| ソメイヨシノの蕾みが ずいぶんと膨らんだ(写真上)。 清瀬市内のこの公園では 樹齢40年近くの 古木が多数並んでいる。
アブラナ花壇の様子も気になって いたが開花はまだほんの少しだ。 風も強く気温も低めなので チョウの飛んでいる姿はなかった。
ソメイヨシノの幹を見て回ると モンシロチョウの蛹が二つ 見つかったが、どちらも (写真中)のごとく変色して かさかさに乾いていた。 そこで 蛹の体壁をそっとはがすと 空洞になった中には 寄生バチの幼虫が一匹 潜んでいた(写真下)。 こやつはモンシロチョウの 蛹の内部をすっかり喰い尽くして 成長を遂げ、あとは自らが 蛹となっていくのだ。 幼虫は歩いて移動する必要がない ので蛆虫型をしていて脚は退化 している。
このような蛆虫タイプの幼虫は どちらかと言えば可愛げがない。 私は芋虫、毛虫が大好きだが いわゆる蛆虫は やはり少々気味が悪い。 幼少の頃、「どっぽん便所」 の暗がりの底で無数の蛆虫が うごめいているのを眺めては 恐怖心をつのらせた そんな経験もあるからだろうか。 あるいは大学1年生のとき 山道で子犬の死骸を つついて昆虫探しをしたとき これまた夥しい蛆虫群が うごめいており 息も詰まる程の腐臭とともに 不快感をつのらせもした。
これら蛆虫たちはしかしながら 生態系のなかでの重要な役割を 果たしており生命のエネルギー 循環という観点に立てば 恐怖心こそ湧いてもその気持ちが 憎悪に発展してはいけんのである。 そっと現場から立ち去ればよい。 そっと蓋をしておけば良い。
それでも今回の寄生バチ幼虫は まだ頭部がしっかり形をなしており 脚が退化していることを除けば まだましな方だ。動きも鈍い。 後ろにくっついて来た子供が 「これ食べれる!?」と 聞いてきたので、 「おお、これは蜂の子だから うまいよ!!」と答えておいた。 どこで仕入れた知識なのか 子供はつい最近 「蜂の子はおいしんだよね!」 と言ってたのを思い出したのだ。
もっとも北アメリカの あるインディアン部族では 獣の死骸から蛆虫を取り出して 食べており、貴重な蛋白源と なっていたそうだし、 外見による気味悪さなどは 時代や人種や個人差や いろんな条件を考えると 実に曖昧にもなってくるものだ。 そういう際どいモノが 昆虫界には実に多い。
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