記事は本日2回目の更新です。

今日も朝から雨。すこし小降りになった合間、外を歩いてみれば、

次々とイモムシが見つかる。

フジの葉を暴食していたのは、オオエグリシャチホコの幼虫。若令もいた。

キオビゴマダラエダシャク_01A1505.jpg
道ばたのコミカンソウには、ナカグロクチバの幼虫がいっぱいついていた。
ナカグロクチバ幼虫_01A1478.jpg
アカメガシワの葉に穴を穿っていたのは、枯れ葉を衣のごとくまとった

ヨツモンマエジロアオシャク幼虫。

ヨツモンマエジロアオシャク_01A1467.jpg
同じくアカメガシワに、枝そっくりの、キオビゴマダラエダシャク熟令幼虫。

体長7センチを超える、尺取り虫だ。

キオビゴマダラエダシャク_01A1494.jpg


アカメガシワの葉をめくって、見つけた小さなゾウムシ。

 ムナコブクモゾウムシ_MG_6188.jpg
体長は3ミリ前後。小さいので、よほどしっかり見つめないとゾウムシ、

いや虫なのかゴミなのかすら判然としない。しかし、

私はこの虫を2年前の冬にも見ており、すぐにピン!ときた。

その2年前にも、写真とほぼ同じポーズをしていた(ツバキの葉上)。

体を横倒しにし、後ろ脚を突き上げるという、一見不思議なポーズである。

今回は同じ葉裏にもう一頭同種がいた。体の大きさがわずかに違うことから、

雌雄の可能性もある。 上の写真は50ミリマクロで等倍撮影したものをトリミング

してある。 持ち帰ってしっかり拡大撮影してみたのが、下の写真。

ムナコブクモゾウムシ-018082.jpg

「ムナコブ」と和名にあるように、胸部が山のように盛り上がっている。

全体の雰囲気は特徴的で、印象に強く残るゾウムシかと思う。

        ただし、3ミリと小さい。

保育社の甲虫図鑑Ⅳによると、国内の分布は九州となっており、稀、とある。

宮崎昆虫同好会会誌「タテハモドキ」バックナンバーを調べると、

本種についての短報が載っており(中武文広:2005、2010)、

それによるとアカメガシワで見つかること、両足を上げる特異な行動について

触れてあった。詳しい生態についてはまだ判っていないようだが、

私の家の周辺でも見つかることから、けっこう普通にいるのかもしれない。

アカメガシワに注目して探せばいいようだが、ホストなのかどうか?



