爬虫類の最近のブログ記事


ヒバカリ

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この時期、庭のコマユミに枝そっくりの、ウスイロオオエダシャク幼虫が見つかる。
ウスイロオオエダシャクIMG_8228.JPG
終齢かな。

今日も、三股町 上米公園。わずかに残された常緑樹林を歩いた。

舗装道路をクネクネと這っていたのは、ヒバカリ。
体長、わずか13センチほど。
タカチホヘビIMG_8247.JPG
タカチホヘビIMG_8253.JPG
どうせなら、と、小枝に登ってもらった。体を巻き付けて器用に枝を移動していた。
タカチホヘビIMG_8264.JPG

たわわに実った柿には、ゴマダラチョウが来ていた。
ゴマダラチョウIMG_8493.JPG
別の実にももう一頭来ていたが、熟柿に本種が来ているのは、初めて見た。
よく見ると、下のほうにクロウリハムシの姿もある。



[ 宮崎県 三股町 ]

早朝4時前後だろうか、激しい雷雨となった。

6時前には雨脚も弱まり、子供らが登校するころには止んだ。

今日一日、どんよりと曇ったまま、さほど暑くもなく、雨は霧雨がときどき降る程度。

どちらかといえば、涼しい一日だった。

庭の草むらで体長3ミリ前後のカスミカメムシ類を見つけた。

Z8210560カスミカメムシ不明種.JPG図鑑で調べてみたが、種名はわからず。体表面の艶と白まだら模様が際立つ。

カスミカメムシ類をこれまで真剣に撮影したことがないが、これからはもう少しこだわって

みたくなった。

すぐ傍ではカナヘビが獲物をねらっていた。

足場が不安定で一度は失敗したが、しばらくしてイナゴの一種を捕らえた。

Z8210629カナヘビの狩り.JPG一気には飲み込めない。くわえたまま草の茂みに駆け込んでしまった。

それでも、カナヘビの満足気な雰囲気を勝手に解釈。食事にありつけて、嬉しくない

ことはないだろうと思うが、嬉しいとか美味しいとか、人の感覚がそのまま通じるか

どうかはかなり怪しい。

( 写真 : E-M5 ライカ45ミリマクロ )











シマヘビのぬけがら

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朝、嫁さんが 「窓の外に大きな白いのがあるけど、見てみて!」 というので

さっそく庭に出てみれば、シマヘビの抜け殻だった。

昨日の夕方にはなかったから深夜から今朝の間に脱皮したのだろう。

抜け殻の長さは、1.3メートルあった。シマヘビとしては中型くらいだろうか。

せっかくだから撮影しておいた。

シマヘビぬけがら.JPG抜け殻に空気を送り込んで膨らませ、そのまま固定して保存できれば面白いのだが、

すぐにいいアイデアが浮かばなかった。

シマヘビうろこ.JPGシマヘビの脱皮の様子は、関慎太郎さんが撮影された写真が

『脱皮コレクション』(日本文芸社2011に載っている。



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ヘビを嫌う人は多い。

反対に、ヘビが大好きでたまらない人もいる。

私はどうか。

子どものころ、田舎道で目をつぶったまま母親の裾にしがみつき歩いた記憶がある。

昔はとにかくヘビが多かった。

駅から実家までの田舎道では歩を進めるごとにヘビが次々と横断していった。

ヘビに対する恐怖心はたいへん強かった。

そのくせ恐いもの見たさか動物園で真っ先に見に行くのは熱帯温室ケージで

とぐろを巻くニシキヘビだった。

それがなぜニシキヘビなのか?

理由はおそらく「野生の王国」というTV番組の影響もあるかと思う。

この番組ではパーキンス教授という動物学者?が登場し、

ジャングルの中でニシキヘビやアナコンダを生け捕りするシーンもあった。

パーキンス教授の体にヘビが巻きつき、「ああ、これ以上巻きつくと危険です!!」

などと緊迫したナレーションが入る。

泥水のような川で半身水に浸かっての大格闘の末、

助手に手伝ってもらって布袋に大蛇を押し込み紐で口を閉じ終えると、

観ている私もホッと、する。

びしょ濡れになったパーキンス教授はここでカメラに向かって

「ちょっとたいへんだったけど、大丈夫!

