観察の最近のブログ記事


落ち葉の上

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我家の林でノウサギの姿を見たのはまだ一度しかない。

どんより曇った冬のある日、目の前を颯爽と駆けていったのが一度きり。

しかし、彼らが頻繁に出入りしていることが、落ち葉の上に残された糞でわかる。

今日は数箇所で真新しい糞塊が見つかった。

XA217556.jpgたしかに聞こえたのは、アカガエルの鳴き声。遠い場所なのか庭の池の辺りなのか

はっきりはしないが、雨続きで暖かい日が続いたからだろう。

落ち葉の上を低く舞ってはポトリと着地するナナホシテントウの姿も多い。

XA217552.jpg大きな体のツチイナゴも陽射しの方角に体を傾けて日光浴していた。

XA217580.jpgしばらく落ち葉の上にしゃがんでいると、ハエの飛ぶ翅音や遠くから聞こえる野鳥の

囀りが聞こえてくる。そして、すぐ足下にはせかせか歩くクロヤマアリの姿が現れたり

消えたりする。







ふたたび河原を歩く

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昨日に続き、今日も重信川の河原を歩いた。

流木を探して下流へ下流へと進むうちに1キロは歩いていた。

1キロというのは大した距離ではないが、石ころだらけの河原歩きは意外と疲れるものだ。

河原を歩く.jpg幸い風も穏やかで寒くはない。ヤナギを見つければノコギリで切断してカミキリのトンネル

を観察する。幼虫が確認できたり、あるいは期待が持てる材は持ち帰る。

ヤナギ断面.jpgこんなとき、ユニクロのビニール袋は大きくて好都合だ。昨日、スウェットの上下セットを

買ったばかり。

ユニクロ袋.jpg30センチほどに切り詰めた材を4本も入れるとけっこう重いが、

破れることなく持ち運びできた。

だだっぴろい河原に私一人か、と思えばそうでもない。

遠くに犬の散歩の人。何やら拾い集めているお爺ちゃん。 

まあ、一番怪しいのは、もちろん、私だろうけど。    「そこで、なにしてるんや!?

「はい、流木、切ってます。」

だから、それを どない するねん?

「はい、たきぎ にしようかと。」

ほんま かいな! しょうもなッ!

嘘をつくのはいけないことだが、説明するのが面倒になることもある。

いつもはニコヤカに丁寧に説明する私だが、今日は少々、疲れていた。

清流に繁茂していたのは、オオバタネツケバナ だろう。

クレソン群落.jpgこのあたりは松山市南高井町。「ていれぎ」と呼ばれるオオバタネツケバナ群落は

ちょっと有名である。「ていれぎ」は刺身のつまなどに使われる。

実家の庭のカシワで、エグリバ類の一種を見つけた。

数日前に気付いたが、ずっとここに落ち着いている。

エグリバSP.jpgエグリバ類は数種類いて、同定には慎重になる。

河川敷きの林ではマサキの実がたわわに実っているが、ほとんど誰もこの場所を

訪れることはない。

マサキの実.jpg



土だけ

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歩いて1分掛かるだろうか。うちからすぐそこの場所ではあるが、

ここを訪れるのは犬の散歩でたまに気が向いたときだけ。

きちんと回りの草刈が施され、畑はいつも耕されている。

年中土だけ.jpg黒土の畑。しかしこれまでの4年間、一度も作物が植えられたことはない。

雑草すら生えたことがなく、土だけが黒々と横たわっている。

つまり定期的に耕されているのであるが、その作業を一度も目撃したことがないので、

なおさら不思議に感じる場所でもある。

耕作放棄が全国的に増え続けているなか、ここは作物栽培をしないにもかかわらず

つねに耕されている。この労力とは一体なんだろう?

チカラシバ朝露.jpg黒土の畑の傍らにはチカラシバの穂が朝露に白く輝いていた。

順光で見るぶんには何てこともないのだが、逆の位置から見ると風景が一変する。

夕方の犬の散歩道。

足元から飛び出すタイワンクツワムシを摘んでは腹部を仔細に見てみる。

タイワンクツワ摘む.JPG
なんでかというと、クツワムシネジレバネを期待してのことだが、

はたしてこの時期でいいのかどうか?




