| クヌギの枝にぴったり体を貼付けているのは 「コミミズク幼虫」(写真上)。体長1センチ。 見事な隠蔽擬態にはいつもながら感心する。
伏せていたお顔を拝見すると、睫毛のような触角や ユーモラスな表情が現れて意外な発見!(写真中) SF映画に登場する宇宙人のモデルになりそうだ。
コミミズクはセミやヨコバイの仲間で、 ストローのような口吻で植物の汁を吸う。 体の色は背景に合わせて様々なタイプがある。
さらにクヌギの梢を舐め回すかのように見ていくと 冬芽の上にシャキリ!と棒立ちになった尺取虫がいた。
「ハミスジエダシャク」の 若い幼虫のようだ(写真下)。
冬芽が白く光って見えるのは、 幼虫が糸をびっしり吐きつけているため。 風で吹き飛ばされないよう足場を築いているわけだ。 この足場糸がなければ隠蔽擬態はもっと完璧だった。
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