| 子供が通う小学校の裏には、カラタチの生け垣がある。 先日からモズのはやにえを探しているのだが、今日はここで必ず見つかるだろうと思って出向いてみた。 するとさっそく見つかったのは、コガネムシ類の幼虫だった。
モズが土の中に棲んでいるコガネムシ類の幼虫をどうやって捕らえるのか、不思議な気もするが、以前に私はその捕獲場面を見たことがある。 コガネムシの幼虫が地表近くに上がっているときは、その動きが地面に土のうねりとして現れる。モズはその一瞬のうねりを見逃さないのである。 モズは冬場の食料としても、昆虫類をたくさん捕食しているが、その多くは地表面徘徊性のゴミムシ類などだ。そういう狩りの場面を間近で何度か見たことがあるし、モズが吐き落としたペレットを丹念に拾い集めてみると、たしかにゴミムシ類の残骸が多く混じっている。
ペレットに含まれる残骸と、はやにえに立てられる昆虫の種類を比べていけば、モズの好む餌とそうではないものが、見えてくるのかもしれない。 | |