| でっぷりと肥えたフユシャクのメス(写真上)は、シロオビフユシャクであろうか?お尻にたっぷりと生えた毛束が灰色だとシロオビだそうだ。
しかし、これによく似た同属(Alsophila)のクロバネフユシャクとの区別には注意が必要。お尻の毛束が黒色だとクロバネということだが、灰色と黒色というのは見る条件によっては非常に境界が曖昧になる。 このところよく見かけるオス(写真下)の方もシロかクロか、多数の標本をきちんと見ておかないと図鑑だけで見分けるのは難しそうだ。
それにしてもこのAlsophila属のメスは、海獣のトドのごとくでっぷりとした体型。体内にはぎっしりと卵が詰まっているのであろう。 産卵はこれからだが、シジュウカラなど鳥の捕食の脅威にさらされるのではないだろうか。鳥から見ればいかにも旨そうであるに違いない。
(Nikon D200 45ミリ+中間リング)
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