延岡市の今朝は、快晴で気持ち良かった。

延岡の朝.JPG気温は高いがカラッとしてさわやかだ。今日の講演会場は上写真画面の右手奥にある。

画面中央ビルの合い間に見えるのは愛宕山。

講演を終えて昼食のあと、「ととろ三人の会」のスタッフの方に案内してもらって

行縢山(むかばきやま)に行ってみた。

あいにく「行縢の滝」は涸れていたが、その山容は独特なものがある。

なにより鬱蒼とした照葉樹林の森。車を降りたところでアサギマダラが舞っていた。

行縢山天井.JPG登山道を少し歩いてみただけだが、トビモンオオエダシャク幼虫、

ヒナカマキリ♂、アオバセセリ幼虫巣、モンキアゲハ蛹殻など見つかった。

カケスの鳴き声も久しぶりに聞いた。

モンキアゲハ蛹殻.JPG延岡市を発ったのは午後3時ちょうど。三股町のわが家には午後5時過ぎには着いた。

わが家の林ではツクツクボウシの大合唱に迎えられた。

たった一日半家を離れただけだが、季節の進行は速い。

夜になるとクツワムシの鳴き声はあきらかにピークを過ぎており、

アオマツムシの合唱に圧倒されている。

仕事部屋に座ってみると、すぐ外からエンマコオロギとスズムシの鳴き声が

涼しげに聞こえてくる。


明日は午前10時ころからJR三股駅「みまたんえき」ギャラリーにいる予定。

写真展は午後3時で終了になります。


笹の穴

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昨日、うちの林で見つけておいた笹の葉。一旦、萎れてしまったが1時間ほど

