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チャイルド本社のエコ育絵本・ちきゅうの なかまたちシリーズの第4巻目、

すごいな ぞうきばやし(写真/新開孝・文/西沢杏子)は、

写真を私が担当した。見本は先月のうちに届いており、7月に入ってから紹介しようと

思っていたら、遅くなってしまった。

すごいな.jpg今年に入って出版に関わった本は、

『里山の昆虫ハンドブック』 (NHK出版)
『びっくり!?昆虫館』 (岩崎書店)
『むしのかお』 (ポプラ社)

そして来月には、『ぼくは昆虫カメラマン』(岩崎書店)が出る予定。
この本は小学中学年~中学向けの読み物。


昨日、写真絵本「むしのかお」(ポプラ社)が届いた。

むしのかお表紙.jpg先月、30日から開催されている写真展では、この絵本に載っている写真が大サイズで

展示されている。


虫の顔の撮影には拡大率の高いマクロレンズが必要で、この本でも数々のレンズが

使われている。撮影の古いものは、キャノンの65ミリマクロレンズ、そのあとからは

オリンパスの35ミリマクロレンズ(テレコンバーターとの組み合わせ)が多い。

倍率が低くて済む大型の虫では、等倍まで撮れる50ミリ、100ミリマクロで撮影したもの

もある。

昆虫写真家として駆け出しの頃、嫌がる虫を無理やり押さえ込んで、室内で撮影し

ていたことがあった。売れる写真を確実にモノにする。量産せねばとの焦りもあったろう。

背景を整理してライティングもきちんとして綺麗に仕上げようとしていた。

しかし、無理やり押さえこまれた虫の顔は写真にしてみるとやはりどこか、悲しい。

気合を入れて昔撮った顔のポジ写真のほとんどはけっきょく全部捨てて、今は無い。

野外で出会う虫の顔をアップで撮影、というのは偶然うまくいく場合もあって、

時間をかければ数も増えてくるが、種類を増やすとなると、さらに長い年月が掛かる。

どうしても撮りたいが、どうやっても落ち着かない虫もいる。

そういうときはあっさり諦める。

しかし、虫にも個体差があり、ちょっとした休憩時間、あるいは食事に夢中になっているとき

とか、なにかしらシャッターチャンスにつながる時が必ずある。

そういう瞬間は偶然に頼るだけでなく、積極的に掴もうとすればどんどん増えていく。


野外で小さな虫の小さな顔を大きく撮影するとき、

オリンパスのフォーサーズ、あるいはマイクロフォーサーズカメラと

マクロレンズの組み合わせ、あるいはリバース改造ズームレンズとの組み合わせは、

軽量かつ小型であり、レンズ長も短いために、

このシステムを使い始めてから、顔写真の撮影効率がずいぶんと上がった。

以前は高倍率撮影をキャノンの65ミリマクロレンズでこなしてきたが、

今、このレンズは室内で使うだけとなり、野外での出番はほとんど無くなった。

むしのかお裏表紙.jpg









宮崎県には竜巻注意警報が出たが、どうやって対処すればいいだろうか?

とりあえず雨戸を閉める、くらいか?

さて今朝は嫁さんを宮崎空港まで送り届けたあと、

宮崎市内の「みやざきアートセンター」で写真展の最終打ち合わせをしてきた。

会期は今月30日からで、搬入は29日となる。

「みやざきアートセンター」は宮崎市内の繁華街中心部にあり、しかも専用駐車場はない。

幸いすぐ隣に有料駐車場があるのだが、ここに気付いたのは昨日のこと。

これまでは数百メートル離れたコイン駐車場を使ってきた。

今回の写真展は、いくつかある展示会場を使わず、敢えてパシフィックスペースと呼ばれる、

フロントや交流サロンの、いわゆる空きスペースを使わせてもらうことにした。

ここなら会期の制限が緩い上に、人の流れも多い。熱心に見たい人、そうでない人も

ともかく通る空間であり、ゆったりくつろげる場所。

そこへさり気なく写真パネルを置いておく、そんな感じにした。

だから、キャプションもネームしか付けていない。

会期中、7月、8月の2回、ギャラリートークも行う予定。



奥付けでは7月1日発行となっているが、すでに販売されているようだ。

すごいなぞうきばやし.jpg

エコ育絵本・ちきゅうのなかまたちシリーズ4の『すごいな ぞうきばやし』

(チャイルド本社)。

この本の仕事で、自分の林のクヌギを伐採したが、

近所のおじいちゃんにはたいへんお世話になった。

普段から農業のことなどいろいろと教えていただくことも多い





まぶし

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今日も小雨が続いたが、夕方5時半ころからようやくわずかに陽射しが戻ってきた。

