2016年10月アーカイブ


飼育の功罪

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三股町 田上

昨日、アオスジアゲハが羽化していた。

アオスジアゲハIMG_0528.JPGタブノキで見つけた終令幼虫から飼育した個体で、自然状態ではこの時期に羽化は無い、と思う。
屋内飼育で、日長や温度の影響を受けて非休眠蛹になったのだろうが、蛹化したときにはてっきり休眠蛹だと思っていた。

昨日は暖かかったので、青空高くへと飛び去っていったが、今日は寒さに震えて縮こまっていることだろうし、もう同類との出会いも無いだろう。

昆虫観察において飼育することで得るものが多い一方、生きものにとっては残酷な仕打ちになってしまうこともある。したがって飼育の目的をよく考え、必要でない限り数はできるだけ少なめに飼うようにしたい、と自分に言い聞かせている。餌やりも大変になるしね。

ずっと机の片隅に保管していたアシダカグモ♂の抜け殻を、ようやく撮影した。
アシダカグモ抜け殻のコピー.JPG
脱皮して立派な成体になった姿を見届けたが、抜け殻だけを大事にとっておいた。でも、こういったコレクションを増やすことはなく、写真撮影を終えたら捨ててしまう。



三股町 田上

南向きの家壁ではカマキリ達がよく休んでおり、今秋もハラビロカマキリのメスが3頭、産卵を済ませている。先日からハラビロと入れ替わりで、オオカマキリの姿を見るようになった。コカマキリのメスも1頭いたが、チョロの犬小屋に近づき過ぎたせいで、今朝のこと残骸になっていた。犬小屋は画面の左側、西角にある。

オオカマキリ、今朝は2頭いた。

一触即発IMG_0475.JPG画面右上が、緑色型で、左下が褐色型。

両者に気付いた時点では、左の褐色型がジワリ、ジワリと右上に移動していた。
つまり、褐色型は緑色型を獲物として狙っていたと思われる。

少しづつ距離を詰めていたが、写真の距離まで狭まったとき、右上の緑色型(以後、 G子と呼ぶ)が反応を示した。近寄る褐色型(以後、K子と呼ぶ)に顔を向け、翅を半開きにして鎌を構えボクサーの防御姿勢となった。

G子の警戒姿勢に気付いたK子は、ピタリと動きを止め、まさにフリーズ状態となった。ここからが長い。
私は2メートル距離をおいた場所で椅子に座って、観戦することにした。
睨み合いから20分ほどして、G子に動きが出た。

G子は翅を半開きにしたまま、腹部をクネクネと左右にくねらせながら、なんとK子のほうににじり寄っていく。最初は受け身だったが、自分が狙われていると察知したのか、反撃に出たように思えた。

そうなると、k子も防御姿勢となり腹部をくねらせ始めた。お互いでかい腹を見せびらかすようにクネクネ。なんとも悩ましい仕草ではないか!

う〜ん、これは凄まじい共食い合戦になるのでは、、、、、、、、、、、!?

と、固唾をのんで見守っていると、意外な展開になった。この顛末は来月にまたお知らせ致します。
覚えていたらですが。

夕方、犬の散歩で谷津田を歩いていたら、昨夜あたり産卵を終えたらしい、ナガコガネグモの♀がいた。


ナガコガネグモ産卵PA300070.jpgすぐ傍の草むらでは、ねぐらについたタテハモドキが4頭いたが、そのうち1頭だけが夏型だった。

小型耕運機は大活躍。昨日、私が留守をしている間に嫁さんが一人で畑を耕していた。

畑701A6479.JPG畑の面積は15平米。サニーレタス、ブロッコリー、白菜の苗の他、数種の種子も蒔いてあった。
嫁さん、耕運機のエンジン始動がどうしてもできず、苦労していたが、何回か私が実演してから暖気運転をしておいたら、なんとか自力でできるようになったようだ。


タラヨウの実

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今日は、県内、都農町(つのまち)の都農町民図書館で、講演を行った。
三股町から高速を使えば1時間半程度。早めに着いたので都農神社の境内を歩いてみた。

大杉が立ち並んでいるが、鎮守の森の濃さはなく樹相は単調。あまり自然観察には向いていないが、
ムラサキツバメとクロコノマが飛んでいた。ハンミョウの巣穴もあった。

ふと目の前に赤い実がたくさん実っていた。タラヨウだ。根元にあった看板には「もちの木」と書かれてあった。タラヨウもモチノキ科モチノキ属(Ilex latifolia)だが、同属の別種モチノキ(Ilex integra)もある。
この際、Iatifolia と integra という2種の学名も憶えておきたい、と思った。

ま、これは例えばアゲハチョウ科のナガサキアゲハもモンキアゲハも、総称して「アゲハチョウ」と言っているのと同じようなものだろう。


タラヨウの実IMG_5369.JPGタラヨウの赤い実。快晴の天気に恵まれ、室内で行う講演とはいえ気分がいい。なので、講演を終えたら都農町のフィールドを巡ってみたかったが、家の用事があってとんぼ返りした。

さて、自宅のすぐ北側、道路を隔てた場所にレモンエゴマの群落が突如として現れたことを一昨日紹介したが、その群落の後ろの窪地には、シラネセンキュウが花盛り。
シラネセンキュウ群落701A6303.JPGセリ科シシウド属のシラネセンキュウは、学名 Angelica polymorpha。
Angelicaという属名もこの際、憶えておきたい。Angelica、Angelica、Angelica、、、、アンジェリカ。

この窪地の花園も人知れず、おそらく一番頻繁に通っているのは私くらいだろう。なぜなら、キアゲハの飼育中で、餌の供給源としているからだ。少しづつ葉っぱをいただいている。

キアゲハの飼育目的は、緑色型の蛹を得るため。先日、宮崎市の大淀川学習館で飼育されたキアゲハの蛹が全て褐色型か黒色型であったのが気になった。同じ飼育条件下でアゲハだと緑色型もかなり混じっていたのに、なぜキアゲハでは緑色型が出ないのだろうか?