チョロの散歩

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昨日は退屈な一日を過ごした、チョロ。

今日は午前中、たっぷりと散歩に出掛けた。もっとも、私の観察に

付き合ってもらうわけだが。

タテスジグンバイウンカ_MG_6326.jpg
ススキの葉裏に、タテスジグンバイウンカが数頭、止まっていた。

体長は1センチあるかないか、くらいだ。翅の筋模様と黒い眼が特徴的である。

顔の表情を撮れば面白そうだ。

このススキには、クロコノマチョウの幼虫もたくさんついていた。

タテスジグンバイウンカ_MG_0848.jpg
ヒノキの梢には、ギンツバメがいた。

ギンツバメ_MG_6282.jpg
毎シーズン、ほぼこの場所でギンツバメを見かける。食草がこの辺りにあるのだろう。

ガガイモ科の植物らしいから、探してみようかと思う。

たいくつな時間

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前線の影響で、南九州地方は朝からずっと雨。

犬小屋のなかで、じっと退屈そうにしているチョロ。

チョロIMG_0751.jpg

私は室内撮影の準備があり、そのあと撮影待機、撮影本番と、ほとんど

一日中、屋内で仕事をしていた。

先日も書いたが、ズイコーマクロ80ミリを使い始めた。

ちょうど欲しい倍率域をカバーしてくれるので、ベローズとの組み合わせで

屋内撮影専用として活躍しそうだ。カメラもどんどん新機種が登場しているが、

E-PL2でじゅうぶん仕事ができる。本機はリモートケーブルが使えるから

改造ダブルレリーズを介して、ベローズでのオート絞り撮影が可能。

NikonのダブルレリーズAR-10を改造し、OLYMPUSカメラで使えるようにして

いる。高倍率撮影になるので、雲台はしっかりとしたものが必要で、

これも前に書いたが、ビデオ用ザハトラー雲台を使っている。

雲台を載せるアルミ三脚は特注品だが、これは注文すれば誰でも購入できる。

私のように仕事で機材を使うものとしては、できるだけ経費は抑えたい。

かといって、実用性の低いアイデアだけの機材も困る。金額と実用面との

バランスを見極める必要がある。

先日、仕事部屋のすぐ傍で撮影した、ツチイナゴとアカハネナガウンカ。

向き合わせIMG_0742.jpg
ツチイナゴはまだ幼虫。ススキの葉の表裏で、お互い気付くこともなかったのだろう。

方や、葉をバリバリかじる派で、方や、チューチュー吸い派、である。






私の仕事場とは

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  今日はこの記事の前に、森上さんのブログ開設の紹介をしています。


