自然現象の最近のブログ記事


台風8号

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台風8号は鹿児島県に上陸し、我が家の近くも通過したらしいが、

昨夜の雨風が少し強かった程度で、今朝は涼しく穏やかな天候であった。

しかしなるほど、南風が強かったせいで、クヌギの落枝がきわめて多かった。

大きいものでは1メートル以上ある。

庭に散乱した落ち枝をかき集めると、一山できた。林内にはさらに多くの

落ち枝がそのままになっている。クヌギの枝は折れやすいので、強風には弱い。

さらに付け加えるなら、クヌギの枝葉はきわめて燃えやすい。

生葉であっても着火し易いので、クヌギは防火林には向いていない。

落ち枝を集めていると、運命をともにしたイモムシも多種類、見つかった。

さて、台風の被害といえば、あんまりないと感じていたが、

いや残念なことにクヌギ若木二本が根元から折れて倒れてしまった。

いづれもコウモリガ幼虫の加害が原因。

折れたクヌギ701A8260.JPG
この👆クヌギは植えてから4年目だが、樹高は2メートルを超えていた。

根元近くにコウモリガ幼虫の作った大きなパッドがあり、心配はしていたのだ。

大きな木だとそれほど問題にはならないが、若木や幼木では、強風を受けると

パッド部分から折れてしまい易い。コウモリガ幼虫は材中心部にでかいトンネルを

穿つからだ。こうして宿った木が倒れてしまえば、

コウモリガ幼虫も自分で自分の首を絞める結果となってしまう。

クヌギを植える際には、コウモリガの食害も考慮して多めに植えるのだが、

幼木に入られ、共倒れになることが多い。

庭のヤシャブシで、ニイニイゼミが鳴いていた。

ニイニイゼミ701A8229.JPG
ニイニイゼミは夏一番の鳴き手であるが、意外と認知度は低いようだ。

セミと言えば、まずアブラゼミであり、そしてクマゼミ、ヒグラシと続くようだ。

ヤシャブシの隣、カクレミノの幹にはナナフシがいた。

ナナフシ701A8241.JPG


[ 宮崎県 三股町  ]

先日の朝、目覚めたらいきなり、左ふくらはぎが「こむら返り」。

通常ならそのときの数十秒間で痛みは終わるが、

今回はすでに数日経ても、とくに臀部から太ももにかけての激痛が治まらない。

立ち上がったり、腰を屈めたり、あるいは食事中でも、容赦なく痛みが電気のごとく

走る。なんだこれは?と思い、いろいろ調べてみたがよくわからない。

専門医の診察を受けるべきだろう、と思う。

毎日、シャワーだったが今夜は久しぶりに湯船に浸かってみたら、

少しは調子が良い。やはり温浴は効果があるようだ。

朝から陽射しがあるかと思えば雨が降り、一日中落ち着かない天候だった。

虹も出た。画面右の奥は霧島山だが、ずっと雲に隠れていた。

B_005396虹.JPG夕方、雨脚が弱まった寸暇に犬の散歩に出た。

すると今度は東からの突風にあい、さしていた傘の骨が2本、見事に折れてしまった。

先日買ったばかりのビニール傘だ。

傘の骨は風に抵抗することなく、しなやかに曲がる素材を使って欲しい。

たしかそういう傘が、月刊誌のビーパルに載っていたのを思い出した。

朝は午前5時過ぎ、ヒグラシの鳴き声で目覚め、

夕方はヒグラシの鳴き納めで夕食のテーブルにつく。

このところ、アオマツムシの賑やかな鳴き声が増えてきた。

いつまでたっても、馴染めない音ではある。

しかし、私の子供らにとっては、この鳴き声は当たり前になっているのだろう。

( EOS-7D  EF17-40ミリズーム )





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[ 宮崎県 三股町 ]