蛹色の決定因子がアゲハとキアゲハでは違うのだろうと思う。
昨夜、蛹化した蛹も残念ながら緑色にはならなかった。

キアゲハ蛹褐色型.JPG
胸部背面が若干薄緑色を帯びてはいるが、これは褐色型と判定。

三股町 田上

都城盆地一帯、夏は暑さ厳しく、冬はかなり冷たい。だから、今、花盛りのランタナも、真冬には地上部が完全に枯死してしまう。

ホシホウジャク701A6368.JPGこのところランタナの花を訪れるのは、セセリチョウ類とツマグロヒョウモン、メスグロヒョウモン、そして写真のホシホウジャクくらいとなった。さすがにアゲハチョウ類の姿は無い。

今日は雨の中、宮崎市の大淀川学習館まで往復した。

三股町 田上

庭のツワブキ花茎が立ち上がってきた。

ツワブキ花茎701A6377.JPG道一本を隔てた隣の土地に、レモンエゴマの群落が現れた。今年になって初めてのこと。
栗の木の裏側にあって、道路からは死角になっている。

レモンエゴマ701A6308.JPGレモンエゴマはどうやって、どこからやって来たのだろう。この場所には栗拾いでたまに人が入り込むことがあるくらいで、普段は私以外、誰も立ち入らない。

駐車場の外壁に、タイワンクツワムシのメスが静止していた。私が近寄って撮影していても、まったく動じない。これでは目立って仕方がない。外見からして、特に外傷も見当たらず、体の張りもあって健康そうには見える。


タイワンクツワムシIMG_5330.JPG夜になるとオスの鳴き声が賑やかになる。



三股町 田上

濃い霧の朝。トイレの窓からジョロウグモのペアが見えた。昨日までメスだけだった。
上の小さいのがオス。 右にメスの抜け殻が残っている。

ジョロウグモ_Z5A7285.JPG
朝一番で網に掛かったツマグロヒョウモンのオス。ねぐらから飛び立ってすぐのことだ。
ジョロウグモ_Z5A7304.JPG今日も夕方、アブラゼミが鳴き始めた。まるでヒグラシだな、と感じた。

さて、ここから機材のお話。

室内撮影ではAC電源のスタジオ用ストロボを使う。私の場合、コメットのCX-124Ⅱを23年間も使い続けてきた。過去には不具合もあって2回修理したが、ここ1年ほど前から調子が悪くなってきた。
型が古いだけに修理はもう無理かもしれない。

そこでストロボを一新するため、モノブロックタイプのストロボを検討してみた。コメットの機種でいいのがあるが、結構な値段がする。2〜3台揃えるとなると、躊躇する金額だ。いや無理!

色々、調べてみたら、GODOXのDE300(中国製)、というのが無茶苦茶、安い。いやいや安いなんてものではない。Canonの一番小型のクリップオンストロボ、270EX Ⅱ、とほぼ同じ価格で、13,000円である。

安いのにはそれなりのリスクもあるのでは、と考えるのが常識だが、このストロボをテストした結果を見て使えるかもしれないと思い、さっそく、Amazonで取寄せてみた。中一日で届いたが、箱がデッカいのに驚いた。

大きさを判り易くするため、Canonの270EX Ⅱ(右)と並べてみた。GODOXのDE300、やはりデカイ!!
この商品を納める箱がさらにデっかいのは当然のこと。

ゴドックス背面.JPGさて、実際にGODOXのDE300を撮影で使ってみた。使う前にフラッシュメーターでGNの確認もしてみたが、なるほどフル発光でGN45と数値が出た。テストというより、すぐさま本番撮影で使用してみた。
ボタン類の配置もスッキリしており、使い易い。

ゴドックス操作部.JPGデジタル表示は8.0~5.0で、Full〜1/16まで30ステップの小刻みで可変調光できる。モデリングランプも別個にダイアルで調光。
閃光時間はFullで1/800s、1/16で1/2000s.
肝心のリサイクル時間は、0.3~1.5s。   スレーブはノーマルとプリ発光1回に対応の2種切り替え。
シンクロコードも付属。重さ、1.6kg。

バックライトとして使ってみたが、光量は1/16でも充分。むしろ1/64まで落とせるといい。
安さの妥協点のまず一つが、この光量可変の最低値にある。1/64まで落とせるなら閃光時間も1/10000を得られるはずだ。残念!

