|  |  | | ミナミカマバエは水辺に棲む小さな肉食バエである。
体長はせいぜい4ミリ前後だから、よほど意識してかからないと、このハエに出会うことはできない。 17年前にこのミナミカマバエの撮影に少し熱中したことがあるとは前に書いたが、先日、うちのすぐ近所のある場所で、久しぶりにこのハエを見つけた。
しかし、見つかった個体数はせいぜい5、6匹であり、撮影条件もきわめて悪い。昔のように彼らの生き様や、表情を撮影することはこの場所では断念するしかないようだ。別の生息地をあらたに見つけたほうがいい。
思えば、何もないようにしか見えない場所で、いい歳したおっさんがカメラを構えて、しゃがみ込み、ときには腹這いになり、かと思えば石のごとく水辺にむかってじっと厳しい視線を注いでいたりと、傍目から見れば、できれば関わりたくない狂人としか見えないことだろう。 まだカメラを携えているから警察沙汰にならずに済んでいるのかもしれないが、、、、、。
(EOS-5D マクロ65ミリ サンパック改造ストロボ使用)
『接写用改造ストロボの出番』
3倍近くの接写も、近頃はOLYMPUSフォーサーズのボディと35ミリマクロ+1.4倍テレコンの組み合わせを使う事も多い。この場合、倍率は2.8倍。ストロボは内蔵ストロボと拡散版の併用である。野外撮影では、この身軽でコンパクトな撮影スタイルは楽でいいのだが、しかし、問題もある。 フォーサーズと言えど、接写倍率が高くなると被写界深度は急激に浅くなり、絞りも11から16まで絞り込みたい。すると大概は、内蔵ストロボのパワーをFULLにしなければならず(現状のフォーサーズではISO感度を400以上で使うことは画質的に厳しい)、そうなるとストロボ閃光時間の関係で、被写体のちょっとした動作がけっこうブレてしまうのである。 例えばミナミカマバエが、鎌状の前脚を伸ばす仕草を撮影したのであるが、これは見事にブレてしまった。
やはり内蔵ストロボはそれなりの使い方をしなければならず、高倍率接写などでは専用の外付けストロボを使ったほうがいい。かと言って、フォーサーズのコンパクトなボディに接写用外部ストロボを組み合わせるのは、バランスも良くない。 結局、昔から使ってきた接写専用改造ストロボの出番となり、それを載せるカメラシステムはでかくても、がっしりしていることが肝要である。サンパックB3000Sとツイン発光部の組み合わせを久しぶりに使ってみた。  | |