泥巣、完成

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三股町 田上 

午前7時半、スズバチは交尾態勢のまま泥巣で一夜を明かしたあと、私の姿に動じて飛び去って行った。しかし、しばらくすると、メスだけが舞い戻ってきた。

今日は泥巣の補強工事を丹念にしているところは観察できたが、いつの間にか第5番目の巣室にもイモムシを搬入し終えていた。ときおり雨や風もあったが、その間隙を縫って作業を進めたようだ。
気付いたときにはもう、入り口が封印されていた。


スズバチ完成巣IMG_4939.JPGスズバチ泥巣の完成である。 巣は5室からなる。つまり5頭の幼虫のゆりかご、というわけだ。

午後7時。玄関の戸締まりをする前に覗いてみれば、メス親が泥巣に留まっていた。

泥巣が完成したからと言って、安心はできない。ここに、寄生バチがやって来ることもあるからだ。
寄生バチは産卵管を突き立て、厚塗りされた泥壁を貫通させて中の室に卵を産む。
まだまだ目が離せないのである。

昨日、大淀川学習館で撮影した、ナガサキアゲハの♂。

ゴマダラチョウ産卵_Z5A6443.JPG


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