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飼育の仕事

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繭を紡ぐ蛾のなかでも、とくにヤママユガ科に含まれる種類は「野蚕」と呼ばれる。

野蚕の代表種とも言えるヤママユ、ウスタビガの飼育は例年行っている。

木洩れ日に透けるヤママユ幼虫の体はなんともいえぬ色合い。

葉っぱを胸脚で押さえて食べる仕草、その噛み音、、、、。

XA301481.jpg緑色に染められた絹糸の繭は、惚れ惚れとする出来映え。宝物にしたい!

魅力溢れるイモムシたちの姿を前にして、時間よ止まれ!と言いたくなる。

それは叶わないので、写真に撮る。撮ることがいつのまにか、仕事になっていた。

さて、野蚕の撮影にあたっては飼育が必要である。

自然林のなかで野蚕の姿を探し出すことは容易ではない。

稀に遭遇することはあっても、そのわずかな出会いを積み重ねているうちに

自分の寿命が尽きてしまうだろう。

例えば室内でふ化した幼虫を元の林に放したとしよう。

それが20~30匹という数だとしても、その幼虫たちが繭を紡ぐまでを追跡するのは

まず不可能である。いや、50~100匹の数であっても。

イモムシというのはそのほとんどが、鳥や他、小動物のなのである。

餌となって消えぬよう、なんらかの保護をしながらようやく撮影ができる。

一昨日、室内飼育していた幼虫たちを野外のコナラに放した。

もちろん袋がけして、保護している。

L1306254.jpgいづれ葉の数が足りなくなれば、袋がけの場所も替える。

この方法とて手の届く範囲で手頃な梢があればよし。そうでなければ高い場所での袋がけ

というのは、まず実用的ではない。

こういう飼育方法ができるのも、自分の所有する林があればこそ。東京のマンション暮らしで

は到底叶わない夢物語だった。

ま、もっとも林があるということは、その管理手入れに費やす時間、労働力も相当なもんである。

近頃は腰痛も絶えない。パソコンに向かっている時間も長いからだろうか。

山仕事はやるならやるで、朝から夜までずっとやり続けるほうが体に馴染むというもの。

ヤママユ幼虫のいるコナラの梢で、ムシヒキアブの一種が交尾していた。

XA301536.jpgさて、この光景を目の当たりにしてまず思ったことは、これは困るなあ、という溜息に近い

もの。つまり、ムシヒキアブの一種とわかっても種名まで調べるのはかなり厄介であり

とくに写真で判別するのは不可能に近い、ということである。

(写真上、下:オリンパス ライトペンEPL-1 パナソニック45ミリマクロ )
(写真中: オリンパス ペンEP-1    M 9-18ミリ  )


旅立ち

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庭仕事をしていて大勢のアリが一ヵ所に群れているのに気付いた。午後1時半ころ。

羽アリの姿も多い。

よく見れば、クロナガアリだった。

クロナガアリの結婚飛行を見るのは初めてだ。

雄アリ、雌アリ、そして働きアリがグジャッと固まって蠢いている。

急いでカメラを取って戻ってみると、羽アリの数は極端に少なくなっていた。

それもそのはず、次々と離陸しては青空に吸い込まれるように消えていく。

W22812602.jpg写真画面下が働きアリで、上が雌アリ。

雌アリは草などによじ登っては空中へと舞い上がっていく。

オオイヌノフグリの花上は安定が悪く、うまく飛び立てないようだ。

何度も失敗してから別の草の上で無事に飛び立っていった。

W22812791.jpg今日は陽射しが強く暖かい一日だったが、

クロナガアリの結構飛行の時期は通常、5月ころのはず。

いくら暖かいとは言え結婚飛行のタイミングとしては早過ぎるのではないだろうか。

旅立っていった雌アリと雄アリたちが無事に交尾し、新しい巣場所へと潜り込める

だろうか。


アイマスク

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明るい草むらに、ポツンと、ノコギリクワガタのメスが佇んでいた。

