| ナラワカメハナツボタマフシ 2006/06/08(その3) | | ナラ、ワカメ、ハナ、ツボ、タマフシとでも分けて覚えるのがいいだろうか。
虫えい(虫こぶ)には様々な形、色のものがあって、ときにはびっくりさせられることもある。今日、コナラの梢で見つけた虫えいは、ナラワカメハナツボタマバチというタマバチのなかまが産卵して、そこに形成されたものだ。桃色の虫えい内では、このハチの幼虫が一匹育っている。 虫えいの名称を、ナラワカメハナツボタマフシという。
タマバチ類の生活史は、単性世代と両性世代があってややこしいが、夏のころの虫えいは単性世代である。
このナラワカメハナツボタマバチの両性世代は、春のころコナラなどの雄花にナラハナケタマフシという、まったく形状の違う虫えいを形成する。 つまり同種でも世代の違いによっては、まったく別種のごとき虫えいを形成する。
(E-330 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
『6月2日の記事について、訂正のお知らせ』
先日6月2日に「花外蜜線のお客さん」としてアップした中で、 「ベダリアテントウ」としたのは誤りで、正しくは「ヨツボシテントウ」であることが判明した。 間違いの指摘をしていただいた方に感謝するとともに、遡って過去の記事内容も訂正させていただく。
両種はよく似ているが、4つある黒点のうち前2列が、ヨツボシではまん丸だが、ベダリアでは三日月型をしていることで見分けられる。
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