2016年3月アーカイブ


白い卵

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三股町 田上

スイバやギシギシの葉っぱをかき分け、根際の葉柄や茎を丹念に探せば、ベニシジミの卵は見つかる。

しかし、確実に見つけるには、母蝶が産卵しているところを見届ければいい。ベニシジミの母蝶は丸みを帯びた翅型からすぐにわかるし、動きを少し眺めていれば、産卵衝動を読みとることもできる。ただの卵探しより、楽でもある。
写真は、昨日、目の前でスイバの茎に産み落とされた卵。

ベニシジミ卵0331.JPG
ベニシジミの卵の大きさは、直径約 0.6ミリ、 高さ約0.3ミリ。  
撮影に使ったレンズは、ズイコーマクロ20ミリレンズ。

昔々その昔、OLYMPUSの接写システムは非常に充実していて、NikonやCanonのユーザーであっても、こと接写撮影機材に関してはOLYMPUS機材を所有していたカメラマンは多かったはずで、私もその一人だった。その当時のマクロシステムが今でも活躍している。特にレンズ。



三股町 田上

コナラの緑銀色の芽吹きに、しわざがあった。 葉縁に沿った食痕である。
しわざヤママユIMG_3278.JPGそっと葉をめくってみれば、、、、、、、、
しわざヤママユIMG_3279.JPG
いました、ヤママユのふ化幼虫(1令)。 静止している葉先も食べている。じつは、昨日のこと、幼虫がこの場所の葉表に堂々と静止していたので、今日になってしわざを見つけることができた。観察ポイントが絞れていると、しわざを見つけ易い。普段はこうして葉裏に隠れていることがほとんどだ。この食痕は、幼虫が生まれて初めての食事ということになる。


昨日載せたカワトンボのことが気になって、今日も用水路に沿って歩きながら覗いてみた。あらたに上陸したヤゴがいたが、羽化不全で脱皮できずに死んでいた。
カワトンボ羽化不全IMG_3122.JPG


都城市 枡安森林公園

ヤマザクラを眺めながら、弁当を食べた。おかずは昨夜の残り物のホウレンソウ、牛蒡の煮物と焼き鮭。おにぎりは、一個。花見は山桜で、独りで佇んでいるのがいい。耳に届く音は、野鳥の囀りだけ。

ヤマザクラ_Z5A3004.JPGキブシの花はほぼ終わっていた。ミヤマセセリが多数舞っていた。キアゲハ、アゲハ、が公園の頂上を素早く飛び去って行った。テングチョウがエノキで産卵していた。

山を下る途中、ヤマガラが山桜の梢でしきりと何かを探している様子。これは何かあるな、と車内からカメラを構えてみた。

ヤマガラは枝先へと移動し、そこに付着しているムネアカアワフキの幼虫巣を嘴でむしり採っては、殻を割って中の幼虫を食べ始めた。ムネアカアワフキの幼虫巣は石灰質の固い殻で出来ているが、その頑丈な巣も、ヤマガラにあっては何の防備の役にも立たないことを知った。ちょうど今の時期は、ムネアカアワフキ幼虫が熟令期であり、でっぷり太った栄養満点の餌を、ヤマガラはちゃんと知っているのであろう。
ヤマガラIMG_3245.JPG

中学生の頃、海岸の岩牡蠣を石で砕いて食べたことを、ふと思い出した。
ヤマガラがムネアカアワフキ幼虫の天敵であることを、初めて知ったが、シジュウカラやコゲラなども食べているかもしれない。

ムネアカアワフキ幼虫のことは、拙著「虫のしわざ観察ガイド」66-67頁に出ているので見て下さい。

自宅下の谷津田の用水路では、カワトンボ(アサヒナカワトンボ)の羽化殻が見られるようになった。

カワトンボ羽化殻IMG_3111.jpg


羽化殻の傍に成虫も見つかった。
カワトンボIMG_3092.JPG


三股町 田上

先日、イヌビワの芽吹きで見つけた、イシガケチョウの卵。

イシガケチョウ卵74枚調整.JPG卵の高さは、0.65ミリ。 1ミリ無いのだから、とても小さい。

そして、サルトリイバラの芽吹きでも卵を見つけた。こちらは、ルリタテハの卵。
サルトリイバラ新芽IMG_3161.JPG
ルリタテハの卵も拡大してみた。
ルリタテハ卵60.JPGイシガケチョウの卵は、ズイコー20ミリマクロレンズ、ルリタテハは、ズイコーマクロ38ミリ。
前にも書いたが、20ミリで拡大率を稼ぐより、38ミリで余裕のある構図の画像にしてトリミングしたほうが、後々レイアウト上、使い易いことと、画質面でも優位ではないか、と思う。

とは言え、20ミリの拡大率の魅力についつい惹き込まれて使ってみたくなる。20ミリだとエクステンションチューブも短くて済む。

庭にアカハネムシの一種がいた。クヌギの葉上から地面近くのヨモギの上に落ちたところ。
アカハネムシIMG_3044.JPG


三股町 田上

今月に入ってから、イシガケチョウの姿は時おり目にしていた。そろそろ産卵も始まっているかなと、毎日イヌビワの若芽を覗いてたが、ようやく卵を見つけた。1メートル先でも肉眼でそれとすぐにわかる。
イシガケチョウ卵IMG_3076.JPG
山吹色の丸い粒が。見えるかな?

