| カンシャワタアブラムシの自衛策とは 2005/09/17(その2) | | ススキの葉うらを白い綿くずのようなものがびっしりと覆っている。 これはカンシャワタアブラムシというアブラムシのコロニーで、白く見えるのはアブラムシの体から分泌されたワックスである。 さらにつぶさに見ていると、というよりかルーペでもってあらためて覗いてみると、アブラムシの1令幼虫が何か一生懸命、励んでいる(写真下)。これはアブラムシを餌とするヒラタアブ類の卵(白い紡錘型)を、頭の角で潰そうとしているのである。つまりいずれは自分たちコロニーにとって脅威となる天敵を、卵のうちに撃退してしまおう、ということなのである。 仔細を知りたい方は、どうぶつ社の『兵隊を持ったアブラムシ』(青木重幸 著)を読まれたし。私の『珍虫の愛虫記』にも少し書いてある、というのはおまけ。
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