| 昨夜は室内撮影の失敗もあって、ちょっとイライラしてしまった。そこで寝る前に台所に立って、ポテトサラダの下作りをしておいた。体や手先を動かしておれば、気分転換になるかと思ったのだ。 失敗とは、ある幼虫の脱皮時刻を読み違えたのだが、このところその同じ失敗が続いたので、余計にムシャクシャしてしまった。こういう失敗はすぐに取り返しがつかないし、しかも他の撮影スケジュールに影響が出るので余計に厄介だ。
今朝は久しぶりに晴れ間が出た。が、長続きはしなかった。 午後からはときおり小雨となり、雲行きが怪しくなった時点で洗濯物を早々と軒下へ撤収しておいたのは正解だった。 晴れ間があるときには撮影する気になれなかったヤマアジサイ。しかし日射しがかげってから、最近購入したOLYMPUSの25ミリレンズを使って撮影してみた(写真上)。 フォーサーズ25ミリレンズは、昔のライカ判で言えば50ミリ標準レンズ。このような焦点距離の単体レンズを昆虫写真の仕事で使うことはほとんどない。しかし、とても小さくて薄い25ミリレンズは何か使えるように思えた。先日は無人カメラなどにも役立ったし。
先月末に発売されたばかりのOLYMPUS E-520は、ボディ内手ぶれ補正機能、ライブヴュー、などなど有り難い機能が盛り込まれて、しかも小型軽量。これと25ミリレンズを組み合わせてみれば、どこかフラフラと旅しながら、のんびりとスケッチ撮影でもしてみようか、などという楽しい気分も湧いてくる。ま、しかしこのスタイルで昆虫写真を楽しむには限界がある。適当なクローズアップレンズでもポケットに用意すればいいかもしれないが、、、、、。
さて、ヤマアジサイの茂みの中を覗き込んでみると、ヤブキリの終令幼虫がいた。産卵管が無いからオスだ(写真中)。ヤブキリは成虫をあちこちで見かけるから、ちょうど今頃が羽化期だと思われる。
クヌギの樹液はこのところオオスズメバチやヒメスズメバチに独占されていることが多かったが、今日は久しぶりにノコギリクワガタのオスがやって来た(写真下)。アカメガシワの樹液には相変わらずノコギリクワガタのでっかいオスが陣取っており、それを取り巻くようにしてサトキマダラヒカゲやクロヒカゲ、ヒメジャノメなどが群れている。
アカメガシワの樹液が出る原因は、コウモリガ幼虫の仕業であることはこれまでに何度も書いてきたが、今年は本腰を入れてそのコウモリガの生態を少し掘り下げてみなければ、と思う。幸いうちの敷地内にはコウモリガ幼虫の潜入したアカメガシワが多数あるので、少し荒っぽい手段を駆使することも可能だ。
(写真上/E-520 25ミリレンズ) (写真中、下/EOSキッスデジタルN 超深度広角レンズ使用 改造サンパックストロボ使用)
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