アセビの花で吸蜜する、イシガケチョウ。
イシガケチョウIMG_3132.JPG下向きの姿勢のせいもあって、花模様に紛れてしまう。

ジャガイモの植え付けの準備で畑を耕していた嫁さんに、イシガケチョウの卵を見せてみた。

「ほら、これがわかる? イシガケチョウの卵だよ」

Y「イシガケチョウ、知ってるわよ」

「ほんと!?英名は、マップバタフライって呼ばれるんだけど、タテハチョウの仲間だよ」

Y「翅の模様が地図みたいなんでしょう。知ってるわよ」

「おかしいなあ、イシガケチョウを知っているなんてのは、ハッタリかと思ったよ」

狭い家庭菜園だけど、土をシャベルで堀り耕すのは結構な力作業だ。
花壇ももっと拡げたいこともあるので、そろそろ、小型耕運機を買ってもいいよね、とは
先日からの会話で出始めた話題。

ジャコウアゲハIMG_2934.JPGジャコウアゲハが羽化していたし(上写真)、ミヤマカラスアゲハ ♂が庭を飛んでいた。黒いアゲハが飛び交うようになると、春も本番だ。

スミレIMG_2915.JPGもっとも身近に感じる、スミレ。



新著紹介

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岩崎書店の「よみきかせ いきもの しゃしんえほん」シリーズの21、27巻となる、

「うまれたよ!ホタル」、「うまれたよ!ボウフラ」 は、仙台在住の昆虫写真家、中瀬潤さんの最新刊本。

ボウフラとホタル.JPG
ボウフラは、ヒトスジシマカを、ホタルは、ゲンジボタルが主役となっており、卵から育っていく様子を描いている。

先月、仙台での撮影では中瀬さんにフィールドを案内していただいた。振り返れば、中瀬さんと初めてお会いしたのは、平凡社の月刊「アニマ」が休刊になった頃で、「アニマを考える会」だったかそういう会合の場であったから、23年前のことだ。お互い同業者ということで、情報交換などさせていただくことも多く、今回の2冊の本の撮影ウラ話なども、参考になることがいっぱいあった。

私が同じテーマで本を作るとしたら、どう構成するだろうか、どう撮影しただろうか、などと思い描いてみないでもないが、実際に自分の目で観察を始めない限り、机上の空論に過ぎない。

三股町 田上

雨は上がったが、気温は低い。それでも活動する昆虫の姿は多く、菜の花に盛んに産卵していたのは、スジグロシロチョウ。

今日も室内作業に追われるが、キリのいいところで外に出てみた。正午前、庭を低く舞うツマキチョウ♂を見つけて追いかけてみた。余程、お腹が減っていたのだろう、様々な花で吸蜜を繰り返していた。
ツマキチョウ♂IMG_2848.JPGこのオスを追いかけているうちに、もう一頭のオスも現れムラサキケマンの花に戯れていた。

クヌギはまだ遅れているが、コナラの芽吹きが始まっている。

コナラ芽吹きIMG_2785.JPG



三股町 田上

雨が降り出さないうちに、飼育室の外壁修理をしておいた。飼育室は西向きに開放しており、西風が強いときは雨が吹き込んでしまう。かといって完全に壁で遮断できないのは、ここにエコ給湯器の室外機が設置されてもいるからだ。それと、飼育する際にできるだけ野外条件に近い温度管理をしたいからでもある。しかし、作業台には卓上電動ドリルなど工具も設置しているので、せめて作業台だけには雨が降りかからないように遮蔽壁を拵えていた。それが昨年の大雨強風時に吹き飛ばされてしまった。ポリカ透明波板6尺と杉角材、しめて材料費1,179円で作業を済ませた。雨しぶきが直接掛からないにしても、やはり外気に晒されているので、卓上電動ドリルは錆だらけになっている。霧がよく発生する土地柄でもあるので、湿気がどんどん侵入してくる。

さて、先日、ツルボの記事を書いたが、当初、ノビルと勘違いしていて、訂正した。ノビルの葉はツルボよりほっそりしていて、白っぽい。一見して、ツルボの葉と区別できる。
ノビルIMG_2904.JPGノビルの葉はちぎってみると、ネギやラッキョウの香りがする。ざっと見渡してみたところ、ノビルは少なく、圧倒的にツルボの方が多い。多いというより、日当りのいい裸地、畦道にはツルボの若草で溢れている。下の写真の斜面の緑草はほぼ全て、ツルボ群落。
ツルボIMG_2863.JPG
春先はツルボの一人勝ちとも言えるが、しかし、このあとからは様々な植物が芽吹いて成長してくる。
秋になってこの斜面がツルボの花畑になることはない。花茎が育つ条件には様々あるのだろうが、日当りも大きく関係しているだろう。

