哺乳類の最近のブログ記事


3週間ほど前、近所のある方に、伐採したコナラの枝を差し上げることになった。
ホダ木にちょうどいいサイズのものを選んでおいた。

コナラ材IMG_7229.JPG
しかし、いっこうに引き取りに来られない。コマ打ちの時期を逃してしまいそうだ。

看板IMG_7204.JPG
自宅林の南側斜面下に、看板を設置した。
この看板のすぐ傍にもマムシグサが毎年、生える。

今年はその成長ぶりを定点撮影しているので、カメラ固定用の雲台を地面に埋め込んである。
道路に近いこともあって人目にも触れ易いので、敢えてこうした看板を置いた。

午後8時39分。

キョキョキョ〜、あるいはケケケケ〜、とも聞こえる鳴き声がすぐ外でした。
何事か!?と仕事部屋の扉を開けてみれば、道路のど真ん中に、ホンドギツネが立っていた。

仕事部屋に設置してある外灯に照らされて、キツネの姿がよく見えたが、最初、キツネは道路の先のほうに気をとられていた。そこに、何かがいたようだ。同種のキツネなのか?

いきなり扉が開いて現れた私の顔にさぞかしびっくりしたようだ。
私としばらく目があったが、すぐさま驚いたように林の中へと駆けて姿を消した。

「車には気を付けなよ!」

今年の1月に、同じ道路上で事故死したキツネを見ている。そこから400メートルほどしか離れていない。






テンと私

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三股町 田上

冷たい北風が強く、正午前後に小雪が舞った。

昨夜、午後11時23分、自動撮影カメラにテンが写っていた。

倒木上を歩いている全身像も写っているのだが、画面の端で顔は奥を向いていてNG。
なかなか思い通りにはいかないね。

カメラチェックを行ったあとの私。ポケットに手入れてて、格好悪い!


私IMG_6943.JPGこのように、熱感応センサーは数メートル先まで感知できる。

センサーとカメラが連携して、フォーカス移動とストロボの照射位置を瞬時に可動できるといいなあ、とは思う。ストロボはともかく、フォーカス移動は技術的には可能なはずだ。

新顔としては、キジバトも倒木上で写っていた。
都会では人馴れしているキジバトだが、田舎ではきわめて警戒心が強く、撮影は難しい。


三股町 田上

自動撮影カメラ3号に初めて写った、けものとは、、、、。

トメP1270975.JPGネコのトメちゃん、だ。(午前1時19分)  

「何コレ?」とカメラを覗き込んでいる、トメちゃん。

「お願いだから、もう来なくていいからね〜」とは、私。







三股町 

ヒノキの剥がれかかった樹皮下に潜んでいる生き物は、昆虫以外にもクモやムカデなど様々。
大きさで最大クラスは、このヤモリかな。

ヤモリIMG_2208.JPGまるでヤモリが狙いをつけたかのような位置に、アオクサカメムシもいた。緑色が失せて越冬カラーに変身しているが、春になればまた緑色に戻る。なんとも不思議な仕組みだ。代謝を抑えることと体色変化には、何らかの相関関係があるのだろうか?

さて、自動撮影カメラのチェックをしてみれば、昨夜はまた、ネコが来ていた(午後11時)。

ネコIMG_0921.JPG雌雄はわからないが、今後別のネコが現れるかもしれないので、「トメ」と名付けておこう。雄なら「トメキチ」に改名し、雌なら「トメ」のままでいい。

昨日、写っていたテンはこちら(午前4時)。フサフサの尻尾が何とも魅力的。

テンIMG_0878.JPGこういう姿を見せつけられると、余計にテンしょんが上がるというもの。
とは言っても相手任せの撮影だけに、ひたすら自動撮影カメラのメンテナンスに気を配るしかない。
自動撮影カメラの2号、3号もようやく稼動できた。



ホンドギツネの死

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三股町 田上

午前10時。家を出てすぐの路上で、ホンドギツネが横たわっているのに気付いた。

キツネIMG_6479.JPG死因は車に碾かれての事故死だろうか? ひっくり返してみたが、外傷は見当たらない。頭部を強く打ったのだろうか。すでに死後硬直が始まっていた。

8年前の夏にも、1キロほど離れた場所でオスの死骸を見ている。見つかった場所は車が通らない小径で、車に碾かれた事故死とは考えられず、農薬など何らかの中毒死ではないか、と想像した。

生息環境がどんどん悪化しているなかで、ホンドギツネの死を目にするのは、辛いものがある。

小雨のなか撮影したあとホンドギツネの死骸を草むらへと運んだ。
大きさ、体重、ともに、うちのチョロとそっくりだ。腐臭はまだない。

キツネIMG_1551.JPG


コウモリ

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晴天であっても北風が強く、気温は低い。

今日は小林市、三宮峡で自然観察会を開催。

1月に下見をした際、ワクドツキジグモ幼体を見つけたので期待したが、

今日は一匹も見つからず。

岩肌についた地衣類にはコマダラウスバカゲロウの繭がたくさんあって、

幼虫もわかり易い場所で見つかった。

渓谷に沿って続く遊歩道には11箇所も岩盤をくりぬいたトンネルがある。

V3256559.jpg懐中電灯で照らしながら洞窟探検ができるわけだ。

オオゲジなどを見ているうちに、天井にぶらさがったコウモリも発見。

WW256278.jpgどうやら2種類はいるようで、上の写真は、キクガシラコウモリ では、ないだろうか。

2~4匹で寄り添っていたのは、ユビナガビコウモリ だろうか↓。

WW256267.jpgユビナガコウモリ?の顔はけっこう可愛い表情をしている。

WW256264.jpg1月の下見のときにはコウモリの姿は無かったから、春になって活動を始めたコウモリが、

トンネルをねぐらに使い始めた、ということではないだろうか。







うんこに学ぶ

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日南市のとある山中。

登山道の脇に設置してある木柵に、うんこがほんわり置かれてあった。

VC070331.jpg地上からの高さは1メートルほど。

丸太の上でウ~ンと力んでいるテンの姿を想像してみる。

できればその現場を見てみたいものだ。

うんこはけっこう新しい。落とされたのは昨夜あたりだろうか。

うんこに混じっているのは植物の種。テンが食べた実は何だったんだろう?