地区の盆祭りの準備で、今日は竹灯篭作りの作業に参加した。

途中、竹が足り無くなってマダケの伐採作業もあった。

それにしても奇妙な天候が続く。

厳しい陽射しがあったかと思えば、にわか雨。

雲の流れが速く空模様が安定しない。

そのせいで虹もよく出ていた。

P8050011.jpg
P8050019虹.jpg
(写真:EーM5 M.12-50ミリズームレンズ )




梅雨明け

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[ 宮崎県 三股町 ]

マスコミの報道によれば、梅雨明けしたそうだ。

しかし、今日の宮崎南部はかなり蒸し暑く、

日射しが時々あるも、小雨がずっと続くという、はっきりしない空模様だった。

虹も出たがぼやけている。

※ 九州地方はまだ梅雨明けしていませんでした。

P7170408.jpg
夕方の犬の散歩時も、霧雨の中を歩いた。

こういうとき、防塵防滴のOM-D E-M5と M.12-50ミリズームの組み合わせだと

安心である。前玉レンズが濡れないよう気をつけながら歩けばいい。

P7170474路面.jpg
しばらく歩いたところ、キジバトの死骸と散らばった羽毛が白く目立っていた。

P7170485キジバト死骸.jpg
オオタカの仕業だろうか。キジバトの体はかなり食われていた。

宴の真っ最中に邪魔者が入った、というところかもしれない。それほど生々しい。

撮影しているとカラスもやって来た。

チョロも気になるらしい。なかなか前に進もうとしないのを、無理矢理引っ張る。

( 写真: OM~D  E-M5 M.12-50ミリズーム )

明日は鹿児島空港から松山に移動する予定だが、台風の影響でフライトが

危ぶまれる。今月2日にも松山発。鹿児島行きの便は、鹿児島空港の天候が

不安定のため、松山空港か福岡空港に着陸する可能性があるとのことで

キャンセルして、急遽、陸路に変更したばかりだ。

さあて、明朝、松山行きの便が平常通にフライトできるかどうか、

もう祈るしかない。


火山

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NHK宮崎では天気情報のなかで、霧島山のライブ映像が毎日流れる。