ツルボIMG_2816.JPG球根を見ておきたかったので、庭に繁茂するツルボの一株を掘り起こしてみた。
掘ってから土を洗い落とすと、ラッキョウ型の球根が現れた。
ツルボIMG_2823.JPGツルボの球根は食用となる。

ツルボもノビルも、花の時期には目につくし、虫もよく集まるので気に掛けていたが、花茎が無い時期については、存在すら忘れていた。春になると威勢のいいユリ科の若草が溢れるのを、正直言って不思議に思っていたが、その正体にハタと気付いたとき、なるほど、これはヒガンバナにも似ているなあ、と合点できた。

写真はすべて昨日、撮影。

今日は午後から、仕事で使う写真データの整理、蔵出し作業。パソコンの前に長時間、座り続けている。



三股町 田上

昨日のこと、庭のアセビにコツバメの♀が飛来し、次々と産卵していった。
コツバメ産卵IMG_2810.JPG産卵を確認したらすぐに、その場所を手に取ってみた。そうでないと、卵は小さく、探し出すのは大変。卵は花柄に産み付けられることが多い。
コツバメ卵100合成.JPG
卵の直径は、約0.6ミリ、高さ、約0.4ミリ。   撮影レンズはズイコーマクロ20ミリ+オートエクステンションチューブ65-165ミリを使用。カメラはE-PL2。

夕方の犬の散歩に出てすぐ、うちの林に一本だけ生えているクリの幹から、樹液が出ていることに気付いた。しかも、そこに、ヒメスギカミキリが来ていた。
ヒメスギカミキリ♂IMG_2887.JPG近くの公民館のコブシは、花盛りを終えつつある。
コブシIMG_2852.JPG


マムシグサ2号

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三股町 田上

マムシグサの仏炎苞の、第2号が開いたのは昨日のこと。

マムシグサ2号IMG_2730.JPG雨のあと、一気に顔を出し始めたマムシグサ。地面から飛び出したツノだ。
マムシグサIMG_2740.JPG

今日は、次男の部活で遠征試合があり、西都市の妻高校まで部員の送迎車輛班に加わった。そのため仕事は休止。せっかくの春日和だが、体育館でバスケットボールの試合を観戦していた。昼食時の寸暇、西都原古墳群まで行ってみたが、日曜日とあって観光客が多く、さらっと車内から見学し、トイレに立ち寄っただけで、早々と退散した。しかし、まあたまにはバスケットボールの観戦も悪くはない。



三股町 田上

ヒメスイレンの若葉が水面に顔を出していた。玄関前の睡蓮蜂。鉢。ここにはメダカの稚魚が入っている。
ヒメスイレン若葉_Z5A2825.JPG水底に赤い若葉が出てから、ほんの一晩で一気に伸びたようだ。

畦道や草原では、ツルボの若葉が目立つ。とくに野焼きした土手などでは、ツルボの大群落が目に鮮やかだ。
ノビルIMG_2728.JPG仕事部屋のすぐ横の草むらで、クチブトカメムシがクワゴマダラヒトリ幼虫を吸血していた。
クチブトカメムシ_Z5A2813.JPG
この補食シーンを見る数分前に、ブ〜ンという甲高い翅音がして舞い降りたのがクチブトカメムシだった。



三股町 田上

先月、松山の実家近くで見つけた、ミミズク越冬幼虫はずっと大事に飼っている。今日は飼育容器を拵え、そこに移し替えた。ミミズク幼虫、一頭の専用個室である。
飼育装置IMG_2725.JPG
水差しには、イチイガシとヤシャブシの小枝を選んでみた。ミミズク幼虫はいろいろな植物で見つかるので、どの植物を選ぶかは迷うところだが、とりあえすケルクス属を入れておけば、他は何でもいいのではと適当に組み合わせてみた。

飼育容器は小型ペットボトルと逆さにした海苔の空き容器を組み合わせたもので、天井は網戸の網にして、通気を確保している。海苔容器の蓋とペットボトルの口は穴を空けたキャップで、しっかりネジ止めしてある。ひっくり返らないよう、足下には広い皿をシリコン剤で接着している。工作のツボとしては、大小の穴あけ作業。これには電動ルーター、電気ドリルがあると便利。材料は手元にころがっている、日常品ばかり。

仕事でパソコン作業も山積しているのだが、体に良くないのであり、長時間続けたくないし、できればやりたくないこともあり、工作作業はその点、体をいろいろ動かせて気分が良い。