「お疲れさん!」と声を掛けて去ろうとしたとき、なんだか様子が変だと気付いた。

JX1782142.jpgノコギリクワガタの眼は泥で塞がっていた。

「いったい、何処に潜り込んでいたんだい?」

余計なお節介をするつもりはないが、気になって裏返してみれば、、、、、、、、、、、

JX1782211.jpgおお、美人さんではないか。


家の横にはびこっているクズだが、ウラギンシジミ幼虫の餌にと、花穂をいただきに行った。

花穂を集めていると、クズの葉表にアリの山が出来ていた。

JX1885542.jpgシリアゲアリの一種がたかっていたのは、まさにウラギンシジミの前蛹であった。

しかし、蛹への脱皮には至らず、なぜか死んでいる。その死骸はアリにとって大事な餌。

ウラギンシジミ前蛹がなぜ死んだのかは、よくわからない。体の底部分が大きくえぐれて

いたが、、、、、、、。

JX1885611.jpgフッと、息を吹きかけると、アリ達は興奮してか自慢のお尻を高々と持ち上げる。

お尻だけ見ていると、なんだか、アニメ「リトルチキン」に登場する宇宙人みたいだなあ、、、。


近所のニレの木の一本は、毎年樹液が良く出ていていろんな昆虫たちが訪れている。

ここを訪れるのは虫だけではない。カブトムシとクワガタムシをねらって、人もよく出入りする。

そのため木の根元まで、しっかりと轍ができている。

ただ、ここのニレの木の樹液の出ている位置は高く、誰も手が届かない。

虫の採集には長い柄の網が必要だ。

ところが昨日、犬の散歩をしていると、こんな仕掛けがあった。

L1171970.jpg立てかけた竹竿の先にはペッボトルの底をくり抜いたものが紐でぶら下がっている。

樹液の位置のすぐ下あたりに添えてあるから、樹液にやって来た虫の何かが

ここに落ちるという仕組みだろう。しかし、ペットボトルの中は空っぽであった。

何が狙いだったのか?

年配の方ならスズメバチだろうか。スズメバチを焼酎に漬けて飲むと精がつくよと、

話してくれた方は、所沢の雑木林で出会った方だ。その方は網でスズメバチを

採集しては、次々と腰に下げた焼酎入りのペットボトルに溜めていた。

有毒な生きものを生かしたまま焼酎に漬けると、これがいいんだよねえ~!と

愛飲する人はたいへん多い。

有毒生物の代表格が、スズメバチ、マムシ、そしてハブなど、、、、、、、、、。

気持ちはわからないでもないがねえ、、、、。

そやって、スズメバチやマムシを歩いて、罠仕掛けて、捕まえる元気あるなら、

何もわざわざ精をつける必要もないような気がするんだけれどねえ。

「にいちゃん、これ一杯で、今夜はビンビンよ~!!」

って、笑顔がいいよねえ~。


ジュースが一番!

