真冬のふ化

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三股町

昨夏の台風で、スギの倒木被害が目立つ。完全に横たわればまだいいが、他の木によりかかったままの、いわゆる「かがり木」になったものも多く、危険である。そんな杉林を外から眺めていると、一本だけキヅタの蔓が絡んで登っており、黒い実が多数なっていた。

キヅタの実IMG_2149.JPGこれならきっと見つかるはず、とめくった最初の葉っぱにアオモンツノカメムシの卵塊があった。
しかも、今日、ふ化したようだ。最後の一個がちょうどふ化しているところだった。

アオモンツノカメムシふ化IMG_2143.JPGヒノキの幹には、クモヘリカメムシがいた。寒風に身を晒している。
クモヘリカメムシIMG_2125.JPGあまりやりたくないが、少しだけヒノキの樹皮をめくってみると、クロウリハムシが潜り込んでいた。こちらのほうが、いかにも冬越しスタイルだ。
クモヘリカメムシIMG_2134.JPGマテバシイが多い場所だったので、ムラサキツバメの越冬集団を久しぶりに拝めるかと思っていたが、見つかったのは3カ所で単独個体ばかり。
ムラサキツバメ越冬IMG_2155.JPG
(写真:EOS-M3、M5  EF-M28mmマクロ 、EF-M11-22mmズーム   )

検死

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一昨日のアゲハ蛹を回収して詳しく調べてみたところ、
死因はわからないが、成虫の腹部は出来上がっていた。

アゲハ越冬蛹701A8082.JPG赤茶色に見えているところは透けている。つまり胸部から頭部にかけては、ほぼ空洞になっていた。
焼け焦げたのではなく、死亡してそののち腐食が進行したようだ。蛹内部には茶色の体液もわずかに残っていた。

ネザサやメダケの葉裏にごく普通に見られる、タケヒゲナガブチアブラムシ。
真冬にも関わらず、幼虫を産み落としている。

タケヒゲナガブチアブラムシIMG_2116.JPG
今朝の点検で自動撮影カメラには、初めてテンが写っていた。ただし、尻尾と後脚とお尻だけ。肝心のお顔はお預け。
しかし冬毛のテンは想像していたよりか、大きい。そして輝くように綺麗だ。

テンの動向は、糞の場所や落とした時期などから、薄らと想像できる。



宮崎市 

高校バスケットボール九州大会の予選試合が、宮崎市内の宮崎市総合体育館であった。
JR宮崎駅のすぐ近くでいわゆる中心街になる。都城市から宮崎市内まで、高速を使って片道約45分。
私も送迎斑として車を出した。

宮崎市総合体育館は初めて行ったが、お隣にはホテル「ニューウェルシティ宮崎」の大きなビルがあった。
ここでは「全国昆虫施設連絡協議会」の総会が開催され、会場に招かれて記念講演を行ったことを思い出した。もう6年も前のことになる。当時、さんざん道に迷ってようやく辿り着いたのも懐かしい。宮崎の土地はどこもかしこも、初めて訪れるところばかりだった。今でもあまり変わりないが。

さて、体育館の外壁に、クビキリギスだろうか、褐色型のオスがへばりついていた。


クビキリギスP1210002.jpg翅の尖り具合からして、オガサワラクビキリギスにも見えるが、尖っているか否かはかなり微妙で、もっと客観的な区別点、表現が無いものかと思う。尖り角度がいくらとか、せめて数値で示せないものか。

バスケの試合は残念ながら第一試合で敗退した。前半10点以上リードしていたので、これは楽勝かと思っていたら、後半になって追い上げられ、微差で負けた。ま、こういうこともある。
ガチガチに震えるような寒い体育館だったが、バスケットのゲーム観戦にのめり込んだ。
こういう日もあっていいだろう。

林に設置している自動撮影カメラをチェックしてみれば、ネコが写っていた。
普段、ネコの姿はほとんど見かけないが、集落からたまに遠征してくるネコがいるらしい。毛並みからしても野良猫ではなく、飼い猫のようだ。
現在、稼動しているカメラは1号機のみ。2号、3号、は調整中で来週には、稼動を再開する予定。