私の仕事場は、撮影に限れば主にフィールドである。当たり前だが。

屋内撮影が必要な仕事もあるが、以前に比べると減ってきている。

そのフィールドのなかでも、敷地内の林や草地は定点観察が力を発揮する。

毎年なにがしかの新しい発見があり、まだまだ自分に見えない世界が

すぐ足下に隠れている、という感触が増すばかりだ。

もっとも、自分の土地のフィールドでは、手入れが欠かせない。

山仕事とも言える作業は、かなりの時間と労力を要するから、

遠くのフィールドに通うエネルギーや経費から少しは解放されても、

観察時間や撮影時間がふんだんに得られる、ともいかない。

ま、それでも玄関から一歩外に踏み出せば、そこがフィールドというのは、

仕事にとってこの上ない好条件であることに違いは無い。

それに、自分の仕事にとって都合のいい自然の姿を維持したり、

改変できるというのも、たいへん大きなメリットであろう。

今の時期は林のへりをヒガンバナの列が彩りを添える。

仕事場1IMG_6045.jpg
ヒガンバナは草刈りのタイミングによっては、左に見える林内でもあちこちから

生えて出て来る。どうやら鱗茎が埋もれたままになっているのだろう。

光と風通しを得ると、眠っていた鱗茎から発芽してくるようだ。

ずっと中断したままだった、人工池の埋設も、先週のことようやく作業できた。

仕事場2IMG_6070.jpg
合成樹脂製のドラム缶(ケミカルドラム、複合ドラム)の容量は、200リットル。

それを真っ二つに切断してあるから、いっぱい注いで100リットルの水が入る。

60×90センチのケミカルドラムを地面スレスレ、水平に埋め込むには、

少々時間を喰った。何より、根っこが多く掘るのも一苦労だ。

このあと池の所在がわかるよう、人工池の周囲に朽ち木を配置する予定。

埋め込み作業に取りかかる前に、100リットルの溜まり水を一旦他の容器に

移したが、ヤブヤンマの中令ヤゴを確認できた。それもかなりの数だった。

ヤブヤンマの孵化幼虫は地面を移動し、ケミカルドラムの高さ30センチの壁を

這い上って、水中に潜ったわけだ。しかし、来年からは、その苦難の道を辿る

必要がなくなり、産卵場所から水中までの移動はずっと楽チンになるだろう。

地面を歩く孵化幼虫(ヤゴ)を一度は見てみたいものだ。

昨日はタイワントビナナフシがクモの餌食となっていたが、

今朝には落下し、替わりにショウリョウバッタの♂が掛かっていた。

ショウリョウバッタ♂IMG_0744.jpg









昆虫写真家の森上信夫さんが、ブログを始められた。


以前は「ぼくはブログなんかはやりませんよ」と断言なさっていたが、

心境の変化というものは誰にでもあるものだ。そのあたりの事情は

ご本人がブログに書かれているので、読めばわかるだろう。

私もいろいろ思うところがあって、「ひむか昆虫記」を「新ひむか昆虫記」

などと改名したが、結局、、、、、、、、、、、

どこが「新」なのか?と首をかしげている方も多いだろう。

ときどき投げやりで、中途半端な記事も多いのが、私のブログである。

一方、森上さんのブログ記事は緻密な文章で綴られ、

ユーモアも交え、いかにも多くの方々の共感を誘う内容である。

少しは森上さんの記事を見習ってちゃんとせねば、と反省しきりである。

「ときどき」更新ということだが、すでに興味深い記事が続き、

その先の展開に期待も高まっている。

上京したおりには森上さんとはフィールドをご一緒することが多いが、

情熱たっぷりに昆虫写真への想いを機関銃のごとく語られる。

その熱い熱い肉声が、モニターの中からも届いてくるような気がする。

当ブログでもよくモデルになってくださるが、2011年の秋に秋が瀬公園で

機材紹介のお姿を、ここに貼ります。担ぎ棒というストロボ技の一つ。

森上さん2011.jpg






悪魔の口づけ

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朝一番、庭に出てみれば、タイワントビナナフシが宙づりになっていた。