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朝、洗面台に立って蛇口をひねる。

さてと顔を洗ってみれば、ほとばしる水がぬるい。

「水ぬるむ」とは春の季語だが、うちの場合はむしろ秋の気配を感じさせる言葉。

わが家の生活用水は水道ではなく、井戸水であるから大気が冷えるとその水温が

ぬるく感じるわけだ。春の到来を感じるときとは、その逆で水がひんやりするとき。


さて、庭に植えてあるサンショのアゲハ幼虫が次々と姿を消した。

その犯人とはクチブトカメムシ。

昨日、そして今朝の二度とも現場に遭遇できた。

ただし昨日ともに同じクチブトカメムシの仕業かどうか、確認はできていない。

ともかく、食べ応え充分の獲物には違いない。

JX1778774.jpg吸血性カメムシの狩りの常套手段として、獲物を吊り下げる。

足場を失った獲物がいくら暴れても、これでは抵抗のしようがないからだろう。

サンショの若枝にはアブラムシが群れていて、そこにはクロオオアリがたくさん

通っている。当然ながらアリもこの場所を通る。

どうなるかな、と見ていたら、やはり何匹かは興奮してクチブトカメムシに

噛み付いたり、アゲハ幼虫の体を探索していくことがあった。

しかし、クロオオオアリがこのでっかい獲物を横取りしようとはせず、

しばらくカメムシにちょっかいを出してはアブラムシ牧場へと急いで戻って行く。

アリにとってはアブラムシの甘露のほうがよほど魅力的な餌に違いない。

しかし、多数のアリがたかったために、クチブトカメムシはついに獲物を放り出した。

アゲハ幼虫は放り出されて、サンショの枝に逆さ宙吊りになってしまった。

そのうち、アゲハ幼虫の体の上をしきりと歩き回っていたアリが、「おや!」とばかりに

しばらく立ち止まった。

JX1780931.jpg幼虫の口からわずかだが、体液が溢れ出しているようだ。

その汁を、アリはすすっているのである。その時間がじつに長く感じられた。

言うならば「悪魔のキス」だ。

アリの成虫は肉塊を咀嚼して食べることができない。アゲハ幼虫の肉体は、小刻みにすれ

ば巣に持ち帰って、待っている幼虫たちの餌にはできるが、アリ成虫のえさはもっぱら

ジュース類に限られる。


先日から予定していた撮影のため、近くの林道へハンミョウを見に行ってみた。

うちの周辺にもいるにはいるが、滅多に出会えないほどに数が少ない。

車で3分程度の林道には、狭い範囲だがハンミョウがそこそこいる。

JX178137.jpg

ハンミョウはなんとも魅力的な虫だなあ、そう思う。全国的に減少しているが、

この虫はいわゆる普通種だ。本来、人里の自然環境に当たり前に棲んでいた虫だ。

それが姿を消すというのは、世の中つまらなくなっていくなあ、と私などはそう感じる。

さて、地面に腹ばいになって撮影したが、それでもまだ目線が高い。

地面に穴を掘ってカメラだけでも目線を低くしたい。

え?虫の目レンズ?   どうも近頃、そういうのは使いたくないんだなあ~。


今夜も、「俵踊り」の練習があった。嫁さんは三味線で伴奏。

俵踊り保存会では、「見ておぼえろ!」という方針。

細かい動きは何度見ても、なかなか覚えれない。それでも、なんとか参加しているというだけ

でも、楽しいものだ。



先月、庭のクヌギで見つけた、けったいな姿の幼虫。その正体はヨツボシテントウであった。

その幼虫たちも成虫へと成長し、このところまったく姿を見かけることはなかった。

今朝、ハラビロカマキリ幼虫のビデオ撮影をしているときに、

クヌギの若葉でムラサキシジミ幼虫が目に入った。

幼虫にはアミメアリがたかっている。

ビデオ撮影がひと段落してから覗いてみれば、なんだか様子がおかしい。

JX0702392.jpgムラサキシジミ幼虫の背中に、ヨツボシテントウ幼虫が乗っているのであった。

しかも、ヨツボシテントウ幼虫は、ムラサキシジミ幼虫の蜜腺のあたりに口を押し付けているので

ある。たくさん通ってきているアミメアリたちは、この蜜腺から出る甘露が目的だが、

ヨツボシテントウ幼虫もまた甘露を舐めとるのであろうか?

そうに違いないと思うのだが、不思議なのはアリたちが、このヨツボシテントウ幼虫にまったく

無関心なことだ。このような場面では、他の昆虫を徹底的に排除しようとするのが普通である。

先月、ヨツボシテントウ幼虫の観察を行った際にも、クロヤマアリがまったく無関心に振舞うので、

そのことがたいへん印象的であった。

ヨツボシテントウ幼虫の体には、アリに対抗すべきなんらかの仕組みがあるのだろう。

JX070270のコピー1.jpgムラサキシジミ幼虫の蜜腺は、上の写真内の矢印先に見える白い乳首のようなもの。

ときおりニュウッと突き出してくる。するとすかさずアリが舐めに来るのである。

( 写真上2枚/ E-3  ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )

L1070203.jpg
( 写真/   オリンパス E -P1 M ZUIKO D 17ミリED )