さらに妥協点の二つ目が、これが一番だろうけど、筐体が偉く大きいこと、重いこと。
コメットなど他社の価格が数倍もする機種と比較すると、大きさではたっぷり2倍はある。

がしかし、室内での据え置きで使う分には、重いのとデッカさはあまりネックにはならない。もちろん本体を支えるスタンド類はしっかりとしたものが必要だが。

もっと気になる点は、耐久性、安定性であるが、これはテスト結果を見るとほぼ問題なさそうだ。
クーリングファンもちゃんと内蔵されており、連続発光させても筐体が熱くなることはない。
何と言っても、リサイクルタイムが短く実用レベルだ。

機能的には閃光時間、光量調節の点でスッキリしないものがあるが、コストパフォーマンスからして、文句のつけようがない。2台、3台、揃えるのも負担が少ない。
この先、10年も使えれば大助かりだが、さすがにそこまでの耐久性は使ってみないと判らない。
10年も経るうちに自分の体のほうがぶっ壊れそうだ。




三股町 田上

4メートルの舗装道路を横断していた大きなイモムシ。
背景に見えるのは、霧島山。

エビガラスズメ幼虫IMG_5199.JPGイモムシの正体は、エビガラスズメの幼虫。画面左にはサツマイモ畑があって、そこで育ったのだろう。
幼虫の目指すは、蛹になる場所。

久しぶりに蛹を見たくなって、このイモムシを拾い上げた。
うちに持ち帰り、土を盛った容器に移しておいたら、いつのまにか潜り込んで姿を消していた。


午後6時過ぎ。シチューを仕込んでいたら、うちの林でアブラゼミが鳴き始め、しばらく鳴き続けた。


(写真:EOS-M3  EF-M28ミリマクロレンズ )




赤いお腹

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三股町 田上

久しぶりに快晴。
朝は肌寒かったが昼前から陽射しも強くなり、半袖に着替えたほど。
それでも、日暮れとなると冷え込む。

自宅すぐ傍のクリ林で撮影していたら、左腕にヤブカが止まっていた。
気付いたときにはもう、かなり吸血している。ならばこのまま吸い終えるまで放っておいて、

吸血IMG_5215.JPG撮影した。 たっぷり満足するまで吸血されたあとは、ほとんど痒くなかった。

畑のミカンにはお腹の大きな、ジョロウグモが巣網に陣取っていた。

吸血IMG_5209.JPG
昨日は雨の一日だったが、
宮崎市内で開催された、高校バスケットボール大会の観戦。今回も私は次男の所属する部活の送迎斑として参加した。
日頃、スポーツ観戦をしないので、こうして観戦するのも新鮮で楽しかった。

優勝は延岡学園。2位が小林高校。3位が宮崎工業高校。そして4位が、我が泉ヶ丘高校。

三股町に転居して10年近くなるが、まだまだ自分はよそ者、という意識が抜け切らない。
もちろん、子供たちは私とは別の感覚のなかにいることだろうが。

仕事上、日常生活を逸脱してしまうこともあるが、かといってまるっきり、家庭生活を振り向かない、
ということは、私の場合、無い。そうしたいと思えば、最初から家庭を持たないのがいい。
実際、自然写真家のお仲間には、家庭を持たない方も多い。

ぎくしゃくはしても、それも家族の一つの姿かと居直り、仕事を続けている。

昨夜は、午後10時過ぎ就寝するも、1時間ごとに起きて撮影スタジオに入った。
そして日付が変わった、午前2時20分。ようやく撮影開始。
以前にも書いたが、私は徹夜ができない。30分でも1時間でも寝ないと、死んでしまう体なのだ。


フクラスズメ

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三股町 田上

フクラスズメは、ねぐらや冬越しの場所として、家屋や建築物の隙間に潜り込むことが多い。
そういった昆虫は他にも多くいて、だからこそか、ジョロウグモたちが競うかのように家壁に網巣を張っている。
複数の網巣が複雑に絡み合い、もはや境界線がどこなのかも判然としない。元々、ジョロウグモの網巣は多層構造なのだから、ますますこんがらがってしまう。

今夜はそこに、フクラスズメが掛かっていた。かなり新鮮な個体だ。

フクラスズメIMG_0377.JPGフクラスズメを素手で捕まえたなら、けっこうな翅の力に加えて鱗粉が剥げ落ちるために滑り易く、取り押さえるのは苦労するはずだ。

しかし、こうしてジョロウグモがフクラスズメを取り押さえているのは、網糸の粘着力もさりながら、毒牙で獲物を弱らせているおかげであろう。いや、フクラスズメはすでに微動だにしない。

雨のなか、出掛けようとして玄関から車まで走り出たら、植木からタテハモドキ秋型がフワリと飛び出した。驚いたのはお互い様。タテハモドキはイロハカエデの梢にかろうじて潜り込んだ。


小郡市 宝城中学校

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福岡県 小郡市

昨夜まで鳥栖市も福岡県と思い込んでいたが、鳥栖市は佐賀県。その東隣が小郡市。
小郡市はもちろん福岡県。

全校生徒110名の宝城中学校の文化発表会が催され、読書の集い、として講演に招いていただいた。
中学生を対象とした講演は初めて。私はこの年齢の頃、虫に惹き込まれた。

講演の前置きで自分の中学生の頃の話しを盛り込むつもりだったが、最初に女子生徒の子が私の紹介を詳しく語ってくれたので、前置きは短くできた。私の著書を引用しながら、わかりやすい話しにまとめてくれていた。

学校には少し早めに到着したので、裏手にある神社に寄ってみた。わずかな疎林があるだけだったが、
アラカシのドングリがたわわに実っていた。

アラカシ_5139.JPGウメにはイラガの繭が多数ついていたが、かなりの数がイラガセイボウの寄生を受けて、横っ腹に大きな穴があいていた。
セミの抜け殻がまったく見当たらないのが、不思議だった。環境からして、アブラゼミ、クマゼミが多数発生していいのだが。