タイワントビナナフシIMG_0595.jpg
タイワントビナナフシの発生消長が今ひとつわからないのだが、8月ころから

ポツポツ成虫の姿を見かけるようになる。

夜行性の彼らが、我が家の照明に引き寄せられたのは間違いないだろう。

そして、その結果、無数に網を張っているヒメグモの餌食になったのも

当然の成り行きであったのだろう。

トビナナフシのお腹には、卵がぎっしりと詰まっている。

まだ生きているのではないか、と体に触れてみたが、まったく反応はなく

ダラリと棒切れのようであった。残念。

今日も午前中だけ、ヒガンバナに来るチョウを撮影した。

とくに私は、ヒガンバナにアゲハが似合うと思うので、しつこく撮影した。

アゲハ5.jpg
そのうち、カラスアゲハのメスも一度だけ現れた。

カラスアゲハ♀2.jpg



ヒガンバナと蝶

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朝は濃い霧に包まれていたが、今日は久々に晴れた。

昨日は肌寒いほどだったのに、たちまち夏日。気温も30度まで上がった。

まさに残暑。

朝食をとっていると、窓の外でクロセセリが弾んでいた。

長い口吻を伸ばして吸蜜を始めたので、あわてて窓を開けて撮影。

クロセセリIMG_0415.jpg
嬉しい悩みだが天気が好転すると、食事もゆったりとはいかなくなる。

水分補給には気を遣うが、休憩などという時間はほとんどない。

カメラ4台に様々なレンズを装着し、縁側に並べておいて撮影に臨む。

畳に日本刀を何本も突き立てての勝負、という時代劇をふと思い起こす。

まさに真剣勝負だ、、、なんて、ちょっと大袈裟だが。

今日の撮影は、望遠ズームレンズから、超広角レンズ、超接写マクロレンズまでと

画角の領域が広くて、レンズ交換をしている暇などはない。

それだけ、庭の中だけでも興味深い虫の生業があったのである。

全部を紹介できないので、チョウだけに絞ろう。

花盛りのヒガンバナには、アゲハ類が次々と飛来していた。

アゲハ701A0551.jpg
写真はアゲハ(ナミアゲハ)のメス。オスも時々現れて、そうなるとメスに

しつこく求愛するようになる。

写真(下)のモンキアゲハと、ナガサキアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、

が次々と飛来したがなぜか、クロアゲハの姿はない。

過去7年間においてもクロアゲハは極めて少ない。いやほとんど来ていないだろう。

他に期待できるのは、オナガアゲハだが、これも来るには来るが、数は少ない。

モンキアゲハ701A0484.jpg

モンキアゲハIMG_0548.jpg






ツクツクボウシの鳴き声に混じって、まだアブラゼミの声もわずかに聞こえる。

午前中、敬老会の催しに参加してからうちに戻り、林に降りてみた。

ケヤキの幹にまだアブラゼミがいた、と近寄ってみれば、すでに死んでいた。

アブラゼミ病死IMG_5951.jpg
かびの一種「白きょう病菌」だろうか。体のあちこちから白い粉が吹き出ていた。

庭の青紫蘇の花には、連日、多くの昆虫たちが訪れている。

今日はハラボソツリアブの一種も来ていた。

IMG_5969.jpg
画面左側がメスで、花で蜜を吸うのはもっぱらメス。したがって、飛翔を先導する

のもメスということになって、オスのほうは引っぱり回されているだけに見える。

それにしても後ろ足が極端に長い。バッタのようにジャンプに使うわけではない。



ヒ・シ・ア・ミ

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暗号めいた「ヒシアミ」とは?

本日、庭で撮影した蟲4種。

まずは「ヒ」。ヒラタグンバイウンカ。

ヒラタグンバイウンカ15A_0329.jpg
ススキの葉裏にピタリと貼り付いていて、実際には目を凝らさないと見落として

しまうところだった。葉っぱに同化しているのである。ストロボを使って

しっかりと姿を表現してみたが、見た目とはかなり違うイメージになる。

じつは発見当初、2匹が並んでいたのだが、一匹は瞬時にして飛び去ってしまった。

「シ」、とはシロオビトリノフンダマシ。

シロオビトリノフンダマシ15A_0357.jpg
大柄なトリノフンダマシやオオトリノフンダマシ、に比べると、遭遇する頻度は

低いように感じるが、今日は仕事部屋のすぐ傍にいた。夜になってから円網を張る

ようだ。

「ア」は、アカハネナガウンカ。

こちらも仕事部屋出てすぐの、ススキにいっぱいいる。

いっぱいいるけれど、写真で表現するのは難しい。 4匹並びが精一杯。

アカハネナガウンカ群れIMG_5750.jpg
どうやら産卵も盛んに行っているようだ。 交尾カップルをしつこく探したが

配偶行動は見ること叶わず。

さいごの「ミ」は、ミヤマカラスアゲハ。

ヒガンバナの花には、毎年、必ずミヤマカラスアゲハがやって来る。

大きなメスが何度も何度も、吸蜜を繰り返していた。

ミヤマカラスアゲハ♀IMG_5845.jpg
余程、お腹を空かしていたのだろう。 このメス親が我が家のカラスサンショウに

産卵したとして、その子供たちは全て越冬蛹となって、来春、羽化する。

いっそ採卵飼育をして春型の越冬蛹を、、、などという誘惑もあるが、

私は飼育を好まないので、敢えてそれはやらない。




アオバセセリ

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今日、二度目の更新です。

朝から雨はずっと降り続け、観察会中止のみならず、

午後から予定されていたTV番組収録も室内で行うことになった。

スタジオ撮影のシーン撮りでは、アオバセセリ幼虫の顔を撮影する私。

ちょうど庭のヤマビワにはアオバセセリの幼虫巣がたくさんある。

幼虫はまだ3令かと思う。

アオバセセリ幼虫WW137876.jpg
若い令期の顔は色が浅いけれど、面白い表情だ。

オリンパスオートベローズにズイコーマクロ80ミリ+専用クローズアップレンズ、

カメラは、オリンパス E-PL2、という組み合わせで撮影してみた。

雲台はビデオ用のザハトラーDV15。

ザハトラーDV15は結構な価格だが、以前ビデオの仕事で購入したもの。

高倍率撮影では重宝する雲台だが、本一冊出した初回印税分くらいする。

雲台にしろ三脚にしろ、ビデオ機材の世界はスチール写真機材よりか

一桁上の価格帯である。




スズミグモ

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一昨日、獲物を捕らえていたスズミグモ。

スズミグモIMG_5655.jpg
ドームの中に迷い込んだ虫は、上に向かって飛ぶので、ドーム天井にいる

スズミグモは、待ってました!とばかり、獲物を抱え込むことができる。

スズミグモ701A0373.jpg
スズミグモは特徴的な姿をしており、他のクモとの区別は容易い。

突出した目玉模様もあって、タコのような表情がユーモラスだ。

今朝は雨。気温も低い。予定していた観察会は、残念ながら中止とした。



庭のカメムシ

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玄関先のコマユミに、キバラヘリカメムシの卵を見つけたのは