アゲハの越冬蛹

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あぜ道のカラムシ枯れ茎に、アゲハの蛹がついていた。
アゲハ越冬蛹P1200003.jpg「え!?こんな場所になぜ?」と、まずは不思議に思えた。
ここの周辺でアゲハの食樹を見たことがないからだ。

あらためて、周辺を探ってみたら少し離れた薮の中にカラスザンショウの幼木があった。すっかり葉を落としているうえに小さいので目立たない。
「育った食樹は、これしかないよな」と納得するも、これまで見落としていたことが気になった。

不思議といえば、まるで焼け焦げたかのような、蛹の姿だ。
こんなのは初めて見る。
先週、野焼きが行われたが、この付近では火が入っていないし、カラムシの茎も帯糸も全く焦げていない。
焦げているように見えるが、別の理由でこうした色になっているのだろう。


我が家P1200007.jpg我が家の背後には、鬱陶しい杉植林が連なっている。

(写真:OLYMPUS TGー4)

「青少年読書感想文全国コンクール」で、絵本「ダンゴムシの親子、まるちゃん、たびにでる」(旺文社)の感想文が内閣総理大臣賞を受賞した、というお知らせがあった。

本書の文章は麻生かづこさん、写真を私が担当した。

感想文を書いて受賞したのは、小学1年生の女の子で、本日、授賞式への案内状が届いた。
授賞式は2月4日だが、私は仕事の都合上、出席できない。

「ダンゴムシの親子、まるちゃん、たびにでる」は、宮崎に移転してすぐに受けた仕事の一つで、新しい生活を立ち上げたばかりのなか、気負いもあったと思う。

本書はしかし残念ながら、絶版になって今では入手不可能のようだ。


忘れ物

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午前中のこと、撮影現場でカメラが無いことに気付いた。広角レンズを付けたカメラで撮影していて、次にマクロレンズをとカメラバックに手を伸ばせば、もう一台あるはずのカメラが無かった。
あれ?どこに置き忘れたかな。

ま、それはともかく、ヤマザクラの丸太をくり抜いたニホンミツバチの巣箱を初めて見た。

ニホンミツバチ巣箱IMG_6618.JPG壁の厚さはどの程度かわからないが、これをくり抜く作業は大変な労力が要ったはずだ。それでも敢えて丸太巣箱にこだわった方の気持ちが伝わって来るような気がした。
ま、屋根はほとんど意味ないけど、これも楽しんでいる気持ちの現れだね。

昼食をはさんで出直し、今度はマクロレンズともう一台のカメラも引っさげて近くの森へ。森と言っても猫の額ほどの自然林。

ツバキの葉裏にいたヒゲナガサシガメ幼虫を撮影する段になって、ストロボ用アームを忘れたことに気付き、枝の又を利用して急場を凌いだ。つくづくケーブル式2灯ストロボは使いにくいと思う場面

ニホンミツバチIMG_6649.JPGこの態勢で撮った写真の一枚がこちら。
ニホンミツバチIMG_1996.JPG頭部と胸部をクローズアップしてみたが、葉っぱにちょうど抜け穴があった。ここから逆光を入れてみた。

ヒゲナガサシガメ幼虫は葉っぱの裏に隠れているので、左手で葉をめくって固定し、右手でカメラ保持。となると逆光の発光部は、第三の手が必要になるわけで、本来なら三脚を使うべきところ。アームがあればもっと完璧。

庭続きのようなフィールドで仕事をすることが多く、携行すべき機材を手抜きすることがありがち。これが田舎暮らしにおける気の緩みでもある。
「いつでも撮れるや」という、心の油断を、心のゆとりと勘違いしてはいけない。のです。

林床の朽ち木にあった、ホコリタケの一種。 直径4センチほど。

ニホンミツバチIMG_2020.JPGちょっと、遊んでみた。 プッシュン〜!
ニホンミツバチIMG_6667.JPG