| ウスタビガの卵と繭 2006/01/16(その1) | | コナラの梢で風に揺れていたのはウスタビガの繭殻である(写真上)。
もしやと思い、繭の近くの枝を見てみると卵が6個並んでいた(写真中)。つまりこの繭から羽化したウスタビガはメスだったのである。 ウスタビガのメスは羽化したあと、繭上でオスの飛来を待ち、そこで交尾をすることが多いようだ。そして交尾を終えたメスは繭から離れる前に、繭表面や近くの枝に最初の産卵をするのである。 ヤママユの場合もこれとほぼ同じであって、殻繭を見つけた場合にその近くの枝を丹念に探せば越冬卵を見つけることができる。もっともヤママユの繭殻はたいていは色褪せてしまい(写真下)、ウスタビガの繭ほど魅力的ではない。 今日、落ち葉の上で見つけたヤママユの繭殻は、寄生バチに侵されたもののようであり、その羽脱口がぽっかりと空いていた。 | |