| 近くの雑木林でクチバスズメの幼虫を見つけた。クヌギの幹にべったりと止まっていたので目立つことこの上ない(写真上)。本種を含むウンモンスズメガ亜科数種の幼虫たちは、よく似通っているので注意が必要だ。 しかも9月から10月にかけてこれらの幼虫たちが現れる。皆似たものどうしだが、幼虫が食べていた、あるいは止まっていた植物がなんであったかがわかれば、種名の検討はつけ易い。いずれにせよスズメガ科の幼虫たちは大柄なものが多く、身近な環境に棲んでいる種類もかなりある。芋虫遭遇事件でよく騒がれるのもこのグループであることが多いようだ。お尻にツノが生えているので印象もはっきり残るのだろう。クチバスズメの幼虫を手にのせて林を歩いていると、少し見上げた位置に枯れ葉のようなアケビコノハがいた。ピカピカの新鮮個体だ。この成虫が止まっている場所はアケビがあって、9/3に幼虫を見つけた場所とほとんど同じであった。うしろ翅を見たいので軽くつつくとバタバタッとぎこちなく2mほど飛んだ。やはり羽化して間もないのであろう。力強い飛翔はできなかった。 | |