その映像は都城市の高千穂牧場近くから撮影された映像だが、

カメラが設置されている場所に偶然出くわしたことがある。

私も撮影条件のいい場所を探していたときのことであった。

その場所にはNHKの中継車があって、24時間カメラは新燃岳に向けられている。

たしか民放の中継車もあったと思う。

いまのところ新燃岳は沈静しているが、このところにぎやかなのが、

桜島である。

一昨日も夜中に噴火音とともにかなりの空振があって、これは地震か!と

緊張感を伴う。いや、けっこう地震には弱い性質なので、布団をかぶる。

布団をかぶって安心できる程度だから、どうってことはないのだが、

昨日も午前中には巨大な噴煙が三股町内からもよく見えた。

秋晴れの今日、朝焼けの霧島山を久しぶりに撮影した。

霧島山朝焼け2011.JPG庭に出ればいいものを、この写真は寝室から撮影。

外気のなかで撮影するのと、室内から撮影するのでは、微妙に目線の高さが違う以外

に変わりないはずだし、写真を見た人がその違いに気付くことはほぼあり得ないとは

思う。が、自分としては撮影しているときの気分は大事だと思っている。

午後5時ちょうど。

犬の散歩に出たところ日没の瞬間だった。

日没20111116.JPG写真では太陽が白く飛んでいるが、肉眼では太陽は真っ赤である。

こういう場合、露出を変えたカットの合成で肉眼で見た雰囲気を再現できるのだろう。


今日は再び、熊本市に行ってきた。

一昨日に撮影した写真は大気がガスっていて条件が悪かった。

それで今回は撮り直しをしてきたわけだ。今日はさすがに秋晴れですっきりした青空だった。

往復4時間。撮影してすぐにトンボ帰り。

高速道路はひたすら走行し続け、遅い昼食を三股町のラーメン屋でとった。

このラーメン屋は先週オープンしたばかりで、うちからもっとも近いラーメン屋である。

味はといえば、まあそこそこといえるだろうか。


先月あたりから、桜島の噴火に伴う空振や爆発音が頻発している。

爆発音がうちまでもしっかりと聞こえてくるのだが、

今朝は車が降灰で真っ白になっていた。

さくら島降灰.JPG火山灰は水をぶっかけた程度では落ちない。

しっかりと吸着しているので、雑巾掛けしないと綺麗にならないから厄介だ。

嫁さんのアルトと写真のノート2台を洗車したらずいぶんと時間がかかった。


先日、うちの林でシンジュサンの終令幼虫を3匹見つけた。

ついてた木は以前からセンダンだろうと思っていたのだが、それは誤認であったようだ。

そもそもシンジュサン幼虫がセンダンの葉を食うはずがない。

そこでよくよく木を見直してみたら、ニガキであることがわかった。

このニガキはヒョロヒョロした小木で樹の特徴がわかりづらいこともあった。

これがニガキではなく、キハダだったら喜んでいたところだが。

シンジュサンにがき1.JPGチョウやガはその生活史が比較的よく調べられているので、どの種類がどういった

木や草を食べるかはだいたいわかっている。なのでイモムシを見つけ、そのイモムシの

正体が判明できたなら、イモムシのついていた植物の種類もおよそ検討がつく。

私などはそうやって少しづつ植物のことを覚えてきたが、虫よりか植物のほうに

興味を覚えることもある。

シンジュサンはニガキ以外では、クロガネモチやシンジュノキ(ニワウルシ)、クスノキ

などを食樹とするが、とくに10月の今頃は幼虫が大発生する場合も珍しくない。

そういうときは木が丸坊主になるほど暴食されることもある。

同じヤママユガ科のクスサンでも同じ現象がよく観察されるが、

ウスタビガやヤママユ、オオミズアオなどではそういう大発生の現象はまず無い。


林の観察路をはずれて歩いてみたら、オオカマキリの死骸 を見つけた。

タラノキの棘に引っ掛かっていた。

最初はモズのはやにえかと思ったが、そうでもないかもしれない。

オオカマキリはやにえ病菌.JPG反対側から見れば、棘に翅が突き刺さっていた。

オオカマキリはやにえ11-10-221291.JPG病菌に冒されて死んだオオカマキリがなんらかの拍子に落下して棘に引っ掛かったのか?



アゲハのねぐら

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昨日は全身びしょ濡れになってヒマワリの世話をした。放っておけば全部倒れてしまう。

