| モンキチョウとコアシナガバチ 2003/10/30 | | 秋晴れで気持ちがいい。強めの西風にモンキチョウが逆らうように舞っている(写真上)。左のオスはメスの行く手を遮るように飛んでなんとかプロポーズしたいのだが、メスには乗る気なし。メスはそれどころではない。きれいに刈り込まれた土手斜面にはカスマグサの数Bに伸びた若葉が無数にあり、それに次々と産卵しているのだ。ざっと視界に入るだけでも10数頭のメスが群れ飛んでいる。産卵の動作もテンポも早く、産み落とされる卵の数は相当な数になるはずだ。この卵はこれから孵化して成長するのだが、おそらく若い幼虫のままで冬を越すだろう。午前9時から10時頃まではメスの姿が多かったが、やがてオスも次々と飛来するようになり、手当たりしだいメスを追い掛け回すようになった。1頭のメスに3頭のオスが金魚の糞のように連なって飛んだり、あちこちで求愛飛翔が繰り広げられ土手は一段とにぎわってきた。この場所は空掘川と柳瀬川の合流地点の少し下流で、柳瀬川の南向きの土手(写真中)。私のマンションから自転車で10分程だ。土手が人手によって定期的に刈り込まれ丈の低い草地が維持されているからこそ、ここではモンキチョウが繁栄している。
10/12にベランダ外壁の植え込みで見つかったコアシナガバチの巣。あれから毎日覗いているが、少し団子状態のハチの数が減ったような気もする(写真下)。ときおり餌を持ち帰ったハチに、巣で待ち受けていた個体が我も我もと口移しの催促をする場面も見られた。しかし相変わらずハチの大多数は身を寄せあったまま、じっとしているばかりである。 | |