| | 羽化したヒメカギバアオシャク 2004/04/18 | | 先月、3/31に松山で撮影した「ヒメカギバアオシャク幼虫」は、4/6には蛹となった。
その蛹が12日目にして羽化した。オスである。
透明プラケース内の壁に張り付いた姿はびっくりするほど鮮やかな色をしていて、すぐさま撮影を開始した。
写真上は背面で、下は腹面、つまり翅の裏側である。
翅表の色模様は青チーズを想い起すが、これに旨いビールがあれば、などと横道にそれる話しは止めておこう。
そして翅裏の輝くような色模様を見て、私はまず「黄八丈」が頭に浮かんだ。
「黄八丈」は八丈島に古くから伝わる絹織物。「黄」「樺」「黒」の3色からなる草木染め絹糸で織り上げる。 なかでも黄色はイネ科の「コブナグサ」を使って染めるという。 コブナグサは関東以南に普通に生えていて、八丈島ではこの草を「カリヤス(刈安)」と呼んでいるそうだ。 黄色の染色剤としてコブナグサを使用することは今回調べて初めて知った。
それにしても八丈島を語るに、産業としては花き園芸が盛んだが、豊富な魚類はともかく「アシタバ」「くさや」などの食ベ物やそしてなんといっても焼酎などははずせない。昔、島の人から秘蔵の古酒を御馳走になったことがあるが、絶品!の旨さだった。
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