サクラの梢には、ムネアカアワフキの幼虫巣がたくさんついていた。これまで見てきた中では一番、密度が高い。

ムネアカアワフキIMG_5146.JPGほとんどの枝先にびっしりと、石灰質のカタツムリ型巣が並んでいる。
中には排泄水の水滴がついているものも、多くあった。

ムネアカアワフキIMG_5157.JPGムネアカアワフキについて詳しくは、拙著「虫のしわざ観察ガイド」(文一出版)を参照してください。



肥前国

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佐賀県、神埼市

午後3時半、ベニツチカメムシ研究の聖地とも言えよう、日ノ隈公園に立ち寄ってみた。

登山道を歩き林内に入ると、ツワブキの花が咲き始めていた。我が家のツワブキよりかなり早い。
ツワブキIMG_5131.jpg
ここに来たのは2年ぶりのこと。2年前の4月に見つけたポイントに、今年も大きな集団が出来ていた。
今日の宿は佐賀県、鳥栖市。JR鳥栖駅のすぐ近く。
夕食はとんかつ定食と決めていたが、駅前通りの「とすかつ」という店に入ってみた。
陶器が全て、愛媛の砥部焼だったのは意外だった。
午後6時過ぎと早かったせいか、お客は私一人だった。ゆったりとできるテーブルで味も良かった。

明日は、福岡県小郡市で講演の仕事。


三股町 田上

定期検診の結果説明を受けに病院に行ったら、受付番号が037、だった。
少し待たされたが、終わってみれば、午前中の免許証更新受付にギリギリ間に合うので、
都城免許センターへ、病院からそのまま赴いた。

免許センターの窓口で手続きをしたら、受付番号が、037、だった。
優良免許なので講習は30分。

免許証の更新を時間の無駄無く済ませることができたのは幸いだった。

夕方、犬の散歩に出てみれば、また例の場所の路上にカブトムシ幼虫のロードキルが4体。
薄皮が路面に貼り付いていた。1頭だけ、まだ無事な幼虫も体をくねらせていた。

カブトムシ幼虫路面PA190026.jpg






昆虫展チラシ小.jpg
「鈴木海花さんプロデュース 秋の昆虫展」 が、
11月1日〜30日の期間、ジュンク堂池袋店で開催されます。
7階には展示コーナーがあり、私も一枚だけですがポスターを展示します。

25日(金)には鈴木海花さん、向井裕美さんとのトークセッションにも参加し、カメムシの話しで盛り上る予定です。

カメムシが好きでも嫌いでも、虫に自然に関心のある方は、どうぞご来場ください!




10月蝉

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三股町 田上

先週の冷え込みから一転して、本日は蒸し暑い夏日となった。
谷津田の休耕田ではモンシロチョウが一カ所で群れ飛んでいた(7頭だけど)。

うちの林ではアブラゼミが鳴いていた。最初はコナラの高所だったが、昼前にはカラスザンショウの低い幹に移動して鳴いていた。 ツクツクボウシの鳴き声もあったが、アブラゼミの方が勝っていた。

アブラゼミIMG_4353.JPGこのアブラゼミのオスはいつ頃、羽化したのだろう?9月末に羽化したとすれば、すでに3週間近くは生き延びていることになる。10月に入ってから羽化したのだろうか?

家庭菜園を耕すときは、これまで近所の農家の方に頼んだり、あるいは小型耕耘機を借りて自分でやったこともある。年に一回程度なので、それでも良かったのだが、いろいろ事情もあって、いっそ耕耘機を買おうかと、なった。しかし、小型のものでも15〜17万円はする。

中古で探していたら、知り合いの方の仲介で農家から格安で入手できた。今月中には耕したい、という嫁さんの希望通りとなった。

耕耘機ピコPA170012.jpgタイアがあって自走式だから作業は楽である。ORECのピコSF500という機種で型は少し古いが、作業をする上では全く問題ない。セルモータは無いので、エンジンは紐引き始動だが、一発でかかる。

中古といっても、この手の耕耘機は滅多に出物が無く、欲しいと思っても入手は難しい。今回の買い物はかなりラッキーだったと言えるだろう。

ワカバグモ

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庭のヒメユズリハとクワの葉裏に、それぞれ一匹ずつ見つかった、ワカバグモの♀。

ワカバグモIMG_0072.JPG今朝は5時半起床で早めの朝食。
次男の高校バスケット試合大会のため、宮崎市内へ部員の送迎斑に加わった。

出掛ける直前、仕事で飼育中の虫を覗くと、撮影の好機とわかった。
出発まであと20分だったが、スタジオに入って撮影を済ませることができた。
この好機を逃すと後々、厄介なことになるところだった。いや、厄介程度では済まなかっただろう。

ぎりぎり、セーフ。

飼育昆虫は毎日、少なくとも朝晩の2回は観察し、場合によっては時間を決めてこまめに眺めていることもある。

昆虫写真の仕事は、どこからどこまでと、けじめのつけようがない。時間にルーズになる。なるけれど、狙っている瞬間を逃すわけにはいかない。虫の状態を常に気にしていなければならない。気が抜けない。
しかし、虫の状況が手にとるように把握できていれば、これほど心強いこともない。そういうときは心の余裕もできるが、やるべきことは同じだ。同じ事をこなすにも心に余裕があると、楽しく時間を過ごせるのは有り難い。だから、この仕事を続けていけるのだと思う。






