アブラムシの最近のブログ記事


仕事にならず

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昨晩の大噴火から降灰は今日も一日中続いた。

洗濯物は再び、室内で干すことになった。

畑も一面、灰色へと逆戻りした。

一夜にして.JPGさて、こうなってくると仕事の撮影にも支障が生じるのは当然のこと。

カラスノエンドウが元気に立ち上がってきてアブラムシも爆発的に増えた。

そのアブラムシを撮影しておこうとしたのだが、灰の微粒子のために写真は使い物にならない。

IMG_3563.JPGアブラムシ産仔.JPGともかく小さな昆虫の住む世界も灰だらけである。

ナナホシテントウ.JPG雨が降って少しは落ち着いたかと思っていたが、噴火活動が続く限り降灰の影響から

逃れることはできない。


近所の畜産農家まで歩いてみた。

マシュマロ.JPG大きなマシュマロも灰を被っている。

そのマシュマロの一番手前を見てみれば、お皿に灰が盛ってあった。

小さなスプーンがさしてあって、子供のママゴト遊びだとわかる。

そうか子供たちは灰にメゲテはいない。いないどころか、遊び道具にしてしまう。

まあ子供たちにとっても灰は嫌であろうけど、嫌なことを忘れてしまえるのが遊びだろう。



私が主に活動の拠点とするフィールドは、全国どこにでもあるような、

ありふれた特徴のないさりげない自然環境だ。

決して誰かがこぞって集まるような特異な生物がいるわけでもなく、

特に美しい風景があるような場所でもなく、自然を求めて徘徊する人たちのほとんどが

サッサと通り過ぎて行くような環境。

そういうなんということのない平凡なフィールドのなかで、

興味深い生き様、ふしぎな姿の昆虫たちを掬いとる、発掘する、というのが、

私の基本的なやり方である。

理想的な場所は、住んでいる場所そのもの、そしてそのごく近くである。

考えることが多くなってしまった。



ササコナフキツノアブラムシは文字通り、ササ類の葉っぱに群れてつくアブラムシ。

白い粉をふいた集団がびっしりとササの葉うらについており、なんじゃこれは!

と驚いた方も多いことだろう。。

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(  写真/ E-520  ZUIKO D35ミリマクロ+1.4倍テレコン )


このアブラムシは普通に見られるが、発生場所は局所に偏る傾向があって、

いざ探すとなるとあちこちにいくらでもいるアブラムシでもない。

先日、近所の林縁でかなりまとまって発生していることに気付き、しばらく通ってみることに

した。白く目立つコロニーではあるが、葉うらに隠れているのでうっかり見過ごすことも

多い。今回はツンツンと舞うゴイシシジミのおかげで発見することができた。

P7160370.jpg
( 写真/ E-620  ZUIKO D 50ミリマクロ )

ゴイシシジミはアブラムシの群れの近くに卵を産みつける。

JX1900992.jpg
( 写真/ E-620  ZUIKO 20ミリマクロ オートベローズ )

