かぐや姫

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今日の写真は昨年、12月28日に松山で撮影したもの。

松山の実家の前には竹林があるので、ベニカミキリの新成虫を探してみた。

残念ながらベニカミキリの幼虫はたくさん見つかったが、

新成虫を割り出すことは叶わなかった。

JX2861951.jpg枯れた竹材をカツン!コツン!カツン!コツン!とやっているうちに、畑で働いていた

おばちゃんが不審に思って竹やぶを覗きに来た。

気配を感じてすぐにおばちゃんの前にすっ飛んで行き、事情を説明した。

ええ歳こいたおっさんが、年末の忙しいときに、何しよん?

言葉にはなかったが、おばちゃんの顔にはそう書いてあった。

竹やぶの中は荒れている。土地の持ち主はもう長いことここの管理を放棄しているからだ。

L12840123.jpg竹やぶの竹はどんどん隣の草地に侵食し、昔、私がモズの撮影に励んでいた明るい草むら

は、暗い不気味なやぶとなってふさがっていた。これを見て年月の経過をしみじみと感じた。

いや、松山の町はどこもかしこも変わってしまった。

昔の面影を探す意欲も失せてしまうほどに。

東京に住んでいた頃、松山に帰省すれば様々な撮影スケジュールを組むことができた。

とくに出掛けなくとも実家のすぐ周辺で事足りることも多かった。

しかし、どうやらそれも叶わないところまで来てしまったなあ、というのが実家周辺の

変貌振りを見ての感想だ。少し寂しいが、現実だ。

さて、竹やぶでゴソゴソやっているうちに、次々とヤモリに出会った。

10匹以上はいたかな。

枯れ竹の中は彼らにとっては居心地の良い棲みかのようだ。卵の殻もたくさんあった。

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