明日は久しぶりに晴れるらしい。

数日前からアカショウビンのさえずりをよく聞くようになった。

早朝、4時半にアカショウビンのさえずりで目を醒ますこともある。

どうやらわが家からそれほど遠くない同じ沢の奥から聞こえてくる。

営巣しているのだろうか。

ともかく、アカショウビンの声が目覚ましになるのだから、いい気分になる。



こんど発売される写真絵本『びっくり!?昆虫館』(岩崎書店)の見本が届いた。

書店に並ぶのはもう少し先だが、見かけた方は是非手にとって観て下さい。

びっくり表紙.jpg

宅配便で送られてくる物品は、大概は段ボール箱に入っているか、包まれている。

飼育中のカイコたちが大きく育ってきたので、前もって「まぶし」を作っておいた。

「まぶし」の材料は、宅配で溜まった梱包物の段ボール板。

できるだけ身の回りにある物を活用する、というのが鉄則だ。買い物に出掛ける

時間の余裕も無いことだし、部屋の中を見渡してみれば、けっこう使わないで眠っている

物があちこちに潜んでいたりする。


段ボール板を細長く切り出し、貼ってあるラベルシールやガムテープなどは、

ドライヤーで暖めて丁寧に剥がす。「まぶし」の小部屋の寸法は、4センチ角。

L1236564.jpgこの仕切り壁を箱に納めて完成。

L1236578.jpg成熟したカイコをこの箱に移し、蓋を閉める。カイコはきちんと個室に篭って繭を紡ぐ、という

寸法だ。こういうちょっとした工作は楽しい。

これまでに養蚕試験場から終令幼虫をいただいて飼育した経験はあるが、

仕事で再びカイコの撮影をすることになって、初めてカイコの卵を購入してみた。

カイコ飼育セットは、卵30粒と人工飼料からなり、これで価格は4095円。

おそらく人工飼料の値段が高いのではないかと思うが、仕事の撮影では本物のクワの葉

を使った。

試しに人工飼料にふ化幼虫を乗せておくと、幼虫たちはこれをよく食べていたが、

後からクワの葉を入れてみると、しばらくして全部の幼虫が葉っぱに移動していた。

やはりカイコの幼虫にとって、本物の餌に適うものは無いようだ。

東京の清瀬に住んでいたころは近所にいくらでもクワやヤマグワが生えていたが、

不思議とうちの辺りではあまり見かけない。

散歩コース内で餌の供給源として使える大きさのクワは一本だけ。これは農家の方に

断って葉っぱをいただいている。他にももう一本あったが、去年の冬に切り倒されていた。

車で少し足を伸ばせば何箇所かマークはしてあるが、歩いていける範囲で餌を確保

できるのは有り難い。

あと数日で、餌の交換作業も終了するだろう。






午前3時50分、起床。

真っ暗闇の中、人口池を覗いてみたらシオカラトンボはすでに羽化していた。

翅も伸びきっており、推定羽化時刻は午前1時半~2時の間と思われる。

ここ数日、だんだんと羽化時刻が早くなっている。これは偶然だろうか?

深夜の羽化が通常の生態であれば真っ暗の中でも撮影するが、

シオカラトンボはそうではない。

明るくなってから羽化することが多い。羽化時刻にはかなりの巾があるようだが、

敢えて真っ暗の中の羽化写真を使う編集者もいないだろう。

午後から激しい雨になり、明日からの撮影に備えて室内セットを組むことにした。


さて、マイクロフォーサーズの14-42ミリズームレンズの改造について、

先日、海野和男さんが小諸日記で書かれていた。

私も何気なく戯れに前玉をいじっていたら、それがあっさりと外れてしまい、

意に反して改造レンズになってしまった。かなり後悔したのだが、、もう手遅れ。

エイ!!と少しは意地悪く力を込めたのだが、それほど強い力は要らなかった。

どこも折れたりせず綺麗に前玉は外れてしまった。え!?まさか、ほんとに?