もうだいぶ前のことのように思っていたが、ふと思い出して、

覗いてみれば、すでに孵化し終えていた。

ホオズキカメムシに比べると、産卵の仕方はいかにも、雑である。

キバラヘリカメムシ卵15A_0198.jpg
まるで絵文字を描いたような、列をなす卵塊。 ちょっとは、ホオズキへりカメムシを

見習いなさい!と言いたくもなる。

この乱雑に並んだ葉を、裏返すと、孵化幼虫たちが、整然?と佇んでいた。

キバラヘリカメムシヨウチュウ15A_0215.jpg


二日間、留守している間にヒガンバナの茎の数がずいぶんと増えた。

例年、敬老の日あたりで花盛りとなるから、もうあと少し三〜四日先だ。

開花はまだ二株だが、さっそく、モンキアゲハのメスが来ていた。

ヒガンバナ15A_0030.jpg
ゴーヤの花には、キタキチョウがよく訪れている。気をつけないと、

この花ではアズチグモがよく待ち伏せをしている。

キチョウIMG_5009.jpg
先日、お日様を画面に入れて撮ったナガコガネグモのメスの、すぐ隣に

オスが陣取っていた。脚を一本失っている。
並んだ雌雄。 オスと比較するとメス(左)にしては小さい。
メスはまだ亜成体だろうか。
ナガコガネグモ雌雄15A_0013.jpg
昨日の記事で、「二本松」が切り倒された時期の記憶が間違っていた。

切り倒されたのは私が高校を卒業した年の、12月17日(1977年)。

当時、私は18歳。松ぼっくりのスケッチを探したら、ファイルにとってあった。

紙は黄ばんでいたが、ムリも無い。37年前のスケッチだ。

せっかちな性分にしては辛抱強く描いたと思う。早くカメラが欲しい、と念じていた

当時が懐かしい。

松山の実家のすぐ傍、

いつも観察に訪れるエノキ大木は、3本並んでいる。

もともと、その場所にはクロマツの大木2本が植わっていたが、

松枯れとなって倒木の危険性がある、ということで私が高校2年のときだったか、

( 訂正:当時18歳、高校を卒業した年の12月でした。 )

