ハチの最近のブログ記事


デかい!!

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昨夜から朝まで雨が降り続いたが、しだいに雨脚は弱まり、昼過ぎには晴れ間が出た。

朝一番、庭のクヌギ樹液を覗くと、大きなヒラタクワガタの姿があった。
寄生バチIMG_0627.JPGこのオス、過去10年間で出会ったヒラタクワガタのなかで、もっとも貫禄があると思う。
左の触角先端部が欠けている他は、とくに傷は無い。

昨日、セスジスズメ幼虫体表面にあった繭から、寄生バチが羽化していた。
寄生バチIMG_0684.JPG四日前にはステージの若い幼虫(写真下の下側)でも繭が見つかったが、その繭は小さく、色も違えば、付着部位も腹側。
寄生バチIMG_0117.JPGその小さな繭のほうも昨日、同時に羽化したのだが、明らかに別種であった。
残念ながら小さい種のほうは早々と死んでしまった。



ハチ

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先日、コスズメ幼虫と一緒に見つかった、セスジスズメ若齢幼虫。

お荷物は、コマユバチ科の繭だ。

セスジ寄生IMG_0053.JPG矢印の位置に変色した窪みがあり、ここからコマユバチ幼虫が体表を突き破って出たのだろう。

セスジスズメ幼虫はじっとしたまま、断食している。

仕事部屋のすぐ傍らで、繁り過ぎたユキヤナギを剪定していたら、
キボシアシナガバチの巣が出てきた。
一瞬、マズイ!と緊張したが、巣はすでにもぬけの殻となっていた。
キボシIMG_0039.JPG育房部屋もわずかな初期巣だが、繭蓋が食い破られている。
キボシIMG_0056.JPGおそらくは、ヒメスズメバチの襲来を受けたのではないか、と思われる。


先月半ば、キボシアシナガバチに両手2カ所を刺されたので、このところ蜂の巣には気をつけている。
あの痛さは勘弁して欲しい。と、言いつつ剪定作業に夢中になると、その警戒心もどこへやら。

先日も松山の実家の庭でナンテンを刈り込んでいたら、茂みの中にセグロアシナガバチの結構でっかい巣があって、びっくりした。早朝だったせいか、ワーカーがおとなしかったので、一斉に襲い掛かってくる、という最悪の事態は免れた。それでも無数のワーカーが巣をびっしり覆っていたから、作業の途中で気付いて幸いだったと、胸をなでおろした。




キンモウアナバチ

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イヌザンショウが花盛りで、多くの昆虫が集まって来る。
一番目につくのはアオスジアアゲハで、多いときには5、6頭が一カ所に群れていることもある。

その賑やかな光景のなかに、今日はキンモウアナバチの姿があった。

キンモウアナバチIMG_6885.JPG先週にも来ていたので、どこか近くに営巣場所があるのかもしれない。

さて、本日から三股町文化会館で写真展が開催。

午前中、設営作業を行った。
今日は特に暑かったせいもあるが、会場のエントランスホールには冷房が入ってないので、まるで蒸し風呂のようだった。

写真展は今月の25日まで。月曜日は休館です。


初鳴きを聞いたのは、先月29日の夕方だったが、
今日は昼間にツクツクボウシが元気に鳴いていた。



さくらんぼ、熟す

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近所の公民館のサクラ。

たくさん結実したのは8本あるうちの、2本のみ。
その2本はとくに貧弱そうな木である。
さくらんぼは、赤いうちに落果するものが多かったが、黒く熟しているものも目立ってきた

サクランボIMG_0861.JPG公民館にはカラカネオガタマも一本だけあるが、これはフェンスの外側にあって、もともと植栽されたものかどうか?
ミカドアゲハが産卵することもあるが、きわめて稀。

木の下に立つと、バナナのような香りが漂っている。
オガタマIMG_0884.JPGヒメジャノメは、幼虫や蛹も見つかるが、羽化したばかりの新成虫もいた。
ヒメジャノメ♂IMG_0939.JPG写真の個体はオス。 後ろ翅の裏面中室の前の脈がふくらんでいるので、オスとわかる。

ガードレールに営巣しているのは、ヤマトアシナガバチの女王だろうか。
アシナガバチIMG_0946.JPG
ここで巣が完成できるかどうかは、あやしい。人様には嫌われるが、巣の創設には苦難が伴い、初期の段階で放棄することが多い。

