| 今日は久しぶりの秋晴れとあって、さすがに外を歩きたくなった。アゲハ幼虫はひとまず前蛹で休眠状態であるから、明日まで見張っている必要はない。 そして、原稿書きも休むことにした。 唐突だが、ハエ、アブ、カといった昆虫は双翅目という分類群に属する。「そうしもく」という言葉はどうも「相思相愛」といった風にも誤解されそうで、耳に馴染みにくい。そこでいっそギリシャ語のディプテラという言葉のほうが簡潔で覚え易い。 そうDIPTERA、でぃぷてら、ディプテラ、である。 そのディプテラは総じて寒さに強い。他の昆虫が冬に向かってどんどん姿を消していくなかで、 なぜかディプテラは悠然と活動している。 もうやぶ蚊に刺されることもほとんど無くなったのであるが、ヒメジョオンの花で吸蜜に余念の無いヒトスジシマカを見つけた(写真中、下)。 蚊といえば、人の生き血を吸う、にっくき奴らというイメージしかないのが普通だろう。しかし実際に吸血する種類は数少ないのであり、しかも吸血はメスの卵巣成熟に必要とされるだけである。
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