ニシキキンカメムシ、ふたたび

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初めてニシキキンカメムシの幼虫(5齢)を見つけたのは静岡県で、1992年の12月。
アベマキ根際の落ち葉めくりで、いきなり摘み出したのであった。
あのときも、私には自信があった。「きっと見つけるさ!」

しかし、1992年当時、ニシキキンカメムシ幼虫の写真図版すらまだ目にしたことがなかった。アカスジキンカメムシの幼虫と似ているのだろうか?どう違うのだろうか?
姿も知らない幼虫を探しに出掛けるというのは冒険でもあったが、それだけに発見できたときの喜びや感動は、おそらく一生忘れようがない。
一目見た瞬間、「これがニシキかあ〜!!」と確信できた。

その翌年、嫁さんを伴って愛知県の産地でも、越冬幼虫を見つけている。
金魚のフンのごとく後ろにいる嫁さんに、越冬幼虫はどういう条件の場所に潜り込んでいるのかを解説しながら、最初の1頭目がなかなか出ないので焦ったりしたものだ。
予定していた数の幼虫を見つけ出したあとは余裕も出て、
三ヶ日蜜柑をほおばったり、怪しげな洞穴巡りなど、ちょっとだけ観光も楽しんだ。

さて、昨日、雨が降るなかで見つけた、ニシキキンカメムシ5齢幼虫。場所は高知県。

ニシキキンカメIMG_0109.JPG写真上はリョウブの葉裏にいた群れだが、最初に見つけた幼虫はガマズミの葉裏にいた。それ以外にも周辺を見渡すと、タブノキやアケビにもいて、そこは直射日光や風雨をある程度は凌げる場所であった。樹種は関係ない。
ニシキキンカメ_Z5A4751.JPG風もけっこうあって肌寒かったが、幼虫がいる葉っぱに触れたりするとその振動には敏感に反応し、歩き出したりポロリと飛び落ちることもあった。
天候条件は悪く、薄暗かったので、見落としもあっただろうが、そこそこの数の幼虫群を見つけることができた。

今朝は、八幡浜港の魚市場で新鮮な魚をいっぱい買って、5日ぶりにわが家へ戻った。
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