学研の幼虫図鑑によれば、ゴイシシジミ卵の直径は0.35ミリ、高さ0.15ミリとなっている。

たしかに小さい卵だ。卵の天井は平坦であり特徴的だが、他のシジミチョウの卵に比べた

ら単調で面白くない。しかし写真の卵はアブラムシの粉をまとっているから、卵のほんとう

の姿はもっと綺麗なのかもしれない。撮影するなら産卵直後に行うべきなのだろう。


さて、ササコナフキツノアブラムシの群れには、兵隊アブラムシがいることで有名だ。

兵隊アブラムシは群れにやって来る天敵に対して攻撃を加え、群れの防衛に貢献する。

群れの周辺を歩き回り、警戒を怠らないのだ。

そして例えば、ゴイシシジミの卵を発見すると、これを潰そうとしたり、あるいは引き剥がし

て排除しようと努める。次の写真は、兵隊アブラムシがツノを卵の下にあてがい、

てこの原理を使って引き剥がそうとしている場面。

JX1901121.jpgしかし、兵隊の努力は報われることがない。ゴイシシジミの卵は潰れもせず、

ピクリとも動かない。それほど強固にできており、しっかりと葉の表面に接着され

ているのである。

見ていると、次々と兵隊がやって来て攻撃を加えてはあきらめて去っていく。

もちろん兵隊たちの攻撃はいつも無力なわけではない。

天敵の種類によっては卵を潰し、捕食者を撃退する場面も見ることができる。

つまり、ササコナフキツノアブラムシに特化した天敵と、そうではなく兵隊たちに

排除されてしまう捕食者たちの両者がいるわけである。






「言い値でやってますけど、、、、、、、、」

昨日、近所のある方から電話があった。うちの子どものお友達のお父さんだ。

「ある知り合いの方が勤める小学校で、新開さんの講演を聴きたいというのですが、

予約入れるのはいつぐらい前からで、そして肝心の講演料はいかほどでしょう

か?」という問い合わせだった。

それじゃあまるでタレントを呼ぶような気遣いだなあ、と思わず失笑してしまった。

過去5年間に行った講演での講演料を振り返ってみて、

「まあ、お一人あたりの講演入場料が100~200円前後くらいで計算して出

る数字ですね。まれに500円というのもあるかなあ。」

とお答えしたら、

「ええ!!そんなに安いのですかあ!!それでは仕事にならんでしょう!」

とたいそう驚かれた。

「私はテレビに出るようなタレント写真家ではないし、

知名度も低いですから、講演料というのはこれまでも主催者さんの側から呈示される

金額、つまり言い値です。謝礼、といった形も多いですから金額はだいたい

先の入場料×入場者数で決まる最小の数字ですね。

ま、時給だと思えば、そう悪くもないかな、、、、、。

通常、入場料をとらない非営利事業ですからね。」

「そ、それは、しかし、、、、ええ、だって講演って、いわゆるその人の特技でしょう。

私なんか1時間、いや5分の挨拶でも人前でお話なんかできませんよ。

そういう特殊な技能というかなあ、滅多に聞けないお話の講演って、

それ相応の金額出すべきでしょう。ええええ、、ほんとにそんな金額でいいんで

すかあ?」

電話を切ったあとで、しばらくして嫁さんに、

「ぼくの講演に入場料として、お母さんはいくらなら払う気ある?」と問えば、

「そうねえ、どこか街中の大きなホールとかに出掛けるのなら、500円かな。

近場なら200円?100円?」

「ぼくの講演って、そんなもんかね。それじゃあ百円ショップに行くより

よほどお金要らんがね。」


これまで私が講演をした場所はさまざまだが、公的機関の図書館、あるいは小学校

などがほとんどである。そういう場合、講演料としていくら支払うかは規約などによって

決まっているようだ。もちろんその料金に講演者の格付けによる料金段階があるのか

どうか、までは知らない。

一方で各種民間団体などから依頼を受けることもある。この場合、講演料の額も

いろいろだが総じて、さきの公的機関よりか高い料金となる。

私の講演は仕事だから、その講演料をきちんと決めていないことにも問題はある。

しかし、そうしてしまうと例えば小学校や図書館、あるいは謝礼程度が精一杯の

小さな地域団体などは、講演をお断りすることになる。

それはそれで仕方がないではないか、という考え方もあるかもしれないが、

私はそういう選択はしていない。

とりあえずのところ、先方の言い値でやらせてもらっているのが現状である。

お金の話は出しづらい、やりづらい、という風潮があるけれど、

仕事をする上でお金のことを抜きにはできないのが当たり前である。

私のところに料金の打診を直にはしづらい、という話もよく耳にするけれど、

そういう配慮というか遠慮というか、気遣いは無用だと思う。

とにかくも言い値をお聞かせ下さい、相談に乗りますよ、

というのが私のやり方である。


そもそも、私は職人気質というものに憧れてきたし、

どちらかといえば、人前で語るよりか一人孤独に仕事する職人のような

やり方が性格にも合っているのだろう。ワイワイ大勢が集まるような場所も

雰囲気も苦手なのだ。だから同好会や団体などの集まりにもあまり馴染めないの

である。したがって友人もたいへん少ないほうだと思う。

そんな私が、マイク片手に大勢の前でしゃべる、観察会で参加者の方々に語る、

なんてときは、自分が自分でないような気がするときもある。

おいおい、どしたんよ、ベラベラ得意気にしゃべってから、、、、と、

自分を一歩も二歩も離れたところから見つめることもある。



脇役だが

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昨日は半年ぶりに草刈作業をしてみた。

してみた、というのは、やはりまだ体の調子が気に掛かるからだ。

筋力が落ちてもいるので刈り払い機を扱うのも慎重になる。

途中でけっこうバテテ、しばらく林内の倒木に座り込んでしまった。

それでも2時間ほどかけて、かなりの面積をこなした。

そうこうしているうちに小学校PTAの懇親会の時間となった。

シャワーを浴びている時間もなかったので、着替えだけして駆けつけてみれば、

参加者のほとんどの方が座についていた。

女性陣と男性陣が見事に分かれており、なんと男性陣のテーブルには空きが無い。

仕方が無いので女性陣の方へ割り込ませてもらった。

しばらくすると、私を見かねてか、男性陣のほうに席を用意してくれた方がいた。

さて、今日は雨となり、終日、デスクワークとなった。

そこで写真は数日前のもの。

X2157092.jpgナナホシテントウは昆虫のなかでもたいへんな人気者で、昆虫写真の仕事の上でも

注文や依頼は多い。

その一方、かならず被写体となるもナナホシテントウの餌として扱われるのがアブラムシ。

アブラムシという呼び方は、ときにゴキブリを指すのでこれまた不人気の要因になる。

ま、ウジャウジャと植物にたかる様は、気味悪いと嫌われ、園芸家にとっては憎き

害虫にしか過ぎない。そんなわけで、アブラムシに主演の依頼はまず来ないのだ。

だがしかし、待てよ。

アブラムシの姿をじっくりと見たことがある人が、どれだけいるだろうか?

気味悪いのは集団であるが故で、渋谷駅前の怒涛のような人ごみも

少し離れてみればいくら美人が多数混じっていようとも、

その有様は誰が見てもけっして心地よいものではない。

そう、アブラムシもよ~くその個体を見てみるべきだ。

美人ではないかもしれんが、なんとも可愛いやつなのだ。

X2157112.jpgそして、今の時期、どれも皆メスであって、成虫はこうしてお産に励んでいる。

厳密に言えば、お産ではなく産仔というが、ま、そんなことはどうでもいい。

こうしてたくさんのメスがどんどんこどもを産むので、あのような群れになってしまう。


( 写真/ E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン)