の最近のブログ記事


昨年12月にも紹介したハイイロリンガ

今日そのハイイロリンガが以前と同じイチイガシの葉裏で見つかった。

XA308026.jpgまったく同じ葉だと思われる。

ハイイロリンガの紋様を見ていると、どこかで見たような気がしていたが、

なるほどイチイガシの葉っぱにできた虫喰い跡が、似ていなくも無い。

XA308032.jpg
今日は三回、更新しています。




庭のアラカシは枝が混み合っていたので、思い切って剪定した。

幹は腰の高さにまで切り詰め、枝は少しだけ残した。

その作業中、サラサリンガ幼虫のテント巣が二つあることに気付いた。

20120120XA207471.jpgテント巣をそっと押してみると中にギッシリと幼虫が詰まっていることがわかった。

そして今日、近くの枝を見れば、幼虫達が並んで食事中であった。

20120120XA207477.jpg
20120120XA207512.jpg




うちの林で見つけた蛹は、蛹化場所や形態から一目でカギバ科とわかった。

しかし種名までは特定できていない。

IMG_8240.JPG蛹はヒサカキの葉先端にあって、おしりを糸テントの中に納めている。

頭の向きは葉の付け根方向。

以前、イスノキで蛹化したオオギンモンカギバの蛹を紹介したが、それとよく似ている。

いづれにせよカギバ科のCallidrepana属の一種であろうと思われる。

食樹がヒサカキかどうかは断定できない。他の樹から移動してきた可能性もあるだろう。

この属は蛹越冬であるようだから、成虫が羽化してくれれば同定もできるだろう。

正月はのんびり過ごすようにしているが、せっかくだから仕事部屋の整理整頓に

費やしている。今日は新しくできる飼育スペースに移動させる道具類、荷物を

衣装ケースにまとめたり、昨年の写真データのバックアップなどなど、少しものんびりとは

言えない状況。

仕事部屋の荷物を動かしていたら、ポロリとアシダカグモ♂の自然乾燥標本が出てきた。

アシダカグモ乾燥標本.JPG寿命を全うしたのか?それとも何か事故があったのだろうか。

お行儀の良い死に様である。





命、つながる

| | トラックバック(0)
昨年の今日はどうだったろうか?

この「ひむか昆虫記」アーカイブを手繰ってみれば、

なんと積雪があったと記されている。そうか、昨年はずいぶんと寒かったのだ。

しかし今日は風もほとんどなく暖かい一日で、大掃除も順調に進んだ。

うちの林は南向きの斜面になっているので、キタテハが3~4頭、日光浴していた。

今朝のキタテハ.jpgこういう季節だから余計そう感じるのかもしれないが、いい蝶だなあ、とあらためて思った。

暖かいとは言っても、朝晩はやはり冷える。

朝一番、外に出てみれば霜が一面に降りて白くなっていた。

朝の風景.jpg先月の末頃、ウスタビガの配偶行動を観察、撮影したクヌギの梢には

ヤマカマスがぶら下がっている。  その繭には小さな卵がしっかりと貼り付いている。

ウスタビガ卵つながる.jpg無造作に産みつけられたように見えても、

この卵の子供らが、ちゃんと春には新芽に辿り着ける。

生きることとは何だろう?  こうして命をつなぐこと、なのかな。



大晦日とて、我家ではNHKの紅白歌合戦に釘付けとなる。

しかし私はこの番組を観るのは苦痛なので、レンタルビデオを借りておいた。

SF新作映画と日本映画を2本。

独り、仕事部屋で映画鑑賞します。

それでは、皆さん、よいお年を。



ふたたび河原を歩く

| | トラックバック(0)
昨日に続き、今日も重信川の河原を歩いた。

流木を探して下流へ下流へと進むうちに1キロは歩いていた。

1キロというのは大した距離ではないが、石ころだらけの河原歩きは意外と疲れるものだ。

河原を歩く.jpg幸い風も穏やかで寒くはない。ヤナギを見つければノコギリで切断してカミキリのトンネル

を観察する。幼虫が確認できたり、あるいは期待が持てる材は持ち帰る。

ヤナギ断面.jpgこんなとき、ユニクロのビニール袋は大きくて好都合だ。昨日、スウェットの上下セットを

買ったばかり。

ユニクロ袋.jpg30センチほどに切り詰めた材を4本も入れるとけっこう重いが、

破れることなく持ち運びできた。

だだっぴろい河原に私一人か、と思えばそうでもない。

遠くに犬の散歩の人。何やら拾い集めているお爺ちゃん。 

まあ、一番怪しいのは、もちろん、私だろうけど。    「そこで、なにしてるんや!?

「はい、流木、切ってます。」

だから、それを どない するねん?

「はい、たきぎ にしようかと。」

ほんま かいな! しょうもなッ!

嘘をつくのはいけないことだが、説明するのが面倒になることもある。

いつもはニコヤカに丁寧に説明する私だが、今日は少々、疲れていた。

清流に繁茂していたのは、オオバタネツケバナ だろう。

クレソン群落.jpgこのあたりは松山市南高井町。「ていれぎ」と呼ばれるオオバタネツケバナ群落は

ちょっと有名である。「ていれぎ」は刺身のつまなどに使われる。

実家の庭のカシワで、エグリバ類の一種を見つけた。

数日前に気付いたが、ずっとここに落ち着いている。

エグリバSP.jpgエグリバ類は数種類いて、同定には慎重になる。

河川敷きの林ではマサキの実がたわわに実っているが、ほとんど誰もこの場所を

訪れることはない。

マサキの実.jpg



クモの卵のう

| | トラックバック(0)
柿の枝先に二つ仲良く並んでいたのは、クモの卵のう。

最初はアカイラガの繭と勘違いしたが、糸を解体してみるとクモの卵のうだった。

アカイラガ繭ダブル.jpg卵のう内には孵化した子グモがびっしり詰まっていた。


これから出る本の紹介。

『こん虫のふしぎ全5巻』(偕成社) 監修:岡島秀治
                       編集・著:ネイチャー・プロ編集室

こん虫の親子表紙.jpg第5巻『こん虫のおやこ』の表紙写真は、ベニツチカメムシ

この写真は私が宮崎県内で撮影した。

「こん虫のふしぎ」シリーズは様々な写真家の写真で構成されているが、

どの写真が誰の作品かは記載されていない。


私の写真はほとんどが横位置の構図で撮影しており、

こういった縦長版型の表紙にはうまく納まらないことが多い。

人の視覚からして横長構図が落ち着くし、カメラの構造も横位置優先である。

縦位置のカットも撮影しておくのは、余裕があるときに限られる。



今日はオオムラサキの分布南限である山間に出掛けていた。

うちに戻ったのは午後4時過ぎ。

コナラの林に犬と降りてみた。ここはうちの土地ではないがもし可能なら買取りたいと

思っている。

VC194580コナラ林.jpgいつもの散歩道を歩く。

VC194594.jpg画面右手の日陰になっている斜面にはキチョウのねぐらがある。

越冬場所と言ってもいいのだろうが、暖かい日には飛び出してまた夕方には戻ってくる。

戻ってきたときに微妙に落ち着く場所が移動していることもある。

クワの枝にはクワエダシャク幼虫がいた。

最初は一匹しか目に入らなかったが、引き寄せて撮影してみると2匹並んでいた。

クワエダシャク2.jpg




長い名前である。

マエグロシラオビアカガネヨトウ

何度もこの和名を唱えていたら、写真をチラリと見た嫁さんが、

「見たまんま、じゃん。」と言って笑った。

たしかに。

マエグロシラオビアカガネヨトウ1.JPG本種は昨日、うちの林で見つけたのであるが、今日も同じ場所近くにいた。

ということは昨日から飛翔することもなくここでじっと休んでいたのだろう。

面白いのは前翅の翅端部が折れ曲がっていることで、まるでジェット機の垂直尾翼みたい

に見える。うしろからの写真はこちら↓

IMG_7138.JPG飛翔するとき、この山になった部分はこのままの形を保っているのか、

それともこうして翅を畳んでいるときだけの形状なのかは、知らない。

マエグロシラオビアカガネヨトウを最初に見たときは、SFアニメ「スーパージェッター」に

登場する「流星号」を思い出した。水陸空を自在に飛びまわれる

未来の乗り物でしなやかにボディが曲がったりする。

いわゆるロボットカーで未来から来た少年ジェッターの口頭指令に従うのが凄かった。


さて、今朝は霧島山のシルエットの南西方向に月が見えていた。

月と霧島山12月.JPG



ハイイロリンガ

| | トラックバック(0)
家族皆で林の手入れをした。

土日は原則として私も休日とするようにしている。

できるだけ家で過ごすようにする。ボーっと映画を観たりすることもある。

しかし観察会や講演の仕事が入ってしまうので、その原則も守れないことが多い。

寒くなってようやく山仕事に励むことができるようになった。

刈りとったササや落ち枝を運び上げ、薪にする。

カマドでも作ればと思い、実家にころがっていたお釜をもらってきてはいる。

作業は午前中だけ。昼食後、我家の林を歩いてみた。

イチイガシの葉裏で ハイイロリンガ を見つけた。

WW113907.jpg写真は四隅のケラレをトリミングカットし忘れた。

オリンパス25ミリレンズ+2倍テレコンに魚露目8号レンズの組み合わせでは

この程度のケラレが出る、という見本です。

本種は成虫越冬するようだ。食樹はヌルデ。

繭は特徴のある形をしていて、以前にも撮影したことがある。しかし、本種の成虫を撮影

するのは今回が初めてだと思う。

今日はクヌギの幹でも面白い形の翅をした蛾と、ツルウメモドキでホウジャク類の幼虫を

見つけた。どちらもまだ種名を調べていない。


ウスタビガの配偶行動を撮影するために春から準備をしてきた。

準備といってもうちの林で孵化した幼虫を見つけ、一時的に網掛けで保護し、

最終的には営繭場所をクヌギ小木に促した、というだけのことである。

繭がどの枝に作られるかは幼虫の気分しだい。

メスの繭が3個、オスは2個を確保できた。

オスはメスより5日ほど早く羽化して姿を消してしまった。

そしてメスの方は23日、26日、27日と無事に羽化した。

23日に羽化したメスには翌朝午前9時半ころオスが飛来し交尾。

26日に羽化したメスには翌朝、9時半~10時半の間にオスが飛来し交尾。

28日の今日、昨晩羽化したメスがコーリングしているところへ

午前11時47分にオスが飛来し交尾が成立。

ウスタビガ配偶行動1.JPG低空飛翔で姿を現したオスは、いったんメスのいるクヌギを通り越したが、

すぐに何かをキャッチしたかのようにUターンし、繭にぶらさがったメスへと確実に近づいて

いった。写真はメスの腹端にしがみつく瞬間。

今日は今にも雨が降り出しそうな天候で撮影条件はすこぶる悪かった。

そこでISO感度を800に設定し、シャッター速度1/500を確保。

画質よりシャッターチャンスを優先した。

ウスタビガ配偶行動3.JPG今朝のオスは翅の色模様から前回のオスとは別個体。

つまり3匹のオスが別々に飛来して交尾が成立したことになる。

今日は午後6時~7時の間に交尾が解け雌雄とも繭から姿を消した。

残った繭には5個の卵が産み付けられていた。