コガタノゲンゴロウ、コガネムシ、アオスジアゲハ

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転居して翌年の夏。
犬の散歩で畦道を歩いていると、田んぼの中をコガタノゲンゴロウが悠々と泳いでいました。
それも1頭ではなく、歩く先々で目に入るのです。
慌てて望遠レンズを取りに戻ったのは言うまでもありません。
近所の方が「昨夜灯りに飛んで来たよ」と、水槽に入れたコガタノゲンゴロウを持ってきてくれたこともあります。
宮崎県ではどこに行っても、コガタノゲンゴロウが普通にいることは本当に驚きです。


(写真撮影日:2009年7月15日)
コガタノゲンゴロウW2153247.JPG
コガタノゲンゴロウX2217860調整.jpg(写真撮影日:2008年10月22日)
先日、犬の散歩から戻った嫁さんが「ゴキブリが死んでいたよ」と言うので、気になって見に行くと、コガタノゲンゴロウがぺしゃんこになっていました。わが家の灯りに飛来してから車にぶつかったのでしょう。


全国の里山環境で激減したコガネグモ。東京で私が通っていたフィールドでもすっかり姿を消してしまいました。
松山市の実家周辺では一度も見たことがありません。
宮崎ではコガネグモが普通にいることは、これも注目に値します。

コガネグモW2052195.jpg(写真撮影日:2008年7月5日)

大きな体、円型の巣網、そして腹部の縞模様など、コガネグモはクモの一般的なイメージとしてよく描かれるかと思います。
一度見たら忘れようが無い、強烈な印象を抱かせるクモです。
コガネグモの発生時期は主に梅雨の頃です。盛夏を迎える前に産卵を済ませて、さっさと姿を消します。
酷暑は苦手なのでしょうか。コガネムシの発生ピークも、コガネグモの発生とほぼ同調しています。

コガネムシP5085115.JPG(写真撮影日:2007年5月8日)

東京の都心部でも見かけるアオスジアゲハ。清瀬市でも普通種でした。
とは言え東京近辺では決して見ることができないのが、吸水集団です。
アオスジアゲハの吸水集団を撮影することなど、もう一生有り得ないのではと諦めていました。
アオスジアゲハW2112862.jpg(写真撮影日:2008年7月11日)

三股町では、あちこちの林道で吸水集団を見ることができます。
うっかりそれと知らず車を進めてしまい、紙吹雪のように舞い始めて驚くこともあります。
たくさんのアオスジアゲハは、自生しているタブノキで育っているのでしょう。
写真は日南市の渓流で撮影しました。
アオスジアゲハW2112984.jpg






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