昨日パスした整形外科の病院に行った。今日はそれほど混んでなかったが、それでも待ち時間は1時間以上あった。ま、読書時間がとれるのでいいとしよう。膝のレントゲン写真では加齢による軟骨の摩耗が認められ、それに起因して炎症を起こし水が溜まっていた。
膝の横から注射針をブスリと刺し、チューチュー、水を引き抜くのだが、刺したあと2回、3回と針が奥に進む。その痛いこと!骨に当たっているんじゃない!という痛さだ。水は12cc摂れたよ、と医者が見せてくれる。水が抜け切ったところで、炎症を抑えるステロイド剤を注入。針は刺したままだが、注入する瞬間やはり痛い。

また炎症を起さないようにするには、膝を取り巻く筋肉を鍛えるしかないそうだ。筋トレのやり方、というパンフレットをくれた。簡単な運動だが、こうした運動を毎日続ける、というのが自分にはなかなかできない。運動するととても気持ちよくなるとか、それでお金をもらえる、というなら、おそらくガンバレるとは思う。

ツバメシジミ

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三股町 田上

庭のスイカズラでは、イチモンジチョウ4令幼虫が脱皮を終えて、脱皮殻を食べていた。
頭でっかちの終令(5令)となった。
イチモンジチョウ幼虫脱皮_Z5A2774.JPG谷津田の畦道では、ベニシジミとツバメシジミ、ツマグロヒョウモンがいたが、みんなオスだった。
ツバメシジミ春型_Z5A2768.JPG
林IMG_2704.JPG
転居して9年目となる、我が家の林。最初の頃は、この写真の撮影位置に立つことさえ不可能だった。2メートル以上のメダケやホテイチクの密林に覆われていたからだが、それをコツコツ刈り払った当時が懐かしい。

左脚の膝に水がたまったようで、ずっと我慢していたが、あんまり放置しておくのも良くないだろうと、とある整形外科の病院に行ってみたが、待合室が溢れるほど混んでいたので、今日は諦めた。よほど人気のある病院のようだ。

三股町 田上

NHK「ためして ガッテン!」の最終回をチラチラと見ていたら、緑茶の美味しい入れ方を紹介していて、宮崎県、三股町の茶畑と農家の方が登場し、ちょっとびっくりした。

さて、庭のボケとアセビが花盛りとなり、このところ訪れる虫の姿もにぎやかになりつつある。
大きな羽音ですぐそれとわかるのが、コマルハナバチ女王。
コマルハナバチ女王.JPG女王は、土中の空隙で巣造りと子育てを始めているはずだ。最初のうちは孤独な暮らしだ。ボケと隣接するアセビの花に、2頭の女王が入れ替わり立ち替わり、やって来る。

ビロードツリアブ、例年より数が多く感じる。玄関先のあちこちでフワリと浮かんでは、花へと流れていく。
ビロードツリアブIMG_2685.JPG
脚についた花粉をゴシゴシ、掃除中↑

コマルハナバチも、ビロードツリアブも、ふさふさの長い毛に覆われて、まるでぬいぐるみだ。

三股町 田上

ヤツデの葉裏で、アオモンツノカメムシのふ化と、1令幼虫の脱皮を、見ることが出来た。先行して2月中にふ化した幼虫達は、ヤツデの実に移動済み。

本種は真冬に産卵をし、冬〜早春にかけてふ化、その後の経過はまだよくわからないが、おそらくは春のうちに成虫まで育つものと推測できる。アオモンツノカメムシの繁殖期は、ヤツデやキヅタなどの結実期に見事に同調しており、植物との深い関わりが窺える。

前にも書いたが、我が家に唯一一株だけ生えているヤツデは、毎年、実のつきが悪く貧弱で、本種が繁殖することはないだろう、と諦めていた。
ところが観察を始めて8年目にしてようやく、産卵から幼虫の成育までを見るチャンスに恵まれた。

さて、2令幼虫の一匹が、ヤツデの実におかしな格好でぶら下がっていた。

アオモンツノカメムシ幼虫IMG_2574.JPG
すでに死んでいるが、口針だけは実に深く突き刺さっている。一見、幼虫の体に外傷は見当たらない。死因が何なのか気になる。

同じヤツデの葉裏では、冬にはよく見かけるヒゲナガサシガメの幼虫がいた。
ヒゲナガサシガメV3157274.jpg本種は冬の間、ほとんどじっとしているが、それでもたまに移動したり、脱皮して成長もしている。食べる量は少ないだろうが、気温が高いときなどには、何がしかの糧を得ているはずで、アオモンツノカメムシの卵なども格好の餌になっているかもしれない。そういえば、ひしゃげてふ化できない卵塊もいくつか見ている。

コナラの冬芽も一気に膨らみ始め、ビーズ玉のような虫コブの、ナラメカイメンタマフシもちらほら、見かけるようになった。

ナラメカイメンタマフシV3157184.jpg 今日のカメラ機材は、EOS70D+65ミリマクロ(上)、EPL-1S+60ミリマクロ(+エクステンションチューブ(下2枚)。

