| ハードディスクは、ときに幻と化す! 2006/10/23 | | 本日は朝からずっと部屋に籠ったまま、写真探しとそのリスト整理などに時間を費やし、外出できなかった。幸いにも一日中雨だったので、おかげで室内作業に専念することができた。
私の撮影の仕事では、2004年度からほぼ完全にデジタル写真に移行しており、したがって去年あたりから取り組んでいる自著の出版本などは、ほとんど100%に近い割合でデジタル写真を使っている。 本作りのスタートラインでは、過去のポジフィルムを有効に活かして、できるだけ無駄を省くように考えてはいても、じつは撮影を初めてみれば、デジタル撮影というのはポジフィルムの時代よりか格段に生産性が高く、いつのまにか当初の予定よりか上回る撮影項目をこなしてしまっていることに気付く。そうなると、本の構成にも余裕ができて、敢てポジフィルムのストックを使わなくても良いというケースが多くなってくるわけである。
ところが、一方でデジタルならではの、深刻で困った問題も発生してくる。 特に保存データの扱いだが、今日は2003年に撮り貯めたデータの入っている外付けハードディスク2台が、急にパソコン上で認識できなくなった。どうやら周辺機器のドライバーソフトとコンフリクトを生じているのではないか、という疑いが濃いのであるが、もしそうでなければいよいよ深刻である。 私はデータのバックアップを逐一、DVDディスクなどに焼き込むことはほとんどしておらず、全てハードディスクに頼っている。そこで少なくとも2台のハードディスクに分散化する対策を施しつつあるが、デジタル移行の初期のころのデータについては、まだその対策が追いついていないのであった。
少し悔しい気もするが、もしも2003年の1年間の撮影データを失ったとすれば、それはそれで、もっといい写真を撮ればいいだろう、とも思う。2003年度といえば、まだ銀塩フィルムカメラを主力で使っている時期で、デジタルカメラは400万画素のEOS-1Dをテスト的に使っていた頃ではある。 テスト的とは言っても、カメラはけっこう高価だった!それだけに思い入れは強く、デジタルに100%移行したい!という気持ちが先行していたころだった。
そういう過渡期に撮影した写真には、やはり迷いも多かったのではないか? そう思い直すことで、究極の事態に覚悟もしておいたほうが良さそうだ。
 | |