切り倒された。重信川河川敷に沿って並んだ二本松は、どこからもよく見えて、

実家に戻るときは「二本松まで」と言えばタクシーの運転手にも通じたのである。

大勢がロープを引き、巨木のクロマツがいよいよ倒れるという瞬間に

立ち会った私は、妙に悔しく悲しかった。それまでは、目印としての存在くらい

にしか思っていなかったクロマツだが、幼少の頃から見慣れていた風景である。

残念な気持ちが急に湧いてきて、しかも伐採作業に馳せ参じた団体の方々が

嬉しそうに楽しそうに作業する姿が、恨めしかった。

当時、地面に落ちていた松ぼっくりを持ち帰って、わざわざ鉛筆でスケッチした

ことを、今日になって想い出した。あのときは、けっこう感傷的になって、

やるせない気持ちで一杯になったのだと思う。

伐採されたあと、とくに何を植えていたわけでもなく、神社の石碑が

二つ並んだ草地になっていたが、10数年経たのち、実生から育ったエノキが

大きく枝を広げるまでになり、今日に至っている。

ここにはセンダンの大木も二本、あって、狭い土地ながら毎年、クマゼミが

数多く羽化している。アブラゼミは劣勢で少なく、300メートル北にある

神社境内では、逆にアブラゼミがもの凄い密度で発生しており、そちらでは

クマゼミは滅多に姿を見ない。

伐採されたクロマツのことを思い出したりしていたが、目線のすぐ先で、

ジョロウグモのメスが脱皮を始めているのに気付き、我に返った。

ジョロウグモ脱皮IMG_5232.jpg
あいにくと風が吹き続けていて、振り子のごとく揺れていた。

写真撮影にはシンドイ状況だった。しかし、刻々と脱皮は進行する。

メスの脱皮の間、画面の上で見えないが、オスがじっと見つめていた。

ジョロウグモ脱皮IMG_5276.jpg
完全に体が抜けきるまで、ずいぶん長く感じたが、実際にはわずか8分程度だった。

したがって、クモ類の脱皮を偶然に撮影できるチャンスはそう多くない。

個体数がきわめて多いササグモなどは脱皮に立ち会える機会もよくあるけれど。


今日の写真は、昨日、愛媛県、松山市で撮影したもの。


さて、WiMAX接続が使えるノートPCは、私の場合、VAIOだが、

松山に持って出たのは、MacBook Air。軽くて薄くて、持ち歩くなら

MacBook Airがいいやと、軽い気持ちでいたのだが、

MacBook AirにはVAIOに内蔵されたWiMAX接続ユーティリティというものが

無いことにハタと気付いた。

小さなカマキリ

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花壇で獲物を待つハラビロカマキリを撮影していたら、

とても小さなカマキリが、すぐ目の前にいた。

サツマヒメカマキリ幼虫IMG_4897.jpg
大きさは、7ミリ程度。 とにかく小さい。もちろん、まだ幼虫である。

この幼虫が成長して、成虫になるのは10月以降の秋だろう。

本種が、ヒメカマキリなのか、サツマヒメカマキリなのか、わからない。

しきりとあたりを眺め回し、ボクサーみたくときおり鎌脚を伸ばしたりしていた。


 さて、昨日、届いた「カブトムシ山に帰る」(山口進 著)を一気に読み終えた。

私の林はどちらかと言えば、奥山に近いかもしれない。堆肥はほとんどなく、

朽ち木でカブトムシは育っているからだ。毎年、小さいカブトムシのほうが多い。




太陽

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この記事は、今日2回目の更新です。

霧がはれてから、久しぶりに青空が広がった。

せっかくだからお日様を画面に取り込んだ写真を撮りたくなった。

ナガコガネグモIMG_8741.jpg
犬小屋のすぐ傍に網巣を張った、ナガコガネグモの♀。

足場の条件が悪くて、大きな円網にはならないようだが、もう数日前からずっと

ここで頑張っている。と、思える。

花壇で獲物を待ち伏せするのは、ハラビロカマキリの♀。

ハラビロカマキリIMG_8766.jpg
小さなハチやハエ類をときどき捕まえて、美味しそうに食べていた。

このところやたらと数が増えた、ホソヘリカメムシ。

ホソヘリカメムシIMG_8757.jpg
カメムシの中でもよく飛翔し、飛ぶ姿はハチのようでもある。

腕や手に止まって、汗を吸うこともよくある。その写真も撮ろうか思ったが、

すでにポジ写真のストックがあるので止めた。

