| 今日は久しぶりに青空となった。風もカラッとしており、梅雨とは思えない清々しい天候。しかしこの風、標高が高い場所ではとんでもない危険なヤツなのであった。
ミヤマキリシマのビデオ撮影のため、今回も高千穂河原から中岳へと登り、さらに新燃岳まで進んでみた。新燃岳は標高1395メートル。 新燃岳の火口池は緑色に染まっており、ここを撮影しようと火口縁に近づくと猛烈な強風に煽られた(写真上/画面奥の山が最高峰の韓国岳山頂)。いやほんとうに凄まじい!三脚を立てるのも一苦労。ビデオを回すにもがっちりとカメラ、三脚を体で包むように押さえていないと吹き飛ばされそうになる。何度も煽られ撮影の失敗を繰り返した。なにより心配になったのは細かい砂塵に混じって軽いとはいえ小石まで飛んで来るから、レンズに傷がつくことだった。あとで登山地図を見るとこの辺りは「強風時は危険」と書いてあった! ほんとうはさらに稜線を進んで大幡山のほうまで脚を伸ばすつもりだったが、今日は時間が足りなかった。これは来週また出直すつもりだ。なんとかそれまでミヤマキリシマの花も咲いていて欲しい。
しかし新燃岳〜中岳までの縦走路は緩やかな道が続き気持ちが良い(写真中)。木道も整備されており歩き易い。強風には閉口したが、そのおかげで雲のダイナミックな動きもたくさん撮影できた。 今回の登山ルートは霧島山のなかでももっともお手軽コースなのだが、それでも重い機材を担いで歩くとけっこう息が切れる。そんなときに羽化して間もないヒオドシチョウが目の前で翅を広げてくれた(写真下)。これはなによりの癒しとなる。
高標高での昆虫の数も種類も、前回登ったときよりあきらかに増えていた。そうした昆虫たちのこともいづれ紹介できると思う。
(写真全て/リコー Caplio GX100)
 | |