OLYMPUSのマイクロフォーサーズカメラは、EPL-1もEPL-2も、現役で活躍している。深度合成機能のある最新機種カメラに関しては、まだ慎重になって手を出していない。今手元にある機材で十分、仕事をこなせてもいるし、収入の少ない私としては、できるだけ出費は抑えたい。
キャノンのEOSカメラと、OLYMPUSマイクロフォーサーズカメラとでは、それぞれの特性を活かせる撮影領域ではっきりと使い分けをしている。
が、今日に限っては、同じ撮影場面で、敢えて両機材を使ってみた。

※追記: 午前中、林のなかでカラスアゲハの飛翔する姿を目撃した。カラスザンショウの根元近くの薮から飛び立ったところを見ると、越冬蛹から羽化したばかりだったのでは、と思った。
午後には、ミヤマセセリ♂が数頭、ジグザク飛翔を繰り返していた。どのオスも花には目もくれず、ひたすら♀を探して低飛翔を続け、まったく寄せ付けてくれなかった。
ほかには、スジグロシロチョウの姿がもっとも多く、目についた。昨日はツマグロヒョウモン1♂も舞っていた。


三股町 田上

庭のスイカズラに、イチモンジチョウの4令幼虫が2頭いた。
もうそろそろ、と思っていたがすでに越冬から目覚め、脱皮まで終えていた。
イチモンジチョウ幼虫IMG_2415.JPG
スイカズラの蔓をしっかり見ていくと、空になった越冬巣がいくつも見つかる。越冬巣から出たばかりの3令幼虫もいた。黄色い矢印が、越冬巣で、赤い矢印先が3令幼虫。
イチモンジチョウ幼虫越冬巣.JPG
写真の3令幼虫はしばらくして、右隣の葉っぱをモリモリ食べていた。

仕事のためにキャベツの苗を植えたが、もうさっそく、モンシロチョウが産卵しており、白い卵が並んでいた。

近所の畦道でつくし狩り。これを卵とじにしていただく。
ツクシP3140012.jpg


三股町 田上

先日、庭のクヌギの枝にびっしりついていた、クリオオアブラムシの卵がふ化しているのに気付いた。ふ化最中の個体もいたが、ほとんどはふ化済みで枝先へと移動が始まっていた。

クリオオアブラムシ_Z039641_1.jpg口吻を垂直に突き立てているのは、これから長い口針を差し込む作業中、ということだろう。口針が深く枝の組織内に入れば、他のアブラムシのように体を枝に密着させ、落ち着くはずだ。越冬卵には数頭の寄生バチがたむろしており、幼虫の体に産卵管を突き立てていた。ふ化するやいなや(逃げようがない)、寄生産卵を受けるのだから、なかなか厳しい世界ではある。これに抗する手立てが、アブラムシ側にあるのだろうか?

ホトケノザの花や蕾をしげしげと眺めていた。


ホトケノザ蕾IMG_2337.JPG
毛玉のような蕾は、これは防寒対策なのだろうか?綺麗だな、と感じるだけで考えたことがなかった。

ホトケノザ蕾_1 (2).jpgで、これはホトケノザの種子(果実)だろう、と思う。まるで洋菓子かと思わせるメルヘンチックな姿↙︎  大きさ2㎜以下。
ホトケノザ種子2.JPGミクロな世界から一転、菜の花畑の光景。 薄曇りで気温も低い中、仕事に励んでいるニホンミツバチ。
ニホンミツバチIMG_2400.JPG
あちこちの地面では、マムシグサのツノがニョキニョキ生えている。この様子を微速度撮影すると面白いだろう。

マムシグサIMG_2348.JPG山仕事を1時間半、行った。今日の作業は刈ったササの撤去だ。刈ったササの茎は白く目立つ。見た目にも不自然に感じるのだが、それよりも、撮影上、この枯れササが白い筋ボケとして写り込むのが困るのだ。熊手で枯れササを集め、庭まで運び上げる。これが結構、堪える。しかし、やらないと、やるのでは、大違い。刈りササは見た目だけでなく、斜面ではとくに、歩くときに脚を滑らせ易いので、刈ったあとにすぐ撤去しておくべきなのだが、去年はそれをサボッてしまった。






三股町 田上

ヤツデの葉裏でふ化したアオモンツノカメムシ幼虫たちは、実へと移動していた。

アオモンツノカメムシ2令_Z5A2431.JPG一方、葉裏には新しい卵塊も増え、ふ化したばかりの幼虫群もいる。どうも本種は、ダラダラと産卵しダラダラとふ化するようだ。ヤツデの実が残っていれば、そう慌てることもないのだろう。