4年前の今日。

キイロスズメバチ女王がいた。

キイロスズメバチ3Z5A4413.JPGミヤマカミキリ幼虫がクヌギに穿ったトンネル。そこに身を潜めていたらしい。

今日は朝から冷たい西風が吹き荒れ続けた。
ほぼ一日中、写真データの蔵出し作業に没頭した。ずいぶんと肩がこった。

カメラを触ることなく一日が終わるというのも珍しい。
自動撮影カメラのチェックだけはしておいたけど。

おお! スズメバチ

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三股町 田上

ここ2年続けて、うちの林ではオオスズメバチがパッタリと姿を消した。春先、女王バチが通り過ぎることはあったが、夏になってもいっこうに姿を現さず、近所の林でも皆無だった。

しかし、今夏はクヌギの樹液にやって来るようになった。


オオスズメバチ_Z5A6695.JPG上の写真は点粒に写ったものを、かなりトリミングしている。

毎年ハチ採りをしているHさんも、去年は収穫ゼロだったそうだ。

数日前から、うちのクヌギに砂糖水を入れたペットボトルを下げている。
絶え間なくオオスズメバチが通い始めたので、いよいよ明日には、マーキングをすることになった。

ジョロウグモ.JPGジョロウグモもやたらと多い。巣網の密度が半端ではない。

ヒメクダマキモドキ♀を捕らえたメスグモは、一番でっかい個体だ。



泥巣、完成

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三股町 田上 

午前7時半、スズバチは交尾態勢のまま泥巣で一夜を明かしたあと、私の姿に動じて飛び去って行った。しかし、しばらくすると、メスだけが舞い戻ってきた。

今日は泥巣の補強工事を丹念にしているところは観察できたが、いつの間にか第5番目の巣室にもイモムシを搬入し終えていた。ときおり雨や風もあったが、その間隙を縫って作業を進めたようだ。
気付いたときにはもう、入り口が封印されていた。


スズバチ完成巣IMG_4939.JPGスズバチ泥巣の完成である。 巣は5室からなる。つまり5頭の幼虫のゆりかご、というわけだ。

午後7時。玄関の戸締まりをする前に覗いてみれば、メス親が泥巣に留まっていた。

泥巣が完成したからと言って、安心はできない。ここに、寄生バチがやって来ることもあるからだ。
寄生バチは産卵管を突き立て、厚塗りされた泥壁を貫通させて中の室に卵を産む。
まだまだ目が離せないのである。

昨日、大淀川学習館で撮影した、ナガサキアゲハの♂。

ゴマダラチョウ産卵_Z5A6443.JPG



宮崎市 大淀川学習館

台風の進路が気になっていたが、どうやら九州から離れて北上していること、
気温も高めなので、予報では曇り時々雨だったが、宮崎市内の大淀川学習館に出掛けた。

宮崎市内に入ると急に晴れ間が出て来て、夏日となった。これなら条件もいい。
さっそく撮影の仕事に取り掛かったが、なかなか思い通りには進まなかった。

こういう時、狙いとは別の虫の動きで少しは気持ちが癒される。

エノキの幹で産卵を始めたゴマダラチョウ。一個だけ産んだ。ちょうど目線の高さだ。


ゴマダラチョウ産卵_Z5A6397.JPG
ゴマダラチョウ産卵_Z5A6401.JPG何も成果が無いよりまし、とも言えるが
一番大事な目的が果たせないのでは、困る。癒される、なんて呑気なことを言っててはダメなのである。

ともかく、次にはどういう手段を講じるか、色々と考えてみる。終わったことをくよくよ悔やんでも仕方が無い。気持ちを切り替える。

今日は家を空けていたので、玄関のスズバチ泥巣の観察ができなかった。
午後4時半、家に戻ってみれば、4番目の巣室の口は閉ざされており、第5番目の泥巣が完成していた。
おそらく今日になってイモムシの搬入の続きを行なったのだろう。これまで1時間〜2時間内で完了できていたイモムシ搬入作業が、一旦中断して二日間に渡ってしまったのは、天候不良のせいだろうと思う。

で、午後6時半。とっぷりと日が暮れたので、門灯を点けた。

まさかこの時間帯にスズバチが来ている事は無いよね、と、それでもしつこい性格の私は、泥巣を覗いてみた。

すると、なんと!    いたのであった。 

それも、カップルで!!