VC070336.jpgウンと近づいてみれば、ヤスデ類の姿があった。

ちゃんと見たくてうんこを崩してみる。

VC070338.jpgヤスデは今にも動き出しそうなほど新鮮な体。やはりこのうんこは新しいに違いない。

さあて、「糞土研究会」なる存在を知ったからには、入会してみたくなった。

とりあえずは入会申込書をダウンロードしてみた。



泥アート

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今日は子供の小学校で学芸会と収穫祭があった。

午前4時に起きて、午前7時頃まで仕事。

午前9時頃から昼過ぎまで学校へ。収穫祭では子供たちが作ったお米やサツマイモなど

、そして豚汁で昼食会となった。


夕方、犬の散歩で久しぶりにイノシシのヌタ場を見に行ってみた。歩いて5分程度の

林道沿いにある。
W2088189.jpgここのヌタ場は2年前に『昆虫ある記』で紹介したことがあるが、

それ以来、ほとんど訪れていなかった。

ヌタ場は林道沿いの崖をえぐった大きな窪みとなっており、たいへん目立つ。

今は少し乾燥気味だが、窪みの底には真新しい足あとや擦り痕が残されている。

ヌタ場の周辺に目を移すと、イノシシの体から振りまかれた泥が葉っぱの上に

抽象画を描いている。

W20881791.jpg
W20881782.jpgイノシシの体毛はごっついブラシのようなものだ。

たっぷりと泥水を含んだ体毛ブラシは歩くそばから絵かきを始めるわけだ。

泥浴びを終えたあと、イノシシが木の幹に体をこすりつけた痕もあちこちに残されている。

W20881693.jpgある木ではかなり高い位置に泥がついていた。

後ろ脚で立ち上がってこすりつけたのだろう。その高さから推測すると

けっこう大きな体格のイノシシであろうと思われる。立ち上がっている姿を想像し

ながら、ヌタ場の近くでしばらく佇んでみた。

ここのヌタ場にはいったい何頭のイノシシが訪れているのだろう。

時間帯は主に夜だろうけれど、その出入りする様子を一度は見てみたいものだ。

( 写真/ E-520 50ミリマクロ )



キツネの死

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まるで梅雨明けのような夏日となった。

日射しが厳しく、日中温度は30度を超えていたようだ。

朝は街頭指導で、交差点に30分ほど立っていた。中学校の通学路だ。

三股町には中学校が一校しかないので、校区も広い。

自転車通学の生徒数も多いので、事故もよく発生する。


犬の散歩から戻ってきた嫁さんが、近くの農道でキツネらしき死骸を見たと言う。

目が開いていて、まるで生きているみたいだったというから、急いでその場へ駆けつけてみた。

L10601481.jpgなるほど尻尾が長いので、一目で犬ではないことがわかる。雄のようだ。

L10601422.jpg野生のキツネをこうして間近で見るのは初めてだ。

去年の夏、この現場近くの人家の庭先でキツネが目撃されている。

「綺麗な毛並みのキツネだった」と話に聞いた。

目の前に横たわったキツネの姿は、その話のキツネとダブって見える。同じ個体だろうか?

生前はいたって健康だったのではないかと感じる。

体を裏返しにしてみたが、とくに外傷は見当たらない。付近に血痕などもない。

ここの農道は狭くて曲がくねっている上、車の通行量はきわめて少ない。

車との接触事故死とは考えにくいのだ。

尻尾が跳ね上がった姿勢が気になる。肛門の周りが少し黒く汚れているのは関係あるだろうか。

何か毒物を誤って食べたのか?

すでに死後硬直が始まっていた。

ともかく土の上へ移動させ藁をかけておいた。けっこう重い。

さて、このあとどう対処すべきか。

( 写真/ オリンパス E-P1 M.ZUIKO D 17ミリ  )


においが一番

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ヤマアジサイの花の着き具合が、今年はおとなしい。

昨年の剪定のやり方がまずかったのだろう。

Y9220696.jpg
( 写真/ E-330  ズイコーD14-54ミリズーム )


昨日のこと、飼い犬のブラッシングをした後、

首輪のロックがきちんとできていなかったようだ。

夕食を終えて窓の外を見ていた嫁さんが、「あれ、チョロが庭を歩いている!」と叫んだ。

あわてて外へ飛び出した私に、チョロはまっしぐらに駆け寄ってきたが、

スルリと身をかわすと、まるで「追いかけてきてごらん!」

と言わんばかりに勢い良く敷地の外へと駆け去ってしまった。

アリャリャ、また脱走かい、と家族一同、ためいきをついたのだが、

昨晩の私はなんだかチョロの気持ちもわかる気がして、

「寝る前には戻ってくるんじゃないかなあ」などと楽観していた。

そしたら、その予想通り、午後9時ころになって犬小屋を覗いたら、

何事もなかったように、チョロが寝そべっていた。

しかし、おそらくこれは、におうだろうなあ、と近寄ってみれば、

やはり強烈な田舎の香水をたっぷりと浴びていた。

チョロからすれば、おもいきし、おめかしをしたのかもしれない。

それにしても、毎回たまらん!!このにおい。

W2162237.jpg人間には理解不能だ。