マムシグサ、開花一号。
マムシグサ_Z5A2506.JPG



三股町 田上

去年は花期を逃したので、今日は近くの谷津田奥まで、ツクシショウジョウバカマを見に行ってみた。
期待通りにちょうど開花期だった。細い沢沿いに点々と生えている。

ツクシショウジョウバカマ_Z5A2222.JPG
ツクシショウジョウバカマ_Z5A2299.JPG
この白花を見たかった。

こちらは開花して日数を経た花↙︎
ツクシショウジョウバカマ_Z5A2262.JPG我が家の林ではマムシグサが一株だけ開花したが、まだ地面に顔を出したばかりのものがほとんど。
マムシグサ_Z5A2387.JPG歩くときは注意しないと、蹴っ飛ばしてしまいそうだ。

菜の花には、モンキチョウが来ていた。

モンキチョウ_Z5A2435.JPG羽化したばかりのミヤマセセリも一頭いて、ルリタテハも日光浴していた。ビロードツリアブも急に、数が増えた。





三股町 田上

かまぼこ板のテスト描きの結果、半田コテのW数が大きいタイプで本番描きをした。コテ先はヤスリで削って、少し整形しておいた。が、もう少し太いコテが欲しいと思った。しかし、お金をできるだけ使わず、あるものでやるべし。

看板P3100001.jpgまだ字を描いただけで、作業途中。
板は仕事部屋にころがっていたもので、たしかホームセンターの端材コーナーで50円くらいだったと記憶している。たまに端材コーナーを覗いて、使えそうでも使えなさそうでも、イイナと感じたら300円以内で買っておく。
節のところでは、ヤニが出て来て描きづらかった。材の種類はわからない。

さて、飾り気がないので、私のトレードマークでも追加する予定だが、金型が作れると理想的だ。それをどうやるか?

今日の記事のカテゴリーは「田舎暮らし」に入れた。
林の入り口に置く看板作りですから。しかし、これは「仕事」と言えるかも?


三股町 田上

午前中はときおり激しい雨となった。しかも、肌寒い。
夕方になって晴れたので、犬の散歩に出てみると、路上を駆けていく、マイマイカブリがいた。

マイマイカブリIMG_2168.JPG土中や朽ち木の中などで冬越しするマイマイカブリ。このところの暖かさに釣られて活動を始めたのだろうか・そういえば、昨夜のこと、タイワンクツワムシが鳴いていた。久しぶりに聞いたので、最初は何の音だろう?と不思議に感じた。

コガネグモの幼体の網巣も、畦道で見つかった。
コガネグモ幼体IMG_2174.JPG
夕方の斜光と背景の暗がりのおかげで、網糸がかろうじて見える。昼間はほとんど目につかない網糸だ。

さて、一昨日のこと、谷津田を歩いてから家に戻り、しばらく玄関先に立っていた。外にいたほうが心地よいからだった。すると、誰かの足音が林の方から近づいて来た。「おや、K子おばあちゃんかな?それともNさんか?」とお顔を思い浮かべながら、待ち受けた。足音が洗濯干場に来た辺りでようやくチョロが吠えた。一声だけ。おかしい、K子おばあちゃんや、Nさんなら、吠えたりはしない。そもそも地元の知り合いの方しか、林から敷地に入って来ることはないのだ。

人影がいきなり庭先に現れた。まったく見知らない男性だった。その方は全く悪びれた様子もなく、堂々と駐車場に入り、私の車の横を過ぎると、ちらっと横目で私に軽く会釈しただけでゆっくりと敷地から出て行った。

「え!?だれ?」
あまりにも落ち着いた歩き方に、一瞬何が起こったのかと不思議な感じがした。
ま、相手方は気まずかったのかもしれないが、私に気付きながら声掛けもせぬのは、非礼であろうと思えた。年齢は68〜70歳くらいだろう。

我が家の林は南向きの斜面林で、自宅の建っている敷地につながっている。谷津田から林に入った場合でもそこから斜面上部に建っている家屋は見えている。ま、仮に知らずと林に迷い込んだとしても、斜面を登り切れば、あ、ここは人んちだ、とすぐにわかる。普通ならそこで引き返す。そもそも、林のなかに道があるのだから、私有地と気付く。

じつは、前々からこういう事態も想定はしていた。特に斜面林の下は谷津田の農道沿いにあり、開放している。8年前、笹薮を切り開く以前は農道から林に入ることは不可能だった。ま、藪漕ぎすれば不可能でもなかっただろうが、怪我することなく突破するなど、それは容易ではなくかなりの覚悟がいった。

開放している林の入り口に、ここは私有地であることを示す看板を置くことは考えていた。しかし「私有地に付き立ち入り禁止」などという野暮なことはしたくない。私有林であり、ここで仕事をしている、ということが伝わる看板でいい。ずっと先送りしていたのだが、一昨日の件もあったので、木看板を作ることにした。

とりあえず、まずは工作の練習として、かまぼこ板に焼き字を描いてみた。
マイマイカブリIMG_2178.JPG電気半田コテを使ったが、コテの先が尖っているため、作業はやりづらかった。本番の看板はこの5倍くらいの面積があるから、コテの形状、大きさを検討したほうがいいだろう。

