| 今朝はアオクチブトカメムシの卵塊がふ化を始めた。 時刻は午前8時過ぎ頃。
びっしり並んだ卵は数匹づつが一斉にふ化していくが、卵全部のふ化タイミングは各グループごとにずれている。これは撮影する側としては助かるのだが、卵塊全体が一斉ふ化する方が、よりドラマチックなシーンとなるだろう。
卵上部が潜水艦のハッチのように開いてふ化するが、その際幼虫頭部に見える黒い部分が、Egg-bustar「卵殻破砕器」だ。 この破砕器でハッチに強い圧力をかけ、ふたを内側から押し開けるようだ。幼虫の体は風船のようにふくらんだり、しぼんだりを繰り返しながら徐々に卵の外へと体を抜いていく。 ふ化幼虫はまさに「赤ちゃん」である。ふ化した後は兄弟どうしで寄り集まり、じっと休んでいるが、そのうち体色が浮き出てくる。
アオクチブトカメムシは蛾やチョウ、ハバチなどの芋虫を吸血する肉食カメムシだが、このふ化幼虫から脱皮した2令幼虫まではコナラなどの汁を餌として吸う。
アオクチブトカメムシの卵はコナラについていたものを、所沢市の雑木林で見つけて持ち帰っていたものだ。卵塊は二つあったが、二つ目も少し遅れて今朝中にふ化を始めた。
(EOS-5D マクロ65ミリ) | |