これなら元に戻せるだろうと、押し込んでみたら、ボキ!!と音がして

パーツの突起が折れてしまい、もう元には戻せなくなった。

本気で改造しようと思っていない人は、真似をしないほうがいいだろう。

で、ともかくこの改造レンズで何か作例をと、被写体を探していたら、

ちょうどシンジュサンの卵が孵化していたので、そのふ化幼虫を撮影してみた。

まずは最高倍率。

PXB71238.jpg実質最高倍率は、1.8倍。写真はF22で、内臓ストロボはFULL発光それと外部ストロボを

一灯加えている。たしかに画質はかなり良い。

ズームリングを戻して倍率を最低にしてみたのが、次の写真。

PXB71245.jpg作例を撮ったカメラは次の写真。

P6170013.jpgカメラを乗せているのは、自作の超低アングル三脚。

内臓ストロボの前にあり合わせのディフューザーをゴムバンドで留めてある。

前玉をはずすと、大きな隙間ができ逆光が入ると影響が強く出るので、適当な穴を開けた

ゴム蓋をレンズ先端にはめている。

フォーサーズで1.8倍ということは、35ミリ判換算では約3.6倍の接写ということになり、

これはまあまあの高倍率接写と言えるだろう。

EPL-1の電子ビュワーはこういった高倍率撮影では威力を発揮し、たいへん見易い。

メニューの表示で、LVブーストの機能をオンにしておくといい。

ただし、このLVブースト機能は、夜の撮影時にはオフにしないと、

暗闇で懐中電灯などの照明を使った場合、コントラストがきつ過ぎて逆効果になるので

気をつけたい。

14-42ミリズーム改造レンズの欠点は、レンズ先端から被写体までの距離、

ワーキングディスタンスが2センチ程度と短いことで、

神経質でよく動くような被写体には向いていない。

これなら、LEICAの45ミリマクロで等倍撮影して後でトリミングして使った方が、

撮影効率も上がるという考え方もあるだろう。

とはいえ、1.8倍の接写撮影で深度も稼げて、画質も良いとなれば、これはこれでけっこう

使い道があると思う。遊んでいるレンズを有効に使うという大義名分は成立するだろう。

だが、私の場合、この焦点域のマイクロフォーサーズレンズが手許に無くなり、

ちょっと困ってしまった。今月末に14-150ミリズームレンズが発売されるらしいが。


今月末に発売されるといえば、こちら

里山昆虫表紙.jpgこのハンドブックの解説文は、永幡嘉之さんが担当された。

同シリーズの「里山の植物ハンドブック」もそうだが、解説文の内容がたいへん素晴らしく

読んで楽しめる本に仕上がった。

原稿書きの時間が短かかったにも関わらず、永幡さんは的確で楽しい文章をつけて

くださった。




トンボの本

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仙台の昆虫写真家、中瀬潤さんの本が出た。

あかね書房の「科学のアルバム・かがやくいのち トンボ -水生昆虫と水辺ー」

トンボ.jpg本書はギンヤンマの生活を中心に構成されている。

ギンヤンマの飛翔シーンなど見応えある写真が多く、全体にギンヤンマの魅力が綺麗に

描かれている。いろいろあるけれど、ふ化幼虫の捕食シーンなど印象深い。

ページをめくるごとに感じるのは、やはり撮影技術もさりながら、被写体への洞察力の

深さがどこまであるか、ということに尽きるということだ。

私も以前、大分県の池でギンヤンマの飛翔撮影をしたことがあるが時間を費やした割りに

出来映えは芳しくなかった。

まあ種類はなんにせよ飛翔写真はこれまでにも良い結果を出せたことがないし、

トンボ写真家の方には到底かなわない世界だ。


トンボという昆虫はたいへん人気が高い。

都会のビジネスマンに好きな虫は?というアンケートをとると、トンボが一位だったそうだ。

だからトンボを熱心に研究、観察、撮影なさる方は全国に多くいらっしゃる。

トンボの図鑑は数多く、そして近々、内容の充実した図鑑が出るということだ。


「オリンパス ペンライトを使ってみて」

オリンパスのマイクロフォーサーズ、ペンライトE-PL1をここしばらく使ってみた。

レンズは主にパナソニックの45ミリマクロレンズ。

昆虫接写の撮影では電子ビュワーが必須だが、いろいろと問題点がある。

まず、AFの精度だが背景が明るい場合にはほとんどそちらへフォーカスがいってしまい

