| 居間の窓からよく見えるクヌギの『樹液亭』は、ここ数日、閉店してしまったように静かだった。ときおりクロヒカゲがふらりと立ち寄っていくが、どこかの樹液酒場から追い出されたのだろう。しばらくウロウロしたあとで去っていく。
ところが今朝の『樹液亭』では、スミナガシがおいしそうに食事をしていた。スミナガシの飛来は今シーズンに入って初めて(写真上)。 昨日のこと立ち寄ってくれたW君には、「もうすぐしたらスミナガシも来るはずだよ。」と話したばかりだ。W君は小学6年生。とくにチョウが好きなようだ。お母さんと一緒にうちの近所までゴマダラチョウを採集しに来たそうだが、スミナガシをぜひ採集してみたいと目を輝せていた。
(写真/EOSキッスデジタルN 超深度広角レンズ使用)
久々に「超深度広角レンズ」を使ってみた。『虫の眼レンズ』とも呼ばれるが、まあ呼び方などはどうでも良い。どういう場面でこのレンズを活用するか、そこが大事なポイントとなる。 あいにく曇り空の下とあって、背景が暗くなってしまうのが残念。ヤグルマギクで吸蜜していたモンシロチョウのメスはここ2、3日の間に羽化した新鮮な個体(写真中)。お尻の角度から見た姿がちょっと面白いと思ったが、その見た目通りの印象を誇張して再現できるのが「超深度広角レンズ」の特徴の一つ。 シュンギクの茎にはヒゲナガアブラムシの一種が群れていた(写真下)。普段は食材としての春菊しか接していないが、花を咲かせた姿を見るとずいぶんとイメージが違ってくる。食材として味わったあとは、花を鑑賞できるわけだ。 | |