| ヨツモンマエジロアオシャクの幼虫 2008/07/17(その2) | | アカメガシワの枝を少し切り落とした。というのも、アカメガシワの細枝にコウモリガの幼虫が潜入していたからだ。コウモリガの若い幼虫を見ておこうと思ったのだが、こんなことができるのも、うちの林であるおかげ。
地面に落ちた枝や葉っぱを仔細に見ていると、テングイラガの大きな幼虫や、ヨツモンマエジロアオシャクの幼虫(写真上)が副産物として見つかった。 ヨツモンマエジロアオシャク幼虫は、アカメガシワの枯れ葉などを体にくっつけて見事にカモフラージュしている。じっとしていれば、ただのゴミにしか見えない。体前半部の枯れ葉を取り除いてみたのが、下の写真。たしかにシャクトリムシだ。 本種の幼虫を初めて見つけたのは2年前の8月。それも昆虫観察会の最中だったから、参加者の方々以上にぼく自身が喜んでしまった。ちょうどその夏は、ポプラ社の写真絵本『どこにいるの? シャクトリムシ』の撮影中でもあり、本種も掲載すべく探索中であった。だから見つけたときの喜びはひとしおで、講師の立場を一瞬忘れてはしゃいでしまった。
その『どこにいるの? シャクトリムシ』も重版となり、ちょうど本日、見本が届いたばかり。ぼくが野外で実際に出会い、体験した感動が、少しでも多くの子供たちに伝わってくれること、そしてこの本をきっかけにして虫や自然をもっともっと楽しんでもらえるようになってくれれば、それが何より嬉しい。
(写真/E-3 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)写真は昨日、撮影。
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