水槽につけておいたら張りが戻った。葉っぱの染みに見えるのは拭き残しの水滴である。


笹のあな.JPGさて、笹の葉に一列、あるいは数列の穴があいていることがよくあり、

「笹のミシン穴」とも言われて多くの方が関心を寄せている。

上の写真画面左の2枚は、まさにそのミシン線で切れているのがわかる。

「ササのあな」で検索してみると、多数の観察例やこの穴をあけた犯人を特定している

ブログなどがヒットする。自然観察者なら当然ながら、そうでない方でもフィールドを歩けば

きっと興味をそそられる物件だろうと思う。検索結果から浮かび上がる犯人とは

(当然、昆虫だが)ある目の二つの科に絞られている。

私も以前から気にかけていたが自分の本の企画がきっかけで、この「ミシン穴」の謎に

挑んでみることにしたのであった。

まず犯人探しをする前に、「ミシン穴」の状況をしっかり調べておくことが大事で、

これにはかなりの時間を要した。穴ができる時期、場所、葉っぱ内での位置、、、、、。

「ミシン穴」はじつはササだけではなく、ススキ、カンナ、トウモロコシ、ミョウガ、ハナミョウガ、

ヨシ、そのほか多くの植物の葉っぱで見つかる。ただし、私が見てきた限りでは、

上記のようにいづれも単子葉植物である。

葉っぱの大きさも大から小までかなりの幅がある。

この犯人探しは主に私の住んでいる敷地内、庭や林のなかで行ってきた。

まだその探求そのものは継続しているが、これまでに判明した犯人は複数いて、

多くのブログなどで紹介されている目(order)以外に、2目を確認できさらにもう1目も

加わる可能性があるとみている。

犯人探しをどこで行うか、その地域によっての違いもあるので、さらに奥は深い。

「ミシン穴」の犯人探しに情熱を注いだ方は全国に何人かはいらっしゃって、

その方達のいくつかの成果がどこからか伝わり拡がったことは疑いない。

実際に自分の眼で探求し確認作業を行った人はきわめて少ないはずで、

犯人名を挙げてあっても、仔細な解説が書かれてあるものはほとんどないからだ。

で、私が確認した犯人をここで紹介したのでは本のネタばらしになってしまう、

という理由も大きいが、こういう自然観察は実際に自分の目で見てやろう、

という心意気が大事であろうとも思っている。



アブラギリの多く見られる日南市に行ってみた。

20分ほど車を走らせ、峠を越えれば日南市。

目線で花を撮影できる場所を巡ってみた。花の時期だとアブラギリのある場所も

わかり易い。オオキンカメムシの繁殖を観察するには、アブラギリの場所をできるだけ

多く知っておいたほうがいい。

アブラギリの花1.jpg梅雨の合い間だが陽射しもほんのわずかあった。少し蒸し暑い。

アブラギリの花を訪れる昆虫は多く、マルハナバチ類がもっとも目立ち、

ジャコウアゲハ、カラスアゲハ、イチモンジチョウ、カラスシジミ

ハナアブ、ニホンミツバチ、キイロクチキムシ、などなど。

花の吸引力も通常よりかアップし、虫たちの集まりもいいようだ。

カラスシジミは新鮮な個体を発見し、カメラを車まで取りに戻っている間に、

ボロボロのカラスシジミに入れ替わっていた。    なんでえ~!?

ピカピカのカラスシジミを初めて見たのに、たいへん悔しい。

橋の欄干から身を乗り出すようにしての撮影はまことにスリル満点。いや、危ない。

落ちたら、死ぬ。あそこの梢に当たってから、次の梢でブレーキが掛かり、案外、

ゆるりと着地できるかもしれない、などと楽観的に眺めてみるが、

やはり高度差50メートル以上はある。幸運を願っても叶わぬだろう。絶対、死ぬ。

思っていたよりアブラギリの花には昆虫が多くやって来るので、つい夢中になる。

夢中になるあまり欄干をちょっと越えたくなる。超えればたちまち、死んでしまう。


さて、紫に輝く虫がいたのだが、これがオオキンカメムシだった。

アブラギリの実がなるのはずっと先の7月だが、オオキンカメムシはすでに集まり始めて

いるようだ。雌雄の出会いは満開の花の中でということか。なるほど。

オオキンカメムシ初見.JPG今年はオオキンカメムシの生活史について、やっておきたいことがある。


山仕事、再開

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一ヶ月ほど前、林に沿う農道脇を刈っておいたのだが、

その刈り草を集めて焼却しておいた。といっても、全部が終わったわけではなく、

まだまだやり残しがある。

うちの林から笹や木々の枝が農道の上に垂れ下がっていたのだがそれと藪草を払ったら

道が倍の広さになった。えらくすっきりする。

今日は午前中だけ作業をしたが、嫁さんと下の子が手伝ってくれた。

もっとも子供は結局ほとんど遊んでいただけだが、家の中でゲームされるよりまだマシ。

林の手入れというのはそれほど広大な面積でなくともやることは山積みあって、

やってもやっても終わりが見えてこない。そのぶん疲れも感じる。いや実際シンドイ。

久しぶりのこともあってか、一度は立ちくらみして、へたり込んでしまった。

2年前に手術をしてから水分補給を小まめにしないといけない体だが、

それを怠ったせいかもしれない。

昼食ギリギリまで作業していて、食材もきらしていたので仕方なくコンビニに走った。

コンビニで弁当やらおにぎりを買うとゴミがやたらと出るので嫌なので

やはりあとで後悔する。

コンビニからの帰り道。畑の隅にこうした紙垂(しで)が祭られていた。

彼岸.jpg近くの家の門にも注連飾りがあって、うちの地域では見ないので意外な感じがした。

ことしの五穀豊穣、家内安全などを願うものであろうか?