つの

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三股町 田上

駐車場のエノキはコンクリートの隙間から生えている。隙間の巾以上に幹が太れないが、それでも萌芽力は凄まじく、切っても切っても枝葉を伸ばし広げる。

伸びては邪魔だと伐採し、また伸びてを繰り返すいたちごっこだ。

久々に葉っぱを眺めてみれば、食痕があった。ほどなくゴマダラチョウの幼虫が見つかった。

ゴマダラチョウ幼虫IMG_0257.JPG
今日は小雨がときおり降り、しかもかなり肌寒い。フリースを引っ張り出して着込んだ。

それでも、モンキアゲハ、クロセセリ、モンシロチョウが、庭にやって来た。

キウリハムシは、大きなお腹を抱えて草陰で休んでいた。


キウリハムシIMG_0246.JPG




サツマゴキブリ

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宮崎市内

植え込みの間に落ちていた、サツマゴキブリの死骸。 死因は不明。

サツマゴキブリ_Z5A6963.JPG夜行性で昼間は物陰に隠れている。ゴキブリの仲間がみんなそうでもなく、日中活動する種類もいる。


サツマゴキブリは見ての通り、翅が退化している。まるで三葉虫みたいだ。

この小判型のサツマゴキブリの、どこが気味悪いか、私にはわからない。むしろこの形態に心惹かれる。

そしてさらに、屋内に出没するクロゴキブリ(通称ゴキブリ、あるいはアブラムシ)の、どこが気色悪いのか私には理解できなくなって久しい。

いや、以前は私にも気色悪いという感情があったし、手づかみなどできなかった。
が、いつのまにか不快感は吹き消えてしまい、手で掴むことも平気になった。
一旦そうなると、昔の自分に戻るのは不可能に近い。

クロゴキブリの姿に、むしろデザインの優秀さを見いだせるし、運動能力の素晴らしさも驚嘆に値する。




虎焼き模様

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三股町 田上

仕事部屋のすぐ外に巣網を張っている、ナガコガネグモ♀。


ナガコガネグモIMG_5098.JPG谷津田の畦道ではすでに卵のうが、目立つようになった。

砂糖水に通って来るオオスズメバチ。どうやら巣は1キロ以上も先にあるらしく、なかなか帰巣するワーカーを追い切れない。

お腹一杯に砂糖水を溜め込んだあと、帰巣するときの格好は海老そのもの。
腹部がダランと下がり、飛び方も重量感たっぷりだ。


オオスズメバチ飛翔_Z5A6935.JPG
巣探しの作戦を変更して、うちの庭の砂糖水を止め、もっと先の場所に新たな砂糖水ポイントを設置した。だが、今日のところではまだ、新しい給水ポイントにワーカーが来ていない。
誘因効果を高めるため、昨夜家族で食べたパイナップルの皮を入れておくことにした。

私の感触としては巣場所の特定は難しく、今回については無理だろうと内心諦めている。

しかし、Hさんの巣探しの情熱はいっこうに衰えることもなく、じつに楽しそうだ。

見晴らしのいい一番高い杉の木に登る、とも言い始めた。登るのはいいけれど、頂上は揺れるよ。
登ったあと降りるの大変だよ〜。

私は仕事もあるので、Hさんがやって来るたびに庭に出て、あれこれ作戦を一緒に考えたり、アドバイスを出したりしているだけだが、私よりずっと年上のHさんの生き方や性格に憧れを感じることもある。

ふと、自分が嫌な歳のとり方をし始めているのではないか、と私は内心ヒヤっとする。



三股町 田上

午前8時、年一回の定期検診のため都城市の病院に出掛けた。
家を出てすぐの路面が気になっていたが、やはり!!

カブトムシ幼虫IMG_5057.JPG三日前、最初の幼虫ロードキルが見つかった場所に、今朝は生きた幼虫が体をくねらせていた。しかももう一匹見つかった。
このままここに留まっていれば、いづれ車のタイアに轢かれてしまうだろう。

ともかくこれで、一つの疑問が氷解した。
幼虫がここにいるのは、堆肥土からこぼれ落ちたのでも、カラスやけものが落っことしたのでもなく、自らここに出現していたのであった。それも9日から毎日連続して。

では、この幼虫たちはどこから来たのであろうか?

それらしきカブトムシ幼虫の成育場所は見当たらない。朽ち木、堆肥、野菜クズ、、、、、、。あたりは草むらだらけ。近くの畑は放棄されているか、刈り取りが終わったあと。

しばらく時間が掛かったが、 っ!  と気付いた。二つ目の疑問もスッキリ。

なるほどなあ〜!   

答えはあえて書かない。興味のある方は是非、推理していただきたい。

近くの谷津田では、シラネセンキュウが開花し始めた。

シラネセンキュウPA120011.jpg


三股町 田上

庭に来ていたオスは、翅がかなり擦れていたが、300メートルほど先の路肩にいたオスは、
新鮮であった。

クロマダラソテツシジミIMG_5032.JPGこの場所は一昨日、昨日とカブトムシ幼虫ロードキルの現場であり、まだしつこく嗅ぎ回っている私がいる。

クロマダラソテツシジミのオスは、アメリカセンダングサで吸蜜したり、ときおり日光浴もしていた。

クロマダラソテツシジミIMG_5047.JPG昨日、書いたように、さっそくトノサマバッタのロードキルが見つかった。
クロマダラソテツシジミIMG_5049.JPG飛び立ったところで車のボディにぶつかったのだろう。右後脚を失った以外に大きな外傷は見当たらない。まだ息もあって、体がプルプルと震えていた。

