| 地面を舐め回すかのように眺めてみれば、たちまち昆虫たちが見つかるものだ。 こんなに寒い季節になっても、まだまだ元気に活動するトビイロケアリを目で追いかけているうちに、2匹のヒメナガメを見つけた。 日射しさえあれば、われわれ人の体感気温がいくら低くても、地表面温度はけっこう高いようである。本来なら落ち葉の下にでも潜り込んでいるはずのヒメナガメだが、ちょいとお食事のつもりで歩き出てきたのであろうか? いやいや、そうではなく何かしらの危険から逃れようとしていたのかもしれない。 ヒメナガメはナガメによく似ているが、胸背部の黒紋様が細かく6個あることでナガメとの区別は容易い。ナガメの黒紋様は2個である。 いずれも寄主植物はアブラナ科であり、畑ではダイコンやアブラナ類、キャベツなどで吸汁しそこで繁殖する。ときにナガメとヒメナガメは混生もしている。 | |