今日も30度を越す、夏日。

梅雨明けは来週あたりだろうか。


空梅雨

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今朝は、子どもの通う小学校の学校林へ出向き、下草刈り作業を行った。

父兄と教師の方々で年に2回行う作業だが、この6月はさすがに汗びっしょりとなる。

しかし、休憩をとると涼しい風が心地良く、どうも梅雨という季節感が希薄だ。

今日一日、今にも降り出しそうになりながら、雨はほとんど降っていない。

午後から少し湿度も上がったが、去年の今頃とは比べればはるかに過ごしやすい日が

ずっと続いている。

ともかく田上地区での田植え作業は、あちこちで遅れているようだ。湧き水が乏しいからだ。


さて、今日は高倍率接写の機材について。

まずはこの写真を。

Y92106444.jpgズイコーD17.5-45ミリズームレンズの前玉はずしに、2倍テレコンを付けて、

35ミリ版換算で最高約6倍の接写が可能。

レンズ先端にはストロボの発光部が両サイドにあって、光量はそれぞれ調整できる。

ストロボ本体はサンパックPF20DX、2台をレンズ上に固定できるようにした。

カメラを構えてみると、バランスはそう悪くはないし、見た目ほど重くはない。

ストロボ2台の発光用トリガーとしては、カメラの内臓ストロボを使っており、

PF20DXをスレーブ発光させるようにしている。そのためストロボをレンズ上に

配置したわけだが、PF20DXのスレーブ機能は室内を想定している造りのため、

黒い遮蔽版を被せて、確実なスレーブ発光を維持している。

このレンズとストロボの組み合わせを半月ほど試用してみたが、

まずまずの使い心地であった。

だがしかし、レンズ上のでっかいお箱は邪魔といえば邪魔。

うっとうしい、といえば鬱陶しい。

このやり方は、ストロボの発光部を延長コードで抜き出すという工作をすれば、

あとは簡単な工作で済む。したがっていかにも安直な改造なのだ。

安直なだけあって、あまりスマートではない。

そこで、この改造ストロボをさらに進化させるべく、一旦、分解してみた。

Y92106861.jpgストロボ本体を、一つの平たい箱にまとめ、発光のトリガーをアクセサリシューにもっていく方式に

換えようというわけだ。さて、この先どう決着するのか、じつは綿密な計画などない。

これから考えてみようと思う。

それと、もうひとつ。

レンズのリバースアダプターを作ってみようとしたが、アダプターにレンズ系を組み込まない限り、

ワーキングディスタンスをできるだけ長くとる、ということを解決できない。

しかしもう今の時期にレンズを工夫している時間などない。

リバース方式は、前玉はずしよりか、ワーキングディスタンスが長くとれることもあって、

工作の手間暇を掛けるだけの価値は充分にある。

そこで糸崎さん方式のレンズリバース改造をやってみた。

ストロボの配光はいろいろと考えているが、例えば合体ロボット型がこれ↓

Y92106703.jpgまるで水中撮影のシステムみたいだが、重量はいたって軽い。

アームの支持土台は、オリンパスのツインフラッシュブラケットだ。

ストロボはハクバのデジタルスレーブストロボで、アーム部分はゴリラポッドのパーツを流用。

ゴリラポッドはどこまで使えるものかと試用してみたが、原型を留めていたのはわずか4日間

だった。アームの長さは自由に調整できるし、長くすれば逆光スレーブとして使える。

ハクバのスレーブストロボは、オート調光窓を塞いで常にフル発光するようにした。

これで発光量は安定するが、電池の消耗が早くなることと、光量調節ができない、という

デメリットが生じる。

さらに光を柔らくするディフューザーも工夫したいところだ。

いづれにせよ、撮影条件によってストロボの使い方も、いろいろと対応できるように

しておくことが必要で、現場での判断でそれを使い分けることができれば良い。

上の合体ロボで試写したのが、アカメガシワの花外蜜腺を舐めるアミメアリの写真↓

W22124002.jpg