台風6号の接近で風雨が激しかったのは深夜のこと。

早朝4時頃にはすでに静かになっていた。今年こそ本格的な台風が来るぞ!と

構えていたのに肩透かしをくらったようだ。

宮崎の台風はとくに強風が凄い!と聞いていたが、それを昼間に体験できたのは

2007年の8月14日に通過した台風のときだけ。

まあ、それでも昨夜の風は結構激しく庭に設置していた網室が跡形も無くなっていた。

うちの林ではクヌギの枝がずいぶん落ちていたが、とくにアカメガシワの被害は大きかった。

折れたアカメガシワ.jpgこれからアカギカメムシの繁殖が控えているので雌株の枝がかなり折れたことは気になる。

犬小屋も風で飛ばされ、元に置き直して固定したが

犬は恐がって犬小屋に入ろうとせず、縁側の下で一夜を越したようだ。

夕方になって犬の散歩に出かけた。

林縁でフラフラと迷うように舞うアゲハのメスがいた。「ねぐら」を探しているのだろう。

午後5時半ころ。

そのうち落ち着いたところでカメラを向けてみた。

IMG_2776.JPG少し擦れてはいるが、翅はどこも破れていない。

チョウの翅はよく見ると凹凸があって、その立体感を表現するには光の当て方が肝心。



梅雨明け

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宮崎県は今日にも梅雨明けしたそうだ。

昨日から猛暑が続く。

ミヤマカワトンボの潜水産卵 をねらって渓流に行ってみたが、産卵も配偶行動も

まったく見られなかった。カワトンボの交尾を見ただけ。

水中散歩1.jpg主役がいない画像は寂しい。

水中散歩2.jpg久しぶりにサワガニ漁のお爺ちゃんに会った。

「サワガニはどこに出荷するのですか?」

の質問には、大阪の料亭で買い上げてくれる、という返事だった。

サワガニ漁は、都城市周辺だけでも30人はいる、と聞いてびっくり。

それぞれ漁場のなわばりが決まってはいるそうだが、うっかりしていると自分のなわばりを

侵されることもあるそうだ。どれくらい収入があるのか聞いてみたかったが、

聞く側の自分の方こそ、じつに怪しい。

「何を撮影しているの?」「へえ~!?トンボの写真」「写真はどうするの?」

逆に質問されて「本、作ってます。児童書が多いですけど」の答えにどれだけ納得できたか。

ええ!!写真で仕事!?嘘だろ、そう、お爺さんの顔には描いていた。

渓流だけど、ハッチョウトンボがやって来た。

ハッチョウトンボ渓流にて.jpgすぐ近くに発生地があるのだが、こうして少しづつ分布を広げていくのだろう。

水分補給せずに2時間、炎天下で撮影していたら、やはり頭がおかしくなった。



噴火は続く

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昨晩、午後5時過ぎに新燃岳がまた噴火した。

噴煙が長く空に横たわる様子は最初のころは不気味だったが、今ではもう当たり前の

光景になった。

WW130517.jpg噴煙は西の方角に流れ、都城市や三股町方面に降灰があった。今回のは軽微だ。

今日は3月下旬並みの暖かさで、ツマグロキチョウやスジグロシロチョウ、モンシロチョウ

などの舞う姿が多かった。ミヤマセセリはまだ見ない。

スジグロシロチョウ.JPG修理が完了して、自家用車を引き取ってきた。ハブベアリングの不具合は昨年の夏に

修理してから半年も経ていないので、部品代、工賃ともに無料だった。

前輪のブレーキパッドの交換をしたのでその分の費用が要った。

仕事にならず

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昨晩の大噴火から降灰は今日も一日中続いた。

洗濯物は再び、室内で干すことになった。

畑も一面、灰色へと逆戻りした。

一夜にして.JPGさて、こうなってくると仕事の撮影にも支障が生じるのは当然のこと。

カラスノエンドウが元気に立ち上がってきてアブラムシも爆発的に増えた。

そのアブラムシを撮影しておこうとしたのだが、灰の微粒子のために写真は使い物にならない。

IMG_3563.JPGアブラムシ産仔.JPGともかく小さな昆虫の住む世界も灰だらけである。

ナナホシテントウ.JPG雨が降って少しは落ち着いたかと思っていたが、噴火活動が続く限り降灰の影響から

逃れることはできない。


近所の畜産農家まで歩いてみた。

マシュマロ.JPG大きなマシュマロも灰を被っている。

そのマシュマロの一番手前を見てみれば、お皿に灰が盛ってあった。

小さなスプーンがさしてあって、子供のママゴト遊びだとわかる。

そうか子供たちは灰にメゲテはいない。いないどころか、遊び道具にしてしまう。

まあ子供たちにとっても灰は嫌であろうけど、嫌なことを忘れてしまえるのが遊びだろう。



私が主に活動の拠点とするフィールドは、全国どこにでもあるような、

ありふれた特徴のないさりげない自然環境だ。

決して誰かがこぞって集まるような特異な生物がいるわけでもなく、

特に美しい風景があるような場所でもなく、自然を求めて徘徊する人たちのほとんどが

サッサと通り過ぎて行くような環境。

そういうなんということのない平凡なフィールドのなかで、

興味深い生き様、ふしぎな姿の昆虫たちを掬いとる、発掘する、というのが、

私の基本的なやり方である。

理想的な場所は、住んでいる場所そのもの、そしてそのごく近くである。

考えることが多くなってしまった。