| ヒメアトスカシバの幼虫 2005/04/04(その2) | | ヘクソカズラの茎に形成された虫えいの中から黒い繭を取り出し、さらにその中を見てみるとぶよぶよした体の幼虫が姿を現した。幼虫の外皮は非常にデリケートであり、繭殻を切断する作業は極めて難しい。しかも幼虫は繭壁にぎっちりと納まっているからなおさらである。繭壁は切断していくとその薄さのためかしだいに内側へと丸まって変形し、これが幼虫の体を締め付けることになる。さすがに1個目の繭解体では幼虫の体を傷つけてしまった。これは気を引き締めて取りかからないと幼虫の死骸の山をつくる事になってしまう。それでもなんとか無事に一匹の幼虫を繭から取り出すことができた。幼虫の頭部付近には少しだが隙間があることがわかった。ヒメアトスカシバの幼虫は、ヘクソカズラ茎の組織内で生活を送るわけだから、体の外皮が少々やわであってもいいのかもしれない。まさに植物体のゆりかごに守られて育つというわけであろう。 この幼虫がいつ頃か蛹となりそして羽化するのだろう?私の記憶では8月に新鮮な羽化個体を見ているが、、、。 | |