先日、写真の仕事依頼のリストにちょっと意外な項目があった。

それでさっそくその撮影準備のためにカブトムシ幼虫を採集しておいた。

近所のサクラ朽ち木に部屋を作っていたのが見つかった。

カブトムシ幼虫.jpg
カブトムシ幼虫を探して歩いていたら、スズメが一本の木でにぎやかに囀っていた。

これからねぐらに入るのだろう。

スズメのお宿.jpg







物体Xとは

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コジイの葉うらに、セモンジンガサハムシが多い。

もちろんみんな越冬中であり、葉っぱに貼り付いたように動かない。

今の時期、常緑広葉樹の梢を下から仰ぎ見れば、

セモンジガサハムシはたくさん見つかる。

セモンジンガサハムシは葉っぱ一枚に単独でいるが、

5匹数えたところで、このハムシとは違うけったいな物体に出くわした。

まずは写真をご覧あれ。頭と思える角度からの姿。

L1138962.jpg写真は天地を逆に撮影している。

黒い物体の横幅は2.8ミリ。全体の大きさは米粒くらいだ。

物体は接着剤のような分泌物でもって葉の表面に貼り付いている。

強風が吹こうが、雨が降ろうが、地面に振り落とされる心配は無用と見える。

なるほど、この奇妙な物体はここでしかるべき時を待っているのであろう。

直感でそれとわかる。当たっていればだが。

南部鉄器のごとき重量感、いやいまにもこちらに走り出しそうな黒牛の迫力。

想像をたくましくすればこの物体の正体は変幻自在。

さて、これは何であろうか?

( 写真:E-P1 ズイコーマクロ38ミリ+ベローズ )


メモ帳をめくってみれば、先日、12月6日にはある場所で講演をする予定が入っていた。

昨年の夏、あるNPO法人のスタッフの方達とお会いして講演の約束をしたことを、

私は忘れていたわけではない。講演予定日の一ヶ月前になっても先方から連絡がないので

気になりこちらから連絡をとろうとしたが、いただいた名刺を無くしたのもかもしれない。

いろいろ調べてみたが、どうしても連絡先がわからなかった。

なにか私に手落ちあったのではないか、そう思うと申し訳ない気がした。


新開への連絡は、こちらまで。

kamakirisanアットマークshinkai.info  (アットマークを@にして下さい)



秋と冬

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まだ秋だ、いやもう冬だよ、とあれこれ言ってみても、

季節のうつろいにはっきりとした境界線があるわけでもない。

三股町、上米公園の片隅に残された林のなかにポツンと大きなコナラがあった。

VC100643.jpgこれほど大きなコナラがあることに今日、はじめて気付いた。

公園といえば、ともかくツツジだのサクラだの、あるいはアジサイだのと、

華々しい花を咲かせる木々ばかりをそれこそ何千本、何万本と植えたがる人々が多い。

しかし、こうした地味だが季節感の漂うコナラの大木の前で足を止める人は数少ない。

なぜ何千本、何万本もの花を並べたがるのか?私には理解できない。

もともとそういう光景があって、それを再現しようというものでもないだろう。

今日、これまで見落としていた、ささやかな自然環境、フィールドを見つけた。

そこでは地面からニョキニョキと口紅のようなツチトリモチがたくさん並んでいた。

VC100639.jpgしかし、この場所も上米公園というじつに人工的な公園の片隅に追いやられた場所に

過ぎない、まさに猫の額。

こんな環境が数十倍、いや数倍の面積もあれば、それこそ多様な生物が棲みつく

場所になるだろう。

人々はなぜか多様なる生物社会を否定する傾向にあるように思える。

この話は長くなるのでいづれまた。




うんこに学ぶ

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日南市のとある山中。

登山道の脇に設置してある木柵に、うんこがほんわり置かれてあった。

VC070331.jpg地上からの高さは1メートルほど。

丸太の上でウ~ンと力んでいるテンの姿を想像してみる。

できればその現場を見てみたいものだ。

うんこはけっこう新しい。落とされたのは昨夜あたりだろうか。

うんこに混じっているのは植物の種。テンが食べた実は何だったんだろう?

VC070336.jpgウンと近づいてみれば、ヤスデ類の姿があった。

ちゃんと見たくてうんこを崩してみる。

VC070338.jpgヤスデは今にも動き出しそうなほど新鮮な体。やはりこのうんこは新しいに違いない。

さあて、「糞土研究会」なる存在を知ったからには、入会してみたくなった。

とりあえずは入会申込書をダウンロードしてみた。