| 雨はしつこく降り続ける。梅雨だから仕方が無い。
スミナガシやアオバセセリの春型成虫がうちの林の樹液や花壇に姿を現したのは、もうずいぶんと前のこと。少し気になっていたので、近くの上米公園に出向いてみた。
ヤマビワの低い枝先では、若い葉っぱを綴り合わせたアオバセセリ幼虫が多数いた。ちょっと申し訳ないが綴った巣を開いて中を覗いてみた(写真上)。巣から出て葉っぱをモリモリ食べている幼虫もいた。どれも終令だ。
地上高50センチほどの幼木では、丸々と太ったスミナガシ終令幼虫が2匹いた(写真中)。じっと顔を伏せているが、息を吹きかけるとヌッと顔を持ち上げ角を左右に振って怒るかのようだ(写真下)。
日中でも薄暗い林なのだが、雨雲の下ではさらに暗い。今日の写真は条件的に厳しい。できれば日射しのある日に撮り直したいものだ。
それにしてもこれだけ個性豊かな幼虫2種が、同じ食樹というのも何だか奇妙な取り合わせではないだろうか。
(写真/E-520 25ミリレンズ+2倍テレコン+魚露目8号、内蔵ストロボ) | |