交尾中だった。

「なんで!?」 正直 そう思う以外、何も思いつかない。
私が無知故に、そう思うしか無いないのだろうが。

午後9時現在、まだ濡れ場は継続中。

嫁さんに、しなくてもいいのに、わざわざ事の報告をしたらば、

嫁さん曰く、「だって夜なんだから、当たり前じゃない」


こだわり

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三股町 田上

三脚を載せていた酒箱を片付ていたら、
スズバチとは別のトックリバチ類の泥巣が一個、ついていた。

トックリバチ泥巣PA030002.jpgずっとこの泥巣に気付かないまま座ったり、乗っかったりしていたわけだ。

取り外して見れば、横っ腹にでかい穴が空いていた。

トックリバチPA030008.jpg壷の中には繭壁と糞しか残っていなかった。これは無事にハチが羽化できたのか、それとも寄生されていたのか?

たしかトックリバチが羽化するときは、襟首のつまり天井に穴が開くのではなかったか?

どうも記憶が曖昧になった。

玄関壁のスズバチは今朝も、小雨のなか第4番目の壷部屋にイモムシを搬入していたようだ。
目撃はしていないが、正午前に覗いてみると、イモムシのお尻が入り口から少しはみ出ていたから、搬入作業が行われたのは間違いない。

しかし、夕方になっても泥蓋で封印されないままだった。さすがに雨の中での狩りがうまく続けられなかったのだろうか?あるいは、乾いた土を採取できなかったためだろうか?

トックリバチ類は、乾いた砂や土に水を掃き出して、泥玉を拵える。その流儀にはこだわりがあるのであって、決して既存の泥土を掬ったりはしないそうだ。
雨で地面は濡れている。水は豊富にあるが、乾いた土はそうはいかない。


スズバチの今日

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三股町 田上  

腹をくくった、と昨日は決心したものの、スズバチの様子が気になって仕方が無い。
そこで、カメラを据え置きにしてリモコン操作することにした。
これなら、体はある程度自由になる。

カメラ位置が高いので、三脚を台に載せた。例の酒箱と捨てる予定のカメラケース。
捨てるつもりだったが、こんな使い途もあったか。

スズバチ三脚台PA020029.jpg折り畳み椅子に座って、少し離れた場所から泥巣を監視することにした。
視界も広くなって帰巣するスズバチの様子も見易い。
手元には原稿と絵コンテを携えて、さすがに今日は原稿にしっかり目を通す作業を行った。

昨日は書かなかったが、スズバチはイモムシを搬入する前、まずは泥巣に上塗り作業を施す。
巣の補強工事というわけだ。今朝も午前9時前には泥玉を抱えて、補強工事を始めた。

補強工事を終えてプイッと飛び去った。
さあ、ここから目が離せない時間帯となる。

午前10時05分、一回目のイモムシ搬入。原稿から目を上げた瞬間だった。
「きわどいタイミングだったなあ〜」
昨日より1時間半ほど出だしが早い。ハチの動きを見ながら、リモコンのスイッチを押す。
今日のレンズはEF-s10-18ミリ広角ズームレンズだ。結構寄れるのがいい。

一回目から20分、10分間隔で12時38分までの間に、7頭のフトスジエダシャク幼虫を
泥巣壷に押し込んだ。昨日の3頭の倍以上の数だ。
よく見ると今日運び込まれた幼虫の一部は、若干小さいものも混じっていた。
しかし壷の容積も幾分か大きいようにも感じる。
事前に多めのイモムシを運び込むという、計算済みではなかっただろうか?という気もした。

スズバチの習性を考えながら、原稿の手直し。ちょっとこれは中途半端になるから、
スズバチのことはまた後でじっくり再考しよう。想像だけの範囲だが面白くて興味が尽きない。

7頭のフトスジエダシャク幼虫を搬入したあと、泥で入り口を封印し、すぐに4番目の泥巣部屋作りを終えた。

 明日は何頭のイモムシを狩ってくるだろうか?
スズバチ4部屋目IMG_4865.JPG