せんべいになる前に、せめて草むらへと放っておいた。


三股町 田上

晴れたけれど、気温はかなり下がって涼しい。アゲハ類がまったく飛ばない。

昨日のカブトムシ幼虫の死骸が気になって、もう一度現場に行ってみた。すぐ近くだけど。

カブトムシMG_4969.JPG昨日、死骸が貼り付いていたのは画面右の車線、ちょうど窪みがある辺り。
よくよく見てみると、少し離れて別の死骸が二つ、おなじようにペッシャンコになっており、さらに、まだ体がしっかりしている死骸が二つもあった。

カブトムシIMG_4964.JPG
カブトムシIMG_4960.JPGこれほど目立つ二つの死骸を、昨日、路面が雨で濡れていたとは言え、見落としたとは、どうも考えにくい。
互いの距離は3〜40センチほどしか離れていない。
ペシャンコの死骸も全てほぼ一直線状に、5メートル範囲内に並んでいる。

一つ可能性としては、堆肥土を運搬中にそこからこぼれ落ちたとも考えられる。運搬方法は軽トラか、一輪車か。しかし、落ちたタイミングがよくわからない。二つの新しい死骸は今日、落ちたのか?

合計、5頭の幼虫が一直線状に並んでいるのは、同じタイミングで落ちたと考えたほうが自然な気もするが。やはり私がうっかり、見落としていただけなのだろうか?

なんとか、スッキリとした推測ができるといいのだが。

路面にはトノサマバッタの姿も増えてきた。

カブトムシIMG_4970.JPGまだ交通事故死した個体はわずかだが(400メートル内で1頭)、これからしだいに増えていくことだろう。

ロードキル、だが?

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三股町 田上

家からの距離、約350メートル。 道幅4メートル。車の通行量はそこそこあり。毎日、定時に4トントッラクも通過する。その雨で濡れたアスファルト路面に貼り付いていた。

カブトムシ幼虫死骸.jpg大きなカブトムシ幼虫がぺしゃんこ。一旦はやり過ごそうとして、まてよとしゃがみ込んでみた。
主に頭胸部とお尻が、大きく裂けて
幼虫体内の贓物全てが見事なまでに抜け切っている。半透明に透けた体皮は、まるで腸詰めウィンナーの中身をしごいて抜き取ったようにも見える。


思わず拾い上げてみた。  チョロも遠巻きに見ている。


カブムシ幼虫死骸01.jpg
カブトムシ幼虫の腐敗した死骸なら、喜んでその上に転がりニオイ付けするのだが、この腸詰め皮のような残骸にはまったく興味を示さない。
写真は、しつこく私が「チョロちゃん、ほらこっち!」と呼ぶものだから、仕方が無いなあ、と渋々見ているふりをしているだけ。



しかし、不思議だ。
車のタイアで轢かれただけで、こうまで見事に中身がツルンと飛び出すものか。
体皮はよほど頑丈ではあるが。

またそれより以前に、カブトムシ幼虫が道路に落っこちたのは何故だろうか。
鳥などが持ち運ぶときに、落っことしてしまったのだろうか。すぐに拾えない事情があったのだろうか。

ふと、残酷な実験まで思いついてしまう。幼虫を道路に置いてみたら、、、、。どこかに新鮮な死骸、ないかな、などと。

いづれにせよ、
じっくり考察して「昆虫死骸学入門」に投稿すべきかな。


ひも

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三股町 田上

今日の草刈り機は、背負い式。背負い式にしたのは、西側と北側の法面、そして林の斜面の草を刈ったから。肩掛け式は、広い平地を刈るには好都合だが、斜面では使いづらい。

気温も高めだったので、作業は午前と午後の2回に分けて行った。

Hさんが朝一番でやって来た。オオスズメバチにマーキングするためだ。


オオスズメバチ_Z5A6772.JPG私が草刈りしている間に、5匹の体にビニールひもを結わえたそうだ。

お昼までに2匹は自分でひもを噛み切っていた。

マーキングしたオオスズメバチが巣場所と砂糖水の間を往復するのに要する時間は、平均で15分。

巣内でどの程度過ごすかわからないが、結構、巣までの距離がありそうだ。
少なくとも1キロ以上は離れているのではないだろうか。

おお! スズメバチ

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三股町 田上

ここ2年続けて、うちの林ではオオスズメバチがパッタリと姿を消した。春先、女王バチが通り過ぎることはあったが、夏になってもいっこうに姿を現さず、近所の林でも皆無だった。

しかし、今夏はクヌギの樹液にやって来るようになった。


オオスズメバチ_Z5A6695.JPG上の写真は点粒に写ったものを、かなりトリミングしている。

毎年ハチ採りをしているHさんも、去年は収穫ゼロだったそうだ。

数日前から、うちのクヌギに砂糖水を入れたペットボトルを下げている。
絶え間なくオオスズメバチが通い始めたので、いよいよ明日には、マーキングをすることになった。

ジョロウグモ.JPGジョロウグモもやたらと多い。巣網の密度が半端ではない。

ヒメクダマキモドキ♀を捕らえたメスグモは、一番でっかい個体だ。



月刊たくさんのふしぎ 11月号(福音館書店)