まったく合焦できないことが多い。これでもダメか!と苛立つくらい合焦が定まらないことが

多いので、頻繁にマニュアルフォーカスを使うことになる。

それで、FnボタンをMFに割り当てて使うことにした。

パナソニックのレンズとの相性の問題もあるかもしれないが何とか改善して欲しい。

これから水中撮影に使うつもりで準備を進めているが不安になる。

そこでハウジングの仕様もマニュアルフォーカスの操作ができることを追加することにした。

もっともレンズの描写力は良い。

次に電子ビュワー。

撮影後、ビュワー内に表示される撮影画面とカメラ背面のモニター上の画面では

明るさがかなり違う。ビュワーの方が2ステップくらい明るい。

私は取り扱い説明書をよく読まない性質なので見落としているかもしれないが、

ビュワーの明るさとモニターの明るさを合わせる調整はできるのだろうか?

私は面倒くさいのでカメラ背面のモニターでの確認は時間に余裕あるときしかしない。

次に、バッテリー。

ペンライトではバッテリーの消耗が早い。え!!もう!という場面を何度も体験して

予備バッテリーを追加購入せねばと思った。これは電子ビュワーを使うせいだろうか?

さすがに内臓ストロボはありがたい。

レンズに拡散板を付けると等倍撮影でもちゃんと光が回る。

水中撮影でEP-2ではなくペンライトを選んだ理由はこの内臓ストロボの有無にある。

さて、電子ビュワーなるもの、これはビデオカメラのファインダーもそうだが、

眼には優しくない。テレビを見すぎると眼に良くないと言われるが、それに近いだろう。

カメラのファインダーは素通しの光が一番いい。



今日はピアノがうちにやって来た。

L12129021.jpg嫁さん念願のピアノだ。

230キロのピアノは、運送屋の若者二人で担いで運び入れた。自分なら腰が砕けそうだ。

ピアノの音色が仕事部屋まで聞こえてくる。東京の狭いマンションではあり得ないことだった。

ピアノとは関係ないけど、今夜のメニューは久しぶりに「すき焼き」。

さてと、すき焼き鍋を取り出したところ、鍋蓋に細かい木屑がたくさんついていた。

JX2144302.jpg木屑は明らかに虫の糞で、そのあたりをよく見れば、浅く削り痕となっている。

さらに目を凝らせば、その犯人がいた。

JX2144371.jpg鍋蓋を喰うこの幼虫はただいま取り調べ中。蛾の一種だろうか? 2匹いた。


さて、本日、幻冬舎の 『里山のことのは』(構成/文:ネイチャープロ編集室

 の見本が届いた。

里山ことのは表紙.jpg本書が全国の書店に並ぶのは来週25日の予定だそうだ。

私の写真も何点(三股町の風景写真も)か入っている。



散歩コースのチョウ

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午前5時起床。

長男の朝食と弁当を作る。長男は中学校野球部の練習で土日の休みもない。

洗濯は、2回。

次男に朝食を用意して、洗濯物を干し終えてから、犬の散歩に出る。

駐車場を出るとき庭のススキ原に、ツマグロキチョウが見えた。

まだねぐらについたままだ。

JX1011583.jpg近所の田んぼでは、朝早くから稲刈り作業。

「新開さ~ん!」と、稲束を抱えたおじいさんから、呼び止められた。

「今朝、稲に枯れ葉みたいなチョウが、いてな。びっくりしたわ。」

「ああ、それはタテハモドキという、チョウだと思いますよ。」

「あんなのは、はじめて見たわ。あんなのがおるんじゃねえ。」

ソバ畑にはたくさんの虫が訪れていた。

ヤクシマルリシジミ、ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、ベニシジミ、、、、、、、、、、、、

そして、ウラナミシジミも。

JX1011792.jpg犬の散歩は、日々の自然観察として欠かせない時間だが、

今日はあまりゆとりがない。戻りかけて、落ち柿に来ていたでっかいクロコノマチョウを

蹴散らしてしまった。クロコノマが来ていることは予想していたのだが、枯れ葉に紛れて

見落としてしまった。

ムラサキシジミが俊敏に舞う。目の前でピタリと止まったので、そっと近づいてみた。

JX1011911.jpgムラサキシジミのメスは翅を屋根型に開いて、朝陽を浴び始めた。

( 写真全て/ E-620  ZUIKO D 50ミリマクロ )