もっとも、看板を掲げたところで、意に介さず、という方もいるだろうが、そこまで気にしていたら、敷地全周を金網で囲むしかない。それは不可能な話しだ。



お知らせ〜新刊本

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三股町 田上

濃い霧の朝だった。
ウメ_Z5A2096.JPG細かい水の粒子がサラサラゆったり漂う。こういうとき、カメラのレンズには長めのフードがいい。
庭も林も、クモの巣網展覧会が盛況。写真はオニグモの一種の円網。
ウメ_Z5A2139.JPG
これまで見落としていた、コガネグモ幼体が次々と巣網の上に浮き上がる。思った以上に個体数が多い。

来月はじめに発売予定の写真絵本は、「うまれたよ!クモ」「うまれたよ!カメムシ」(岩崎書店)。

うまれたよクモ.JPG
拙著写真絵本に「クモのいと」(ポプラ社)があるが、そこでは触れることができなかった、コガネグモの出のうや、子グモの暮らしなどを中心に構成している。

ポプラ社の「クモのいと」は、宮崎に移転して最初の撮りおろし作品だったので、撮影時の思いなどかなり印象深いものがある。そもそも、クモをテーマに決めたのは、引っ越した今の土地には、コガネグモがたくさん棲息していたからであった。
東京から、全く見知らぬ土地に移住を決意したとき、コガネグモの卵嚢が家壁に何個もぶら下がっていたこと、ヤママユの繭殻が風に揺れているのを窓から見えた、こと(2月)という二つのことに、私は強く確信を抱いた。
「ここなら、なんとかやって行けるのではないか!」
もちろん、不安もあった。新天地でもって思惑通りに仕事ができるだろうか?と。冬場の情景だけで判断していいものか?と。

コガネグモというクモには、だから思入れがある。今度刊行される「うまれたよ!クモ」では、主人公をコガネグモと早い段階で決めた。ナガコガネグモも候補として挙げて迷ったこともあったが、やはりやるならコガネグモとなった。ナガコガネグモのほうが、より普遍的に見られるからとか、産卵シーンの面白さなど、魅力もあったが、コガネグモの姿(成体)のもつインパクトの強さにおいては、敢えて比較するなら、ナガコガネグモより抜きん出ていると、私もそして編集者の方もそう判断した。

追記:昨日、書きかけて消失してしまった記事内容は、明日に持ち越します。

早春蛾〜イボタガ

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三股町 田上 

昨夜のこと、仕事部屋の外灯にイボタガの♂が飛来していた。夜中は雨が降っていたので、今朝になって撮影した。カメラを構えて近づくと、こちらの様子を察したイボタガは、翅を大きく拡げて威嚇する。

イボタガIMG_2108.JPG体を捻りながら、目玉模様をこちらへと向ける。

本日の気温は25度を超え、車も窓を全開して走行。こんなのは久しぶりのことだ。
午前中、まずは確定申告の書類提出を終えてから、都城市神柱公園へ。
エノキやサクラの幹に貼りついた、ナンブキノカワガの繭を少し観察。ヨコヅナサシガメ幼虫も元気に徘徊していた。公園の東屋で休んでいると、スズメが次々と集まってきた。かなり人慣れしている。というか、餌を期待して、寄ってきたのだろう。おそらくは、餌を与える人がいるに違いない。街中の公園であるから、人の出入りも多い。こういった場所では、野鳥や野良猫に餌を与える光景は珍しくない。

スズメIMG_2800.JPG
このあと、記事内容の続きを書き込んでいたのだが、なぜか全部消えてしまった。そろそろ、ブログの見直しも必要かと思う。さすがにもう一度書き込む気力が失せてしまった。また、明日、あらためて書きます。

三股町 田上 

昨日は、我が家の林の手入れ、つまりは山仕事に明け暮れていた。無理のない自分のペースで行うようにしたが、しばらくサボッていたせいだろうか、かなりキツく感じた。たいした作業ではなかったのだが。

さて、前々から気になっていた、標本撮影用の機材を組み直した。標本撮影では、倍率の違いで二通りの撮影セットを組んでいるが、高倍率用は以前紹介したことがある。もう一つ等倍までの低倍率撮影用のセットは、その場しのぎの感が否めず、しかも作業スペースを多く占めるので、そこを改善したいと思っていた。
そこで、かなり思い切った装置を組んでみた。主なコンセプトは二つ。

①カメラと撮影台、そして、照明機材が全て一体であること。
②セット全体が、自由にさっと移動できて、使用しないときはスタジオの片隅に収納できること。

標本撮影の条件として、俯瞰撮影が必須なので、スタジオスタンドという写真館など商業写真のスタジオでよく使われている機材を改造することにした。スタジオスタンドに撮影台と照明機材を組み込む、という単純な作業ではあるのだが、ガッチリ固定できて撮影作業もやりやすい形にするには、それなりの工夫が必要だった。

三脚P3060079.jpg

背景がゴチャゴチャしてわかりづらい写真だが、なんとなく雰囲気は伝わるだろうか。ま、無理でも勘弁して欲しい。工作のなかで一番の工夫のしどころは、小型三脚をスタジオスタンドに固定することだった。この工作にちょうど合う三脚を、松山の実家から持ち帰っていたのもタイミング良かった。
三脚P3060080.jpg
スタジオスタンドはアルミ合金だろうと思うが、穴開け作業も簡単で、ガッチリとネジ止めをした。

じつは、スタジオスタンドも小型三脚も、もらいものであって、出費はゼロ円である。まさにゼロ円スタジオ?


