| 石鎚山系を松山から望むと厚い雨雲にすっぽりと覆われている。予報でも雨となっていた。それでもとにかく石鎚スカイラインの入り口まで出向いてみた。平野部は晴れているからわずかな望みがある。しかしさすがに標高の高い所は完全に雲の中なのでスカイラインを登るのは諦めて、面河渓に入ってみることにした。面河渓谷は学生時代によく通ったが、今日訪れるのは20年ぶり位になる。 渓谷沿いの遊歩道を奥に進んで第二キャンプ場の広場に入ってみると、大きなヒノキの幹をオオチャイロハナムグリが這っていた。「おお!オオチャイロだあ!」と思わず声をあげてしまった。生きている姿を見るのはこれが初めてだから興奮する。オオチャイロハナムグリはちょうど私の目線の位置にいてゆっくり歩いている。この大きなハナムグリは奇麗だし独特な体型が目をひく。 面河渓で仕事を進めるうちにここでも雲行きが怪しくなってきた。しだいに雨も降り始めたがカメラを撤収して、しばらくは仕事を続けてみた。林の中だからずぶ濡れになることもない。 | |