このアナコンダはもっと安全に暮らせる川に移住させます。」

などと、にこやかに語る。

この手の動物もの番組は、欧米に多い。

さて、少し長々と前置きを書くのも、

今日の写真はヘビ。

ブログを観てくださる方の中には、たいへんヘビを苦手にしている人も少なくない。

画像で見るのも嫌!!という心境もよくわかる。

なので、嫌な予感がする方は、ここから先スクロールを止めれば、写真画像を

見ないで済む。


































さてさて、今日は蝮の死骸を見つけた。

見つけたのは私ではなく、うちに遊びに来てくれた小学6年生のお友達。IMG_3782.jpg
死骸は小さな幼蛇である。

見つけたときは裏返しになっていた。

IMG_3776.jpg腹側の黒まだら模様を見ればすぐに、蝮とわかる。

この特徴を教えてくれたのは、私の父だった。

蛇は見つかりしだい不幸にして殺されてしまうことが多い。

この蝮の死因はどうだったか、よくはわからない。

大きな外傷は見当たらないが、強く打撲されたことが死因のようにも見受ける。


私は今でもヘビは苦手な方だ。

小さな幼蛇こそ手で掴めるが、腕に巻きついてくるような大人のヘビは触れない。

ヘビの写真がずらりと並んだヘビ図鑑を開くのさえ、ちょっと不気味に感じる。

しかし、今日の蝮はうちに持ち帰って撮影してみた。

撮影した写真画像をモニター画面上で拡大して見てみると、

意外や恐怖心が薄れる。ヘビのディテールを眺めていると、なぜか安心できる。

生き物の姿がかもし出すイメージとは別に、生命体の持つ神秘さに触れるからだろう。


( 写真: EOS-5D  シグマ50ミリマクロ )



ぐるりん

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気持ちよさそうに日光浴しているニホンカナヘビ。

W21418693.jpgぐるりんと丸くなれば、受けた日光の熱が効率よく体全体に行き渡るのだろう。

それに長い体をこうして晒しているのだから、丸くなっていたほうが危険にいち早く対処できる

ように思う。

今の瞬間、カメラを構えた私が接近しているが、ニホンカナヘビはほとんど動じない。

カナヘビが慌てないのは、私の動作がゆったりしているからだ。

「どんな顔つきしているんだい?」そっと地面にはいつくばって覗き込む。

するとほんのわずかに顔をうごかす。 よほど心地良いのか瞼?を閉じた。

人間と違って瞼は下から上にせり上がる。

W21418782.jpgこの様子を「まどろむ」、と表現していいものか考えてしまうが、やっぱり気持ちいいんだろう。

尻尾に顔を乗せてスヤスヤ寝ているうちの飼い犬とどこが違うと言えるだろうか。

いやしかし、よ~く瞼を見てみれば瞼中央のくずんだ部分は模様なのか、

それとも眼が透けて見えているのか?ちょっと判断しかねる。

そんな些細なことに今日は初めて気付いた。

寝たふりして、じつは薄っすらと外界が見えているのかい?




ごちそうさん!

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昨日に続いて今日も快晴。大気がとても澄んでいて、霧島山が朝焼けに染まる。