まだ撮れていない、様々なシーンに力を注ぎたいものだ。

イヌビワの葉裏には、トリノフンダマシの♀成体がいた。

トリノフンダマシIMG_8845.jpg



霧の朝を迎えた。

玄関出たらすぐのボケの木に、スズミグモの網巣がある。

霧のおかげで白く染まってよく目立つ。

ドーム型の裾回りは、直径20センチ程度とまだ小さい。

スズミグモの網巣IMG_4810.jpg
ドームの天頂にスズミグモが仰向けになって構えている。 まだ幼体である。

成体になれば、ドームの径も高さも、もっと大きくなる。

スズミグモ♂IMG_4817.jpg
スズミグモは関東以南の暖地に生息するクモだが、清瀬に住んでいた頃には

一度も見たことがなかった、と思う。 宮崎では普通に見られるクモだが、

ジョロウグモなどに比べたら、ずっと少ない。

ラデンキンカメムシの撮影で訪れた、

奄美大島ではスズミグモの数は半端でなく多かった。生息密度がきわめて高い。

スズミグモは、南に下るほど勢力が増すようだ。

 さて、昨日、来週予定している観察会の下見をしてきた。奇麗に手入れされた

クヌギ林で、林の手前は畑の間の小道をしばらく歩く。

小道を車まで戻る途中、往路では気付かなかった、カナムグラの群落に目が止まった。

カナムグラIMG_4795.jpg
地面から高さ2メートル、横幅6〜7メートルの大きな群落だった。

べた〜っと、平面に伏して広がる群落もよく見かけるが、塀のごとく立ちはだかる

カナムグラ(金葎)には、整然とした美しさを感じる。

もみじ型の葉が、互いに譲り合うかのように、しかしそれぞれが懸命に少しでも

多くの太陽光を受けようと、身を乗り出しているような様に、カナムグラの

声が聞こえてくるような気さえする。

タテハチョウ科のキタテハの食草ということで、カナムグラの名前は

高校1年生のときに憶えた。キタテハの食草外産卵という行動を観察したのは

そのころから少し後だった。カナムグラの雌花の穂は、ホップに少し似ているが、

同属で本州中部〜北海道に分布するカラハナソウが、ホップそっくりだ。

カラハナソウの果穂には特有の香りがあるそうだが、ホップの代用にはならないの

だろうか?というか、その香りは一度、嗅いでみたいものだ。どんな香りだろう。

花期は今頃のようだ。北海道に行ってみたくなった。







蜘蛛の巣網見本市

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「蜘蛛」は読めても、クモを漢字で書けなかった。

普段、キーボードばかり叩いていると、どんどん漢字を忘れてしまう。

メモ帳をつけるときは、わざと難しい漢字を使ってみたりするが、漢和辞典を

開く時間はそれほど苦痛にならない。まあ、ほかの漢字に寄り道することも

しばしばだが。

紙の書物をめくる手作業は自分にとって大事である。

 今朝は濃い霧が立ちこめていた。

こういうときは、クモの巣網の展覧会となる。網巣の見本市だ。

巣網、網巣、どちらでもいいような気がするが、「クモの巣」というと

少しでもクモの生態を知った者には抵抗がある。

糸でできた網は単なる巣ではなく、獲物を捕らえる罠(トラップ)である

からだ。寝泊まりする、あるいは隠れ家となる巣は、網とは別にあるか拵える

種類も多い。

さて、玄関の庇にかなり前からジョロウグモのメスが網巣を構えていた。

「まだまだ幼体だなあ」と眺めていたが、今朝のこと、小さなオスが来ており

交接していた。(交尾とも言うけど、交接のほうがクモの場合はしっくりとするよう

に個人的には思う。英語だと、matingあるいはsexual union)
ジョロウグモ交接IMG_4775.jpg
「あれ?いつの間に成体になったの?」と近寄ってみれば

足下のタイルの上に、真新しい抜け殻が落ちていた。

ジョロウグモ脱皮殻701A0306.jpg
昨日の昼間には見ていないから、昨夜から今朝にかけて、脱皮し、成体になったと

思える。成体になってすぐ、オスを受け入れたわけだ。いや、

それはオスの側にとって、好都合だったのかもしれない。

以前、脱皮直後のオオトリノフンダマシのメスにオスがマウントしているのを見たことがある。

メスは脱皮後しばらくは動けない。オスにとって、メスに食べられてしまう危険性が

低い状況だったのではないだろうか。

スズミグモのドーム型網巣など、たくさん網巣を撮影した。

霧がはれて、気温が上がると、それまでいっぱいあった網巣がどこに消えたか?

