一日中、断続的に雨が降る。明日は地区で敬老会の催しがあるので、
公民館で雨よけのテント増設作業に参加した。雨よけ設営は段取りが悪く、ずいぶんと
無駄な時間を浪費したと思う。来年からはこういった作業を無しにできるよう、
雨よけの庇を拡張工事しましょう、という公民館長さんの提案には大賛成。
ということで本日は写真もないので機材のお話を。
昆虫撮影ではストロボを使うことが多い。それもカメラ内蔵ストロボだけでなく、
照明効果を考えてカメラから離れた位置からもストロボ照射が必要なこともある。
オリンパスのEシステムカメラは小型軽量のため片手で保持でき、左手に
外部ストロボを構えることもできる。とはいえ、片手でカメラを支えての高倍率撮影
は歩留まりも悪い。また左手が空いているにしても風で揺れる枝を押さえたり、
昆虫が止まっている枝を引き寄せておくなど、手は3本あっても足りないことがある。
いやせめて4本はあってもいい。それも伸びたり縮んだりするのが。
というわけで、ストロボを欲しい位置に固定するアーム類をいろいろ作ったり改造したり、
購入したりしてきた。

上の写真で左の2点がつい最近使い始めたもので、
とくに
KIRK社のフラッシュブラケットFB-9は作りも頑丈で短焦点レンズなら
逆光も入れ易い。これはシングルタイプで左右に付け替えができる。
キャノン60ミリマクロレンズの等倍撮影時など逆光照明を入れたいときには重宝する。
ストロボ固定用にスリックの小型雲台とキャノンの付属専用スタンドを別途取り付けた。

フラッシュブラケットはクリックリリースクランプ機構によってカメラから素早く取り外しができる。
カメラボディ側には専用のカメラプレートを固定しておく(カメラ機種に合った型番を選ぶように
なっており一旦固定すると回転しない。三脚ネジもあるのでつけっぱなしでもOK)。

アームの関節部分のネジはかなりしっかりしており、締めると重いストロボもピタリと固定
できる。このあたりの細かい造りがたいへん気に入っている。

KIRK社のフラッシュブラケットにはデュアルフラッシュブラケットという製品もあって、
その名の通りアームが左右に2本あって、ストロボ2灯を固定できる。
デュアルタイプを発注しても良かったのだが、国内の取扱店
スタジオJinに今は
在庫がないようなので、とりあえずシングルタイプを使ってみることにした。
このシングルタイプに手持ちのアングルを取り付けることで
デュアル仕様にすることも可能だ↓ (カメラアダプターには三脚ネジが2箇所余分にある)

夜間撮影だと、左のアームに懐中電灯などモデリングランプを組むこともできる。
別のメーカーからダブルライトアームというのも出ている↓

数珠球のようなアームは自在に曲がる割りにしっかりしており、小型ストロボなら
ガッチリと固定できる。このダブルライトアームは三脚ネジでカメラに固定できるが、
素早く取り外しするために、KIRK社のクイックリリースクランプQR2を着けてみた。

ダブルライトアームの取り付けネジは締めにくく、アームの自重だけでも緩み易い。
クランプにあらかじめ工具を使ってしっかり締めこんでおくと緩みにくいかと思うが
回転止めのネジもないのでちょっと問題ありだろう。
ダブルライトアームとKIRK社のフラッシュブラケットを並べてアーム長さを比べてみた。
左がKIRK社のアームで、右がダブルライトアーム。

アームの長さの違いはそれほどでもないように見えるが、左のフラッシュブラケットの方が
よりレンズより遠くにストロボを配置でき、その効果は意外と大きい。
とういうわけで、使う条件にもよるがどちらか一方だけを選んで持ち歩くとなると、
私はKIRK社のフラッシュブラケットを選ぶ。
重量ではダブルライトアームが280グラムでフラッシュブラケットがカメラアダプター込みで
395グラムと数字の上では重いが、実際に持った感触ではほとんど差を感じない程度。
いやともかくKIRK社の製品は作りがたいへんきめ細かく頑丈。
クイックリリースクランプもじつに良くできている。
価格はけっこう高めであるが、それなりの技術力で仕上がった製品であり見ているだけで
触っているだけでも惚れ惚れとする出来上がりなのである。
さいごにもう一度ダブルライトアームとKIRK社フラッシュブラケットを並べてみよう。

ダブルライトアームはシンプルで扱い易い点では評価できるが、
アームの長さに物足りない場面があるので使わなくなってしまった。
通常、カメラから離して固定するストロボは一灯のことが多く、デュアルにしたいときだけ
アームを増設するという方式のほうが私としては使い易いと感じているからだ。
フラッシュブラケットのようなアーム類は便利ではあるが、
野外撮影の現場では木々の枝やちょっとした岩のでっぱりなど、
被写体の周りに障害物があって、アームそのものがぶつかってしまい、
便利な道具もまったく役に立たない場面もけっこう多い。
そういう事態を少しでも経験すると、こうした道具類を持ち歩くのも面倒になったりするが、
あればたいへん重宝するのも間違いない。
さまざまな場面に応じて三脚などさらに機材も必要になるし、ちょっとした小道具類も
自作や改造工作などして工夫しておくといいだろう。
KIRK社のフラッシュブラケットはカメラアダプターから外して、単に手持ちの延長棒
としての使い方もできるので、やはりそういうときはシングルタイプのほうが使い易い。
もちろんカメラアダプターに付けたまま三脚に固定も可能。