「わたしたちのカメムシずかん」 鈴木海花・文      はた こうしろう・絵
たくさんのふしぎ.JPG本書を読んだ子供達がいづれ大人になったとき、カメムシのことをどう思っているだろう。
昆虫や自然のことをどう感じる大人になるだろう。
そんな先のことまで考えても仕方が無いが、期待感を抱くのはやむを得ない。

少しでも自然を見る目に柔軟性をもてるといいのだけれど、
そんなきっかけを本書から授かれるのではないだろうか。

本書が届いて読んでいるうちに、なんとイラストの中に、机に置かれた拙著らしき表紙があった。
2002年に出した「カメムシ観察事典」である。残念ながら初版で打ち切りとなったが、少しはお役に立っていることもあるらしい。

「カメムシ観察事典」を出したとき、褒めるよりか、陰口の言葉が自然と私の耳に届くこともあった。クサイだけの嫌われ者のカメムシを本にするとは、というあきれた声だ。まあ、そういった非難めいた意見は当然出てくるだろうことは覚悟していた。

私はしかし、臆することなくこれからもまた「カメムシ」の本を出すつもりでいる。

「わたしたちのカメムシずかん」は、私の背中を押してくれる一方、虫の世界の魅力を伝える別の視点を教えていただけたような気がしている。






泥巣、完成

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三股町 田上 

午前7時半、スズバチは交尾態勢のまま泥巣で一夜を明かしたあと、私の姿に動じて飛び去って行った。しかし、しばらくすると、メスだけが舞い戻ってきた。

今日は泥巣の補強工事を丹念にしているところは観察できたが、いつの間にか第5番目の巣室にもイモムシを搬入し終えていた。ときおり雨や風もあったが、その間隙を縫って作業を進めたようだ。
気付いたときにはもう、入り口が封印されていた。


スズバチ完成巣IMG_4939.JPGスズバチ泥巣の完成である。 巣は5室からなる。つまり5頭の幼虫のゆりかご、というわけだ。

午後7時。玄関の戸締まりをする前に覗いてみれば、メス親が泥巣に留まっていた。

泥巣が完成したからと言って、安心はできない。ここに、寄生バチがやって来ることもあるからだ。
寄生バチは産卵管を突き立て、厚塗りされた泥壁を貫通させて中の室に卵を産む。
まだまだ目が離せないのである。

昨日、大淀川学習館で撮影した、ナガサキアゲハの♂。

ゴマダラチョウ産卵_Z5A6443.JPG



宮崎市 大淀川学習館

台風の進路が気になっていたが、どうやら九州から離れて北上していること、
気温も高めなので、予報では曇り時々雨だったが、宮崎市内の大淀川学習館に出掛けた。

宮崎市内に入ると急に晴れ間が出て来て、夏日となった。これなら条件もいい。
さっそく撮影の仕事に取り掛かったが、なかなか思い通りには進まなかった。

こういう時、狙いとは別の虫の動きで少しは気持ちが癒される。

エノキの幹で産卵を始めたゴマダラチョウ。一個だけ産んだ。ちょうど目線の高さだ。


ゴマダラチョウ産卵_Z5A6397.JPG
ゴマダラチョウ産卵_Z5A6401.JPG何も成果が無いよりまし、とも言えるが
一番大事な目的が果たせないのでは、困る。癒される、なんて呑気なことを言っててはダメなのである。

ともかく、次にはどういう手段を講じるか、色々と考えてみる。終わったことをくよくよ悔やんでも仕方が無い。気持ちを切り替える。

今日は家を空けていたので、玄関のスズバチ泥巣の観察ができなかった。
午後4時半、家に戻ってみれば、4番目の巣室の口は閉ざされており、第5番目の泥巣が完成していた。
おそらく今日になってイモムシの搬入の続きを行なったのだろう。これまで1時間〜2時間内で完了できていたイモムシ搬入作業が、一旦中断して二日間に渡ってしまったのは、天候不良のせいだろうと思う。

で、午後6時半。とっぷりと日が暮れたので、門灯を点けた。

まさかこの時間帯にスズバチが来ている事は無いよね、と、それでもしつこい性格の私は、泥巣を覗いてみた。

すると、なんと!    いたのであった。 

それも、カップルで!!

交尾中だった。

「なんで!?」 正直 そう思う以外、何も思いつかない。
私が無知故に、そう思うしか無いないのだろうが。

午後9時現在、まだ濡れ場は継続中。

嫁さんに、しなくてもいいのに、わざわざ事の報告をしたらば、

嫁さん曰く、「だって夜なんだから、当たり前じゃない」


こだわり

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三股町 田上

三脚を載せていた酒箱を片付ていたら、
スズバチとは別のトックリバチ類の泥巣が一個、ついていた。

トックリバチ泥巣PA030002.jpgずっとこの泥巣に気付かないまま座ったり、乗っかったりしていたわけだ。

取り外して見れば、横っ腹にでかい穴が空いていた。

トックリバチPA030008.jpg壷の中には繭壁と糞しか残っていなかった。これは無事にハチが羽化できたのか、それとも寄生されていたのか?

たしかトックリバチが羽化するときは、襟首のつまり天井に穴が開くのではなかったか?

どうも記憶が曖昧になった。

玄関壁のスズバチは今朝も、小雨のなか第4番目の壷部屋にイモムシを搬入していたようだ。
目撃はしていないが、正午前に覗いてみると、イモムシのお尻が入り口から少しはみ出ていたから、搬入作業が行われたのは間違いない。

しかし、夕方になっても泥蓋で封印されないままだった。さすがに雨の中での狩りがうまく続けられなかったのだろうか?あるいは、乾いた土を採取できなかったためだろうか?