『南九州の樹木図鑑』
(南方新社)

昆虫を知りたければ、植物を知るべし。

東京で暮らしていたころ身近にあった植物の顔ぶれと、

ここ宮崎に来てから身の回りに生えている植物の顔ぶれとは、かなり違っている。

当たり前のことだが、困ることが多くなった。

こういうときは、地方書の図鑑が役に立つ。地域を限定して種類数を絞り込んでいるから

、名前調べの当たりを付け易い。

今日は都城市の書店でたまたま、この一冊を見つけて購入した。樹木のみ200種が掲載

されており、葉っぱの形と生え方に着目している点で、使い易いと思えた。

南方新社の「昆虫図鑑 採集と標本の作り方」の改訂増補版もすでに出ているはずだが、

ここの書店には旧版しか置いてなかった。旧版もたいへん役に立つ図鑑だが、

改訂増補版はさらに種類数が増えているので、是非、欲しい。


ついでに、とりのなん子さんの漫画「とりぱん」を7巻までまとめ買いした。









樹液ハンドブック表紙.jpg昆虫写真家、森上信夫さんの『樹液に集まる昆虫ハンドブック』(文一総合出版)が、出版された。

ちょうど今の時期は、全国の雑木林で樹液の場所に通う子供たちが大勢いることだろう。

子供たちの主なねらいは、クワガタムシとカブトムシであろうが、それ以外にも

さまざまな昆虫が樹液にはやって来る。その多様な世界をもっと覗き込み、楽しんでもらいたい。

絢爛豪華な姿に目が奪われるのは当然のことだが、一見地味でもユニークな姿のものや、

怪物みたいな昆虫もいる。通常の図鑑では行き当たらない世界を自分の目で発見してほしいものだ。

『樹液に集まる昆虫ハンドブック』樹液という限られた観察ポイントで、昆虫の世界の奥深さ、

広がりを見つめ直す良い機会を与えてくれるだろう。

本書では84種の昆虫が紹介されており、樹液に集まる昆虫のほとんどが網羅されていると言っても

よいだろう。自分が見つけた樹液の出る木には、どのくらいの種類がやってくるのだろうか?などと

いう素朴な観察など本書を参考にしながら、夏休みの自由研究にどうだろう。



「昆虫がアイドルだった昆虫少年がカメラを手にし、そのアイドルの"追っかけ"に転じ、、、、」

というプロフィールの文章も、いかにも森上さんらしい表現で、

森上さんの精力的に撮影なさる姿にピタリと重なる。本書の解説文を読んでいくうちに、

森上節なるものが感じられ、森上さんの昆虫にかける情熱や思い入れが伝わってくる。

『樹液に集まる昆虫ハンドブック』を作るにあたって、森上さんは関東一円、山梨などを

駆け回られている。そして、じつは昨年の夏、宮崎の私のうちにも数日間、撮影に来られた。

来られた日の1週間くらい前からうちの林の樹液の出が鈍くなりずいぶん気を揉んだのだが、

隣町に見つけておいたポイントの樹液が良好で、森上さんの撮影は快調に進んだようであった。

そのときの写真もずいぶんと本書には盛り込まれており、

私も安堵すると同時にたいへん嬉しくもある。


先日、『日本のカミキリムシハンドブック』(鈴木知之 文・写真)文一総合出版 が

届いた。

カミキリムシハンドブック.jpg

本書はカミキリムシの入門書としての役割が大きい。

幼虫期も含めた生態写真も多く盛り込まれており、隅々まで読んで楽しいガイドブックだ。

旅先でもってグラスを片手に読み耽るのもいいのではないか、と思ったりする。

写真には撮影データが付いているので、著者の鈴木さんがどのようなフィールドを

巡ってこられたのか想像できる。

カミキリムシを観察する上でのポイントを掴むこともできるだろう。

ただし、ポケット図鑑ではないので、種同定用には別途、図鑑類が必要になる。


昨日、日南市で行った観察会でもカミキリムシが数種、見つかった。

材の上をすばしこく歩いていたのは、タキグチモモブトホソカミキリ

X3144099.jpg腹部を持ち上げて、体の掃除をしている。

本種は関東以西の太平洋岸から南地方に分布している。

( 写真/ E-3  ズイコーD 35ミリマクロ +1.4倍テレコン サンパックB3000S )