というほどに見えづらくなった。クモとしては、それが狙いであろうから。

一方、網巣を張らないアズチグモのでかいメスが、イヌビワの葉上で

「おいで、おいで」をしていた、、、、ように、見えた。

アズチグモIMG_4711.jpg









先月、ある児童館で催した観察会で、朽ち木の中からチビクワガタを

多数、見つけた。

観察会の講師の仕事ではカメラを持たないようにしているので、

写真撮影はできなかった。

昨晩深夜から待機していた孵化のシーンが、今朝のほぼ予定通りの時刻に撮影を

終えることができ(私の推測時刻から30分遅れだった)、

ようやく時間がとれたので撮影に出向いてみた。

朽ち木を少し削ると、すぐに成虫と幼虫が現れた。

チビクワガタ701A0213.jpg
成虫の雌雄の判別は難しい。大あごの小歯の数を見ればいいようだが、肉眼では

ましてや老眼では、まったくわからない。

若令・熟令幼虫に混じって、前蛹もいた⬇️

チビクワガタ前蛹701A0233.jpg
蛹もいたのだが、蛹室を削っているときにうっかり体まで切ってしまった。

蛹はどうしても見たいので、この前蛹を持ち帰ってみた。うまく蛹化して欲しい。

チビクワガタの撮影に出る直前、庭のイヌビワの梢を覗いてみた。

クワカミキリが気になっているからだが、もう一つには、イヌビワの塾れた実に

やってくる訪問客を追加しておきたかった。  すると、期待通り、

カブトムシの♂が、実を抱えるような格好でむしゃぶりついていた。

カブトムシIMG_8713.jpg
足場になる葉がちょうどいいところにあった。

数日前にも庭でオスの死骸を拾ったが、それも今日のオスも、ミニサイズだ。

小さいカブトムシばかり、やけに目につく。




昨日、イヌビワの枝を後食する、クワカミキリの雌雄がいた。

♂が残した食痕の長さは30㎝以上もあって、白く目立つ。

今日の様子を覗きに庭に出てみたが、クワカミキリの姿は見当たらなかった。

部屋に引き返そうとしたそのとき、

目の前の青紫蘇の葉上に、ベニイカリモンガ がいた。

ベニイカリモンガ15A_9942.jpg
本種が我が家の敷地内で発生したのかどうか?定かではない。

家の周辺で一度も目撃したことはないし、記憶に一番新しい出会いは、

昨年の5月中頃に、宮崎市加江田渓谷で一匹を見たに過ぎない。

場所を選べばベニイカリモンガを見るのはそう難しくはないが、数は極めて少ない。

3カット撮影したところで、素早く林の中へと姿を消してしまった。



クヌギ材置き場には、連日、タマムシが産卵に訪れている。

他にも朽ち木に集まる昆虫は多く、観察にうってつけの場所である。

ところが先週、クヌギ材の隅っこにヨコヅナサシガメの若齢幼虫が

寄り固まっているのに気付いた。そして今では3〜4令までに育っている。

ヨコヅナ幼虫701A9878.jpg
なるほど、クヌギ材置き場にはいろいろな昆虫が出入りするので、

ヨコヅナサシガメの母虫は、ここに産卵を決断したのだろう。

じつは6月ころ母虫の姿をこの場所でよく見かけていたが、

それは自分の腹を満たすだけではなく、獲物が潤沢に得られることを

しっかりと確認していたのではないか、と今になって納得ができた。

ヨコヅナサシガメ幼虫がどのような獲物を捕らえるのか、興味あるところだが、

材を利用する昆虫の姿をしっかり見たい私としては、それらが次々と

餌食になり、ポイッと捨てられてしまうのもちと、困るのである。

ヨコヅナ幼虫701A9820.jpg
写真はヒゲナガゾウムシの一種が吸血されているところ。

逆にヨコヅナサシガメ幼虫を補食するような天敵がいればいいのだが、これまでの

ところ造網性のクモくらいしか、観察できていない。ヨコヅナサシガメ幼虫は

我が物顔で徘徊している。何匹いるだろうか?ともかく幼虫たちを別の場所に

引っ越しさせようと考えているところだ。

ランタナの花には、ホシホウジャクが吸蜜に来ていた。 

ホシホウジャク15A_9767.jpg