トックリバチ類は、乾いた砂や土に水を掃き出して、泥玉を拵える。その流儀にはこだわりがあるのであって、決して既存の泥土を掬ったりはしないそうだ。
雨で地面は濡れている。水は豊富にあるが、乾いた土はそうはいかない。


スズバチの今日

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三股町 田上  

腹をくくった、と昨日は決心したものの、スズバチの様子が気になって仕方が無い。
そこで、カメラを据え置きにしてリモコン操作することにした。
これなら、体はある程度自由になる。

カメラ位置が高いので、三脚を台に載せた。例の酒箱と捨てる予定のカメラケース。
捨てるつもりだったが、こんな使い途もあったか。

スズバチ三脚台PA020029.jpg折り畳み椅子に座って、少し離れた場所から泥巣を監視することにした。
視界も広くなって帰巣するスズバチの様子も見易い。
手元には原稿と絵コンテを携えて、さすがに今日は原稿にしっかり目を通す作業を行った。

昨日は書かなかったが、スズバチはイモムシを搬入する前、まずは泥巣に上塗り作業を施す。
巣の補強工事というわけだ。今朝も午前9時前には泥玉を抱えて、補強工事を始めた。

補強工事を終えてプイッと飛び去った。
さあ、ここから目が離せない時間帯となる。

午前10時05分、一回目のイモムシ搬入。原稿から目を上げた瞬間だった。
「きわどいタイミングだったなあ〜」
昨日より1時間半ほど出だしが早い。ハチの動きを見ながら、リモコンのスイッチを押す。
今日のレンズはEF-s10-18ミリ広角ズームレンズだ。結構寄れるのがいい。

一回目から20分、10分間隔で12時38分までの間に、7頭のフトスジエダシャク幼虫を
泥巣壷に押し込んだ。昨日の3頭の倍以上の数だ。
よく見ると今日運び込まれた幼虫の一部は、若干小さいものも混じっていた。
しかし壷の容積も幾分か大きいようにも感じる。
事前に多めのイモムシを運び込むという、計算済みではなかっただろうか?という気もした。

スズバチの習性を考えながら、原稿の手直し。ちょっとこれは中途半端になるから、
スズバチのことはまた後でじっくり再考しよう。想像だけの範囲だが面白くて興味が尽きない。

7頭のフトスジエダシャク幼虫を搬入したあと、泥で入り口を封印し、すぐに4番目の泥巣部屋作りを終えた。

 明日は何頭のイモムシを狩ってくるだろうか?
スズバチ4部屋目IMG_4865.JPG



陶芸家の仕事

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三股町 田上

昨日は泥巣第二部屋が完成し、産卵したところで作業は終わった。

いよいよ今日は、イモムシの搬入作業が始まるはずだ。
とは言っても、それがいつになるのか全く予測が立たないので、ずっと見張っているしかない。

デスクワークの原稿と絵コンテを傍に置いてはみたものの、視線はほぼずっと泥巣に釘付け。
「二兎を追うもの、一兎を得ず」である。ここは腹をくくるしかない。

観察を始めて2時間半。
午前11時半頃、部屋の用事を済ませて玄関に出てみると、なんとイモムシを抱えたスズバチ♀が泥巣に着地しようとする瞬間だった。
ちょっとの間とはいえ迂闊だった。

「ちょっと、待ったああ〜!!」と声を張り上げて、手を大きく振り回して着地を阻止した。
スズバチは驚いて一旦、遠ざかった。
「なんやねん! このオッサンは」

その隙にカメラを取り上げて、踏み台に上がり撮影態勢をとった。
ちなみに踏み台は、一升瓶6本が納まる酒箱。丈夫な上、軽いので重宝する。

泥巣から30センチほど離れた宙から、スズバチはすぐに戻ってきた。
着地してから、イモムシを泥巣壷に押し込むまではあっと言う間だった。

「間に合ったあ〜!」
スズバチのイモムシ搬入の一瞬を撮影できたのだ。

なるほど、スズバチが狩ったイモムシは、たしかに  フトスジエダシャクの幼虫  であった。
このあと間隔を置いて、計3頭のフトスジエダシャク幼虫を泥巣の中に押し込んだ。

最後の一頭を入れたあとは、すぐに泥玉を持ち帰り、穴を閉ざす作業を始めた。

さらにこのあと、第三番目の泥巣作りに着手。一旦、作り始めると結構なテンポで仕上がっていった。
今日もその陶芸技をしっかり観察できた。
そして、第三番目の泥巣が完成したところで産卵し、スズバチ♀はどこかへと姿を消した。


スズバチ二日目IMG_4625.JPG泥巣壷の中には、糸でぶら下がった卵が残されている。
径4ミリの穴が空いたままなので、アリとかに侵入される心配もある。
いや、実際、二ヶ月前にイエヒメアリの侵入にあった泥巣を見ている。
その泥巣は一個完成したあと、放棄されてしまった。

今回の泥巣作りに気付いたとき、またもやアリの侵入で失敗するのではないか、という心配があったが、どうやら現時点では大丈夫のようだ。

明日にはどういう展開になるか。

もっとも、明日はどうしてもデスクワークを進めないと困ることになる。
イモムシ搬入の瞬間に立ち会うのは、無理なことと、ここは腹をくくろう。