私の撮影スタジオでは、机のような作業台は使っていない。ま、一つだけ、500円の小さなテレビ台があるが、それだけ。
広い面積の台が必要なときは、天板を固定するが、通常、撮影台はない。

こうしたやり方をとるのは、照明の自由度を得るため、というのが一番の理由で、被写体を取り囲む空間はできるだけ、余裕をもたせている。いろいろ作業をする上でも、立ち回りがやり易い。

スタジオ撮影の勉強を特に受けたわけではないが、私のプロフィールにもあるように、私はかつて学研映画の現場に身を置いていた。プロの映画カメラマンや照明スタッフの方々の仕事を間近で体験でき、そこから得た知識が、今の自分の肥やしになっている。学研を出たあとも、映像関係の仕事で、演出として加わる機会がいくつかあったが、特に印象に強く残っているのは、大船スタジオに数日間、通い詰めたコマーシャル撮影の仕事だった。朝早くから夜遅くまで、体育館のようなスタジオに缶詰となり、昼食時だけ外に出れた。窓の無い暗黒のスタジオで一日中作業しているのは、結構辛いものもあったが、様々な業種のプロ達がキビキビと作業している様は、得るものが多く、まるで別世界に迷い込んだ気分だった。なんと自分は未熟なことか、と痛感した。
そして、そのときに見た撮影用セットの組み方が、一つ一つ、今でも強烈に思い起こされる。

ミツバチ

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三股町 田上

例年ならニホンミツバチの数が圧倒的に多いが、今春はなぜか、セイヨウミツバチの姿が目立つ。

まずは、ニホンミツバチ。
ニホンミツバチ_Z5A2028.JPGそして、セイヨウミツバチ。
セイヨウミツバチ_Z5A2020.JPG撮影倍率のせいで、セイヨウのほうが小さく写っているが、実際にはセイヨウのほうが若干大きい。

こうして動き回る昆虫の撮影も久しぶりなので、今日は少しだけ肩ならしをした。

三股町 田上

午前中は役場からの取材があった。地方への移住についてのアンケートのようなものだった。三股町としては、町外からの移住者を積極的に招聘したいところだ。そのために、私のような移住者の情報も少しは役に立つだろうか。私のような職業はあまりにも特殊かと思うが、地方のゆったりした時間と空間の下でこそ活かせる仕事は色々あるかもしれない。

菜の花があちこちで賑やかになった。 画面奥は、コナラ林。
アブラナIMG_2656.JPG
我が家の西隣のOさんは、椎茸ほだ木には、クヌギよりかコナラがいいからと、以前あったクヌギ若木は伐採して、コナラの幼木を植えていた。

菜の花には、ニホンミツバチとセイヨウミツバチなどが来ていたが、ざっと見たところ、セイヨウのほうが多い。例年だとこの逆なのだが、セイヨウが増えた理由が見当たらない。近所の養蜂事情はある程度把握しているつもりだが、セイヨウミツバチの自然巣の可能性も否定できない。

ハナアブの一種も盛んに花粉を舐めに来ていた。

ハナアブIMG_2632.JPG
ウメの幹や枝に貼り付いて越冬していた、カレハガ幼虫のうち、1頭が脱皮を終えていた。
カレハガ脱皮_Z5A1987.JPG


三股町 田上

仕事部屋の外灯に飛来した、トビモンオオエダシャク♀。

トビモンオオエダシャク♀_Z5A1933.JPG昨年は2月24日に♂が飛来しているし、遡ってみれば、2013年では、3月6日に♂が飛来。2月から3月と月変わりする辺りが、出現期のようである。

本種は八丈島で大発生を繰り返し、テレビの報道でもよく取り上げられていた。大発生した原因は解明されていないようだが、本来なら様々な生き物との関わりのなかで、無茶苦茶な発生などは抑制されているはずだ。

さて、以前から飼育していたベニシジミ幼虫が先週のうちに蛹化した。
ベニシジミ蛹.JPG
写真は、TG-3でブラケット撮影をし、20カットをCS4で、深度合成してみた。

今日は写真探しと、新たな撮りおろしやら、原稿書きで、フィールドをじっくり歩くことができなかった。
天候の様子から、家の周辺ではフチグロトゲエダシャクが活動していたに違いないのだが。