JX2767742.jpg早朝はかなり冷え込んだ。この冬一番の低温だったようだ。

日中は気温がどんどん上がって、飛翔する虫の姿がよく目立つ。

餌台によくやってくるジョウビタキのオスは、その虫たちを空中で見事に捕らえていた。

暖かいせいでカナヘビの真新しいはやにえも立っていた。

JX2767901.jpgカナヘビの頭部は食べられて無くなっている。

庭で土に鍬を入れてみた。朽木置き場の地面に生えているササや草を根こそぎ

駆除したかったからだ。30センチくらいまで鍬を入れて、ササの根をできるかぎり

掘り出しては抜き取った。これが済むと地面を整地してから朽木を積みなおす

つもりだ。

鍬が土を打つ音を聞きつけたか、モズのメスがさっそくやって来た。

私の足元をじっと覗き込んでいる。そこで朽木置き場から少し離れてみた。

しばらくしてモズは地面に降り立ち、すばやく何かを摘み取った。

IMG_06821.jpgモズが捕らえたのは、土中で眠っていたクリイロコガネの新成虫だ。

獲物を飲み込むところを撮影したかったが、さすがに私が近い場所にいるので

気になったのか、高所へ移動してからたいらげてしまった。


ときおり、カワラヒワの群れもうちの林に飛来する。

しかし、いつも高い梢に留まるだけで、低いところには降りてこない。

昨年はヒマワリの種を餌台に置いてみたりしたが、一度も来ていない。

IMG_0908.jpgそういえば、このカワラヒワの止まっている柿の木の近くで、昨日、ホンドギツネを見た。

昼間見るのは初めてだった。私の足音に驚いて、軽やかに跳ねて藪の中へと姿を消した。

このあたりはうちの家から100メートル足らずだが、昨年の11月の夜にも目撃している。




かぐや姫

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今日の写真は昨年、12月28日に松山で撮影したもの。

松山の実家の前には竹林があるので、ベニカミキリの新成虫を探してみた。

残念ながらベニカミキリの幼虫はたくさん見つかったが、

新成虫を割り出すことは叶わなかった。

JX2861951.jpg枯れた竹材をカツン!コツン!カツン!コツン!とやっているうちに、畑で働いていた

おばちゃんが不審に思って竹やぶを覗きに来た。

気配を感じてすぐにおばちゃんの前にすっ飛んで行き、事情を説明した。

ええ歳こいたおっさんが、年末の忙しいときに、何しよん?

言葉にはなかったが、おばちゃんの顔にはそう書いてあった。

竹やぶの中は荒れている。土地の持ち主はもう長いことここの管理を放棄しているからだ。

L12840123.jpg竹やぶの竹はどんどん隣の草地に侵食し、昔、私がモズの撮影に励んでいた明るい草むら

は、暗い不気味なやぶとなってふさがっていた。これを見て年月の経過をしみじみと感じた。

いや、松山の町はどこもかしこも変わってしまった。

昔の面影を探す意欲も失せてしまうほどに。

東京に住んでいた頃、松山に帰省すれば様々な撮影スケジュールを組むことができた。

とくに出掛けなくとも実家のすぐ周辺で事足りることも多かった。

しかし、どうやらそれも叶わないところまで来てしまったなあ、というのが実家周辺の

変貌振りを見ての感想だ。少し寂しいが、現実だ。

さて、竹やぶでゴソゴソやっているうちに、次々とヤモリに出会った。

10匹以上はいたかな。

枯れ竹の中は彼らにとっては居心地の良い棲みかのようだ。卵の殻もたくさんあった。

JX2861802.jpg


アリさがし

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キンアリスアブの卵がふ化した。

卵が産み落とされたのは、18日も前のことだ。

無精卵ではないか、と半ば諦めていたので準備が整っていない。少し慌てた。

ともかく、クロヤマアリの巣探しに出掛けてみた。

うちの庭にもクロヤマアリの巣はあるが、土が固くて掘りきれない。

巣堀りができる心当たりの場所を何箇所か回ってみた。

しかしこういうときに限って、なかなか見つからないものだ。

探し歩いているうちに、いろんな出会いがある。

X31131486.jpg地面ばかり見ているのも飽きて、大きな朽木の剥がれかかった樹皮をめくってみれば、

シロマダラがとぐろを巻いていた。

そういえば、去年の5月、ファーブルさんと都城を歩いたときにも、こんなシーンがあった。

私はヘビは苦手な方だが、シロマダラは綺麗なヘビでおとなしく、もしかしたら

手で掴めるのではないかと思う。

おっと、寄り道ばかりしていてはなあ、と明るい環境へ移動すれば、

W21119142.jpgナワシロイチゴの群落があった。

2、3個食べてみたが酸っぱい。 ま、ナツグミほどではないが。

ナワシロイチゴはジャムにした方が美味しいようだ。



どうしても条件の良いクロヤマアリの巣が見つからないので、

子どもが通う小学校の校庭で探すことにした。

校長先生と教頭先生に挨拶をしてから、校内でアリ探しをしてみた。

やはり、こういった人の手が入った環境のほうが、条件の良い巣が見つかる。

土止めのコンクリートブロックが緩んだ箇所があって、

そこをごっそりはずすと、幼虫、繭部屋が出てきた。

最初から小学校に来れば良かったのだ。

( 写真上/  E-3 ズイコーD 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

( 写真下/  E-520 ズイコーD 14-54ミリズーム )